その花びらが光るとき

もちごめ

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少し廊下を歩いた所ですぐに銀髪イケメンの目指す目的地に着いたらしい。

 すぐにジークさんがドアを開けてくれた。

 そのドアを銀髪イケメンが先に入っていく。
 ジークさんが「どうぞ」と私に向かって言っているので、私もあとに続いて入る。
 当然ジークさんも中に入ってくると思っていたのだが、ジークさんは中には入らず、ドアを閉めてしまった。

 え、銀髪イケメンと二人っきり?!

 思わぬ展開にドキドキしていると先に入った銀髪イケメンが振り返り、私を見た。

「ここがこれからあなたの部屋となります」


 唐突に言われて、ここが私の部屋? と思いながらぐるっと見回してみた。

 パステルカラーでまとめられた家具が壁に沿って置かれていて、大きな窓の向こうにはバルコニーまである。
 
 どこかの国のお姫様のような部屋に、一気に気持ちが楽し気になる。


「ただし、あなたが女神ならばですが」

 ……。一気に急降下しました。


「え、あの、女神って。私ただの普通の人間です」

「女神か、そうでないのか、それは今から調べますので」

「今から調べるってどうい……っ!!」


 突然傍に置いてあったソファーに押し倒され、驚きに言葉が出ない。


 何が起こったのか理解が追い付かず、固まっているうちにあっという間に服を剥ぎ取られ、下着だけを身に纏っているいる状態になった。


 あっけにとられ、ただ固まっているだけの私を一瞥し、特に何も感じていないような様子で淡々と何かを探している。


「まだ、無いな」


「まだって、ちょっと、私は女神では…、ひっ、やぁっ!」


 薄く色づく双方の蕾をおもむろに咥えられた。


 もう片方はやわやわと揉みしごかれ、時々先端の蕾をキュッと指でつままれ、思わず恥ずかしい声が出てしまう。


「感度はいいようですね。でも、もっと感じてもらわねば、証は現われない。もっと感じてくださっていいですよ」


 現われない?


 どういう意味だろう? と考えようと思っても、いやらしく動く手にすぐに意識が持って行かれる。

 「はぁっ、んっ、やっ」


 ハアハアとだんだんと息も荒くなってくる。
 

 (やだ、私、こんな状況で何感じてんの!)


 自分自身に驚きを得つつも、いやらしく動き回る手がゆっくりと下へと下がっていく感覚にゾクゾクしたものを感じ、考えるのなんてどうでもよくなってしまう。


 「あっ、はぁっ……あっ」

 もっと、触ってほしい。

 この人に触られるところ全部が気持ちいい。

 この人の手が温かくて気持ちいい。

 手が脚の付け根に降り、そこにある敏感な花芯を下着の上からゆっくりとこすり、甘い刺激を与えられる。

 何度か上下に擦りそのたびにピリッとした甘いしびれを感じる。


「ああっ!」


 自分でも恥ずかしくなるような甘く誘うような声が出てしまう。

 腰もクネクネと揺れ動き、もっと刺激が欲しいと自分から押し付けるような形になっていて、さらに羞恥で顔が赤くなってしまう。


もしかしたら扉の向こうにジークさんがいるかもしれない。
そう思うのだが、自然と漏れる甘く濡れる声がどうしても抑えられない。


 花芯への刺激が止まり、「やっと、終わったのか」 と思って起き上がろうとしたのだが、肩を押さえられ、起き上がれない。

 下着に手を掛けられ、思わず焦る。

 自分でもわかる位に濡れて湿ってしまった下着を見られるのはやっぱり恥ずかしい。

 そう思い、手を押さえるのだが、抵抗むなしくあっさりと脱がされてしまった。


「いや、待って、これ以上はやめてっ」

「大丈夫です、最後まではしませんよ。必要なのは女神の証が現れるかの確認ですから」

なので、そのまま安心して感じていてください。
なんていわれたが、意味が分からなく、全然安心なんてできない。
気持ちとは裏腹に、初々しい花の入り口からは蜜がしたたり落ち、男を甘く誘惑している。

そこに口づけられ、蜜を吸われてしまえば、身体は素直に快感に酔い、すぐに何も考えられなくなってしまう。
ジュルジュルっ、といやらしい音が部屋に響く。

「あっつ、んんっ、あああんっ」

「はぁ…、甘いですね。中はどうなっていますか」

 指を一本、ゆっくりと中に入れられる。

「あったかいですね。そしてとても狭い。どうやら未開通のようですね。いいですよ。合格です」

「じゃあ、もう終わり?」

「終わりませんよ。証が現れるまで続きます。あなたもこのままじゃものたりないでしょう。何も考えず、ただ、素直に気持ち良くなっていてください」

薄く笑ってそう言い、中の指をクチュクチュと抜き挿しされ、おまけに花芯も唇で咥えられ、
あまりの気持ち良さにおかしくなってしまいそうになる。

「ああっ、あん、あん、あん!」

 声も大きくなり、たえず愛嬌が響きわたる。

 身体が熱い、指を入れられてるところが疼く。

 グチュグチュグチュグチュといつのまにか指を2本に増やされ、溢れる泡が白くなるほど激しく搔きまわされ続ける。

 足先がしびれ始め、全身に力が入る。

 何かが弾けそう!!

「ああっ!! もうだめ!!!」

 キュッと花芯を摘ままれた。

「やあぁっっ!!!!」」

 抑え込んでいた快感の渦が一瞬で弾けとび、目の前に火花が飛び散る。

 頭も真っ白になって、身体から力が抜け落ち、だらしなくソファーに手足を投げ出す形になっている。

 その瞬間、左の胸が白く光り、ある一点に急速に光が集まって一つの絵を象り始めた。

 ぼうっ、とする頭で、自分の胸の違和感を感じ確認する。

 (なに、なんか熱い。 えっ? 白い、花び、ら……?)

 そこで意識は途切れ、すやすやと眠り始めた。






「見つけた。やっと女神が現れた」

 眠ってしまった少女の左胸に未だ光る女神の証を見つめ、満足そうに微笑んだ。

 ソファーにかけてあった上掛けを少女にかけ、部屋を出る。

 扉の外で控えていたジークに「女神の証を確認した。これからは女神の騎士として傍につけ」

と簡単に告げ、足早に執務室へと向かった。



 やっと女神がこの国に現れた。

 この時をどんなに待ちわびたことか。


 白い花びらを胸に描いた、若く美しい女神の甘い蜜を思いだし、自然と身体が熱くなるのを感じた―-。
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