161 / 170
第4章<最終戦線>編
160話「再会、友よ」
しおりを挟む
ゴゴゴゴゴゴゴ……!!
ガイ・アステラが力を行使した次の瞬間、地震が起こったかのように大地が轟々と鳴り響き、ガイ・アステラの背後の空間が少しずつ歪んでいく。
小さかった歪みはだんだんと大きくなっていき、やがて巨大な黒い渦のような状態へと変化した。
ズズズズズズ……!!
(あれが……世界を繋ぐ扉……!!)
「しまった……!!」
鬼人の本能の意識の裏側でその瞬間を見ていた良太郎は目を疑った。
世界を繋ぐ扉がついに完成してしまった……いや、ガイ・アステラにそれを許してしまったのだから。
(こうなったら、なんとしてもガイ・アステラを止めなきゃ……!!)
「あぁ。だがこれ程の異変ならガオレオやセリエ、他の仲間達が直ぐに駆けつけてくるだろう……それまで……良太郎?」
鬼人の本能はその「異変」を即座に感じ取り、顔が青ざめた。
まさかと思った鬼人の本能は必死に良太郎に呼びかけを試みる。
「良太郎!?良太郎!!良太郎……!!」
「どうしたの!?リョータロー君に一体何が……!!」
鬼人の本能が焦っているのを見て何か良くない事が起こってるのかと聞くマリーネ。
鬼人の本能は予想外の出来事に苦しい表情を浮かべながら
「良太郎の意識が……消えた……!!」
そう、答えた……。
◇
「……」
俺がその場所で最初に見たのは、真っ白な天井だった。
__俺は生きてるのか?ここは病院のベッドの上のようだけど……。
俺は口元に付いていた呼吸器を外し、被り布団を退けて自分の身体を確認する。
姿はいつもと変わらない状態で、病院服を来ている……まるで状況が理解できない……さっきまで俺はマリーネ達とガイ・アステラと戦ってていたのに……まさかあれ全部夢オチって事じゃない、よね?
異世界アニメを見たからそれに起因してああいう夢を見た、とか__
「良ちゃん……?」
「え……?」
俺はその声に耳を疑った。
まさかと思いゆっくりそちらを向くと、そこには病室の扉を開けて林檎と一真、花菜の3人が立っていた。
俺のよく見知った3つの顔だ……3人ともひどく驚いたような表情をしているけど__
バッ!
「良ちゃん!!」
林檎が咄嗟に持っていた鞄を一真に預けて、俺の元に一直線に駆け寄ってくる。
その頬には大粒の涙が伝っていた。
その直後、遅れて一真と花菜も急いでこちらに駆け寄ってきた。
「良太郎!!」
「良太郎君!!」
「皆……。」
俺が久しぶりに見る皆の顔をまじまじと見ていると、林檎が俺の手をゆっくりと握って
「良かった……良かった……!!」
声を上ずらせ、肩を震わせながらそう零した。
俺が異世界に行った事が夢かどうかは置いといて、俺はどうやら3人の事を長らく待たせて……心配させてしまってたようだ。
「みんな……ごめん、心配かけて。」
「全くだぜ!この1ヶ月はホントお前の事が気が気でならなかったんだからな!」
「私もよ。目覚めて本当に良かった……。」
一真と花菜も涙を堪えるような素振りをしつつ俺が目覚めた事に安心したようだ。
こうして皆の元に帰ってくる事ができたんだから、それだけで良かったよね?
