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第一章 出立
第27話 旅の準備
しおりを挟む……鳥の鳴き声が聞こえる。もう朝の時間らしい。
「――――キュウ」
いきなり心地良い毛並が、顔を何度も撫でてくる。
何かが近くで動き回ってるらしい。フサフサしてくすぐったい。
起きてフサフサの正体を確かめたいが、脳が睡眠を求めていて目蓋が重たい。
「キュッ、キュッ」
今度は、てしっ、てしっ、と何かが顔を小突いてくる。痛いな、人が寝てるのに……。
頬にめり込んで煩わしいが、それでも睡魔の方が強い。
「キュア……ッ!」
「ん……?」
攻撃が止んだと思ったら、妙な気配が肌を舐めた。
眠気を破って目を開くと……小さな口が、あーん、と。
鋭そうな歯並びが、鼻先でキラッと朝日の光を返す。どういう状況か眠気で理解できない。
それが小さな監視者の歯だと、思考が働いた時は既に遅く――
「ぅがっ!?」
鋭い歯が急接近し、バクンと鼻を噛んだ。
異世界に来て二日目の、気持ちの良いはずの朝は、苦痛の叫びを添えることとなった。
「痛っててて……あのな、噛むのはやめろって。なんで噛みまくるんだ?」
血を滲ます鼻を押さえながら、実行犯であるレトをお座りさせて説教する。レトは大人しくしてるが……ちゃんと話を聞いてるかどうか怪しい。
「一体何が気に入らない? 俺のどこが気に入らないって言うんだお前は……」
「…………」
昨日は怒ったり蔑んだりと感情豊かな姿を見せたのに、今は一つも上げない。
だんまりか……。
「少しは可愛いトコ見せたらどうなんだ? ほら、お手」
「キュッ!」
手を伸ばすと、レトが前脚で、ぺんっ! と器用に払いのける。
「…………っ」
その挙動が、自分の中でプッツンと緒を切れさせた。
動物は嫌いじゃないが、ここまで懐かない生き物は嫌いだ。
寧ろナメかかってすらいるこの狼モドキの身に、人間サマとの力関係というものを叩き込んでやる……!
「この……にゃろっ!!」
狼モドキの前脚に叩かれた手を振り回し、裏拳をお見舞いしてやる。
だが手応えが無いっ!
「躱した……!?」
姿は無く、レトは……既に軽い身のこなしで頭上に跳躍し、そのまま落下!
「ぶえっ!」
四本の脚による連続踏みつけ! 顔面に喰らった俺は情けなく転倒してしまう。
さらに、頭に何か硬い物がくい込む激痛が走った。
「ああぁいっっっだああああぁぁぁぁ――っ!」
これは……頭を噛まれてるっ! レトが張り付いてガジガジ噛んでいる! 「シンジ、お前は自分より格下だよ」と主張するようにっ!
やめろ噛むな! 頭がハゲるぅっ! それ以前にすごく痛いっ!
「は、離せっ! 離れろぉっ!」
「キュキュ……!」
くうっ、全然離れねえ! 引っ張っても揺さぶっても振り回しても離れない! こいつの顎は万力かっ!?
いてててっ! 頭が……これは絶対血が出てるって!
かなり痛いが、コイツに力関係を示す以上「すいませんでした」なんて言葉は口にできない。ここで屈したら、力関係がレト≧シンジって成立してしまうからだ。
ここは耐えるに耐え…………たいが、耐えるのも無理なほどに痛いぃぃぃぃっ!
