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第一章 出立
第38話 逼迫する危機
しおりを挟む「『リカバリーγ』……」
一歩、また一歩と踏み締めたその地は、ビフレスト霊峰の麓。近い山頂を背景に、以前よりも踏み慣れた林の中を歩きつつ、スキルの書を読んでいた。
手に持ったスキルの書は『リカバリーγ』。アピス族の商人から貰ったスキルの書の内の一冊だ。
効果は「体力が常時少しずつ回復する」だそうだ。
これは良い……この肉体はどんな傷でもたちまち治るが、パラメーターが低くて弱いから有難いスキルだ。すぐに付けるとしよう。
同系統のスキルを付けるのは不可とあるが、γという事はαもβもあるのか。そっちの効果も気になるな。
まだ付与していない、もう一つの書のスキル『インビジブルβ』は、数秒間動きを止めると身体が透明化し、匂い、体温、音までもステルス化する効果を持つ。また、大きな身動きを取ると効果が解除する、と記してある。
スケベな事に大変役に立ちそうだが、身動きが取りにくいのが難点か。
難点だが、見るだけなら……。
「…………ふひっ」
やべ……何処にどんなモンスターが潜んでいるのか分からないのに、気持ち悪い笑いを出してしまった。
でもこのスキルはそうなってしまうほど魅力がある。そのまま動かなければ透明人間になれるんだからな。音も匂いも出ないんじゃレトにもバレない。男の夢のようなスキルだ。
このスキルはいずれ役に立ってもらうとして……今日も今日とてモンスター討伐っ。フィーリが言ってくれた通り、夕方にはさっさと帰ろう。
「――よしっ、これで全部か」
集めたモンスターの死体を前に汗を拭う。これでクエストクリアだ。
リカバリーγの効果が大いに働いて、順調に進む事が出来た。
良いねえ、良いねえ。このスキルは素晴らしい。体力が十分に温存出来た。
大きなダメージを避け、回復が追い付いている状態を維持すれば苦戦に陥らない。このスキルは長らく世話になるな。
ダルクハンガーと戦った時のスキルがあればもっと強くなってたけど、あのスキルは一回しか使えないから仕方ない。
「そんじゃ剥ぎ取るとしますかっ。ちょっとグロいの行きますよーっと」
討伐を果たした証拠を得る為、野垂れる死体に刃を突き通す。モンスター毎に証拠になる物が変わるから、この作業は骨が折れる。魔法やカードかなんかで倒した事になる便利なシステムが欲しいところだ。
と言ってもこの世界にはそんな物は無いので、諦めてダガーをせっせと動かす。
「ん……?」
顔を向けたのは空の方。多数の鳥が鳴いたかと思って仰ぐと、それらは一斉に飛び立って逃げるように去って行った。
妙だなと思いつつ、倒したモンスターの処理に再び集中していると――パキッ、と枝が折れるような音が耳朶に飛んできた。
剥ぎ取りに動かしていた手が止まる。
あの音は……自然に出るものには聞こえなかった。何か動いてるものに触れて折れたようにしか思えない。
(モンスターか……?)
血塗られたダガーを抜き、まだ見えない何かに警戒する。
討伐に出ればいつ何処でどの敵に遭遇するのかは分からないが、不必要な戦闘は避けたい。こっちはクエストを終えてさっさと剥ぎ取って帰ろうとしたところだしな。
さて、何が来るか……気のせいであればいいんだけど――
『グルルル……』
「……………………は?」
意外な来訪者の姿に、目の前が現実かどうか疑う。今見ているものが信じられなくて、何度も何度も目を凝らした。
木々の間を縫って出たのは、角付きのライオン――ネメオスライアーだった。
気のせいか前より凶悪さの増した獅子の面が、こちらを見捉える。
ネメオスライアー……!!
なんで……なんでこのモンスターがこんな場所に居るんだ――!?
「あ…………あぁ……!」
全身がカタカタと震えだす。ネメオスライアーが危険度の高いモンスターであることと、かつてあの牙に噛み殺された記憶を思い出したからだ。
だからこそ撤退するべきなのに、討伐者であることを忘れてただ怯えている。
逃げろ。逃げなくちゃ。
危機意識が警告する。速い鼓動がアラートのようにも聞こえた。
「――おお、ビンゴ! こんな所に、しかも一人とはなあ」
そんな時、嘲笑うかのようなダミ声――耳障りな音をかき集めたような声だ――が何処からか生まれる。
こんな時に人が居るのかと思って振り向くと、樹の横に一人の人間が居た。
いや、あれは……人間なのか……?
