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閑話休題 ~いつなはいつからそこにいた~
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―――……・・・・
……?
「あ」
もぞり。動く身体。意思通り動く腕、脚。
「あー……」
つい、あたしの声が漏れる。またあたしがヘタ打った様だ。
「んだよ……ったく」
自分じゃない自分が乱雑に投げ捨てていったであろう制服を、丁寧に拾い上げて、欠伸の代わりにため息一つ。
「あーあー……くっしゃくしゃ」
へっ、と軽く笑い、自嘲し気味に呟いた。呟き序に制服に染み付いた不思議な匂いに、はて? と首を傾げて顔を顰める。握った制服に染み付いた、今までのあたしに馴染みの薄い、爽やかで古風な香りに頭をもたげる。
「……? お茶、かぁ……誰だろうね」
素朴に湧き出た疑問序についっとあたりを見渡すが、自身の部屋にはこの匂いと結びつくものは見受けられずに、もう一つ
「これもあたし、かなぁ……」
今度は自嘲無しで、呟いた。紅茶ならば、保健室繋がりで白井先生かな? とも納得いくのだけれど、緑茶の香りだ。さわやかな、あたしに似合わない香り。似合うとしても、精々が八重ただ一人ぐらいだろう。
少し落ち着いた所で、状況を把握してから行動を起こす。まずはリボンを解いてこの制服を洗濯機へ。洗濯カゴを見るに、まだまだ回す量ではなかったものの、制服がこうなってはどうしようもない。この身体の、年相応のあたしの誰かになったら、こういう活動はまだまだおぼつかないらしい。下手をすれば洗剤入れ過ぎたり何度も回したりして、着ていく服が無くなったりもしてしまう。洗濯機の使い方くらい全員マスターしてるものと思いたいけれど……このくしゃくしゃな制服を見ると、油断は出来そうにない。
「学生も楽じゃない」
学生時代なんぞとうの昔に過ぎたはず。なのに気づいたら、あたしはまた学生だ。それも、こんな身体で。なんだ、くそ。この茶髪は。真っ黒い髪が自慢だったのに。
(高城姉もはっきり多重人格って告げてくれてもいいってのに)
目が覚めると、時折この人にあたしは抱きしめられている。その人の優しさが分かっているだけになかなか言えずに、つい軽口を叩いてしまう。もう一つのため息。自嘲を含んだソレは自分に、他のあたし達に言い聞かせるように。言わない優しさも解るだけに、強くは言えないし、何かしら不具合でもあるのかもしれないし。……自分でももっと知らないといけないな。知らないからこそ話せないのかもしれないし。
「さーて……今日は九月の……だから……っと」
大事な日記帳を何時もの場所から取り出し、今日の出来事を書き連ねる。連ねた後で、パラパラ眺めて見る限り……以前にあたしが出てきたのは、約十日も前の様だ。
「……」
……十日、か。その間、この家は無事だったのだろうか。色々と。
「はぁ……めんどくさ」
ペンを放り投げて、ぶつくさ言いながら、まずは家の点検に入る。念のためのロープを持って。警報機も持って。バールのようなものもあれば心強かったけれど、生憎見つからなかった。見つからなかった。見つけられなかった。
「いたらワンチャンスでぶち殺したいってのに……」
見つからない位置に、見つけられない場所に、きっとあたしが隠したのだろう。
ギュッと、目を閉じ、イザとなれば縄一つで成し遂げようと、一つ覚悟を心に持って、家の点検へ。やるとしても首に回して引っ張るだけだ。大した事をするわけじゃないけれど、意気地のないあたしはこの程度も動けない。奴が来たら、殺す。他のあたしに負担をかけずに、あたしが殺す。その覚悟をしっかりと。
……そして、おそらくそれは、出来ないんだろう。あたしは決してそういうタイプじゃない。あたしはあたしじゃない。他のあたしが、その役を割り振られているんだろう。
そして、その役割のあたしが、あたしから武器になるようなものを取り上げていく。他のあたしたちからも、きっと、取り上げて、隠して捨てて処分して。あたし達を守るように、或いは、自分の邪魔をするなという、敵対心か。
「はぁ……めんどくさ」
一階も二階も特に変わった様子は見られない。床が泥だらけ砂だらけといったこともなく、腐敗臭がしない、という事は、ちゃんとごみ捨てくらいは出来るようになっているあたしが出ていた証拠で……大変に、ありがたい……。お医者様達に言わせると、管理者、というのがあたしの役割らしい。他のあたしが至らない至れない箇所を補う、サポートのような存在。必要だけれど常時というわけじゃないのは、そういうことらしい。
「……」
めんどくさい。でも、同時に誇らしかった。必要必須の存在となれていることは嬉しかった。京の都としていられていることには、自分ながら、誇らしかった。徐々に他のあたしが色々こなせるようになってきていても、あたしはあたしで、生きていたい。活きていたい。
『京都は都じゃなくなっても、いつまでも京都、なんだよ』
すぅっと、嫌な空気を感じたあたしを追い払うように、
「京都は都じゃなくなっても、いつまでも京都……」
呟いた。高城姉にあたしが貰った言葉を呟いてみた。あたしであたしじゃない。あたしだけどあたしじゃない。あたしから離れていくあたし。だけれど、それでもあたしはあたし。
(先生……)
……ぐるぐる回って、戻ってくるのは、すぅっと、嫌な空気。消えてしまう空気。必要とされなくなる、自分に自分が見捨てられていく、どうしようもない結末で。
(でもさ先生……どうしたらいいんだろう)
管理者が管理しなくて良くなったら。
良くなったら?