「ぬわあぁぁぁぁ~っ!!」
「もぉー、うるさいよ。朝からなに騒いでんの?」
容赦の無い噛み付きに屈しそうになった時に、金糸の鮮やかに輝かす助け人が一人。頭部がズタズタに刻まれてるこの事態に来てくれた。フィーリだ。
この有様を目の当りにした彼女は「うわぁ……」と呆れ気味。
「フィ、フィーリッ! 助けて! コイツがまた噛んできたんだっ!」
「監視ついでに仲良くなれると思ったんだけどな……レト! ダメでしょ、シンジを噛んじゃっ」
「いでで……!」
「キュー、キュキュー……」
髪の毛を道連れにようやく頭から剥がされたレトが、訴えるように鳴いている。フィーリが相棒に耳を傾けているが……。
「起こしてあげたけど、すぐ起きないから噛んだって。起きない奴が悪いって」
なんでレトの言ってる事が解るんだ……。
「あとシンジだけは噛むの止めないし、コミュニケーションだから覚悟しろだって」
「ふざけんなっっっ!!」
噛み付くのはコミュニケーションだあ? 俺の方から噛んでやりたい気分だ。
「どうにかしてくれよ。毎日噛まれるのは辛抱堪らんぞ……」
「まあまあ、その内慣れるから。それよりも腕は大丈夫? 痛まない?」
「腕? 腕はぁー……ああ、もう十分良くなった」
エッジボアにやられた傷は完全に治って跡形も無くなっている。これもフィーリの治癒魔術とスキル『擬似・神核』のおかげだ。まあ、頭はたぶん大丈夫じゃないだろうけどな。
「なにこれ、痕無いじゃん。一晩で無くなるとかどれだけ治りが速いの」
「さあ、何でだろうな……」
不可思議過ぎる程の完治具合に、フィーリが目を瞬かせている。
さすがに一晩じゃモンスターにやられた傷の痕は無くならないよな。
スキルのおかげ、とか言ってもフィーリは信じないだろうな。「スキルってなに?」って返すだろうし……。
腕の傷は適当に誤魔化すとして……あ、そうだ。フィーリに話さなきゃいけない事があるんだ。
「あのさ、話があるんだけどちょっと聞いてくれない?」
話とは、昨夜ソールと交わした件だ。
大精神がいなくなった事、マーニの事、イザナグゥの事、そしてそれらを俺が解決する事。だからリージュを離れなきゃいけない事。
全てを話しても真に受けないだろうから、多少は嘘付いて話そう。
メアさんにも伝えなきゃいけない話なんで、朝ご飯を食べながら話す。
が、しかし――
「ダメ」
たった二文字で却下。異論を唱えるフィーリであった。
「どうしてだよ!」
「行かせるわけないじゃん。着の身着のままでモンスターの居る所を彷徨ってた人が何を言ってるの」
「う……っ」
それは……まさに着の身着のままでトールキンに放り出されたんだけど、オリジンと信じてくれなかった相手にこの話は信じてくれまい……。
「そもそも旅するって、どこ行くのよ? 行先は決まってるの?」
「え、えーと……まずパニティア中を廻って、そこから海を渡ってロンディアって大陸に行くんだ」
「……目的は?」
そこを聞くか……当然っちゃ当然の質問だが、上手くは言えない。大精神の事なんてどう説明すれば良いんだ? そもそもソール以外の大精神の知名度はどうなっているんだ?
「話を変えるが……マーニって神様を知ってるか?」
「知らない」
「聞いたことがないわねえ……」
やっぱり知らないか。マーニはロンディアにいるってソールが言ってたし当然か。
じゃあパニティアに居るはずの大精神はどうだ?
