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日常編
こどもたち
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ユーゴ邸 side凜
「ふん!ふん!ふん!」
煩悩退散!煩悩退散!
ジネット殿とリリアーナ殿がお子さん達を自室で寝かしたから、昨夜は久しぶりに夜の営みがあったが、いくら久しぶりとはいえ、昨夜はあんなに甘えてしまうなんて!
いや、思い出すな新島凜!今はひたすら木刀を振るのだ!
煩悩退散!
だいたいルーが朝の浴室で、昨夜の私の事をむっつりさんだなんて表現したから、余計に気になってしまうのだ!私だって甘えたい時くらいあるし、可愛らしい服を着たい時もある!
いかんまた余計なことを考えた!
煩悩退散!
とにかく素振りだ!
「凛。買い物行かない?」
「行きます!」
玄関前で素振りしていたが、外に出てこられた勇吾様に買い物に誘われたら仕方ない。素振りは中止だ!
◆
商店街に来たが、勇吾様が八百屋の方をじっと見ている。
「あらまあかわいい子だこと。男の子?女の子?」
「女の子です!」
「まあまあエリーちゃんに似て可愛い女の子だねえ。そうでしょうお爺ちゃん?」
「いやあ、あっはっはっは!」
若いご婦人が赤ん坊を抱いているが、会話を聞くに隣の男性は彼女の父で赤ん坊の祖父なのだろう。赤ん坊を見る顔が笑みに崩れている。
「そんな馬鹿な…死んでいたはず…。長い事見てなかったし」
「お亡くなりになってた?」
あの男性の事だろうか?どう見ても生気に溢れていて、ゾンビという訳でも無さそうだが。
「いや、あの娘さんが結婚した時に、ショックで死んでた筈なんだ」
「はあ」
この前浴室で聞いたが、実はジネット殿が、コレットが嫁入りする際に、勇吾様が倒れるのではないかと心配している事は黙っておこう。多分それと同じことが、あの男性に起こっていたのだろう。
「いや、俺達は同士なんだ。孫娘が結婚すると聞いたら、また墓場に逆戻りするに違いない。俺だってそうだ」
そう呟きながらその場を後にしたが、どうやら勇吾様にとってあの男性は同士らしい。まあ、娘がいる男性は皆同士なのかもしれないが。
「やあリンちゃんにユーゴ。いらっしゃい」
「ども魚屋さん」
「お邪魔します」
魚屋に来ているが、今日の魚もなかなかの良さだ。一昔前は氷の魔石で冷凍する手段が確立されてなかったため、内陸部の剣の国に魚が並ぶことはあまりなかったようだ。
「これとこれと、あとこの魚も」
「はっは相変わらずだね。いや参った。どれも一押しの奴だったんだけど。いい奥さんだね」
「自慢の妻ですとも」
「ゆ、勇吾様…」
「はいはいご馳走様」
東方出身なのだ。いくら私が実家から余り出なかっても、魚の良し悪しは自然と分かる。
しかし、勇吾様が私の事を自慢の妻と!か、顔が赤くなる!
「はいどうぞ。またよろしくね」
「ありがとうございます」
魚屋から離れても、まだ顔が赤い…。
「ふふ。本当に自慢の奥さんだよ」
「ゆ、ゆうごさまあぁ…」
街中なのですよ…。りんは…りんは。
「さ、返ろうか」
「はいぃ…」
◆
家に帰る前になんとか落ち着く事が出来た。
しかし、家の前にいるのは…。
「おお。がきんちょ達よ。そこは人の家でお前さん達の家ではないのです」
「あ、なんだ。買い物行ってたのかよおっさん。凜の姉ちゃんこんちわ!」
「凜の姉ちゃん顔赤くね?」
「お邪魔します」
やはり商店街の少年達か。今にも門を開けて入ろうとしていた。
しかし、まだ私の顔は赤かったのか!?
「しかし家に来るのは久しぶりだな」
「赤ちゃんが泣いたらダメだからな!」
「顔見て泣かれるのは勘弁!」
「これでも遠慮してた」
門に入りながら聞いていると、どうやら気を使っていたらしい。
「それにしても凜の姉ちゃん顔真っ赤だけどどうしたんだ?」
「熱でもあんの?」
「リンゴより真っ赤」
「な、何でもない!気にするな!」
「ははは」
ゆ、勇吾様も笑ってないで助けてください!
