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星花こぼれ話その八 ~ごむ~
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「ゴムっていくつ必要ですか?」
「くたばれ変態」
頭が痛くなってきた。おかしくなってしまった同居人にお皿をべちーん。避けずに顔面にそのまま受けるのは彼女らしかった。あ、めっちゃ怒ってる。
「紙皿とはいえいてーですよ」
「恵が変なこと言うからでしょ、もう」
文化祭が終わって数日、休日にのんびり過ごしていた何でもない一時。その油断しきった時に、なんとなしにするりとそんな事をほざくからたまったものじゃない。紙皿に乗っかった彼女特製のお豆腐チーズケーキは残り二切れ。それごとぶつけられたらまぁ彼女もそうもなる。けど原因はあんただし。
「むー……恵玲奈なら詳しいかと思ったんですけどね」
「なんでよ! 詳しくないよ!」
どれだけ変態と思われてるんだろうか。そりゃ確かに、性知識とか性関係に関しては恵よりかは私が詳しいというのは正しいと思うけど。確かにそんな系統のプレイには心当たりあるけど! その上同室だからそういうのを悟られるかもしんないけど!! ね? ほら恵さんや? オブラートって言葉もあるのよ? 直球も直球なあんたらしいっちゃらしいんだけどさー? ゴム言うな。いくつ必要とか具体的な個数言うな。状況に拠るし。いやそうじゃないし。女同士でそんなに使うか。どんなプレイだ。
「でも恵玲奈いつもしてるじゃないですか?」
「何時もしてないよ!? どんなだよ私!?」
ウサギみたいに言うな。確かに寂しいと死んじゃう系かもしんないけど! ……くそう部分部分で当たってるのが憎らしい。恵らしい。鋭いトコ鋭いし見てるとこ見てるからなぁこいつはー
「ほむ……確かにココではあんまりしてないですね」
「あっ……うぅ……ぅん……」
「?」
回数がバレてたとかもんのすっごく恥ずかしいんですけど!? かあぁぁ、と紅く熱くなる私を、冷静な顔で首を傾げながら眺めて、ふにゅ、とか納得したのかしてないのかよく解らない呟きを残して、残りのお豆腐チーズケーキをさくりと小綺麗に小さく切り取り分けていく恵。うーん、冷凍用にもう少し濃ゆく作りましょうか、とか呟いている。
(家庭的な娘、よねぇ。色々含んで、さ)
あんまり自身を評価しない彼女だけど、こういう繊細で小さな事をこなしてくれるし、その仕草も一々可愛いかったりもする。ファンクラブとかも、彼女の、往々にして直情径行な方向だけじゃなく、それとは真逆とも思える静かな箇所を見逃していないから好きなのだろう。ふにゅ、とか敬語とか敬語なのにどっか悪い口調とか、時々意味不明な仕草も合わせて、結構かわいいんだよね、恵。
「えっろい唸り声出さないで下さいよもう、身の危険感じます」
「やらないよ!! 食べないよ!!」
「ふふふっ」
今みたいに真っ直ぐすぎるのが魅力でもあり、弱点でもあるんだけど。そこはわりと柔軟だったりするからあなどれない。今もそう。立て続けにゴムとかいうエロ話題を聞かない押さないで、こうして一先ず間を作ろうとしてる。出来ればそのまま忘れ去って欲しいなぁー
「恵玲奈ーわたしそんなにおかしい事聞いてますかね?」
「一先ずデリカシープリーズ!!」
「はいどうぞ」
「わーい♪ ってチーズケーキじゃねーか!!」
ぺしーん。何時もの漫才で特に意味のない会話で序に雑学が増えていく会話。こういう変な漫才ができるのも、恵の特色なんだろう。気品はあるのにお嬢様らしくない。最近はその気品も疑われるけれどね。いいよねロリ相手にゴムとかって。いや良くない。随分高度じゃない恵さん?