異世界の事は夢だったのか?じゃあ夢の事なんて忘れて現実に戻るべきなのか……
「良ちゃん、何か考え事?」
「え、いや、俺……寝てる間に長い夢を見てたんだ。異世界に行く夢なんだけど。」
「ぶはは!そういうアニメ流行ってるよな!影響受けちゃったのか?」
「私達がずっと心配してたのに夢の中で冒険?」
「ご、ごめん……。」
「冗談冗談。面白い話なら是非聞かせて?」
花菜は少し興味ありげに俺から異世界の話を聞こうとする。
「えっとー、仲間達と一緒に悪いやつと戦って、悪いやつは異世界とこの世界を繋いで異世界のモンスターや魔術師をこの世界に呼び寄せて戦争を起こさせようとしてたんだ。俺は仲間達と敵の親玉を倒す為に戦ってて、ここからどうなるんだ?って所で夢が覚めて……。」
「へ~。楽しそうな夢だね!」
「うん。仲間の人達は魔術や剣術を使って戦って……って、それより俺が目覚めた事を病院の人とか親とかに報告しないと!」
俺は今するべき事をはっと思い出し、異世界の話は一旦止めた。
「そ、そうだな!えーっと、このボタンを押せばいいのか?」
「それは患者の病状が悪化した時に使うボタンよ。私達で呼びに行くの。」
「そうか。じゃあ俺と花菜で呼んでくるからよ!林檎は良太郎の元にいてやってくれ。」
「うん。」
そうして一真と花菜は病室を出ていった。
俺と林檎は病室に2人きりになった訳だけど……俺は林檎達に言えない隠し事をしてたんだ……目が覚めたら3人に言わなきゃって考えてた事が。
俺が事故にあった日……トラックに轢かれた俺はあんな事を思ってしまって__
「良ちゃん?」
「え?」
「また考え事?大丈夫!良ちゃんはまだ事故にあってから1ヶ月しか経ってないし、学校の勉強も出席日数も全然大丈夫だよ!それに私達の事を覚えてるって事は記憶喪失とかでもないんでしょ?それで何よりじゃん!」
あの時からずっと変わらない、いつもの優しい笑顔で俺を励ましてくれる林檎。
「そ、そうだね。でも……俺が考えてたのはそういう事じゃなくて……。」
「じゃなくて?」
「俺、林檎に……いや、林檎と一真と花菜、3人に謝りた__」
ティロロロロリン!ティロロロロリン!
次の瞬間、病室のお客さん用の椅子の上に置かれた林檎の鞄の中から、ひどく不安感を掻き立てられるようなアラーム音が鳴り響く。
とっさに鞄の中からスマホを取り出し画面を開く林檎。
それを見た林檎の表情は一瞬で青ざめてしまった。
「ど、どうしたの?」
「な、なにこれ……見て、良ちゃん……。」
林檎からスマホの画面を見せられた俺は、その生中継を見て空いた口が塞がらなかった。
『信じられません!!今私の目の前で起きてる現象は現実なのでしょうか!?突如K県月与市に謎の……なんでしょうこれは!?ブラックホール?いや、ワームホール?のような物が出現しました!!そしてその中から1人の人物が……白い髪と赤い瞳……まるで都市伝説の存在とされる鬼人族のようです!!』
「え……?」
映像はビルの上から撮影されているもので、そこには突如出現したワームホールとそこから出てきた1人の男が映されていた。
俺はあの男を……ガイ・アステラをはっきりと覚えている……やっぱりあれは……俺が体験してきた事は夢じゃなかったんだ……!!
「ねぇ……これさ、良ちゃんがさっき言ってた異世界?とかいうのと関係ある事……じゃない、よね?」
「……俺はこの男を見た事がある。俺達はこの男と戦ってたんだ!」
「……!」
俺がスマホに移された映像に唖然としてると、彼の……ガイ・アステラの瞳がカメラを捉え、口を動かす。
カメラとガイ・アステラの距離が遠すぎて声は聞こえなかったようで、画面で見ただけではただ口を動かしてるようにしか見えなかったけど、その口の動きは明らかに……
「良太郎クン」
俺の名前だった。
そして、映像の中のガイ・アステラはゆっくりと歩を進めていく。
すると彼の歩いた後の地面に黒い影が広がっていき、その影の中からゴーレムやモンスターが這い出てきた。
『グォォォォ!!』
『ギィエェェェェ!!』
『きゃあぁぁぁぁぁ!!』
『うわぁぁぁぁぁぁ!!』
『な、なんでしょうかあれは!?見間違いでなければ私の目にはまるでロボットやモンスターのように見えます!!え、これ、パレードとかそういうものじゃないんですか?え、違う!?と、とりあえず怪しいので近づかないように__』
『三嶋アナ!!後ろ!!』
『え__』
ブツン
アナウンサーがモンスターに襲われそうになった所で途切れる映像。
俺は飛び上がるかの勢いでベッドから降り、窓から外の様子を確認する。
「あれは……世界を繋ぐ扉……!!」
病室の南向きの窓から見て東の方向に世界を繋ぐ扉はあった。
それを見て異世界で俺が体験し、見聞きしてきた事を再確認する。
「ガイ・アステラの目的は「世界統合計画」……この世界と異世界を繋げ大混乱を起こさせる事だ……!!それによって人類の進化を促そうと……そんな事させるか!!」
俺は即座に病室を出ようとした。
多分マリーネ達もすぐこの世界にやって来てガイ・アステラと戦いを始めるはず……俺も合流しないと!!
