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一章 変身
9話
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ギルドの総合受付で寝具を売っている店の場所を聞くと、歩いて5分くらいの場所にある冒険者向けの雑貨屋に売っていると言う。
俺は雑貨屋までの道の簡単な地図を書いて貰うと、早速向かう事にした。
地図は簡単だけど要所は押さえていて、初めての場所にもかかわらず迷わず目的の場所に着く事が出来た。
「いらっしゃい」
少し強面のオジサンがボソリと言って出迎えてくれた。
店は品数も多く、それだけに広かったが、どうやら他に店員はいないようだ。
あまり愛想は良くなさそうだが、能力は高そうだ。
「毛布が欲しいんですけど」
「毛布ね、何枚要るの?」
寝台に敷く用と、掛ける用で二枚?
いや、大きめのやつにくるまれば良いか。
いざとなったらマントもあるしな。
「取り敢えず大きめのが一枚欲しいです」
「大きめ一枚ね。ちょっと待ってな」
オジサンはそう言い置いてバックヤードに入っていくと、3メートル✕2メートル程の毛布を持ってきてくれた。
「これで良いか?」
「はい、ありがとうございます」
他にも携帯食糧やコップ付き水筒、一人用の片手鍋等を選んでいる時に、レジの手前横にあるショーケースが目に入った。
そこにはビー玉のような物が並んでいた。
「これは何ですか?」
「ん?あぁ、そりゃ魔法珠だ。ウチにあるのは生活魔法のやつだけだな」
魔法珠はスキルや魔法を覚える為の魔道具だ。
話だけは聞いていたけど、実物を見たのは初めてだ。
俺が覚えている魔法は、宇宙人の脅威の技術力で情報を直接インストールされたらしい。
オジサンの話だと魔法珠は本来魔法屋で販売しているのだけど、生活魔法は安価だし、ジョブにかかわらず誰でも覚えられるのでこうやって雑貨屋でも売っている店もあるらしい。
オジサンに説明してもらい、《加熱》《水滴》《火種》《冷却》《灯明》の5つを購入する事にした。
この5つは冒険者にとって必需品とも言える定番セットのようだ。
冒険者カードを見て俺がC級だと判ると、ちょっと不思議そうな顔をしたけど、特に何も言わずに包んでくれた。
そりゃベテランの域に達しているはずのC級が、こんな初心者が買うような物を選んでいるあたりおかしいんだろうな。
それでも何も言わないあたり、オジサンの職業意識は高いんだろう。
俺は雑貨屋までの道の簡単な地図を書いて貰うと、早速向かう事にした。
地図は簡単だけど要所は押さえていて、初めての場所にもかかわらず迷わず目的の場所に着く事が出来た。
「いらっしゃい」
少し強面のオジサンがボソリと言って出迎えてくれた。
店は品数も多く、それだけに広かったが、どうやら他に店員はいないようだ。
あまり愛想は良くなさそうだが、能力は高そうだ。
「毛布が欲しいんですけど」
「毛布ね、何枚要るの?」
寝台に敷く用と、掛ける用で二枚?
いや、大きめのやつにくるまれば良いか。
いざとなったらマントもあるしな。
「取り敢えず大きめのが一枚欲しいです」
「大きめ一枚ね。ちょっと待ってな」
オジサンはそう言い置いてバックヤードに入っていくと、3メートル✕2メートル程の毛布を持ってきてくれた。
「これで良いか?」
「はい、ありがとうございます」
他にも携帯食糧やコップ付き水筒、一人用の片手鍋等を選んでいる時に、レジの手前横にあるショーケースが目に入った。
そこにはビー玉のような物が並んでいた。
「これは何ですか?」
「ん?あぁ、そりゃ魔法珠だ。ウチにあるのは生活魔法のやつだけだな」
魔法珠はスキルや魔法を覚える為の魔道具だ。
話だけは聞いていたけど、実物を見たのは初めてだ。
俺が覚えている魔法は、宇宙人の脅威の技術力で情報を直接インストールされたらしい。
オジサンの話だと魔法珠は本来魔法屋で販売しているのだけど、生活魔法は安価だし、ジョブにかかわらず誰でも覚えられるのでこうやって雑貨屋でも売っている店もあるらしい。
オジサンに説明してもらい、《加熱》《水滴》《火種》《冷却》《灯明》の5つを購入する事にした。
この5つは冒険者にとって必需品とも言える定番セットのようだ。
冒険者カードを見て俺がC級だと判ると、ちょっと不思議そうな顔をしたけど、特に何も言わずに包んでくれた。
そりゃベテランの域に達しているはずのC級が、こんな初心者が買うような物を選んでいるあたりおかしいんだろうな。
それでも何も言わないあたり、オジサンの職業意識は高いんだろう。
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