「アプスにドレイク……ラシルって神様に聞き覚えは?」
「ちょっとだけ聞いた事があるわ。アプス様は水の神様で、ミーミルで祀られてるそうよ。他は……よく知らないわねえ」
ふむ……フィーリ達の反応を見るにアプス達はソールほど有名じゃなくマイナーな神様で、大陸全体には知れ渡ってないのかも。
「それが何だって言うの?」
「ああ……実は俺、パニティアの民族宗教を研究してるんだ。それで旅をしてて……」
我ながら適当な事をよく言えたものだ。
「そうだったの。シンジちゃんはお勉強好きなのねえ」
「ふぅーん、研究ねえ。そうは見えないけど」
「よく言われる。あっはっは……」
純粋に嘘を真に受けるメアさんとは対照的に、不審なものを見るようなフィーリの視線が辛い……。
自分でも苦しい説明に、フィーリは決して良い反応を見せず、むしろ溜息さえ零した。
「どんな理由があってもそんな旅、シンジに出来るわけないじゃん。海を渡る? 別の大陸? バッカみたい」
「それは……そうかもしれんが、それでも俺は行くんだっ!」
「ダメと言ったらダメッ!」
バンッ! とテーブルを叩き、フィーリが迫る。ビビッたけど、ここは退けない。
「ふ、二人とも、喧嘩はダメよぉ……」
ピリついた空気が場を濁す。メアさんはおろおろ、レトは静観だ。
その後もフィーリは顔を縦に振ってくれず、しかし膠着状態の末にある提案を出した。
「シンジがそこまで行きたいって言うのなら、リージュで私が認めるまで力を付けること」
「力を付ける……だって?」
「うん。旅をしたいって言うのならモンスターを駆逐する力は付けないと……そうでしょ?」
正論に異論が唱えれない……。
「これが出来なきゃ旅に出るのを許さない。同居人としても、討伐者としてもね」
フィーリから見た俺は、旅をまともに出来ない、モンスターとろくに戦えない一般市民なのだから、同居人としても討伐者としても自殺行為に近い行為を犯させたくないんだろう。
かつて角付きライオンに噛み殺され、エッジボアに殺されかけた記憶が疼く。
死と隣り合わせで、死に物狂いでモンスターと戦う。そんな厳しい世界が、リージュの外にはある。
「っ…………わかったよ……」
大精神の失踪、マーニの横暴、アンブラのいなくなったイザナグゥ……。
事態の早期解決とアイツらの事は任せろとソールに言った以上リージュにずっと居ても仕方無い――ずっと居たい気持ちも残ってる――が、フィーリの言ってる事に一理ある。というか正論だ。
「どうして急にその気になったのか知らないけど……焦っちゃダメ。旅をするなら相応の準備はしないと。シンジ自身がね」
力なく椅子に身を預け、話は一旦お預けとなった。
そのせいかメアさんが用意してくれた朝ご飯もあまり美味しくは……いや、すごく美味い。このパンすげー美味いや……。
街の外はモンスターが徘徊している。これはトールキンの常識だ。
人里を出て行くという事は、モンスターという危険に身を晒すという事。ただでさえ飛行機や車の無い世界での旅は大変な上にこれだから命の危険が大きい。
護衛を付けた行商人の馬車に乗せてもらう方法もあるが、お金は掛かるしいつまでも都合よくは行けない。
まず今の俺に必要なのは力だ。モンスターと互角に戦える力だ。
力と言っても筋肉モリモリマッチョマンのヘンタイのように強くなる必要は無い。戦いの術とある程度戦闘の経験を身に付ければそれで良いとフィーリは言う。
思わぬ足止めを喰らったけど、俺にはスキルと魔法がある。何とかなるだろ。
というワケで早速フィーリ、レトと一緒にクエスト案内所に行く事にした。
クエスト案内所を訪れたのは、モンスターとの戦いに慣れ経験を得る為、旅の資金を貯めるといった理由がある。
そして、モンスターを討伐するにはクエスト案内所で討伐者になる必要がある。
討伐者……モンスターの討伐を行い、報酬を受け取る。モンスターが存在する世界においては当たり前の職業と言っていい。
異世界生活二日目にして討伐者デビューか。これぞ異世界生活って感じだ。
角付きライオンとエッジボアに襲われたのがトラウマでまともに出来るか心配だが……これはあくまで旅の準備段階に過ぎない。気を引き締めてかかろう。
「あっ、トリオと喧嘩して負けた奴だ」
「あっ、トリオと喧嘩して負けた奴だ」
「あっ、トリオと喧嘩して負けた奴だ」
案内所に入った途端、あらゆる討伐者が俺を見かけては同じ台詞を吐いてくる。皆全てが昨夜の一方的なショータイムを囲んでいた野次馬だ。
「有名人、だね……」
「嫌ああああぁぁぁぁ――っ!!」
どいつもこいつも俺をそんな目で見るなあぁぁぁぁっ!!
