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若気の至り編
01 とある冒険者セルジュ
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セルジュは中肉中背の両親とは異なり、同年代と比べると大柄で体力と力が有り余った子だった。
二歳下の弟も中肉中背なのに、セルジュだけが何故か大きかった。
元気が有り余る子を手に負えなかった両親は、隣に住む元冒険者のノアにセルジュを預けた。
じいさんは毎日セルジュの体力が尽きて倒れるまで剣術の稽古を付けることで発散させた。
恵まれた体格と力を持つセルジュは冒険者を目指すようになり、じいさんに頼んで冒険者に必要なノウハウ全てを叩きこんでもらった。
調理、裁縫、武器防具の手入れや修理方法。魔法は便利なものと冒険者に必要なもの、攻撃魔法まで。
セルジュは十五歳になると直ぐに冒険者登録をして、冒険者として町の周辺で活動を始めた。
幼い頃から元冒険者に師事していたお陰か、同世代に限らず町の中でも抜きんでた強さを発揮していた。
セルジュの生まれ育った町は大森林の西の中央付近にある小さな町で、周辺の魔物に強いものはいなかった。
大森林には魔物が生息していて、森を切り拓くほど強い魔物が現れるようになる。だから小さい町ほど魔物の脅威度は低い。
町周辺の森にいるのは本当に何処にでもいるスライムにゴブリン。少し深く入っても豚と牛。
住むには長閑でいい所だと思うが、刺激はないし冒険者としては稼ぎにならず伸び代もない場所だった。
スライムは子どもが小遣い稼ぎに倒して持って帰ってくるような弱さで、ゴブリンには何の金銭的価値もない。
豚でようやく肉がある程度の収入になるが、それより高値で売れる牛は滅多に見付からない。
朝起きてギルド経由で狩りをして戻って、飯食ってもう一度狩りに行ってと単調な日々だ。
今日もギルドに顔を出して依頼を確認するが、小さな町では依頼にも変化はない。一応の確認だけだ。
今日も狙いは豚。運良くいれば牛と思って森に入る。それもいつも通りで代わり映えはない。
町に一番近い森の浅い場所では、大抵子どもが薬草などを摘んでいる。だから迷惑にならないように、出来るだけ静かに森の奥に向かう。
「……っ!! ……っ!!」
途中、気配を感じてセルジュは視線を左に向けた。そこそこ離れた木の陰に、同年代くらいの男がいた。
男は木に両手をついて、ゴブリンに腰を突き出している。腰布は捲り上げられており、男の陰茎が勃ち上がっているのが見えた。
耳を澄ませばパンパンと肉を打つ音も聞こえる。ゴブリンの動きから考えても、掘られている最中だ。
他のゴブリンまで寄せないよう声を抑えているつもりなのだろうが、この距離でセルジュは気付いた。
周囲を見れば、既に男の近くにゴブリンが見えた。二連戦は確定。セルジュは興味を失くして歩き出した。
ゴブリンを倒せないのに護衛も付けずに町の外に出たら自己責任。人によっては掘られたくて森に入るので、見て見ぬふりをするのが普通だ。
人も魔物も例外なく、動物にはほぼオスしかいない。それでも途絶えないのは、生命の樹のお陰である。
子を育てる胎を持たないオスは、伴侶と共に各町にある生命の樹に祈ることで生命の樹から子を授かる。
人には人の、魔物には魔物の生命の樹がある。樹は大森林に生えているので、樹を中心に動物が集まる。
だから森を切り拓くほど、生活圏が重なってしまう。大きな町ほど強い魔物が多いのはそのせいだ。
生命の樹からはオスが授けられ、メスはメスからしか生まれない。
胎の中で子を育てるメスは子を産むのにリスク伴う上に、必ずメスが生まれるとは限らない。
メスはとにかく希少な存在で、何処かで大切に囲われているらしいと聞く程度の遠い存在である。
ゴブリンなどの二足歩行の魔物は知能が低く全裸だが、生命の樹近くに集落を作って集団生活をしている。
そこで本来は繁殖するのだが、相手が見付からないと相手を求めて森の浅い所にまで出て来る。
子は出来ないしただヤるだけになるのだが、集落を出たゴブリンは何故か人の方を好む。