その先にいるあたしは……
何をすれば……いい?
京が都を必要としなくなったら、あたしは……
「いつまでも京都……か」
……探さなくちゃ。あたしも。あたしの京を。都は移り変わっても、京は京なんだから。
日記をパラパラ眺めて見た限り……以前にあたしが出てきたのは、約十日も前の様だ。その九日目。つまりは昨日。まっさらな日記。白紙の九ページ目。
あたしに一体何があったのだろう。
自ら意識的に制服をくしゃくしゃに放り投げるなんて、あたしの覚えている限り今まで無かったはずだ。それも、馴染みの薄い、古風な爽やかな香りが染み付いた、あたしの制服。日記もまっさらな九日目。
「日記はまだ分かるとしても……」
突然入れ替わって、日記の存在を知らないあたしに変わった……というケースも多々あるが……やはりそれでも違和感が勝る。違和感だらけのあたしが言っても仕方がないのだけれど、この制服の方には強烈な他の何かが見え隠れする。百々や四姫、八重や六歌の空気は感じられない。だとすれば、可能性は一二三? それとも九十九?
「ううん……」
しっくりこない。甘いものが好きなあたしにしても、お茶とは縁が薄かったのに。この香りはちょっと記憶にない。……あるいは、お茶畑でも描きに行ったなごり? 風景画や人物画を、この生活基盤を創り上げたあたし? ……いや、だったら絵の具や油の匂いの方が圧倒的に打ち勝つはずだ。……やはり、何処かおかしい。爽やかな香りが、ざらつく。古風な香りが、新しい。
「やっぱり探さなくちゃ、九日目」
はっきりしたコトがわかれば、きっと、あたしの先も、少しはきっと、見えてくる。
その先に何があるのか、あたしが起きてる時に、出来れば知りたいな。
「……知ってどうする?」
ふと、他のあたし達はこの身体相応なのか。少しの疑問が思い浮かんだ序にゾワッと湧き上がる呟き。傷や痣は酷く残っているわけではないものの、アレの影響で成長が止まっていやしないか。それをなんとかしたいからか、こんな風に何かと探りたくなってしまう。元来のあたしはどうだったんだろう? ……そもそも、そんなあたしが存在している時点で、まだまだ元来ではないのだろうけれど。
……まだまだ、か。
……
成長しない。
それもまた、あたしがあたしとして生き残る、一つの手段。進まない手段。閉じる世界。頼られる存在のまま。
解ってる。
解ってるよ。
解ってる……
判らない。
判りたくない……
「……探さなくちゃ、九日目……」
絞り出すように、最後に呟き、玄関へ。
こんなテンションでは、ハッキリ言って休むべきなのだろうけれど、あたしはそんなガラで通せるようなタイプじゃない。大人しく出来ればいいんだけれど…ああもう、こんな時にこそちびっこたちの出番だというのに。他のあたし達はぐーすかねてるのか。ちくしょうめ。
……まぁ、永久に寝てて貰わないと困るあたしも居ることだし……今日はあきらめて、中学生までを堪能するとしよう。
「んあ?」
手をかけた靴箱に、物置台代わりに、出かける際の、最後のチェック場として機能するように鏡が置いてある、背の高い靴箱に。
「なんだ、これ」
見慣れない、見慣れてる、けれどやっぱり見慣れないモノが。
「……」
緑色の綺麗な茶葉。緑茶。あたしが好きで、あたしが飲まない、苦くて濃ゆくて甘い緑茶。
「……あなたは、誰?」
……?
