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一度軽く触れた唇はすぐに離れる。それに寂しさを感じて見上げれば、苦笑を浮かべるエルストさんがいた。
「本当に、いいんですか? 一度触れてしまえば、きっともう止まれないと思います」
もちろんいいの、という意味を込めて軽く背伸びをして自分から唇を寄せた。
驚いたように目を見開いていたが、すぐにその目は優しく細められ、だんだんと距離が近づいて来る。
私はゆっくりと目を閉じた。
その瞬間、白い花びらがまばゆい光を放ち、二人を包み込んだ。
あまりの眩しさに目を開けていられず、思わず目を瞑って、少しの間、光が落ち着くのを待った。
徐々に光が収まり、ゆっくりと瞼をあけて光を放った花びらを確認してみると、赤く染めあがった花びらがエルストの胸にも同じように咲いていた。
手を伸ばして愛しい人の胸に咲く花びらにそっと触れる。
私の愛しのつがい――
やっと、伝えられた。やっと手に入れた――。
愛しい人の顔を見れば、同じように幸せそうに微笑んでいた。
それを見て同じく幸せな気持ちを感じ、自然と涙が溢れ、お互いきつく抱きしめあった。
「あなたが好き、大好き」
「ずっと我慢していましたが、私もです。あなたを愛しています」
「本当に、いいんですか? 一度触れてしまえば、きっともう止まれないと思います」
もちろんいいの、という意味を込めて軽く背伸びをして自分から唇を寄せた。
驚いたように目を見開いていたが、すぐにその目は優しく細められ、だんだんと距離が近づいて来る。
私はゆっくりと目を閉じた。
その瞬間、白い花びらがまばゆい光を放ち、二人を包み込んだ。
あまりの眩しさに目を開けていられず、思わず目を瞑って、少しの間、光が落ち着くのを待った。
徐々に光が収まり、ゆっくりと瞼をあけて光を放った花びらを確認してみると、赤く染めあがった花びらがエルストの胸にも同じように咲いていた。
手を伸ばして愛しい人の胸に咲く花びらにそっと触れる。
私の愛しのつがい――
やっと、伝えられた。やっと手に入れた――。
愛しい人の顔を見れば、同じように幸せそうに微笑んでいた。
それを見て同じく幸せな気持ちを感じ、自然と涙が溢れ、お互いきつく抱きしめあった。
「あなたが好き、大好き」
「ずっと我慢していましたが、私もです。あなたを愛しています」
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