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第二章 その魂、奮い立つ

第67話 木の上の少女

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 長く続いた説教からようやく解放された後、レトと合流して村の外へ。
 ココルを離れて、人気ひとけの無い場所を散策する。この間に何度かモンスターに遭遇したけど、捜している相手は見つからなかった。

 俺達が求めるは、シュヴェルタルの行方。ヤツの行方を捜索して把握しないと。レトの嗅覚にも頼って、少しでも居場所を掴まなきゃ。

 人里離れた地はモンスター側にアドバンテージがある。こういう時は体力に慮を配して動いていこう。
 この周辺の探索が終わったら、危険ではあるが……あの洞窟も行ってみようか。

「無理しなくていいんですよ。治ったばかりですし……」

 と心配してくれるのは、テレサ。回復したばかりで取るべき休息を拒した俺の体調を気遣ってくれている。

「ゆっくり休んじゃいられないからな。時間はいつまでも待ってくれはせん」
「でも……」

 不安を抱くテレサの言っている事も解らなくはないが、そうしていられる余裕が無い。
 日数もあと少し。金はミリアムの治療に使った。ロザリーヌに渡す分の金が無いとなればゆったりと休んではいられん。

 と言っても、アイツがこの辺りにいるとも限らないからなあ。
 別の場所をウロウロしている可能性もなくはない。宛てと言ったらミリアムと共に行ったあの洞窟しかないんだけど、前回の二の舞は避けたい。

 出来ることと言えば……逃げるだけか。テレサのスキルでイチコロなんて作戦も考えたが、それも危険すぎる、そもそも近づけやしないだろう。
 行動したところで大した結果は得られないのが現状。なんともどかしい事か。

「こんな時、カルドがいてくれたらなー……」
「そうですねえ。カルドさんが一緒に居てくれたら頼もしいですけどね。私達が探しているモンスターがとても強いというのはシンジさんのお話でよく知りましたし」

 かけ離れた彼我の戦力差。頭を悩ませる現実は、空を見て忘れたくなる。
 カルドが加わったらシュヴェルタルを見つけ次第すぐに倒してくれそうなもんなのに。アイツは何処で何してんだろうなあ。

 協調性ゼロの仲間一人に嘆息を漏らしつつ、捜索を続ける。その時だ。

「おーい、そこのー」
「ん?」
「今のは……人の声ですよね?」

 間違いは無い。しかも少女の声だ。
 何故こんな場所に少女が? どこだ? どこから呼んでるんだ?

「此処じゃ。此処におるぞ」
「キュ」

 いち早く気付いたレトが上を示す。テレサと揃って顔を上げると……大きな木の枝に跨がっている少女の姿を発見した。
 少女は明らかに「助かった」と安堵し、来い来いと手招きする。

「んん……?」

 既視感がある。それは記憶が、身なりや顔つきに見たことあると教えてくれたからだ。

(あのは……! )

 助けを求めている少女は、クエスト案内所で会ったロリっ娘だった。
 偶然過ぎる出会い。こんな形でまた会うなんて予想がつけるだろうか。

 どうしてロリっ娘がこんな場所に……? しかも木の上だし。

「そこで何してんの? 木登りか?」
「違うわいっ。ちょいとモンスターに追いかけられての。難を逃れたのはええが、下りられんくなってなあ」
「下りれないって、猫かお前」
「猫じゃもーん。にゃんにゃん、うにゃあっ。にゃーお♪」
「わざわざ真似すんなよっ」
「キュー……」

 初遭遇時あのときと同じで、本当に変わった子だ。ただの子供とは思えん。

 俺達の目的は探索だが、小さい子を置いていけはしない。放っておけないのはテレサも抱いていたようで、助けに登る。

 っ……ふう。息が切れてきた。

 モンスターから必死に逃げたこともあってか、上り詰めるのが面倒な位置に少女はいる。よくあんな所まで登ったな。

 木登りなんて子供の時以来。身軽じゃなくなったから登るのがキツい。
 こういう時に使えるスキルが欲しい。機敏な身のこなしで先に登っていたレトの高みの見物が、苦戦する俺を動かしてくれる。

 何とか登り届く距離まで近づくと、「ええぃっ」とロリっ娘が飛び付いてきた。

「おわっ!?」

 いきなり抱き付き、手足でぐっとしがみつく少女。勢いよく飛び付かれたせいで落ちそうになった。

「おいっ、何するんだよ。危ないだろうが」
「こうすれば簡単に下りれるじゃろ」
「お前だけはなっ!」

 下ろそうにも、ここは足場の不安定な高所。下を見れば、仰ぐテレサとレトの姿が小さく映っている。恐怖症が無くても少しクラクラする。
 そんな状況であってもロリっ娘は離れず。もうこのまま下りるしかねえな……。

「……よっと。ほら、下りたぞ」
「お~、久々の大地じゃ~。礼を言うぞ」
「もう着いたんだから離れろ。いつまでもしがみつくんじゃない」
「イ~ヤ~じゃ~。離れないもんっ。このまま運んでおくれ~」

