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しおりを挟むいよいよだ。
緊張で固くなっている颯太を、麗央が優しくベッドに押し倒した。
触れた身体は、小さく震えていた。
「されて嫌なことがあったら、すぐ言ってね。セーフワードは『レッド』だよ。」
今日はソフトプレイを希望されている為、普段より甘く優しくしてやるつもりだが初めてだと自分の許容が分からない客も多い。
セーフワードは全キャスト共通で、店のルールで決められている。
優しくバスローブを脱がされると、颯太はキュッと目を閉じた。
麗央は頬に手をかけ閉じた瞼をなぞって、引き結ばれた唇にキスをする。
次に首筋から胸元へとキスを落とし、主張し始めた小さな飾りに舌を這わせる。
その間も、空いた方の手で下腹の敏感なところをサワサワと撫でてやる。
「っあ…んぅ」
颯太は擽ったさに身を捩る。
「ソウ、うつ伏せになれる?」
頷くと、背中に腕を回して手助けしてくれた。
麗央は用意した道具の中でも比較的に初心者向けの鞭を手にとり、颯太の双丘をひと撫して鞭を振りかぶった。
「いっいたいっ…んあっ」
颯太は初めて感じる衝撃にまだ快感は見出せなかった。
むしろ痛みで涙さえ出てきた。
「大丈夫?もう一回行けそう?無理ならセーフワードで止めてね。」
震えながら小さく頷く颯太の頭を撫で、もう一度鞭を振る。
今度は空いた方の手で、颯太のペニスを優しく刺激してやる。
「こうすれば…っと…だんだん気持ちよくなるはずだよ。」
麗央はそう言ってペニスを刺激しながら、断続的に鞭を振るった。
「あっあっ ま、まって」
ペニスに伸びた麗央の手を必死に止めようとするが、快感に負けて力が入らない。
あっという間に颯太は達してしまい、麗央の手とシーツを汚してまった。
「んっ ごめ…なさ」
見開かれた瞳から涙がこぼれ落ちる。
「良いよ気にしなくて。それよりもこっちに集中しててよ。」
麗央は新たな道具に持ち替え、颯太の敏感なところを容赦なく責め立てた。
「やぁっ…んっ きも、ちぃ」
やっと体が、鞭に打たれる痛みと熱を快楽だと認識し始めた。
「もっと、ほし…」
麗央に溶かされた颯太は、腰を揺らしておねだりした。
「ふふ、ソウはえっちな子だね。ご要望通りもっと気持ちよくしてあげる。」
そう言うと、麗央は颯太のペニスに唇を寄せた。
先端に優しくキスをして、裏筋を根元から舐め上げる。
「あああっんん…イクッ」
あまりの快感に、颯太は直ぐに達しそうになった。
「おっと、もう少し我慢ね。」
麗央は容赦なく根元を握り、颯太の絶頂を堰き止めた。
「やっやだぁ イかせてぇっ」
颯太は麗央の手に手を伸ばし、泣きながら懇願した。
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