バッ!
「え……?」
だけど、そんな俺の手をぎゅっと掴んで止めようとしたのは林檎だった。
彼女は目元に涙を浮かべながら俺にうったえてくる。
「行かないで……!!」
「……」
俺は選択しなくてはいけないみたいだ……この最悪の状況で自分がどうするべきかを……。
ガイ・アステラが力を行使した次の瞬間、地震が起こったかのように大地が轟々と鳴り響き、ガイ・アステラの背後の空間が少しずつ歪んでいく。
小さかった歪みはだんだんと大きくなっていき、やがて巨大な黒い渦のような状態へと変化した。
ズズズズズズ……!!
(あれが……世界を繋ぐ扉……!!)
「しまった……!!」
鬼人の本能の意識の裏側でその瞬間を見ていた良太郎は目を疑った。
世界を繋ぐ扉がついに完成してしまった……いや、ガイ・アステラにそれを許してしまったのだから。
(こうなったら、なんとしてもガイ・アステラを止めなきゃ……!!)
「あぁ。だがこれ程の異変ならガオレオやセリエ、他の仲間達が直ぐに駆けつけてくるだろう……それまで……良太郎?」
鬼人の本能はその「異変」を即座に感じ取り、顔が青ざめた。
まさかと思った鬼人の本能は必死に良太郎に呼びかけを試みる。
「良太郎!?良太郎!!良太郎……!!」
「どうしたの!?リョータロー君に一体何が……!!」
鬼人の本能が焦っているのを見て何か良くない事が起こってるのかと聞くマリーネ。
鬼人の本能は予想外の出来事に苦しい表情を浮かべながら
「良太郎の意識が……消えた……!!」
そう、答えた……。
◇
「……」
俺がその場所で最初に見たのは、真っ白な天井だった。
__俺は生きてるのか?ここは病院のベッドの上のようだけど……。
俺は口元に付いていた呼吸器を外し、被り布団を退けて自分の身体を確認する。
姿はいつもと変わらない状態で、病院服を来ている……まるで状況が理解できない……さっきまで俺はマリーネ達とガイ・アステラと戦ってていたのに……まさかあれ全部夢オチって事じゃない、よね?
異世界アニメを見たからそれに起因してああいう夢を見た、とか__
「良ちゃん……?」
「え……?」
俺はその声に耳を疑った。
まさかと思いゆっくりそちらを向くと、そこには病室の扉を開けて林檎と一真、花菜の3人が立っていた。
俺のよく見知った3つの顔だ……3人ともひどく驚いたような表情をしているけど__
バッ!
「良ちゃん!!」
林檎が咄嗟に持っていた鞄を一真に預けて、俺の元に一直線に駆け寄ってくる。
その頬には大粒の涙が伝っていた。
その直後、遅れて一真と花菜も急いでこちらに駆け寄ってきた。
「良太郎!!」
「良太郎君!!」
「皆……。」
俺が久しぶりに見る皆の顔をまじまじと見ていると、林檎が俺の手をゆっくりと握って
「良かった……良かった……!!」
声を上ずらせ、肩を震わせながらそう零した。
俺が異世界に行った事が夢かどうかは置いといて、俺はどうやら3人の事を長らく待たせて……心配させてしまってたようだ。
「みんな……ごめん、心配かけて。」
「全くだぜ!この1ヶ月はホントお前の事が気が気でならなかったんだからな!」
「私もよ。目覚めて本当に良かった……。」
一真と花菜も涙を堪えるような素振りをしつつ俺が目覚めた事に安心したようだ。
こうして皆の元に帰ってくる事ができたんだから、それだけで良かったよね?