だから物音などが聞こえると寄って来て、人だとわかれば性的に襲う。
人の十五歳程度の体格と力を持っているので、倒せる自信がないなら受け入れた方がいいとされている。
抵抗して酷く暴れたり攻撃をすると反撃してくるが、満足するまで射精するとそのまま立ち去るからだ。
セルジュはゴブリンに掘られたことはないが、知った人も見知らぬ人も森でよくゴブリンに掘られている。
セルジュにしてみればゴブリンは一撃で倒せる雑魚。けれどほとんどの人が嬌声を上げているので助けに入ったことはない。
オスに子を育てる胎はないが、性交しなければ生命の樹は子を授けない。
だからオスはオス同士で性交する。単に気持ちがいいし、たまるからという理由もあるが。
メスには陰茎を受け入れる膣というものがあるらしいが、オスにはない。代わりに直腸の構造そのものがメスとは違い、代わりになっている。
直腸で性交するには陰茎を受け入れられるように、アナルをほぐして濡らさなければならない。
興奮やアナルへの刺激で快感を感じると濡れてくるので、指でほぐすうちに挿入できるようになる。
だがゴブリンがアナルを刺激してほぐして濡れるのを待つかというと、それはない。いきなり突っ込んで来る。
そうするとアナルが裂けたりするので、アナルをほぐしてもらいそのまま潤滑剤に利用するのがスライムだ。
スライムはアナルに飛びつき、服などの遮蔽物を溶かして侵入してくるのだが、体内に侵入する際にアナルをほぐす習性がある。
直腸に侵入してそこで栄養を摂取するらしいが、体内に留まっている間は潤滑剤の代わりになる。
オスの直腸には弁が二つあり、普段は閉じている。手前にある弁はアナルに陰茎が挿入可能な程度にまでほぐせば、自然と開く。
何故か弁より奥にスライムは入って来ないが、弁が開いた状態で陰茎を挿入すると快感を得られるので、スライムを入れた後ならゴブリン相手でも性交を充分に楽しめる。
ちなみに便が通る時にはあまり快感は感じず、挿入する時には強く感じるようになっている。
まぁそうでないと大変だ。トイレの度にいちいち騒ぎになる。
ゴブリンの陰茎は一つ目の弁の少し先まで届くので、嬌声を上げている人が多い理由はそれ。ゴブリンに掘られて感じているのだ。
二歳下の弟も中肉中背なのに、セルジュだけが何故か大きかった。
元気が有り余る子を手に負えなかった両親は、隣に住む元冒険者のノアにセルジュを預けた。
じいさんは毎日セルジュの体力が尽きて倒れるまで剣術の稽古を付けることで発散させた。
恵まれた体格と力を持つセルジュは冒険者を目指すようになり、じいさんに頼んで冒険者に必要なノウハウ全てを叩きこんでもらった。
調理、裁縫、武器防具の手入れや修理方法。魔法は便利なものと冒険者に必要なもの、攻撃魔法まで。
セルジュは十五歳になると直ぐに冒険者登録をして、冒険者として町の周辺で活動を始めた。
幼い頃から元冒険者に師事していたお陰か、同世代に限らず町の中でも抜きんでた強さを発揮していた。
セルジュの生まれ育った町は大森林の西の中央付近にある小さな町で、周辺の魔物に強いものはいなかった。
大森林には魔物が生息していて、森を切り拓くほど強い魔物が現れるようになる。だから小さい町ほど魔物の脅威度は低い。
町周辺の森にいるのは本当に何処にでもいるスライムにゴブリン。少し深く入っても豚と牛。
住むには長閑でいい所だと思うが、刺激はないし冒険者としては稼ぎにならず伸び代もない場所だった。
スライムは子どもが小遣い稼ぎに倒して持って帰ってくるような弱さで、ゴブリンには何の金銭的価値もない。
豚でようやく肉がある程度の収入になるが、それより高値で売れる牛は滅多に見付からない。
朝起きてギルド経由で狩りをして戻って、飯食ってもう一度狩りに行ってと単調な日々だ。
今日もギルドに顔を出して依頼を確認するが、小さな町では依頼にも変化はない。一応の確認だけだ。
今日も狙いは豚。運良くいれば牛と思って森に入る。それもいつも通りで代わり映えはない。
町に一番近い森の浅い場所では、大抵子どもが薬草などを摘んでいる。だから迷惑にならないように、出来るだけ静かに森の奥に向かう。
「……っ!! ……っ!!」
