『相思相愛ADと目指せミリオネラ突如出演の激闘20日間!ウクライナ、ソマリア、メキシコ、LA大激戦!なっちゃん恋愛小説シリーズ第3弾!』

あらお☆ひろ

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「四回戦」

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「四回戦」

 10月10日午前7時。ホテル代わりに使っていたクルーザーのベッドで夏子が目を覚ますと、隣のベッドに寝ていたはずの陽菜の姿が無かった。Tシャツにショートパンツ姿で、隣のキャビンに行くと稀世と直の姿もない。下のリビングに行ってみたがジャリルも羽藤も舩阪もセシルもいない。(えっ、みんなどこに行ってしもたん?私一人置いてけぼり?)と焦って、クルーザーの中を上に下に、前に後ろに探したが誰もいない。電話をしようと、寝室に戻るがスマホが見あたらない。(えっ、これってどういうこと?ほんまにみんなおれへんようになったん?それとも夢?)と思ったところ、コンバットスーツを着た男三人が突然乗り込んできた。腕章に「POLICE」の文字が見えた。
 夏子に銃を向け何やら早口でまくし立てる。パニクりながら、警官の言葉に集中すると「ユー・ハブ・ガット・イン・パンツ!」と言っているようだ。(「ガット」って、昨日の公務員が言ってた麻薬みたいな葉っぱってやつやな。そんなもん、受け取れへんかったし、持ってるはずあれへんがな…。)と思いながら「アイ・ハブ・ノー・ガット!」と答えた。警官の次の言葉を待っていると「チェック・イン・パンツ!」と言ってくる。(ハイハイ、そんなもん入ってるわけあれへんやん。)「ジャスト・ア・モーメント・プリーズ」と面倒くさそうに返事をして自分でショートパンツとショーツのゴムを引っ張り確認した。
 
 「ん!えっ!な、何やこの葉っぱ!」とショーツの中に入っていた一枚の葉を取り出した。その瞬間、「オーッ、「ガット」!」と警官が騒ぎ出し、いきなり夏子に手錠をかけた。「ユー・アー・ライヤー!デス・バイ・シューティング・ナウ!」と警官は言うと拳銃を夏子に向けると躊躇なく引き金を引いた。
 「パンッ!」乾いた音が、船内に響いた。
「あぁ、こんなところで「冤罪」で死ななあかんなんて…。どうしようもない24年の人生やったなぁ…。こんなことなら、ジャリルに抱いてもろてたらよかったわ…。」
と心の声が口から出たが、痛みは感じない。
「あー、一発で急所を撃たれたんやな…。「ゴルゴさん」に撃たれたら痛みも感じへんっていうのはこういうことやねんな。あぁ、死ぬ前に「女の幸せ」感じてみたかったなぁ…、陽菜ちゃんと舩阪君の結婚式は出たかったなぁ…、稀世姉さんには「今までほんまにありがとう」って伝えたかったな…、まりあさんには試合できちんと勝つところを見て欲しかったな…、直さんには一回「ぎゃふん」って言わせたかったなあ…。」
と呟いた瞬間、頭から水をかけられた。
「何じゃい、天国に行く前の最後の言葉くらいゆっくり述べさせてくれや!」
と叫び、目を開けると目の前に「どっきり成功!SURPRISING SUCCESS
!」と書かれた看板を持って直が大笑いしていた。

 瞬時に状況を把握した夏子は申し訳なさそうにカメラを持ってクローゼットから出てきたジャリルに抱きついた。
「あー、ドッキリで良かった!もう会われへんかと思ったやんかー!うわーん!」
と泣き出した。怒って憤慨する夏子を期待してた皆の予想を裏切って、抱きついたまま泣き続ける夏子にジャリルは「なっちゃん、ごめんね。ミセス稀世がどうしても「どっきり」をやりたいって言うんで…。」と囁くと、稀世は何も言わず、忍び足で部屋を出ていった。

 午前9時、クロマグロのカルパッチョが提供される豪勢な朝食を終えると、原田とバサム達十五人の海賊に別れを告げ、クルーザーはジブチに向けて出発した。途中、小さな漁船の「海賊もどき」が出てきたが、朝の一件の腹いせで夏子が残っていたRPG-7をその進行方向の前面にぶっ飛ばすと漁船はしっぽを巻いて逃げていった。
「ああいう、海賊がいなくなる時が早く来るといいのにね。」
とジャリルが耳元で囁いた後に真っ赤になって
「さっきのドッキリはごめんね。でも、なっちゃんの言葉が本気だったら嬉しいです。」
と付け加えられた。
 昼前にニコニコチームはジブチ国際空港に入り、行きとは逆のルートで戻ることになった。トランジットの合間に、シャルル・ド・ゴール空港のブランド物のジュエリーショップでジャリルは夏子にかわいいペンダントを買ってくれた。
「この二週間の感謝の気持ちと、「私の気持ちを重ねて」のプレゼントです。」
と言われ(えっ、「私の気持ちを重ねて」って言ったよな!それって…。私からも気の利いたお返しせんとあかんよな…。)夏子が茹蛸のように赤面し、いい雰囲気になったところで
「ジャリルはん、あほの夏子の相手ばっかりしてんとこっちで値切り交渉を手伝ってくれへんか?」
と直の気の利かない「妨害工作」で夏子は何もお返しができないで終わった。