「折角来たんだ。子供の顔も見ていけ」
「たしかジネットさんの子供がコレットで、聖女様の子供がクリスだったよな?」
「泣かれないよな?」
「まだ赤い」
「私の顔の色から離れろ!」
そう言いながらリビングへ入ると、赤ん坊たちはちょうど起きている所だった。
「久しぶりだな」
「あら。うふふ、いらっしゃい」
「お邪魔します」
「こんちわ」
「小声で遠慮」
少年達は、赤ん坊を抱いているジネット殿とリリアーナ殿に小声で挨拶していた。普段は大声で挨拶していたから、かなり赤ん坊の事を気にしている。
幸いなことに赤ん坊たちは、少年達を不思議そうに見ていたが、泣き出す事はなかった。
「コレットー、クリスー。ただいまー。今日は3人衆の兄ちゃんたちが来てくれたぞー」
「おおー可愛い。後、3人衆は名前じゃねえ」
「お、手が動いた。まあ間違っても無いけどな」
「お菓子が欲しくなったらウチに来るんだよ」
勇吾様が帰って来て興奮した様子の赤ん坊を見て、少年達もどこか興奮したように見ていた。
「ほら。ちょっと抱っこしてみろ」
「え?でもよお」
「ケガとかしないよな?」
「男は度胸。ボク抱っこしてみたい」
「うふふ。クリスー。お兄ちゃんですよー」
普段のやんちゃぶりが嘘の様な反応を見せているが、お菓子屋の子がクリスをリリアーナ様指導の下で抱き上げた。
「おお笑った」
「手足がすげえ動いてる」
「プニプニしてる」
どうやらクリスの方も少年達を気に入ったらしい。笑顔を見せながら手足をばたつかせている。
しかし、お菓子屋の子もなかなか様になっている。堂々としていて危なげが無い。
「ほら、コレットの方も」
「お、おお」
「き、気を付けろよ」
「お兄ちゃんですよー」
コレットの方は初対面の相手をじっと見ている。まあ笑顔を見せるクリスの方が珍しい反応だろう。
「おお!あったかい!」
「お、落ち着け!」
「ウチに来たら割引もしくはタダ」
「はっはっは」
「ふふ」
「あらあら。うふふ」
赤ん坊が泣きださなかったからか、段々と普段の地が出始めた様だ。興奮しながら話をしている少年達を見て、勇吾様達も笑っている。
「凜の姉ちゃんの子供はいつなんだ?」
「わ、私の事はいいだろう!?」
「おおほんとだ!あったけえ!」
「将来はきっと男前」
地が出過ぎだ!私の事はいいだろう!
「はっはっは」
ゆ、勇吾様も笑ってないで何か言ってやってください!
もう!
「ふん!ふん!ふん!」
煩悩退散!煩悩退散!
ジネット殿とリリアーナ殿がお子さん達を自室で寝かしたから、昨夜は久しぶりに夜の営みがあったが、いくら久しぶりとはいえ、昨夜はあんなに甘えてしまうなんて!
いや、思い出すな新島凜!今はひたすら木刀を振るのだ!
煩悩退散!
だいたいルーが朝の浴室で、昨夜の私の事をむっつりさんだなんて表現したから、余計に気になってしまうのだ!私だって甘えたい時くらいあるし、可愛らしい服を着たい時もある!
いかんまた余計なことを考えた!
煩悩退散!
とにかく素振りだ!
「凛。買い物行かない?」
「行きます!」
玄関前で素振りしていたが、外に出てこられた勇吾様に買い物に誘われたら仕方ない。素振りは中止だ!
◆
商店街に来たが、勇吾様が八百屋の方をじっと見ている。
「あらまあかわいい子だこと。男の子?女の子?」
「女の子です!」
「まあまあエリーちゃんに似て可愛い女の子だねえ。そうでしょうお爺ちゃん?」
「いやあ、あっはっはっは!」
若いご婦人が赤ん坊を抱いているが、会話を聞くに隣の男性は彼女の父で赤ん坊の祖父なのだろう。赤ん坊を見る顔が笑みに崩れている。
「そんな馬鹿な…死んでいたはず…。長い事見てなかったし」
「お亡くなりになってた?」
あの男性の事だろうか?どう見ても生気に溢れていて、ゾンビという訳でも無さそうだが。
「いや、あの娘さんが結婚した時に、ショックで死んでた筈なんだ」
「はあ」
この前浴室で聞いたが、実はジネット殿が、コレットが嫁入りする際に、勇吾様が倒れるのではないかと心配している事は黙っておこう。多分それと同じことが、あの男性に起こっていたのだろう。
「いや、俺達は同士なんだ。孫娘が結婚すると聞いたら、また墓場に逆戻りするに違いない。俺だってそうだ」
そう呟きながらその場を後にしたが、どうやら勇吾様にとってあの男性は同士らしい。まあ、娘がいる男性は皆同士なのかもしれないが。
「やあリンちゃんにユーゴ。いらっしゃい」
「ども魚屋さん」
「お邪魔します」
魚屋に来ているが、今日の魚もなかなかの良さだ。一昔前は氷の魔石で冷凍する手段が確立されてなかったため、内陸部の剣の国に魚が並ぶことはあまりなかったようだ。
「これとこれと、あとこの魚も」
「はっは相変わらずだね。いや参った。どれも一押しの奴だったんだけど。いい奥さんだね」
「自慢の妻ですとも」
「ゆ、勇吾様…」
「はいはいご馳走様」
東方出身なのだ。いくら私が実家から余り出なかっても、魚の良し悪しは自然と分かる。
しかし、勇吾様が私の事を自慢の妻と!か、顔が赤くなる!