「デリカシーケーキって何かありそうじゃないですか?」
「デリシャスケーキとかなら聞いたことあるわね」
てかデリカシーケーキってなんだ。おしとやかそう? ……ううん、想像つかないわね。でも、恵なら何か創ってしまえる気もする。創作意欲の塊でもあるのが彼女の魅力の一つでもあるし。
「んで? このチーズケーキはデリカシーなのかしら?」
「チーズじゃなくて豆腐ケーキですってば」
「チーズもちゃんと入ってるし別に良いんじゃないかな?」
もぐ。もぐもぐ。
「味もチーズだし」
「そうでしょうそうでしょう」
「ふふ」
目を閉じて無い胸張ってどやぁする恵。かわいいわね。
「ふふっ、要はタンパク質ですからね」
「まっそれもそうか。バター使わないと不味くなるのも」
「ええ。使うべきトコにさえ使えばそれで良いのですよ」
「チーズそのものが少ないのもそのため、かぁ」
そう。言われれば豆腐、なんだけど、言われなければチーズケーキそのもので押し通せるほどだ。チーズ少々豆腐一丁。最初はうへぇーと思ったものの、食べたらケーキだったから大げさに驚いたっけ。発酵食品を使ってるから成し得る技なんだろう。
『原稿書く際甘味欲しがるだろうから、わたしのおやつの序ですけどね』
と、毎日じゃないものの結構作ってくれるのは嬉しいしありがたい。クッキーも豆乳入りで作ってくれる。序ですから、と言う割に頻繁に作ってくれる。ツンデレめー。恵さまさまだ。低カロリーを意識して作り方を色々学んだらしいけど、お互いこれがぺたんこの原因の一つなんじゃないかな……高カロリーのほうが膨らむかなぁ……
「ええ。でもチーズ主力じゃないのにチーズと嘘をばら撒くのは良くないですしね」
「甘い甘い。人間嘘は7割つくものよ!」
「それ、饒舌な時は、じゃなかったでしたっけ?」
そんな事を思いながら、あてもないお話で二人でもぐもぐ、お茶をずずーと頂くおやつ時。何の事はない休日のひと時で、それでもお互いが近頃漸く迎えた平穏な日々ってやつで。偶には学校もお勉強も部活も、恋も置いてく時間も欲しいのよ。
「そ言えば文化祭はどうでしたか?」
「ん、上々……いや……うーん……」
「まぁそうですよね」
「……むー」
こてん、とテーブルに突っ伏する私に、髪の毛をさらりさらりと梳かしていく恵。さらさらですねー、とか聞こえる。うん。さらさらだぞーこころはどろどろだぞー
「そーゆーめぐみはどーなのよ~」
「やりました」
「早えよ!?」
「ふふん」
がばっと見上げたら、どーんと腕組みしてドヤ顔してる。まだひと月足らずだというのに、もう? 致しちゃったの? 十さんとやっちゃったの? あと致しちゃった後でゴムとか最低なんですけど……?
「でも恵って今からゴム使うの?」
「ええ。十さんにも渡そうかと思いまして」
「ろりぺど……」
「ちげーです」
「えーえー! だめでーすおかーさんは納得できませーん!!」
「そんなにおかしい事わたし言いましたかねぇ……恵玲奈おかーさん?」
今度は首をひねって本格的に悩みだす彼女。おかーさんと言い出した私に乗ってくれるのも、また彼女らしい。お腹つままないで。このおかーさんは太ってないですー
「だ、だって、そりゃあんた必要ないんじゃない?」
致しちゃったんだろー? ほらー? 今更いらないでしょー?
「そりゃそうかもしれませんけどね?」
すぐ認めんなよ!
「でも、ファッションって大事じゃないですか?」
「えーー!?」
ゴムを装着するのがふぁっしょんとか、何処までいくんだこの娘。やばい私より格段に変態への階段を一足飛びで登ってる気がする!!
「ほら、素朴もいいですけど我らは文化圏に生きてるんですし」
「またスケールが大っきいわね」
「わたしですからね」
「そーだわね」
まぁ文化には違いない……うーんうーん聞いてると間違ってないように聞こえるから不思議だなぁ。ゴム装着は文化の証……いやおかしいだろ。間違ってるよ。どんな文化圏よ!?
「使えるものは使ってみるのもおしゃれ、ですよ?」
「えー、うーん……」
「なんか恵玲奈は何時もしてる割に否定的ですねぇ……」
「何時もそんなエロいことしてないっての!!」
「……」
「……」
固まった。おーい。もしもーし? めーぐみさーん? ばすと78くらいのめーぐみさーん?
「今何か失礼なこと考えませんでした?」
「カンガエテナイヨー」
「それよか、ばんざーい」
「……?」
な、なんだろ? バンザイした瞬間上着をめくられて身動き取れなくして殴り倒してくるのかな? いやいや78だからって胸よろしくそこまで心も狭くないでしょ。私もそんなんもんだけど。くそうなんか悔しい。
「ほら、恵玲奈、ばんざーい」
「ば、ばんざーい?」
とりあえず、する。ばんざーい。恵も、ばんざーい。うん、二人で何やってるんだろうか? ちょこんと小さな恵はこんなポーズも可愛らしい。
「そのまま、肘曲げてーそうですそうです、髪の結び目」
「……?」
「それ、てしてししてみて?」
…………・・・・・・・・ ・ ・ あ
「あ、あー……」
「はい。それ、触ってるのなんですかね?」
「……ゴムです」
「ゴムですね」
「……」
「……」
「あ、うー……はい」
「はい」
「あのですねめぐみさま」
「遺言あったら聞きますよ?」
「り、リボンの日もあるし……」
「うるせーですよこのドエロ! 変態!! 恵露奈!!!」
「ごっごめんなさーいっ!!」
――――――――――――
「で、ゴムでいったいどうやってなにをするつもりなんですかねぇ……?」
「たんこぶいたい」
「うるせーへんたい」
「めぐみはもうすこしおぶらーとを!!」
「おぶらーと……ふむ、膜で包むのですね……確かに柔らかくなるかも……」
「あ、やだひわい……」
「?」
「くたばれ変態」
頭が痛くなってきた。おかしくなってしまった同居人にお皿をべちーん。避けずに顔面にそのまま受けるのは彼女らしかった。あ、めっちゃ怒ってる。
「紙皿とはいえいてーですよ」
「恵が変なこと言うからでしょ、もう」
文化祭が終わって数日、休日にのんびり過ごしていた何でもない一時。その油断しきった時に、なんとなしにするりとそんな事をほざくからたまったものじゃない。紙皿に乗っかった彼女特製のお豆腐チーズケーキは残り二切れ。それごとぶつけられたらまぁ彼女もそうもなる。けど原因はあんただし。
「むー……恵玲奈なら詳しいかと思ったんですけどね」
「なんでよ! 詳しくないよ!」
どれだけ変態と思われてるんだろうか。そりゃ確かに、性知識とか性関係に関しては恵よりかは私が詳しいというのは正しいと思うけど。確かにそんな系統のプレイには心当たりあるけど! その上同室だからそういうのを悟られるかもしんないけど!! ね? ほら恵さんや? オブラートって言葉もあるのよ? 直球も直球なあんたらしいっちゃらしいんだけどさー? ゴム言うな。いくつ必要とか具体的な個数言うな。状況に拠るし。いやそうじゃないし。女同士でそんなに使うか。どんなプレイだ。
「でも恵玲奈いつもしてるじゃないですか?」
「何時もしてないよ!? どんなだよ私!?」
ウサギみたいに言うな。確かに寂しいと死んじゃう系かもしんないけど! ……くそう部分部分で当たってるのが憎らしい。恵らしい。鋭いトコ鋭いし見てるとこ見てるからなぁこいつはー
「ほむ……確かにココではあんまりしてないですね」
「あっ……うぅ……ぅん……」
「?」
回数がバレてたとかもんのすっごく恥ずかしいんですけど!? かあぁぁ、と紅く熱くなる私を、冷静な顔で首を傾げながら眺めて、ふにゅ、とか納得したのかしてないのかよく解らない呟きを残して、残りのお豆腐チーズケーキをさくりと小綺麗に小さく切り取り分けていく恵。うーん、冷凍用にもう少し濃ゆく作りましょうか、とか呟いている。
(家庭的な娘、よねぇ。色々含んで、さ)
あんまり自身を評価しない彼女だけど、こういう繊細で小さな事をこなしてくれるし、その仕草も一々可愛いかったりもする。ファンクラブとかも、彼女の、往々にして直情径行な方向だけじゃなく、それとは真逆とも思える静かな箇所を見逃していないから好きなのだろう。ふにゅ、とか敬語とか敬語なのにどっか悪い口調とか、時々意味不明な仕草も合わせて、結構かわいいんだよね、恵。
「えっろい唸り声出さないで下さいよもう、身の危険感じます」
「やらないよ!! 食べないよ!!」
「ふふふっ」
今みたいに真っ直ぐすぎるのが魅力でもあり、弱点でもあるんだけど。そこはわりと柔軟だったりするからあなどれない。今もそう。立て続けにゴムとかいうエロ話題を聞かない押さないで、こうして一先ず間を作ろうとしてる。出来ればそのまま忘れ去って欲しいなぁー
「恵玲奈ーわたしそんなにおかしい事聞いてますかね?」
「一先ずデリカシープリーズ!!」
「はいどうぞ」
「わーい♪ ってチーズケーキじゃねーか!!」
ぺしーん。何時もの漫才で特に意味のない会話で序に雑学が増えていく会話。こういう変な漫才ができるのも、恵の特色なんだろう。気品はあるのにお嬢様らしくない。最近はその気品も疑われるけれどね。いいよねロリ相手にゴムとかって。いや良くない。随分高度じゃない恵さん?
「デリカシーケーキって何かありそうじゃないですか?」
「デリシャスケーキとかなら聞いたことあるわね」
てかデリカシーケーキってなんだ。おしとやかそう? ……ううん、想像つかないわね。でも、恵なら何か創ってしまえる気もする。創作意欲の塊でもあるのが彼女の魅力の一つでもあるし。
「んで? このチーズケーキはデリカシーなのかしら?」
「チーズじゃなくて豆腐ケーキですってば」
「チーズもちゃんと入ってるし別に良いんじゃないかな?」
もぐ。もぐもぐ。
「味もチーズだし」
「そうでしょうそうでしょう」
「ふふ」
目を閉じて無い胸張ってどやぁする恵。かわいいわね。
「ふふっ、要はタンパク質ですからね」
「まっそれもそうか。バター使わないと不味くなるのも」
「ええ。使うべきトコにさえ使えばそれで良いのですよ」
「チーズそのものが少ないのもそのため、かぁ」
そう。言われれば豆腐、なんだけど、言われなければチーズケーキそのもので押し通せるほどだ。チーズ少々豆腐一丁。最初はうへぇーと思ったものの、食べたらケーキだったから大げさに驚いたっけ。発酵食品を使ってるから成し得る技なんだろう。
『原稿書く際甘味欲しがるだろうから、わたしのおやつの序ですけどね』
と、毎日じゃないものの結構作ってくれるのは嬉しいしありがたい。クッキーも豆乳入りで作ってくれる。序ですから、と言う割に頻繁に作ってくれる。ツンデレめー。恵さまさまだ。低カロリーを意識して作り方を色々学んだらしいけど、お互いこれがぺたんこの原因の一つなんじゃないかな……高カロリーのほうが膨らむかなぁ……
「ええ。でもチーズ主力じゃないのにチーズと嘘をばら撒くのは良くないですしね」
「甘い甘い。人間嘘は7割つくものよ!」
「それ、饒舌な時は、じゃなかったでしたっけ?」
そんな事を思いながら、あてもないお話で二人でもぐもぐ、お茶をずずーと頂くおやつ時。何の事はない休日のひと時で、それでもお互いが近頃漸く迎えた平穏な日々ってやつで。偶には学校もお勉強も部活も、恋も置いてく時間も欲しいのよ。
「そ言えば文化祭はどうでしたか?」
「ん、上々……いや……うーん……」
「まぁそうですよね」
「……むー」
こてん、とテーブルに突っ伏する私に、髪の毛をさらりさらりと梳かしていく恵。さらさらですねー、とか聞こえる。うん。さらさらだぞーこころはどろどろだぞー
「そーゆーめぐみはどーなのよ~」
「やりました」
「早えよ!?」
「ふふん」
がばっと見上げたら、どーんと腕組みしてドヤ顔してる。まだひと月足らずだというのに、もう? 致しちゃったの? 十さんとやっちゃったの? あと致しちゃった後でゴムとか最低なんですけど……?
「でも恵って今からゴム使うの?」
「ええ。十さんにも渡そうかと思いまして」
「ろりぺど……」
「ちげーです」
「えーえー! だめでーすおかーさんは納得できませーん!!」
「そんなにおかしい事わたし言いましたかねぇ……恵玲奈おかーさん?」
今度は首をひねって本格的に悩みだす彼女。おかーさんと言い出した私に乗ってくれるのも、また彼女らしい。お腹つままないで。このおかーさんは太ってないですー
「だ、だって、そりゃあんた必要ないんじゃない?」
致しちゃったんだろー? ほらー? 今更いらないでしょー?
「そりゃそうかもしれませんけどね?」
すぐ認めんなよ!
「でも、ファッションって大事じゃないですか?」
「えーー!?」
ゴムを装着するのがふぁっしょんとか、何処までいくんだこの娘。やばい私より格段に変態への階段を一足飛びで登ってる気がする!!
「ほら、素朴もいいですけど我らは文化圏に生きてるんですし」
「またスケールが大っきいわね」
「わたしですからね」
「そーだわね」
まぁ文化には違いない……うーんうーん聞いてると間違ってないように聞こえるから不思議だなぁ。ゴム装着は文化の証……いやおかしいだろ。間違ってるよ。どんな文化圏よ!?
「使えるものは使ってみるのもおしゃれ、ですよ?」
「えー、うーん……」
「なんか恵玲奈は何時もしてる割に否定的ですねぇ……」
「何時もそんなエロいことしてないっての!!」
「……」
「……」
固まった。おーい。もしもーし? めーぐみさーん? ばすと78くらいのめーぐみさーん?
「今何か失礼なこと考えませんでした?」
「カンガエテナイヨー」
「それよか、ばんざーい」
「……?」
な、なんだろ? バンザイした瞬間上着をめくられて身動き取れなくして殴り倒してくるのかな? いやいや78だからって胸よろしくそこまで心も狭くないでしょ。私もそんなんもんだけど。くそうなんか悔しい。
「ほら、恵玲奈、ばんざーい」
「ば、ばんざーい?」
とりあえず、する。ばんざーい。恵も、ばんざーい。うん、二人で何やってるんだろうか? ちょこんと小さな恵はこんなポーズも可愛らしい。
「そのまま、肘曲げてーそうですそうです、髪の結び目」
「……?」
「それ、てしてししてみて?」
…………・・・・・・・・ ・ ・ あ
「あ、あー……」
「はい。それ、触ってるのなんですかね?」
「……ゴムです」
「ゴムですね」
「……」
「……」
「あ、うー……はい」
「はい」
「あのですねめぐみさま」
「遺言あったら聞きますよ?」
「り、リボンの日もあるし……」
「うるせーですよこのドエロ! 変態!! 恵露奈!!!」
「ごっごめんなさーいっ!!」
――――――――――――
「で、ゴムでいったいどうやってなにをするつもりなんですかねぇ……?」
「たんこぶいたい」
「うるせーへんたい」
「めぐみはもうすこしおぶらーとを!!」
「おぶらーと……ふむ、膜で包むのですね……確かに柔らかくなるかも……」
「あ、やだひわい……」
「?」
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