異世界の事は夢だったのか?じゃあ夢の事なんて忘れて現実に戻るべきなのか……
「良ちゃん、何か考え事?」
「え、いや、俺……寝てる間に長い夢を見てたんだ。異世界に行く夢なんだけど。」
「ぶはは!そういうアニメ流行ってるよな!影響受けちゃったのか?」
「私達がずっと心配してたのに夢の中で冒険?」
「ご、ごめん……。」
「冗談冗談。面白い話なら是非聞かせて?」
花菜は少し興味ありげに俺から異世界の話を聞こうとする。
「えっとー、仲間達と一緒に悪いやつと戦って、悪いやつは異世界とこの世界を繋いで異世界のモンスターや魔術師をこの世界に呼び寄せて戦争を起こさせようとしてたんだ。俺は仲間達と敵の親玉を倒す為に戦ってて、ここからどうなるんだ?って所で夢が覚めて……。」
「へ~。楽しそうな夢だね!」
「うん。仲間の人達は魔術や剣術を使って戦って……って、それより俺が目覚めた事を病院の人とか親とかに報告しないと!」
俺は今するべき事をはっと思い出し、異世界の話は一旦止めた。
「そ、そうだな!えーっと、このボタンを押せばいいのか?」
「それは患者の病状が悪化した時に使うボタンよ。私達で呼びに行くの。」
「そうか。じゃあ俺と花菜で呼んでくるからよ!林檎は良太郎の元にいてやってくれ。」
「うん。」
そうして一真と花菜は病室を出ていった。
俺と林檎は病室に2人きりになった訳だけど……俺は林檎達に言えない隠し事をしてたんだ……目が覚めたら3人に言わなきゃって考えてた事が。
俺が事故にあった日……トラックに轢かれた俺はあんな事を思ってしまって__
「良ちゃん?」
「え?」
「また考え事?大丈夫!良ちゃんはまだ事故にあってから1ヶ月しか経ってないし、学校の勉強も出席日数も全然大丈夫だよ!それに私達の事を覚えてるって事は記憶喪失とかでもないんでしょ?それで何よりじゃん!」
あの時からずっと変わらない、いつもの優しい笑顔で俺を励ましてくれる林檎。
「そ、そうだね。でも……俺が考えてたのはそういう事じゃなくて……。」
「じゃなくて?」
「俺、林檎に……いや、林檎と一真と花菜、3人に謝りた__」
ティロロロロリン!ティロロロロリン!
次の瞬間、病室のお客さん用の椅子の上に置かれた林檎の鞄の中から、ひどく不安感を掻き立てられるようなアラーム音が鳴り響く。
とっさに鞄の中からスマホを取り出し画面を開く林檎。
それを見た林檎の表情は一瞬で青ざめてしまった。
「ど、どうしたの?」
「な、なにこれ……見て、良ちゃん……。」
林檎からスマホの画面を見せられた俺は、その生中継を見て空いた口が塞がらなかった。
『信じられません!!今私の目の前で起きてる現象は現実なのでしょうか!?突如K県月与市に謎の……なんでしょうこれは!?ブラックホール?いや、ワームホール?のような物が出現しました!!そしてその中から1人の人物が……白い髪と赤い瞳……まるで都市伝説の存在とされる鬼人族のようです!!』
「え……?」
映像はビルの上から撮影されているもので、そこには突如出現したワームホールとそこから出てきた1人の男が映されていた。
俺はあの男を……ガイ・アステラをはっきりと覚えている……やっぱりあれは……俺が体験してきた事は夢じゃなかったんだ……!!