長めのねっとりした黒髪に、その間からチラつく肌色はモノクロ映画のような灰色で、どす黒い瞳の下には厚いクマがあり、ニヤつく唇は血の気を感じない黒紫色だった。
宇宙人にも見えるその姿は人外のようでヒトとは思えなかった。
アピス族のような別の種族かもしれないが、冷静が削られつつある状況のせいでそこまで思考を割けなかった。
「よう、オリジン。こうして会うのは初めてだな」
初対面のはずの相手の口から予想付かなかった言葉が零れ出る。
い、今……俺を……オリジンと呼んだのか?
「……何だよ、何か言えよ。わざわざコイツを使って匂いを辿りながら探したんだからよ。せめて死ぬ前に何か喋ってくれよ」
声を掛けた灰色の男が、不快を表情に刻ませてぼやく。
突然のネメオスライアー出現に謎の男……情報が多過ぎるのと、逃げなきゃいけない危険な状況でゆっくり喋っている余裕は無い。
しかし……どういう事か、ネメオスライアーは襲ってくる動きがない。そこに立ったままじっとこっちを見て――逃がさないよう見張って――いる。まるで灰色の男に「待て」と命じられてるみたいだ。
いつ襲われておかしくはない状況に打ち留められた中、少しでも時間を稼ごうと、少しでも生き延びるチャンスを手繰り寄せようと会話を試みる。
「お、お前っ、一体何者なんだ? なんで俺がオリジンって知ってる? どうしてモンスターと一緒に居るんだっ?」
「一度に何個も質問するなよ。面倒臭えなあ……お前に用があって来たんだよ」
「俺に用……?」
「用というか何というか……」
まあ――と繋げ、灰色の男は言う。
「死んでほしいんだよ、お前に。だから、死んでくれよ」
目を剥き妖しい笑みを浮かべ、死の宣告を言い渡してきた。
「ほら、殺っちまえ」
『ガルルルアァアアアアァァァァ――――ッ!!!!』
奴の傍に居たネメオスライアーが、静観を解いた。
以前よりも一回り大きくなった前脚を上げ、木々さえ揺るがす甲高い咆哮を浴びせながら飛び掛かってきた。
「うわっ! わああああああああぁぁぁぁ――っ!!」
心臓が止まりそうだった。身体中の血が冷えていきそうだった。
前よりも大きくなった形態の天敵にまた襲われて、生きている心地を失う。
自分は強者に駆逐される生き物なんだと、狩られる弱小動物の方だと自覚する。
それでも死にたくないと本能が訴えて、震える身体に鞭を打った。
「わっ! ぅぐあ……っ!!」
逃げようとした途端に巨躯が直前に着地し、衝撃で吹っ飛んでしまう。さっき居た場所で息絶えていたモンスター達がネメオスライアーによって踏み潰されてしまった。
肉片の飛び散り方が凄まじさを物語る。
飛ばされてなかったら、あんな風に潰されたのか……!
『グルル……グアゥッ!!』
「ひっ……!」
今度こそ狙いを定め、ネメオスライアーが喰らい付こうとする。
こっちはダガーがあるが……こんな小さい得物でどうやってあのデカい図体を黙らせられるのか? 身体の一片一片にこの刃が通せるかどうかも分からんぞ……!
これじゃあ……死ぬ――!
「わああぁぁぁぁ!!」
『アグ……!?』
「うおっ、ソールの神素環紋か……!?」
咄嗟の機転でネメオスライアーに光魔法を浴びせる。強烈な光にネメオスライアーは怯み、身動きを鈍らせる。
その隙を取り、無謀な戦いから命を守ろうと逃亡した。
「ハッ! ビビって逃げやがった。そんなにコイツが怖いのかよ。情けねえ神だなあ……!」
ときどき木にぶつかりながらも足を止めず、必死に走る。迫り来る死の危機から逃げる為に足を動かし続けた。
「……ま、いいか。どうせコイツを殺せる者はいねえ。あいつがどんだけ死んで生き返って掛かっても倒すのは到底出来ねえ!」
背後の方から灰色の男の嘲笑が迫ってくるのを、粟立った肌で感じた。
どれだけの時間が経ったのだろう。ネメオスライアーからどれだけ逃げたのか。
空は赤焼けから暗がりを見せていく。早く此処を抜けないと暗くなって帰れなくなってしまう。そうなればヤツの餌食になってしまうのは時間の問題だ。
場は既に相手の狩場。夜になればヤツが有利になっていく。
こっちは死んでも生き返るが、モンスターと一緒に居た男が気になる。オリジンと知ってる上で死ねと言ってきた。
もしかするとあの男は俺の……死んでも復活する能力がある事も知っている……?