 無事に地面に下りた後もロリっ娘は離れず抱きついたまま。コアラみてえだ。

「ワガママ言うなよ。動きづらいだろうが」
「冷たいことを言うでない。本当はこうして欲しいんじゃろ?」
「うっ」

 悪魔のような囁きが、欲望を刺激する。
 女の子に密着されるのは嫌じゃない。むしろ願った妄想の一つだが……何故だかテレサの視線が怖い。早く離れたほうが身の為な気がする。特に俺のほうが。

「ほれほれっ。遠慮せんとしっかり持つんじゃ」
「おい、やめろっ。揺らすんじゃ、な――」
「シンジさんっ!」
「はいぃっ!?」

 理由不明の怒りを帯びたテレサが接近し、ぐわしっ。両頬を掴まれてしまった。
 い、痛いっ。顔が千切れるっ。

「鼻の下伸ばして! デレデレして!」
「伸ばし、て、ませっ、うべべえぇぇっ!」
「リーダーとしての自覚はあるんですか! しっかりしてください!」

 ぐにんぐにんと縦横無尽に、怒りのこもった手に顔を振られる。

 や、やめ……顔が変形するぅぅぅぅ! テレサ落ち着いてえぇぇぇぇ!

「女の嫉妬は恐ろしいと言うが、可愛らしいとこもあるの」

 顎下ではロリっ子がニヤニヤとしながら観察し、ようやく下りてくれた。
 遅いって……もう顔は変形済みよ。もう少し早く動いて欲しかったよ。

「いててっ。うぅ……」
「シンジさん……この際言っておきますけど、シンジさんのような人は女性に好かれませんっ!」
「ひどいっ!?」

 残酷なことをテレサの口から告げられる。
 直接的で何の包みも施されていない宣告は、孤独の虚しさと寂しさを想起させ、精神的攻撃となって害する。

 その発言はドギツい。どうじてなんだよおぉ……!!

「シンジさんに近付く女性なんて、男性としての魅力を感じていない人が多数なんですっ! 九割ですっ!」
「キュー」
「きゅ……!? そ、そそそんな事はない……と思うよ」
「脚がひどく震えておるの。産まれたての仔鹿じゃ」

 違うよお。震えてなんかないよお。これは自我を保とうとする反応さ。

「ではミリアムさんの事はどうなんですか! べったりくっついて来て! でも結局はお金が欲しかっただけじゃないですか!」
「ぐっ、ううぅぅぅ……!」

 確かに、と認めざるを得なかった。

 ミリアムはスキンシップが多く、肉体関係を求めようとする言動が見られた。
 好意的ではあるが……しかし、それらは全て俺を嵌めるためのわな。騙しの材料に過ぎず、恋愛の情は欠片も無かった。

 その点を突きつけられ、反論できず……いや気力すら出なかった。

「俺は……そこまでモテないのか……」

 一網打尽にされ、悲しくて身が崩れ落ちる。その顔をレトが突っついてきた。

 異性から明確な好意を向けられたことなど無に等しく、あったのは偽りだけ。
 認めたくないけど、認めるしかないのか……。

「そうとは限らんぞ。まだ一割も残っておる」
「え……?」
「世界は広し、人はいっぱいおる。青年よ、諦めるなかれ!」
「お前……」

 落ち込んでる時、ロリっ娘から救いの光が降りる。

 なにこの子、少し感動しちゃったよ。
 まだ一割は残っている。この異世界にどれだけの人がいるのか分からないが、一割程は俺に好意を抱いてくれるはずなんだ!

 希望が湧いてきた……頑張るぜ。異世界ハーレムへの道は序盤の序盤なんだ!

「い、一割もいませんよっ!」
「ひっ!?」

 絶望の魔の手は諦めてはいなかった。

「この世界でシンジさんを好きになる人は一割もいません! 一分いちぶなんですっ!」
「減ったー!?」
「それでもゼロではないぞ! 可能性はまだ終わっとらん」
「なら一厘いちりんですぅーっ!!」
「もうやめてえぇ――っ!!」

 心が……ガラスのように砕け散りそうだよ……。
 どうしてテレサは断固として俺をモテない男にしたがるんだ。

「あなたも誤解を与えるのはやめてください! シンジさんはその気になったら襲ってくるケダモノなんですよ!」
「ほう? どうケダモノなんじゃ?」
「この前だって着替えている時に近づいてきて服を脱げって言ってきたんです! その時の目ときたら飢えた獣のようでした!」
「違ぁーう!」

 おぉいっ、その説明は勘違いされるゥ! 絶対そんな目してないから!