「はいどうぞ。またよろしくね」
「ありがとうございます」
魚屋から離れても、まだ顔が赤い…。
「ふふ。本当に自慢の奥さんだよ」
「ゆ、ゆうごさまあぁ…」
街中なのですよ…。りんは…りんは。
「さ、返ろうか」
「はいぃ…」
◆
家に帰る前になんとか落ち着く事が出来た。
しかし、家の前にいるのは…。
「おお。がきんちょ達よ。そこは人の家でお前さん達の家ではないのです」
「あ、なんだ。買い物行ってたのかよおっさん。凜の姉ちゃんこんちわ!」
「凜の姉ちゃん顔赤くね?」
「お邪魔します」
やはり商店街の少年達か。今にも門を開けて入ろうとしていた。
しかし、まだ私の顔は赤かったのか!?
「しかし家に来るのは久しぶりだな」
「赤ちゃんが泣いたらダメだからな!」
「顔見て泣かれるのは勘弁!」
「これでも遠慮してた」
門に入りながら聞いていると、どうやら気を使っていたらしい。
「それにしても凜の姉ちゃん顔真っ赤だけどどうしたんだ?」
「熱でもあんの?」
「リンゴより真っ赤」
「な、何でもない!気にするな!」
「ははは」
ゆ、勇吾様も笑ってないで助けてください!
「折角来たんだ。子供の顔も見ていけ」
「たしかジネットさんの子供がコレットで、聖女様の子供がクリスだったよな?」
「泣かれないよな?」
「まだ赤い」
「私の顔の色から離れろ!」
そう言いながらリビングへ入ると、赤ん坊たちはちょうど起きている所だった。
「久しぶりだな」
「あら。うふふ、いらっしゃい」
「お邪魔します」
「こんちわ」
「小声で遠慮」
少年達は、赤ん坊を抱いているジネット殿とリリアーナ殿に小声で挨拶していた。普段は大声で挨拶していたから、かなり赤ん坊の事を気にしている。
幸いなことに赤ん坊たちは、少年達を不思議そうに見ていたが、泣き出す事はなかった。
「コレットー、クリスー。ただいまー。今日は3人衆の兄ちゃんたちが来てくれたぞー」
「おおー可愛い。後、3人衆は名前じゃねえ」
「お、手が動いた。まあ間違っても無いけどな」
「お菓子が欲しくなったらウチに来るんだよ」
勇吾様が帰って来て興奮した様子の赤ん坊を見て、少年達もどこか興奮したように見ていた。
「ほら。ちょっと抱っこしてみろ」
「え?でもよお」
「ケガとかしないよな?」
「男は度胸。ボク抱っこしてみたい」
「うふふ。クリスー。お兄ちゃんですよー」
普段のやんちゃぶりが嘘の様な反応を見せているが、お菓子屋の子がクリスをリリアーナ様指導の下で抱き上げた。
「おお笑った」
「手足がすげえ動いてる」
「プニプニしてる」
どうやらクリスの方も少年達を気に入ったらしい。笑顔を見せながら手足をばたつかせている。
しかし、お菓子屋の子もなかなか様になっている。堂々としていて危なげが無い。
「ほら、コレットの方も」
「お、おお」
「き、気を付けろよ」
「お兄ちゃんですよー」
コレットの方は初対面の相手をじっと見ている。まあ笑顔を見せるクリスの方が珍しい反応だろう。
「おお!あったかい!」
「お、落ち着け!」
「ウチに来たら割引もしくはタダ」
「はっはっは」
「ふふ」
「あらあら。うふふ」
赤ん坊が泣きださなかったからか、段々と普段の地が出始めた様だ。興奮しながら話をしている少年達を見て、勇吾様達も笑っている。
「凜の姉ちゃんの子供はいつなんだ?」
「わ、私の事はいいだろう!?」
「おおほんとだ!あったけえ!」
「将来はきっと男前」
地が出過ぎだ!私の事はいいだろう!
「はっはっは」
ゆ、勇吾様も笑ってないで何か言ってやってください!
もう!
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