そうだとすると死んでやり過ごすのは賢くない。
一刻も早くここを抜けないといけないが……必死に逃げたのが仇となって、リージュの方向へ逃げたはずが逆方向に逃げていたらしい。
なんて事だ。これじゃ自分で自分を追い詰めたようなものだ。あのモンスターに殺し易い状況を与えてしまった。
ちくしょう……討伐者ならどんなモンスターでも冷静に、落ち着いて行動しなきゃいけないだろっ。このバカ……っ。
はっ、そうだ! 『インビジブルβ』の書があるじゃないかっ。効果が発動すれば奴らに探知されない!
スキルを装着して、やり過ごしていけば……いや、ダメだ。もし奴らが逃げられたと勘違いしてリージュへ向かったら、街の人間が襲われる。無差別に殺されるかも……!
ど、どうすれば――
「――見ぃつけたぁ」
耳障りなダミ声が突然響き、身体に冷たいものが走る。
慌てて周りを警戒すると……目の前で灰色の男が地面からにゅーっと現れた。
じ、地面から出てきた……!?
今のはどういう現象だ? まさかこれも魔術の一種なのか?
「逃げるんじゃあねーよ。情けねー奴だな」
「ひっ……近付くなっ!」
「おっと」
気味の悪い動きで伸びてきた腕を乱暴にどける。たったそれだけで相手は下がり、それ以上何もしてこなかった。
「痛えなあ。乱暴すんなよ……俺のパラメーターは低いんだからさぁ」
パラメーターだって? パラメーターも知ってるのか?
この男、何をどこまで知ってるんだ……!?
わざわざ自分で弱いと言ってきたのが気掛かりだが、状況を打破するにはこの不気味な男をどうにかしないと。邪魔をすると言うのなら張り倒してやる。
この神眼でパラメーターとスキルを確認して――
〔■■■■・■■■〕
《プロフィール》
クラス:??
年齢:???
身長:■■■cm
体重:■■kg
《パラメーター1》
体力:????/????
筋力:800/????
耐久:300/???
魔力:0/???
魔耐:0/???
敏捷:700/???
《パラメーター2》
移動:80/???
技巧:50/???
幸運:0/???
精神:50/???
《スキル》
『不死』
・死亡しない。
[着脱不可]
『ステータスビューイング』
・自分や他人のステータスを閲覧できる。
[着脱不可]
『アンチアブノーマル』
・全ての状態異常を無効にする。
[着脱不可]
『ケイオス・エンハンス』
・モンスターを強化する。
[着脱不可]
『シャドウパッセージ』
・闇、影の暗い場所に潜って移動する。
[着脱不可]
(これは……!?)
表示したステータスは、奇妙なものが多く驚愕を誘った。
名前とプロフィールが塗りつぶされて読めない……パラメーターの数値も限界値が?ばかりだ。
能力値は確かに高くない方だが、スキルが目を疑うものばかりだ。
モンスターを強化するスキル……じゃあこいつがネメオスライアーを強化したとでも言うのか?
「お? その反応は……ステータスを見てるな? どうだ? パラメーター低いだろ? 泣けてくるよなあ?」
自分のパラメーターの貧弱さを皮肉っているが、余裕があるようにも見える。ネメオスライアーを連れているせいか?
