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第4章<怪物の夢>編
152話「真実、残酷」
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2020年9月某日。
良太郎の親友、林檎はその日も良太郎の病室にお見舞いに来ていた……眠ったままの良太郎の様子を見る為に。
そして、今日こそは目覚めてくれるかもしれないという淡い期待を抱いて。
良太郎の病室は東病棟の13号室。
一真と花菜は水泳の大会に備えて部活に精を出しているので今日は林檎1人で来ているのだ。
「……」
静かに開く病室のドアを開け病室に入る林檎。
病室は1人専用の部屋で、1つだけのベッドの上に良太郎が横になっていた。
「おはよう良ちゃん、今日も来たよ。」
返事をしない良太郎に挨拶をする林檎。
「一真君と花菜ちゃんは来月の大会に向けて休みの日でも朝早くから学校で部活頑張ってて忙しいんだって。私も勉強頑張ってるんだよ。将来は幼稚園の先生になりたいって言ったよね?その為の勉強……良ちゃん、まだ高一だから間に合うかもしれないけど、早く起きないと、私も一真君も花菜ちゃんも君を置いて先に行っちゃうよ?できれば良ちゃんも一緒で……4人で自分の夢に向かって歩いていきたいな。例え向かう先は別々だとしてもね……できれば良ちゃんとはずっと一緒にいたいけど……なんて言っちゃったり、えへへ。」
林檎は良太郎にそう語りながら、良太郎が目覚めた時の為にオレンジジュースを置いておく。
「目が覚めたらそれ飲んでいいよ。そうじゃなかったら私が飲んじゃうから。明日も来るからね。バイバイ。」
そう言い残して病室を去ろうとした、その時だった……。
「___」
「……え?」
良太郎が、何かを呟いた。
それを聞いて彼の方に振り向く林檎。
小さき声だったので何を言っていたかは聞きとれなかったが、確かに今の言葉は良太郎が言ったはずだ。
そう信じて良太郎の元に近寄る。
「良ちゃん……?」
早歩きで良太郎の元に近づき、良太郎の顔に耳を近づけ、再度何かを言わないかと確認しようとする。
「__くる。」
「!!」
「くる……やつが……くる……くろい、あくいが……せかいが……あぶない……。」
「言った……今、良ちゃんが、言った、え、何、嘘、どうして……!」
突然の事態に困惑する林檎。
彼女の声は部屋の外に聞こえており、それを聞いた女医が部屋の中に入ってきた。
「ど、どうしたのですか……?」
「良ち……良太郎、君が……うわ言みたいな事を喋りました……!」
「そんな……鬼島君は完全に昏睡状態のはず……!」
「脳の機能に損傷があって、しばらくは目覚めないって、お医者さん言ってましたよね……!」
「はい。私も彼を担当した人からそう聞いてます……まさかこんな事が……。」
林檎だけでなく、林檎から話を聞いた女医も困惑を隠せなかった……そんな事など医者をやってきて一度も体験した事が無かったのだから。
「今すぐ鬼島君の担当医をお呼びします。あとは……彼の母親もお呼びしないと……。」
「あの、わ、私は……。」
「すみませんが……急を要する事なので今日はお帰りください。」
「は、はい……。」
林檎は言われるがまま病院を後にした。
当然良太郎が突然うわ言を呟いていた事が気がかりで、彼女の心境は良いものではなかった。
ドサッ
外出用の上着を無造作に脱ぎ捨て、自分の部屋のベッドに倒れ込むかのように横になる。
そして、スマホのメッセージアプリでの良太郎との会話履歴を見返す。
「良ちゃん……。」
どうしようもない気持ちを抱えたまま天井を見つめた。
異世界で起こっている事と、これからこの世界で起こる事を考える由もなく……。
◇
