ひとしづくの、愛。

秋野

文字の大きさ
上 下
6 / 29

4

しおりを挟む

蒼斗は朝ごはんを用意してくれた後、大学へ行ってしまった。

「はぁー。」

部屋の掃除をしつつも、こぼれるのはため息ばかりだ。

発情期の重い自分にイライラする。

今は蒼斗との行為のおかげで大分落ち着いてはいるが、夕方にはきっと動けなくなってしまう。

「蒼斗早く帰ってこないかな…。」

やることも特になくなり、暇つぶしにと大学のテキストを開いた。

早く蒼斗と一緒に大学に行きたい…。

前回の発情期をきっかけに、晴人は休学を決めたのだ。
少なからず、その責任を蒼斗が感じているようだった。

"ドクン"

「ひっ」

また発情が再開したようだ。
晴人はラグに寝そべり、必死に自身を慰めていた。

しかし、己の手だけでは発情期の身体を鎮めることは困難だった。
辛くて、ボロボロと涙が溢れた。


しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

君に溺れて

恋愛 / 完結 24h.ポイント:639pt お気に入り:0

夫には愛人がいます

恋愛 / 完結 24h.ポイント:11,581pt お気に入り:333

あやかし百鬼夜行

BL / 完結 24h.ポイント:14pt お気に入り:384

色々と今更なお話

恋愛 / 完結 24h.ポイント:2,215pt お気に入り:86

運命の番ってそんなに溺愛するもんなのぉーーー

BL / 連載中 24h.ポイント:113pt お気に入り:967

妹に婚約者を奪われましたが今は幸せです

恋愛 / 完結 24h.ポイント:30,269pt お気に入り:2,185

憧れの先輩と同棲した話

nya
BL / 連載中 24h.ポイント:3,283pt お気に入り:10

伸ばしたこの手を掴むのは〜愛されない俺は番の道具〜

BL / 連載中 24h.ポイント:1,136pt お気に入り:2,749

処理中です...