途中、気配を感じてセルジュは視線を左に向けた。そこそこ離れた木の陰に、同年代くらいの男がいた。
男は木に両手をついて、ゴブリンに腰を突き出している。腰布は捲り上げられており、男の陰茎が勃ち上がっているのが見えた。
耳を澄ませばパンパンと肉を打つ音も聞こえる。ゴブリンの動きから考えても、掘られている最中だ。
他のゴブリンまで寄せないよう声を抑えているつもりなのだろうが、この距離でセルジュは気付いた。
周囲を見れば、既に男の近くにゴブリンが見えた。二連戦は確定。セルジュは興味を失くして歩き出した。
ゴブリンを倒せないのに護衛も付けずに町の外に出たら自己責任。人によっては掘られたくて森に入るので、見て見ぬふりをするのが普通だ。
人も魔物も例外なく、動物にはほぼオスしかいない。それでも途絶えないのは、生命の樹のお陰である。
子を育てる胎を持たないオスは、伴侶と共に各町にある生命の樹に祈ることで生命の樹から子を授かる。
人には人の、魔物には魔物の生命の樹がある。樹は大森林に生えているので、樹を中心に動物が集まる。
だから森を切り拓くほど、生活圏が重なってしまう。大きな町ほど強い魔物が多いのはそのせいだ。
生命の樹からはオスが授けられ、メスはメスからしか生まれない。
胎の中で子を育てるメスは子を産むのにリスク伴う上に、必ずメスが生まれるとは限らない。
メスはとにかく希少な存在で、何処かで大切に囲われているらしいと聞く程度の遠い存在である。
ゴブリンなどの二足歩行の魔物は知能が低く全裸だが、生命の樹近くに集落を作って集団生活をしている。
そこで本来は繁殖するのだが、相手が見付からないと相手を求めて森の浅い所にまで出て来る。
子は出来ないしただヤるだけになるのだが、集落を出たゴブリンは何故か人の方を好む。
だから物音などが聞こえると寄って来て、人だとわかれば性的に襲う。
人の十五歳程度の体格と力を持っているので、倒せる自信がないなら受け入れた方がいいとされている。
抵抗して酷く暴れたり攻撃をすると反撃してくるが、満足するまで射精するとそのまま立ち去るからだ。
セルジュはゴブリンに掘られたことはないが、知った人も見知らぬ人も森でよくゴブリンに掘られている。
セルジュにしてみればゴブリンは一撃で倒せる雑魚。けれどほとんどの人が嬌声を上げているので助けに入ったことはない。
オスに子を育てる胎はないが、性交しなければ生命の樹は子を授けない。
だからオスはオス同士で性交する。単に気持ちがいいし、たまるからという理由もあるが。
メスには陰茎を受け入れる膣というものがあるらしいが、オスにはない。代わりに直腸の構造そのものがメスとは違い、代わりになっている。
直腸で性交するには陰茎を受け入れられるように、アナルをほぐして濡らさなければならない。
興奮やアナルへの刺激で快感を感じると濡れてくるので、指でほぐすうちに挿入できるようになる。
だがゴブリンがアナルを刺激してほぐして濡れるのを待つかというと、それはない。いきなり突っ込んで来る。
そうするとアナルが裂けたりするので、アナルをほぐしてもらいそのまま潤滑剤に利用するのがスライムだ。
スライムはアナルに飛びつき、服などの遮蔽物を溶かして侵入してくるのだが、体内に侵入する際にアナルをほぐす習性がある。
直腸に侵入してそこで栄養を摂取するらしいが、体内に留まっている間は潤滑剤の代わりになる。
オスの直腸には弁が二つあり、普段は閉じている。手前にある弁はアナルに陰茎が挿入可能な程度にまでほぐせば、自然と開く。
何故か弁より奥にスライムは入って来ないが、弁が開いた状態で陰茎を挿入すると快感を得られるので、スライムを入れた後ならゴブリン相手でも性交を充分に楽しめる。
ちなみに便が通る時にはあまり快感は感じず、挿入する時には強く感じるようになっている。
まぁそうでないと大変だ。トイレの度にいちいち騒ぎになる。
ゴブリンの陰茎は一つ目の弁の少し先まで届くので、嬌声を上げている人が多い理由はそれ。ゴブリンに掘られて感じているのだ。
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