良太郎と狂死郎が戦っている最中、ガオレオの力で吹き荒れる暴風によって戦いは一旦中断されたが、そんな最中、良太郎の中の鬼人の本能が良太郎にうったえかける……。
「来る……来るゾ……良太郎……!」
「どうしたんですか!?鬼人の本能さん……!?」
「奴らの真の計画が……成されてしまうのダ……止めなくてハ……!」
「どういう事ですか……!?奴らの真の計画って……!」
精神世界で鬼人の本能と会話をする良太郎。
「というか、鬼人の本能さん喋り方が少し流暢になってませんか?」
「それは恐らく……これから「それ」が起こる事の前兆ダ。俺達鬼人族はガイ・アステラから生まれた存在……奴が何かをしようとすれば本能的に感じ取る事ができるのダ……。」
「なるほど……それを止める方法は無いのですか……!?」
「……残念だが、無イ。俺達は事が起こった後でその対応を迫られる事になル。その時は……良太郎……鬼人族の末裔であるお前が最後の希望ダ。」
「俺が……最後の希望……?一体どういう__」
「リョータロー君!!」
◇
次の瞬間、良太郎はマリーネの呼ぶ声によって現実世界に引き戻された。
彼が気づいた時には、嵐は消え去っており、傍にマリーネが、そして目の前には狂死郎がいた。
「ふぅ、やっと邪魔な嵐が消えたね。」
「リョータロー君!戦いを再開するわよ!」
「え、あ……」
「ちょっと待ってくれよ。」
狂死郎は戦闘態勢に入ったマリーネを止めようとする。
「何!?」
「僕は良太郎君に教えてあげたい事があるんだ。さっきはイジってやろうなんて意地悪な言い方をしちゃったけど、君だって自分の隠された真実を知りたいはずだろう?」
「リョータロー君を苦しめる為の事でしょ!!そんな事言わせないわよ!!これ以上リョータロー君の心を貴方なんかに弄ばせてなるものですか__」
「__」
「ッ!!」
マリーネを威圧し黙らせる狂死郎。
「君達との戦いもそこそこ楽しめたし、ここからはお話の時間だ。」
「……。」
「鬼人族には特別な力……「異能」がある。指先から炎や水を出したり、物を触れずに浮かせたり、空を飛んだり……でもそういう異能は殆どの鬼人族が共通して持っているものなんだ。だけど一部の鬼人には「固有異能」が宿る事があった。体感的に1000人に1人ぐらいだったかな。僕の場合は影を操る異能……大半の鬼人は持ち得ない特別強力な異能さ。」
「……。」
「僕の言いたい事、分かったかな?」
「俺にもあるって言うのか……固有異能が。」
「正解。」
パチン!
影によって手の形を形成し、影の手で指をパチンと鳴らす狂死郎。
「教えろ!俺の異能は何なんだ!」
「……それはね、「固有異能」の中でも特段珍しいから「超越固有異能」って定義づけてるんだ。僕は一族の生活を豊かにする為に人間の占い師を攫って占いをしてもらう事で、人間に対して優位を取る事ができてたんだ。その占い師から聞いて超越固有異能の存在を知ったのさ。」
「超越……固有……異能……?」
「そうさ。超越固有異能に不可能は無いと彼女は言っていた。人を……いや、世界を思うがままにできる力だそうだ。」
「それを俺が持っているとでも言うのか……!」
「そうだよ。そして……君はその力を日常生活の中で無自覚の内に使用していた。」
見透かしたかのような態度で良太郎にそう語る狂死郎。
自分達を相手に優位な立場になっている狂死郎が、マリーネには気に入らなかった。
「その異能って何なんだ!応えろ!」
「君の異能、それは先程も言った通り世界を思うがままにできる異能……即ち__
「あらゆる[記憶]に干渉する異能」さ。」
「……え?」
「記憶……?」
それが、狂死郎が良太郎に突きつけた真実だった……。
「リョータロー君が、人の記憶を弄ったって言うの……?」
「そうだよマリーネ__」
「そんな訳無いじゃない!」
良太郎を信じようとするマリーネの真っ直ぐな瞳を見て、狂死郎は冷たい目をしながらこんな言葉を言う。