 10月10日深夜にロサンゼルスに到着した。時差の関係でそれほどの眠気は感じていなかった。ジャリルはそのままKCBSにむかった。ニコニコメンバーは指定のホテルに向かったが、羽藤と舩阪はセシルと部屋には入らずそのままどこかに行ってしまい、朝まで戻ることは無かった。
 夏子、陽菜と稀世と直は、アグネス、マチルダが迎えに来ており、ロサンゼルスの会員制レストランの個室で食事会に招かれ、高級イタリアンに舌鼓を打ちながら、二人からある話を持ちかけられていた。そこにロスの男性インディーズプロレス団体で中年マスクマンレスラーをしているという「ユジン・バレンシア」が現れた。ユジンはロスサンゼルスのセレブに人気の整体師でアグネス・マチルダとは長い付き合いになる「頼りになる男」だと紹介を受けた。

 10月11日、テレビ収録当日朝10時に夏子のスマホが鳴った。「もしもし…」夏子が電話に出ると、「なっちゃん、おはよう。ジャリルだけど二人で会える?陽菜ちゃんや稀世さんのいないところで話がしたいんだけど…。」と歯切れの悪い電話だった。ホテルのロビーに来ているという事だったので、ホテルの表にあるカフェで会うことにした。陽菜には「ひとりで散歩をしてくる。」とうそをつき、カフェに急いだ。
 夏子が出ていくと入れかわりで舩阪が部屋の扉をノックした。「あれ、なっちゃんは?」の問いに「うん、散歩に出てる。急ぎの用なら電話するけど。」とコールしたがすぐに留守番電話に切り替わってしまい、繋がることは無かった。陽菜は「留守電聞いたら電話ちょうだいな。」とメッセージを残すと舩阪と一緒に稀世と直の部屋に移動した。そこには羽藤、セシルと先日控室に来たセシルのプロレス団体の同僚と言っていたデヴィッド・マッキャンベルとスーツ姿の初めて見る白人男性がいた。
 「おっ?夏子はおれへんのか?」と尋ねる直に陽菜が散歩に出かけ、連絡がつかない旨を伝えると直はセシルに視線を向けると呟いた。「しゃあない、先に話しを始めよか…。」
 
 カフェでジャリルから夏子はあることを打ち明けられていた。それは、ジャリルが出演者の夏子たちに実情を漏らしたと上司のジェフにばれようものならテレビ局員としての席がなくなるかもしれないようなことだった。
「ジャリル…、私や陽菜ちゃんたちの事を考えて告白してくれてありがとう。ジャリルは損な性格してるよな。そんなこと黙って、私らがられるのを隠れてカメラ回してたら、視聴率もとれて万々歳やろうに…。
 けど、私たちが四回戦をキャンセルしたらしたで、ジャリルの局内での立場が危うくなってしまうやろ。そうやとしたら、せっかくの申し立てやけど、私はそれを受けることはできへんわ。
 稀世姉さんが言ってたように、ジェフのおっさんが出してくる「技」が卑怯なものやったとしても「全部」受けたうえで、「私たち」が生きて「勝ち残って」こその「勝ち」やと思う。ありがとうね…。」
と夏子が少し震える声で返事をすると、ジャリルは夏子の手をぎゅっと握り、「なっちゃん、絶対に死なないでね…。いや、私が絶対に死なせないから…」と小さな声で呟いた。

