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二章
26話
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「お、《中級魔法の才能》が付いたな」
魔法士にランクアップした事で、中級魔法を覚えやすく、また魔法威力も増すスキルが発現した。
「ただなぁ、中級魔法の魔法珠は高いんだよなぁ」
何日か前に魔法屋に行ったら何十万もしてた。日本にいた時のお小遣いの何年分だろう?
まぁ、一週間もダンジョンに行けば買える値段と言われれば、それほどでもないかもしれない。
ただ、生活費なんかを考えると、そういくつもは買えないな。
「試しに明日にでも1個くらい買ってみるかな。何にしようか………。ん?サブジョブ?」
何の魔法を買おうか考えながらステータスをぼんやり見ていたら、新しくサブジョブの項目が追加されているのに気付いた。
名前の通り、もう1個ジョブを選べるという事だろう。候補としてズラリとジョブが並んでいる。
剣使い、斧使い、弓使い、法術使い………最初にジョブを選ぶ時は、言われるがままに魔法使いを選んだから気にしなかったけど、思ったよりジョブの数が多いな。
「騎獣乗りか」
数あるジョブの中でも、俺の目を引いたのは騎獣乗りだった。これは文字通り騎乗可能な動物や魔物に乗れるというジョブみたいだ。
魔法珠の中には《騎乗》スキルもあるし、そもそもただ乗るだけならスキルなんて無くても乗る事は出来る。
「乗って戦闘する事を考えたら騎獣乗りは良さそうだな」
折角、リコラに騎乗用ゴーレムを作って貰うんだ、乗りこなせるにこしたことはないだろう。
俺はあまり迷うことなく騎獣乗りを選択した。同時に《騎乗》スキルが登録される。
騎獣乗りはレベル1で《騎乗》を覚えるようだ。
「乗りこなすには練習が必要だろうけど、これで少なくともゴーレムから無様に振り落とされるなんて事は無くなるでしょ」
新しいスキルを試してみたいけど、もう外はすっかり陽が暮れている。ましてや騎獣を何処で調達できるのかすら分からない。
今日はもう寝てしまって、諸々は明日にしてしまおう。
「そうと決まればさっさと寝るに限るね」
俺は《灯火》を消して、毛布にくるまった。
魔法士にランクアップした事で、中級魔法を覚えやすく、また魔法威力も増すスキルが発現した。
「ただなぁ、中級魔法の魔法珠は高いんだよなぁ」
何日か前に魔法屋に行ったら何十万もしてた。日本にいた時のお小遣いの何年分だろう?
まぁ、一週間もダンジョンに行けば買える値段と言われれば、それほどでもないかもしれない。
ただ、生活費なんかを考えると、そういくつもは買えないな。
「試しに明日にでも1個くらい買ってみるかな。何にしようか………。ん?サブジョブ?」
何の魔法を買おうか考えながらステータスをぼんやり見ていたら、新しくサブジョブの項目が追加されているのに気付いた。
名前の通り、もう1個ジョブを選べるという事だろう。候補としてズラリとジョブが並んでいる。
剣使い、斧使い、弓使い、法術使い………最初にジョブを選ぶ時は、言われるがままに魔法使いを選んだから気にしなかったけど、思ったよりジョブの数が多いな。
「騎獣乗りか」
数あるジョブの中でも、俺の目を引いたのは騎獣乗りだった。これは文字通り騎乗可能な動物や魔物に乗れるというジョブみたいだ。
魔法珠の中には《騎乗》スキルもあるし、そもそもただ乗るだけならスキルなんて無くても乗る事は出来る。
「乗って戦闘する事を考えたら騎獣乗りは良さそうだな」
折角、リコラに騎乗用ゴーレムを作って貰うんだ、乗りこなせるにこしたことはないだろう。
俺はあまり迷うことなく騎獣乗りを選択した。同時に《騎乗》スキルが登録される。
騎獣乗りはレベル1で《騎乗》を覚えるようだ。
「乗りこなすには練習が必要だろうけど、これで少なくともゴーレムから無様に振り落とされるなんて事は無くなるでしょ」
新しいスキルを試してみたいけど、もう外はすっかり陽が暮れている。ましてや騎獣を何処で調達できるのかすら分からない。
今日はもう寝てしまって、諸々は明日にしてしまおう。
「そうと決まればさっさと寝るに限るね」
俺は《灯火》を消して、毛布にくるまった。
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