「マリーネ、君は良太郎君を支える為にこれまで頑張ってきたみたいだね。良太郎君にとっては右も左も分からない異世界で君という存在はとても大きかった。」
「そっ、それが何よ……!」
「それが……良太郎君による記憶改変の影響を受けているものだとしたら……?」
「……な、何を言って……。」
「そうだ……何を言ってるんだ!お前は!」
良太郎はマリーネと共に狂死郎の意見を否定しようとする。
「よく考えてみなよ?鬼人族の末裔に普通の人間が善意を持って接してくれる訳ないだろ?」
「そんな事は無いわ!私は…リョータロー君が鬼人族だったとしても……それでも……」
「……ま、まさか……」
何かを察したような良太郎の声を聞いた狂死郎は、してやったりという不気味な笑みを浮かべ彼に追い討ちをかける。
「君の友達の林檎ちゃん、一真君、花菜ちゃん……」
「リョータロー君の友達?まさか……リョータロー君!!聞いちゃダメ!!」
「みーんな君の記憶改変によって、君の都合のいい存在になってたに過ぎないんだよ。」
「ぁ……!!」
「――――!!」
狂死郎の言葉は確実に良太郎の心を抉り取ってしまった。
良太郎の心の中で、林檎、一真、花菜への想いが崩れ去っていく。
彼が最後に見た、自分を心配してくれた……自分の為に涙を流してくれた……あの3人の姿は嘘だったのか?作り物だったのか?
もしもそうだとしたら__
その瞬間、良太郎の精神は耐えられずゴーレム態の変身が解け、元の姿に戻ってしまった。
「そんな……嘘だ……!!
嘘だ……嘘だぁッ!!」
良太郎に真実を突きつけ、苦しめてやろうという狂死郎の邪悪な企ては成功してしまった。
良太郎の悲痛な声がマリーネの耳を劈いた……。
良太郎の親友、林檎はその日も良太郎の病室にお見舞いに来ていた……眠ったままの良太郎の様子を見る為に。
そして、今日こそは目覚めてくれるかもしれないという淡い期待を抱いて。
良太郎の病室は東病棟の13号室。
一真と花菜は水泳の大会に備えて部活に精を出しているので今日は林檎1人で来ているのだ。
「……」
静かに開く病室のドアを開け病室に入る林檎。
病室は1人専用の部屋で、1つだけのベッドの上に良太郎が横になっていた。
「おはよう良ちゃん、今日も来たよ。」
返事をしない良太郎に挨拶をする林檎。
「一真君と花菜ちゃんは来月の大会に向けて休みの日でも朝早くから学校で部活頑張ってて忙しいんだって。私も勉強頑張ってるんだよ。将来は幼稚園の先生になりたいって言ったよね?その為の勉強……良ちゃん、まだ高一だから間に合うかもしれないけど、早く起きないと、私も一真君も花菜ちゃんも君を置いて先に行っちゃうよ?できれば良ちゃんも一緒で……4人で自分の夢に向かって歩いていきたいな。例え向かう先は別々だとしてもね……できれば良ちゃんとはずっと一緒にいたいけど……なんて言っちゃったり、えへへ。」
林檎は良太郎にそう語りながら、良太郎が目覚めた時の為にオレンジジュースを置いておく。
「目が覚めたらそれ飲んでいいよ。そうじゃなかったら私が飲んじゃうから。明日も来るからね。バイバイ。」
そう言い残して病室を去ろうとした、その時だった……。
「___」
「……え?」
良太郎が、何かを呟いた。
それを聞いて彼の方に振り向く林檎。
小さき声だったので何を言っていたかは聞きとれなかったが、確かに今の言葉は良太郎が言ったはずだ。
そう信じて良太郎の元に近寄る。
「良ちゃん……?」
早歩きで良太郎の元に近づき、良太郎の顔に耳を近づけ、再度何かを言わないかと確認しようとする。
「__くる。」
「!!」
「くる……やつが……くる……くろい、あくいが……せかいが……あぶない……。」
「言った……今、良ちゃんが、言った、え、何、嘘、どうして……!」
突然の事態に困惑する林檎。