「ねぇ……これさ、良ちゃんがさっき言ってた異世界?とかいうのと関係ある事……じゃない、よね?」
「……俺はこの男を見た事がある。俺達はこの男と戦ってたんだ!」
「……!」
俺がスマホに移された映像に唖然としてると、彼の……ガイ・アステラの瞳がカメラを捉え、口を動かす。
カメラとガイ・アステラの距離が遠すぎて声は聞こえなかったようで、画面で見ただけではただ口を動かしてるようにしか見えなかったけど、その口の動きは明らかに……
「良太郎クン」
俺の名前だった。
そして、映像の中のガイ・アステラはゆっくりと歩を進めていく。
すると彼の歩いた後の地面に黒い影が広がっていき、その影の中からゴーレムやモンスターが這い出てきた。
『グォォォォ!!』
『ギィエェェェェ!!』
『きゃあぁぁぁぁぁ!!』
『うわぁぁぁぁぁぁ!!』
『な、なんでしょうかあれは!?見間違いでなければ私の目にはまるでロボットやモンスターのように見えます!!え、これ、パレードとかそういうものじゃないんですか?え、違う!?と、とりあえず怪しいので近づかないように__』
『三嶋アナ!!後ろ!!』
『え__』
ブツン
アナウンサーがモンスターに襲われそうになった所で途切れる映像。
俺は飛び上がるかの勢いでベッドから降り、窓から外の様子を確認する。
「あれは……世界を繋ぐ扉……!!」
病室の南向きの窓から見て東の方向に世界を繋ぐ扉はあった。
それを見て異世界で俺が体験し、見聞きしてきた事を再確認する。
「ガイ・アステラの目的は「世界統合計画」……この世界と異世界を繋げ大混乱を起こさせる事だ……!!それによって人類の進化を促そうと……そんな事させるか!!」
俺は即座に病室を出ようとした。
多分マリーネ達もすぐこの世界にやって来てガイ・アステラと戦いを始めるはず……俺も合流しないと!!
バッ!
「え……?」
だけど、そんな俺の手をぎゅっと掴んで止めようとしたのは林檎だった。
彼女は目元に涙を浮かべながら俺にうったえてくる。
「行かないで……!!」
「……」
俺は選択しなくてはいけないみたいだ……この最悪の状況で自分がどうするべきかを……。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説

望んでいないのに転生してしまいました。
ナギサ コウガ
ファンタジー
長年病院に入院していた僕が気づいたら転生していました。
折角寝たきりから健康な体を貰ったんだから新しい人生を楽しみたい。
・・と、思っていたんだけど。
そう上手くはいかないもんだね。

Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
愛すべき『蟲』と迷宮での日常
熟練紳士
ファンタジー
生まれ落ちた世界は、剣と魔法のファンタジー溢れる世界。だが、現実は非情で夢や希望など存在しないシビアな世界だった。そんな世界で第二の人生を楽しむ転生者レイアは、長い年月をかけて超一流の冒険者にまで上り詰める事に成功した。
冒険者として成功した影には、レイアの扱う魔法が大きく関係している。成功の秘訣は、世界でも4つしか確認されていない特別な属性の1つである『蟲』と冒険者である紳士淑女達との絆。そんな一流の紳士に仲間入りを果たしたレイアが迷宮と呼ばれるモンスターの巣窟で過ごす物語。

王太子妃が我慢しなさい ~姉妹差別を受けていた姉がもっとひどい兄弟差別を受けていた王太子に嫁ぎました~
玄未マオ
ファンタジー
メディア王家に伝わる古い呪いで第一王子は家族からも畏怖されていた。
その王子の元に姉妹差別を受けていたメルが嫁ぐことになるが、その事情とは?
ヒロインは姉妹差別され育っていますが、言いたいことはきっちりいう子です。

闇属性転移者の冒険録
三日月新
ファンタジー
異世界に召喚された影山武(タケル)は、素敵な冒険が始まる予感がしていた。ところが、闇属性だからと草原へ強制転移されてしまう。
頼れる者がいない異世界で、タケルは元冒険者に助けられる。生き方と戦い方を教わると、ついに彼の冒険がスタートした。
強力な魔物や敵国と死闘を繰り広げながら、タケルはSランク冒険者を目指していく。
※週に三話ほど投稿していきます。
(再確認や編集作業で一旦投稿を中断することもあります)
※一話3,000字〜4,000字となっています。

鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。
転生して貴族になったけど、与えられたのは瑕疵物件で有名な領地だった件
桜月雪兎
ファンタジー
神様のドジによって人生を終幕してしまった七瀬結希。
神様からお詫びとしていくつかのスキルを貰い、転生したのはなんと貴族の三男坊ユキルディス・フォン・アルフレッドだった。
しかし、家族とはあまり折り合いが良くなく、成人したらさっさと追い出された。
ユキルディスが唯一信頼している従者アルフォンス・グレイルのみを連れて、追い出された先は国内で有名な瑕疵物件であるユンゲート領だった。
ユキルディスはユキルディス・フォン・ユンゲートとして開拓から始まる物語だ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる