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しおりを挟む蒼斗は朝ごはんを用意してくれた後、大学へ行ってしまった。
「はぁー。」
部屋の掃除をしつつも、こぼれるのはため息ばかりだ。
発情期の重い自分にイライラする。
今は蒼斗との行為のおかげで大分落ち着いてはいるが、夕方にはきっと動けなくなってしまう。
「蒼斗早く帰ってこないかな…。」
やることも特になくなり、暇つぶしにと大学のテキストを開いた。
早く蒼斗と一緒に大学に行きたい…。
前回の発情期をきっかけに、晴人は休学を決めたのだ。
少なからず、その責任を蒼斗が感じているようだった。
"ドクン"
「ひっ」
また発情が再開したようだ。
晴人はラグに寝そべり、必死に自身を慰めていた。
しかし、己の手だけでは発情期の身体を鎮めることは困難だった。
辛くて、ボロボロと涙が溢れた。
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