(なんだ……なんなんだ、こいつは……)
ステータスを見ることができ、異常効果を受け付けず、奇妙な移動能力を持ち、モンスターを強化する……見た目通りの尋常じゃないものを感じる。戦う力は乏しくも、危うい雰囲気がピリピリと肌を刺激してくる。
なのに……何故かあの顔に既視感を覚えている。
初めて会ったのにどうして既視感があるのか、俺には理由を見つける事が出来なかった。
謎の既視感に困惑し、その正体を求めて口が勝手に動きだす。
「お前は……誰だ……?」
「あぁ? 名前を聞いてんのか? そうだな、俺は……いや、そのまま名乗るのは面白くねえな」
意外な事を尋ねられた灰色の男はいざ名乗ろうとし、途端に名乗りを止める。
状況にも拘らず頭を捻り……そして奴は自身の名前を口にした。
「俺の名は――ロギニだ」
ロギニ……教会で見た絵のタイトルに載っていた名前だ。
何故こいつがその名を? ただの偶然か?
「おっ、待ちくたびれたぜ。お前の獲物はここに居るぜ」
誰に向けたのか分からない事を溢すと、それはすぐに現れた。
のしのしとゆっくり歩き、クンクンと鼻音を出すネメオスライアーの姿――何か様子がおかしい――が、視線の先に生まれた。
また……現れた……!
「それじゃあ死んでくれ。お前には色々と利用させてもらう」
「利用? 何に利用するつもりだ?」
「……どうせ死ぬからご親切にゲロってやるよ」
そんな事を喋る必要があるのか、とでも言いたげな様子だったのに、気が変わったのか奴の口から出たものは予測を裏切った。
「俺ぁソランジュに行きたいんだが、どうにもあそこへ行く方法が無い。だがお前を使えば何とかなるかもしれねえ。お前のスキルならなあ……!」
ロギニは腕を上げ、霊峰の頂上を指差す。
ソランジュ……!? ソールが居る場所を目指そうとしてるのか?
どうしてあそこに……何をする気だ? まさか……ソールに何かする気なのか?
「殺れっ!」
ソランジュへ行く目的を問いたかったが、相手の行動が速かった。
ロギニの合図をして、ネメオスライアーがズシリと豪快に足跡を刻んで近付く。
またも絶体絶命の危機へ逆戻り。また魔法でネメオスライアーの目を眩ませて逃げるしかない……!
「っ……くっ!」
『グルァッ!!』
「あぐぁっ……!?」
木のように大きいネメオスライアーの前脚が、脇腹を掠める。掠っただけで蹴られた石のごとく飛ばされてしまった。
脇腹を押さえ鈍痛と戦いながらも、芽生える疑問に脳を働かせる。
妙だ。一度は眩しそうに怯んでたのに、今度は全然効いてなかった……。
さっきと様子が違う。耐性を持ったのか?
「あぁ、そいつお前の魔法効かねえから。さっき目を潰しておいた。もっかい喰らって逃げられでもしたら面倒だからな」
ニタニタと黒い唇を裂き、嘲笑うように明かす。
奴の言葉の通りネメオスライアーの両目は潰されてグズグズに崩れており、そこから黒い血を流している。俺が逃げてから此処に来るまで嗅覚で探し続けてきたようだ。
加えて、聴覚で細かい位置を探り当てたネメオスライアーが咆哮を上げる。
逃げようにも時は既に手遅れ。殴り飛ばされた痛みが逃亡を阻む。いや、既に追い付かれた時から手遅れか。
「うわああああぁぁぁぁぁぁぁぁ――――っ!!」
恐怖のどん底という状況を身一つで感じ取った。
生きる為、死に抗う為に培った力は発揮できず、生き残る手段は全て尽くした。
これが打つ手無し、か。死ねばあの男がソランジュへ行く為の手段に利用されるのだろう。
果たして俺がどう役立てるのかは分からないが、何となく次の復活は無いと確信した。
くそう、何の為にここまで……っ。
悔しさを交えながらも、抗えない危機に屈して目を閉じてしまった。
「――――シャイニング!!」
……何処からか声が飛ぶ。女性の声だ。
その声に、もう二度と見るはずの無かった光景を再び目に焼き付けた直後、屠るはずだったネメオスライアーに光の塊が直撃した。
「ああっ!? なんだ……!?」
機敏に動けない巨体が、光の塊を受けてよろめく。ネメオスライアーのダウンした姿に、俺もロギニも驚きを隠せなかった。
た、助かった? 今の光は……?
「危ないところだったね……」
優しくも凛とした声音が、極度の緊張を和らげてくれる。
脅威から身を守ってくれた来訪者は、声と共にある人物を彷彿とさせ、その通りの姿を見せてくれた。
「随分探しちゃった!!」
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