彼女の声は部屋の外に聞こえており、それを聞いた女医が部屋の中に入ってきた。
「ど、どうしたのですか……?」
「良ち……良太郎、君が……うわ言みたいな事を喋りました……!」
「そんな……鬼島君は完全に昏睡状態のはず……!」
「脳の機能に損傷があって、しばらくは目覚めないって、お医者さん言ってましたよね……!」
「はい。私も彼を担当した人からそう聞いてます……まさかこんな事が……。」
林檎だけでなく、林檎から話を聞いた女医も困惑を隠せなかった……そんな事など医者をやってきて一度も体験した事が無かったのだから。
「今すぐ鬼島君の担当医をお呼びします。あとは……彼の母親もお呼びしないと……。」
「あの、わ、私は……。」
「すみませんが……急を要する事なので今日はお帰りください。」
「は、はい……。」
林檎は言われるがまま病院を後にした。
当然良太郎が突然うわ言を呟いていた事が気がかりで、彼女の心境は良いものではなかった。
ドサッ
外出用の上着を無造作に脱ぎ捨て、自分の部屋のベッドに倒れ込むかのように横になる。
そして、スマホのメッセージアプリでの良太郎との会話履歴を見返す。
「良ちゃん……。」
どうしようもない気持ちを抱えたまま天井を見つめた。
異世界で起こっている事と、これからこの世界で起こる事を考える由もなく……。
◇
良太郎と狂死郎が戦っている最中、ガオレオの力で吹き荒れる暴風によって戦いは一旦中断されたが、そんな最中、良太郎の中の鬼人の本能が良太郎にうったえかける……。
「来る……来るゾ……良太郎……!」
「どうしたんですか!?鬼人の本能さん……!?」
「奴らの真の計画が……成されてしまうのダ……止めなくてハ……!」
「どういう事ですか……!?奴らの真の計画って……!」
精神世界で鬼人の本能と会話をする良太郎。
「というか、鬼人の本能さん喋り方が少し流暢になってませんか?」
「それは恐らく……これから「それ」が起こる事の前兆ダ。俺達鬼人族はガイ・アステラから生まれた存在……奴が何かをしようとすれば本能的に感じ取る事ができるのダ……。」
「なるほど……それを止める方法は無いのですか……!?」
「……残念だが、無イ。俺達は事が起こった後でその対応を迫られる事になル。その時は……良太郎……鬼人族の末裔であるお前が最後の希望ダ。」
「俺が……最後の希望……?一体どういう__」
「リョータロー君!!」
◇
次の瞬間、良太郎はマリーネの呼ぶ声によって現実世界に引き戻された。
彼が気づいた時には、嵐は消え去っており、傍にマリーネが、そして目の前には狂死郎がいた。
「ふぅ、やっと邪魔な嵐が消えたね。」
「リョータロー君!戦いを再開するわよ!」
「え、あ……」
「ちょっと待ってくれよ。」
狂死郎は戦闘態勢に入ったマリーネを止めようとする。
「何!?」
「僕は良太郎君に教えてあげたい事があるんだ。さっきはイジってやろうなんて意地悪な言い方をしちゃったけど、君だって自分の隠された真実を知りたいはずだろう?」
「リョータロー君を苦しめる為の事でしょ!!そんな事言わせないわよ!!これ以上リョータロー君の心を貴方なんかに弄ばせてなるものですか__」
「__」
「ッ!!」
マリーネを威圧し黙らせる狂死郎。
「君達との戦いもそこそこ楽しめたし、ここからはお話の時間だ。」
「……。」
「鬼人族には特別な力……「異能」がある。指先から炎や水を出したり、物を触れずに浮かせたり、空を飛んだり……でもそういう異能は殆どの鬼人族が共通して持っているものなんだ。だけど一部の鬼人には「固有異能」が宿る事があった。体感的に1000人に1人ぐらいだったかな。僕の場合は影を操る異能……大半の鬼人は持ち得ない特別強力な異能さ。」
「……。」
「僕の言いたい事、分かったかな?」
「俺にもあるって言うのか……固有異能が。」
「正解。」
パチン!