 午後6時、K-CBSの「目指せ!ミリオネラ!」の控室で、夏子、陽菜に加えてサポートメンバーの稀世、直、羽藤、舩阪が頭を寄せて話し合っている。
「夏子、陽菜。今日はお前らの魅力を世界に見せつけてやれ!どんなお題でも堂々と受けてくるんやぞ!ジャリルはんとセシルはんからの情報やとおそらくメキシカンマフィア絡みの「お題」に当たるはずや。多くの女や子供たちが泣かされてるのを放っては置かれへん。たとえ門真とは関係のない海の向こうの国の話としても知ってしまった以上はどんな奴やろうと悪い奴には「成敗」や!堂々とテレビに挑戦してこいや!」
と直が激をかけると、稀世は楽しそうに、羽藤は表情を変えず、舩阪はやや緊張した面持ちで夏子と陽菜の右手に全員の右手を重ねると、夏子の「じゃあ、ぶちかましたんでー!」の言葉に「おーっ!」の掛け声で全員が雄たけびを上げた。
 そこに、アグネス、マチルダと一緒にセシル、デビッド、ユジンが入ってきた。遅れてスーツ姿の男が入ってくると、セシルが
「ミス夏子は、初めてだったな。俺たちの強い味方「ジョセフ・マコーネル」だ。こいつは日本語オッケーだから安心してくれ。今回のロケの後半は実質的に君たちのバックアップを彼中心に行っていくから、うまく連携を取ってくれな。」
と紹介をすると、ジョセフは夏子と握手を交わすと、
「君たちの武器はセシルから聞いて準備は済ましている。本当に「銃」はいらないのか?」
と尋ねた。夏子は悪びれることなく
「プロレスラーは、「体」と「頭脳」と「姑息な反則」が武器ですから!カラカラカラ。」
と笑顔で返した。

 午後7時、いつもの審査員席に一つ空席があったが収録は始まった。司会者から、「審査員のライオンズクラブLA会長のリチャード・ハムシュ氏は事故により、本日は欠席です。いつもより、一名少ない分は傾斜配分で行います。」と一部ルールの変更が告げられると、第三の「お題」のVTR放映に入った。なつ&陽菜コンビもマリリン&マドンナコンビも20万ドルのハイリスクな「お題」だった。
 先攻のマリ・マドコンビのニューヨークでのホステスは三日目までノルマの半分もいかなかった状況で「お題」達成は不可能という流れのVTRであったが、最終日に第一回戦の「慰問訪問」回を見たという、福祉事業に力を入れているという富豪が店を訪れ、自分の持つ施設にも「慰問」に来てほしいと依頼をした。「フィーはいくら用意したらいいんだい?」との富豪の質問に、善人面でマリリンが「慰問はフィーはいただきません。交通費だけご負担いただければ結構です。慰問先の皆さんの笑顔が「プライスレス」の報酬ですから。」と答え、富豪はわざとらしく感動し、店の客全員にボルドーの高級ワイン「ロマネコンティ」の当たりの「年代物」を振舞い、マリ・マドコンビは20万ドルの報酬を手に入れるという「茶番」だった。

 それに対抗する夏子と陽菜の活躍は、大胆に事実を歪曲して編集されていた。海賊に襲われてからの格闘シーンがメインに映し出され、稀世のサメへのドロップキックで最高に盛り上がった。
 しかし夏子たちが海賊を改心させるためのラスト二日の活動は数分のカットで終わり、しかも海賊たちの為に多額の寄付投資をしたことは伏せられ、30万ドルの経費を使って一組の海賊をとらえた話として伝えられた。SNS等で事の顛末を知っている視聴者の票は夏子・陽菜組に集まり、番組ホームページ上でも「海賊を改心させた感動秘話は放送しないの?」とか「海賊たちと一緒に漁船で汗を流すメンバーをもっと見たかった。」といった書き込みはリアルタイムで消されていった。
 スタジオ参加の視聴者と審査員の票はマリリン・マドンナ組に流れ、夏子と陽菜組の獲得賞金は25%カットされ、33万ドル対77万ドルの大差がついた。
 司会者はいつものノリで冗談を交えながら、マリリン・マドンナ組には25万ドルの「お題ルーレット」で大型ハリケーンで多大な損害を受けた災害地の小学校再建の為のクラウドファンディング集めのボランティア」と決まった。おそらく達成への道筋が敷かれているのか自信満々にマリリンが夏子と陽菜を挑発するが、夏子は「ガン無視」を決め込んでいる。

 「さて、後がない日本から来たスーパーレディーの夏子&陽菜組は、番組史上誰も達成したことがない「危険度マックス」のルーレットしか残されてないがどうしますか?それともこの場でギブアップして、頭にバリカンを入れますか?
 もちろん偉大な我ら「USA」に戦争を挑んだ「大和魂」を持つ「大和撫子」に「逃げる」の文字はないよねー!さて、どちらがルーレットを回しますか?」
と挑発してきた。(はいはい、ルーレット関係なしに「お題」は決まってるんやろ!)と夏子は思いながら、「私が押す!」とステージの前に出た。意味もなく巨大モニターでまわるルーレット画像をバックに夏子はストップボタンを叩いた。
 出た目は「00」。会場が大きくざわめいた。「メキシコマフィアの誘拐団からの人質の救出。報酬は、身代金額の1%」と出た。(という事は、6700万ドル分の人質を奪還せなあかんねんな。おおよそ100億円か。まあ、想定内やな!)夏子と陽菜はサポートメンバー席の四人と目を合わせた。



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