「あ」
もぞり。動く身体。意思通り動く腕、脚。
「あー……」
つい、あたしの声が漏れる。またあたしがヘタ打った様だ。
「んだよ……ったく」
自分じゃない自分が乱雑に投げ捨てていったであろう制服を、丁寧に拾い上げて、欠伸の代わりにため息一つ。
「あーあー……くっしゃくしゃ」
へっ、と軽く笑い、自嘲し気味に呟いた。呟き序に制服に染み付いた不思議な匂いに、はて? と首を傾げて顔を顰める。握った制服に染み付いた、今までのあたしに馴染みの薄い、爽やかで古風な香りに頭をもたげる。
「……? お茶、かぁ……誰だろうね」
素朴に湧き出た疑問序についっとあたりを見渡すが、自身の部屋にはこの匂いと結びつくものは見受けられずに、もう一つ
「これもあたし、かなぁ……」
今度は自嘲無しで、呟いた。紅茶ならば、保健室繋がりで白井先生かな? とも納得いくのだけれど、緑茶の香りだ。さわやかな、あたしに似合わない香り。似合うとしても、精々が八重ただ一人ぐらいだろう。
少し落ち着いた所で、状況を把握してから行動を起こす。まずはリボンを解いてこの制服を洗濯機へ。洗濯カゴを見るに、まだまだ回す量ではなかったものの、制服がこうなってはどうしようもない。この身体の、年相応のあたしの誰かになったら、こういう活動はまだまだおぼつかないらしい。下手をすれば洗剤入れ過ぎたり何度も回したりして、着ていく服が無くなったりもしてしまう。洗濯機の使い方くらい全員マスターしてるものと思いたいけれど……このくしゃくしゃな制服を見ると、油断は出来そうにない。
「学生も楽じゃない」
学生時代なんぞとうの昔に過ぎたはず。なのに気づいたら、あたしはまた学生だ。それも、こんな身体で。なんだ、くそ。この茶髪は。真っ黒い髪が自慢だったのに。
(高城姉もはっきり多重人格って告げてくれてもいいってのに)
目が覚めると、時折この人にあたしは抱きしめられている。その人の優しさが分かっているだけになかなか言えずに、つい軽口を叩いてしまう。もう一つのため息。自嘲を含んだソレは自分に、他のあたし達に言い聞かせるように。言わない優しさも解るだけに、強くは言えないし、何かしら不具合でもあるのかもしれないし。……自分でももっと知らないといけないな。知らないからこそ話せないのかもしれないし。
「さーて……今日は九月の……だから……っと」
大事な日記帳を何時もの場所から取り出し、今日の出来事を書き連ねる。連ねた後で、パラパラ眺めて見る限り……以前にあたしが出てきたのは、約十日も前の様だ。
「……」
……十日、か。その間、この家は無事だったのだろうか。色々と。
「はぁ……めんどくさ」
ペンを放り投げて、ぶつくさ言いながら、まずは家の点検に入る。念のためのロープを持って。警報機も持って。バールのようなものもあれば心強かったけれど、生憎見つからなかった。見つからなかった。見つけられなかった。
「いたらワンチャンスでぶち殺したいってのに……」
見つからない位置に、見つけられない場所に、きっとあたしが隠したのだろう。
ギュッと、目を閉じ、イザとなれば縄一つで成し遂げようと、一つ覚悟を心に持って、家の点検へ。やるとしても首に回して引っ張るだけだ。大した事をするわけじゃないけれど、意気地のないあたしはこの程度も動けない。奴が来たら、殺す。他のあたしに負担をかけずに、あたしが殺す。その覚悟をしっかりと。
……そして、おそらくそれは、出来ないんだろう。あたしは決してそういうタイプじゃない。あたしはあたしじゃない。他のあたしが、その役を割り振られているんだろう。
そして、その役割のあたしが、あたしから武器になるようなものを取り上げていく。他のあたしたちからも、きっと、取り上げて、隠して捨てて処分して。あたし達を守るように、或いは、自分の邪魔をするなという、敵対心か。
「はぁ……めんどくさ」
一階も二階も特に変わった様子は見られない。床が泥だらけ砂だらけといったこともなく、腐敗臭がしない、という事は、ちゃんとごみ捨てくらいは出来るようになっているあたしが出ていた証拠で……大変に、ありがたい……。お医者様達に言わせると、管理者、というのがあたしの役割らしい。他のあたしが至らない至れない箇所を補う、サポートのような存在。必要だけれど常時というわけじゃないのは、そういうことらしい。
「……」
めんどくさい。でも、同時に誇らしかった。必要必須の存在となれていることは嬉しかった。京の都としていられていることには、自分ながら、誇らしかった。徐々に他のあたしが色々こなせるようになってきていても、あたしはあたしで、生きていたい。活きていたい。
『京都は都じゃなくなっても、いつまでも京都、なんだよ』
すぅっと、嫌な空気を感じたあたしを追い払うように、
「京都は都じゃなくなっても、いつまでも京都……」
呟いた。高城姉にあたしが貰った言葉を呟いてみた。あたしであたしじゃない。あたしだけどあたしじゃない。あたしから離れていくあたし。だけれど、それでもあたしはあたし。
(先生……)
……ぐるぐる回って、戻ってくるのは、すぅっと、嫌な空気。消えてしまう空気。必要とされなくなる、自分に自分が見捨てられていく、どうしようもない結末で。
(でもさ先生……どうしたらいいんだろう)
管理者が管理しなくて良くなったら。
良くなったら?
その先にいるあたしは……
何をすれば……いい?
京が都を必要としなくなったら、あたしは……
「いつまでも京都……か」
……探さなくちゃ。あたしも。あたしの京を。都は移り変わっても、京は京なんだから。
日記をパラパラ眺めて見た限り……以前にあたしが出てきたのは、約十日も前の様だ。その九日目。つまりは昨日。まっさらな日記。白紙の九ページ目。
あたしに一体何があったのだろう。
自ら意識的に制服をくしゃくしゃに放り投げるなんて、あたしの覚えている限り今まで無かったはずだ。それも、馴染みの薄い、古風な爽やかな香りが染み付いた、あたしの制服。日記もまっさらな九日目。
「日記はまだ分かるとしても……」
突然入れ替わって、日記の存在を知らないあたしに変わった……というケースも多々あるが……やはりそれでも違和感が勝る。違和感だらけのあたしが言っても仕方がないのだけれど、この制服の方には強烈な他の何かが見え隠れする。百々や四姫、八重や六歌の空気は感じられない。だとすれば、可能性は一二三? それとも九十九?
「ううん……」
しっくりこない。甘いものが好きなあたしにしても、お茶とは縁が薄かったのに。この香りはちょっと記憶にない。……あるいは、お茶畑でも描きに行ったなごり? 風景画や人物画を、この生活基盤を創り上げたあたし? ……いや、だったら絵の具や油の匂いの方が圧倒的に打ち勝つはずだ。……やはり、何処かおかしい。爽やかな香りが、ざらつく。古風な香りが、新しい。
「やっぱり探さなくちゃ、九日目」
はっきりしたコトがわかれば、きっと、あたしの先も、少しはきっと、見えてくる。
その先に何があるのか、あたしが起きてる時に、出来れば知りたいな。
「……知ってどうする?」
ふと、他のあたし達はこの身体相応なのか。少しの疑問が思い浮かんだ序にゾワッと湧き上がる呟き。傷や痣は酷く残っているわけではないものの、アレの影響で成長が止まっていやしないか。それをなんとかしたいからか、こんな風に何かと探りたくなってしまう。元来のあたしはどうだったんだろう? ……そもそも、そんなあたしが存在している時点で、まだまだ元来ではないのだろうけれど。
……まだまだ、か。
……
成長しない。
それもまた、あたしがあたしとして生き残る、一つの手段。進まない手段。閉じる世界。頼られる存在のまま。
解ってる。
解ってるよ。
解ってる……
判らない。
判りたくない……
「……探さなくちゃ、九日目……」
絞り出すように、最後に呟き、玄関へ。
こんなテンションでは、ハッキリ言って休むべきなのだろうけれど、あたしはそんなガラで通せるようなタイプじゃない。大人しく出来ればいいんだけれど…ああもう、こんな時にこそちびっこたちの出番だというのに。他のあたし達はぐーすかねてるのか。ちくしょうめ。
……まぁ、永久に寝てて貰わないと困るあたしも居ることだし……今日はあきらめて、中学生までを堪能するとしよう。
「んあ?」
手をかけた靴箱に、物置台代わりに、出かける際の、最後のチェック場として機能するように鏡が置いてある、背の高い靴箱に。
「なんだ、これ」
見慣れない、見慣れてる、けれどやっぱり見慣れないモノが。
「……」
緑色の綺麗な茶葉。緑茶。あたしが好きで、あたしが飲まない、苦くて濃ゆくて甘い緑茶。
「……あなたは、誰?」
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