影によって手の形を形成し、影の手で指をパチンと鳴らす狂死郎。
「教えろ!俺の異能は何なんだ!」
「……それはね、「固有異能」の中でも特段珍しいから「超越固有異能」って定義づけてるんだ。僕は一族の生活を豊かにする為に人間の占い師を攫って占いをしてもらう事で、人間に対して優位を取る事ができてたんだ。その占い師から聞いて超越固有異能の存在を知ったのさ。」
「超越……固有……異能……?」
「そうさ。超越固有異能に不可能は無いと彼女は言っていた。人を……いや、世界を思うがままにできる力だそうだ。」
「それを俺が持っているとでも言うのか……!」
「そうだよ。そして……君はその力を日常生活の中で無自覚の内に使用していた。」
見透かしたかのような態度で良太郎にそう語る狂死郎。
自分達を相手に優位な立場になっている狂死郎が、マリーネには気に入らなかった。
「その異能って何なんだ!応えろ!」
「君の異能、それは先程も言った通り世界を思うがままにできる異能……即ち__
「あらゆる[記憶]に干渉する異能」さ。」
「……え?」
「記憶……?」
それが、狂死郎が良太郎に突きつけた真実だった……。
「リョータロー君が、人の記憶を弄ったって言うの……?」
「そうだよマリーネ__」
「そんな訳無いじゃない!」
良太郎を信じようとするマリーネの真っ直ぐな瞳を見て、狂死郎は冷たい目をしながらこんな言葉を言う。
「マリーネ、君は良太郎君を支える為にこれまで頑張ってきたみたいだね。良太郎君にとっては右も左も分からない異世界で君という存在はとても大きかった。」
「そっ、それが何よ……!」
「それが……良太郎君による記憶改変の影響を受けているものだとしたら……?」
「……な、何を言って……。」
「そうだ……何を言ってるんだ!お前は!」
良太郎はマリーネと共に狂死郎の意見を否定しようとする。
「よく考えてみなよ?鬼人族の末裔に普通の人間が善意を持って接してくれる訳ないだろ?」
「そんな事は無いわ!私は…リョータロー君が鬼人族だったとしても……それでも……」
「……ま、まさか……」
何かを察したような良太郎の声を聞いた狂死郎は、してやったりという不気味な笑みを浮かべ彼に追い討ちをかける。
「君の友達の林檎ちゃん、一真君、花菜ちゃん……」
「リョータロー君の友達?まさか……リョータロー君!!聞いちゃダメ!!」
「みーんな君の記憶改変によって、君の都合のいい存在になってたに過ぎないんだよ。」
「ぁ……!!」
「――――!!」
狂死郎の言葉は確実に良太郎の心を抉り取ってしまった。
良太郎の心の中で、林檎、一真、花菜への想いが崩れ去っていく。
彼が最後に見た、自分を心配してくれた……自分の為に涙を流してくれた……あの3人の姿は嘘だったのか?作り物だったのか?
もしもそうだとしたら__
その瞬間、良太郎の精神は耐えられずゴーレム態の変身が解け、元の姿に戻ってしまった。
「そんな……嘘だ……!!
嘘だ……嘘だぁッ!!」
良太郎に真実を突きつけ、苦しめてやろうという狂死郎の邪悪な企ては成功してしまった。
良太郎の悲痛な声がマリーネの耳を劈いた……。
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