「今日だって他人の下着を見て鼻の下を伸ばしていたんですよ!」
「伸ばしてない!」
「おぉ、それはたまげたのう。じゃあ我もひとつ……」

 話を聞いて何を思ったか――にたぁ。
 にっしっし、と小悪魔の如くイタズラ心を芽生えさせたのか、ロリっ娘はあろうことか服を捲り、素肌をわざと見せつけてきた。

「わわっ! なんてはしたない真似をするんですか! やめてください!」
「乙女の生肌モロ見せじゃ~。ほーれほれほれ~」

 テレサが辞めさせようとして、ロリっ子娘の身がそれをひらりと躱す。追いかけっこが始まった。
 追跡するテレサ。逃走するロリっ娘。なんだか犬達が遊んでるみたいだ。

「はぁ、はぁ…………っ」

 ついに捕獲し損ね、息の乱れているテレサ。
 何を考えたか、追いかけるのを止め……何故か俺の方へ近づいてきた。

「え? テレサ、なんで――」
「見ちゃいけませんっ!!」
「あぁぁぁぁぁっ!!」

 指でピースを形作ったかと思えば、指先が両目を突いた。
 本日二回目の目潰し。ただ見てただけなのに理不尽だ。

「目がっ、目があぁぁぁぁぁ!!」

 すごく痛いぃぃぃぃ!! 前が見えねえぇぇぇぇ!!
 どうしてまた被害めつぶし受けなくちゃならないんだよぉぉぉぉ……!!

「まったくっ。シンジさんは……まったく!」
「面白いのう。良きかな良きかな」

 なんて、滲んだ視界の端でロリっ娘が笑って面白がっていたり。
 これのどこが面白いんだよ……。

「じゃがお前さん、過敏じゃのう。此奴は男じゃ。女子おなごにも色欲にも惹かれるもんじゃ。少しくらい許してやってもよかろうに」
「ダメです! 結婚していない男女が必要以上の接触を交わすことは良俗を乱すことです! ソール様も異性の交流は清く正しくあれと仰っています!」
「純粋じゃのう。減るものでもあるまいし」
「減ります! とにかく……シンジさんっ。私達は規則を設けるべきだと思います」
「え? 規則?」
「パーティ内の公序良俗を保つための規則を作ってください。ええっ、今すぐに作りましょう!」
「は、はあ」

 今ここで行うのは気が乗らないが、テレサの睨みが怖い。

 という事で、話し合いの結果……。

「我がパーティは不純な異性交遊を禁止としまーす」

 強引にも決まった、我がパーティのルールの制定。その一つが『不純異性交遊の禁止』。
 パーティ内の風紀を保ち、過ちを犯させない。これは内部崩壊を防ぐ抑止だ。

 律するのはいいが、設けたことで迂闊な接触ができなくなった。
 これじゃスケベできないじゃないかあ! 漫画のようなスケベしたいよおっ!

「ほう。それはええ事じゃが……何をもって不純とみなす?」
「それは……メンバーの過半数以上の意見が出たらってことで。それでもダメなら最終的にはレトが判決を下すことにする」
「キュ……」

 爪先から伸びたレトの爪が煌めく。
 大丈夫か。なーんか俺が一番不利になりそうな気がするが。

「ちと曖昧じゃが、よかろう。じゃ、我とは不純を交わしてもオッケーじゃな!」

 そこでロリっ娘のコアラホールド! どうしてその発想に至るのやら。

「な! なんでそうなるんですかっ!」
「だって我、お前さんらのパーティに入ってないからの。外部の者との不純異性交遊は禁止となっておらんじゃろ?」
「おお、そいつは鋭い指摘だ」

 ロリっ娘の言うとおりだ。メンバーとそうでない者との付き合いは禁止されていない。
 これは抜け穴だ。パーティ外の者にルールは適用しない。パーティに加入してない者をどうして止められようか。

「じゃろ? だから抱き締めてやっておくれ」

 お前が楽したいだけだろ、それ……。

「う、うぅ……そうだとしても不純はいけませんっ!!」
「おっふ! 危ねえぇー!!」

 耐えかねたテレサが、衝動的に杖を振り下ろす。死の軌跡をギリギリのところで両手で受け止めた。

「おおぉ! 今のは伝説のシラハ=トリ! 見事な業前わざまえじゃ!」

 こ、殺されるところだった……! あれが直撃したら、テレサのスキルが発動したかも。『白刃取り』のスキルを付けて良かったー。
 もし杖が当たったら……ロリっ娘の前で撲殺事件が発生する。トラウマになるし、テレサがお縄に捕まる。

「どうして止めるんですか!」
「そりゃ止めるって! あっ、やべっ!」
「うぅ~! 離してください! これではお仕置きできません!」
「離すものかー!!」
「我も離さぬぞ~!」
「お前はいい加減離れろっ!」

 振らせてやるまいと全力で抵抗。俺の生命を賭けた闘いが始まる。
 これがなかなかしぶとく、テレサも一向に止めようとしない。沈下するまで時間を食った。

 テレサってこんな子だったか? 最近はなんだかアクティブになった気がする。
 変な方向に、だが。




皆本みなもと 進児しんじ
《スキル》
『白刃取り』
 ・白刃取りの発動成功率がアップする。
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