「うぅっ、死にたい……っ」
「そんな事言わないの。すいませーん、この子討伐者希望なんですけど」
「討伐者の新規登録ですね。かしこまりました」
異世界生活早くも不名誉を与えられたショックで落ち込む――死体蹴りのつもりかレトが足で突いてくる――も、代わりにフィーリが受付の女性に用件を伝えてくれた。
「ほら、書いて」
すぐさまフィーリに手続きの紙とペンを渡される。紙は登録用紙のようだ。
登録用紙はいわゆる規約と記入欄があり、同意と個人情報を書く必要がある。これを提出すると討伐者として登録され、他の地域のクエスト案内所でもクエストが受けられるそうだ。
沈んだ気分がまだ纏わりつつも、テーブルで登録用紙と見合う。
『兄貴、アレ見てくださいよ! ヘナチン野郎が登録してますぜ!』
『おおっ! マジじゃねーか! こいつぁ滑稽な話だ!』
ペンを走らせていると、気分を不快にする騒音が耳を障った。
やかましい声達は昨日喧嘩したトリオで、案内所の一端からこっちを見て笑っている……。
『どうせ泣きべそかいてすぐ辞めちゃいますよ!』
『おっ、そうだな。入ったばかりの討伐者がモンスターにビビって逃げるか死ぬかなんてよくある話だからなっ!』
「……あいつらの事は気にしなくていいから」
我慢しろ俺。
フィーリも注意してたし、あまり絡まないようにしよう。
「――以上で登録は終了です」
説明を受け、登録手続きが終了する。これで俺もめでたく討伐者だ。
ただのアルバイトが異世界でモンスターの討伐者になるとは少し感慨深いな。こんな職業、現実世界じゃ一生就けない。
「このままクエストを受けていきますか?」
「はい、初心者でも出来る簡単なクエストをください」
さっそくクエストに挑むが、果たして難易度のちょうどいいクエストが都合よくあるのかと考えているうちに、無数の依頼書に目を通していた受付のお姉さんがその中の一枚を渡してきた。
おお、早い早い。弱いモンスターほど数が多い傾向があるからすぐにクエストが手に入るとフィーリが言ってたが本当だったのか。
依頼書の内容は……『ウィップトードの討伐』。
討伐数は五体で、難易度の度合いを示すドクロマークの数は一個。報酬は750カンドか。
報酬額が少ないが、まあ最初はこんなものだ。このクエストに挑戦しよう。
「クエストを取ってきたようだね」
「ああ、今ちょうどな」
「どれどれ、ちょっと見せて」
手続きが終わったのを見計らってやって来たフィーリが、依頼書を取って内容に目を通す。
「ウィップトードを五体討伐かあ。うん、これならシンジもいけるね」
「いざモンスターを討伐すると思うと緊張するけどな」
「大丈夫だよ。エッジボアみたいに強くはないから安心して」
励ましてくれても多少不安が残る。ウィップトードのウィップって鞭の事だよな? 何が鞭なのかちょっと気になる。考え過ぎであれば良いけど……。
「さてと、次は……武器を買わないと」
モンスターを討伐するのだから武器は必須のアイテムとなる。エッジボアと戦った時はナイフで何とか倒せたが、あれは道具であって武器ではない。まともに戦える得物が必要だ。
武器を売ってる店は、討伐者達の利用を第一にしてる事もあってかクエスト案内所の近くにある。そこで武器を買っていこう。
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「クスノキ?」
「ほら、街の外に大きな樹があったじゃん。アレ」
あぁ……昨日見たあの大きな樹か。街の中からもよく見えるから待ち合わせには最適の場所だな。
「わかった」
それじゃまた後で、と返すとフィーリは頷き、レトと一緒にクエスト案内所を出て行った。
よし……じゃあ俺は武器屋に寄って行くか。
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