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第4章<最終戦線>編
150話「覚悟、貫く」
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シャナは巨大な禍々しい影を背後から出現させ、自分の魔力量をイブに見せつける。
「うふふ、闇のティアマトは私にこれだけの力を与えてくれたのよ!この力があればリョータローくんもマリーネちゃんも簡単に殺す事ができたのだけど……それじゃあつまらないわよね?私と同じで持て余す程の力を持っている貴方ならこの気持ち分かるでしょ?私はもっと人間達のカワイイ顔を見たいの!その為にこの力を使うと誓ったわ!」
「……くだらないな。」
「は……?」
「くだらないって言ったんだよ。」
「……詳しく聞かせてもらおうじゃないかしら?」
目元をピクピクとさせるシャナ。
「私とお前と一緒にするな。私はこう見えて必死こいて今日まで戦ってきた……生きる為……生きてマリーネ達の生き様を見届ける為にな。お前の気持ちが私に分かるかって?そうだな……「皆必死になってて哀れだが、自分はまだ本気を出していないんだが?自分が本気になれば最強なんだが?チートなんだが?」って所か?」
「ふふふっ……」
シャナはイブの言葉を聞き届けたあと、いつも通りの笑みを浮かべ、そして……
「うるせぇ死ねバーカ!」
鬼のように表情を豹変させたシャナは影の先端を鋭く尖らせ、それを無数に伸ばす……イブを無惨に刺し貫く為に。
ガキィンッ!!
「……」
イブはシャナの豹変に動じる事無く、影の刃を反射の魔術で全て受け止め、指を弾いて空気の弾を飛ばし反撃を繰り出す。
貫通の魔術によって、ただ指を弾いただけでその威力は空間を貫通し標的にダイレクトに伝わるのだ。
ドッ!
空気弾はシャナの肩部に直撃した。
「ぐっ……!」
「何故防御しなかった?」
「うるせぇ!」
ドガガガガガガガァッ!!
イブの質問を跳ね除け、影の刃を鞭のようにしならせイブに執拗に叩きつけるシャナ。
だがどれ程攻撃してもイブに直撃する事はなく、イブは再び指を弾いてシャナの腹部に空気弾を直撃させる。
ドッ!
「ぐぅっ……防御しながら攻撃もできるとかチートかよ!」
「そんな安っぽい言葉で言われちゃ困る。強い言葉は不安の裏返しか?攻撃を防御しなくなったのも何かしらの縛りによる影響みたいだしな。」
「……くくくくく、教えてやるからしっかりその身に刻めよ!」
シャナは不気味な引き笑いをしながら、イブを攻撃していた影を自分の元に戻し、1点に凝縮し始める。
「さっきまでの高硬度の防御を捨てた代償に影の威力を極限まで研ぎ澄ました……この一撃をなぁ!」
影はさらに凝縮していき、先程まで巨大な影としてシャナの背後にそびえ立っていた影は野球ボールぐらいの大きさの黒い球に変化した。
「黒影魔術・超技(こくえいまじゅつ・ちょうぎ)……「惨死弩葬(ざんしどそう)」!!」
シャナがそう叫ぶと同時に、黒い球がとてつもない速度でイブ目掛けて放たれる。
普通の人間では目に追えないレベルの速度だが、イブはそれが自分にぶつかるタイミングを正確に見極め、あまりの防御力故に高度の集中を必要とし一瞬しか展開できない、反射の魔術最高硬度の防御結界を展開する。
「白銀防楯(はくぎんぼうじゅん)__」
ガキィィィィィンッ___
刹那、耳を劈く鋭い金切り音が響き、その後数秒間戦場が静まり返った。
ビチャッ、ビチャッ……
イブは肩から血を流していた。
惨死弩葬はイブの反射の魔術を貫き、そのままいけば彼女の胴体に風穴を開けていたはずだったが、反射の魔術を上手く操り惨死弩葬の軌道をずらす事に成功したのだ。
しかし、イブの反射の魔術をも貫通する威力の惨死弩葬はただかすっただけで彼女の肩を深く抉り、冒険者最強の彼女を流血させるに至った……。
「あはは!やったー!最強の冒険者に血を流させるなんて、私ったら箔が付いちゃう?だってこんな事できる人他にいなあもん!ざまぁぁぁぁあ!!」
シャナは勝ち誇ったかのように舞い上がりイブを挑発するが……
「喜んでる暇あるなら追撃でもしてみろ。そうしてる間に反射の魔術で傷口をせき止めて止血ぐらいできるぞ。」
「へー!余裕だねぇ。」
「まぁ、あれ程の威力の技ってのはだいたい二撃目までのタイ__」
「ムラグなんてねぇよぉ!!」
ギュンッ!ギュンッ!
「ッ……!」
シャナは容赦なく惨死弩葬を2発連続で放ち、イブはそれを間一髪の所で先程のように白銀防楯で防御する。
しかし先程同様、惨死弩葬はイブの防御を貫通し彼女の両脚を貫通した。
「ハハハッ!最強が聞いて呆れるねぇ!所詮アンタは人間の基準で最強なだけだよ!私がその気になればアンタなんてゴミ虫みてぇに捻り潰せるんだよ!アハハハハ!」
身体の3箇所から血を流すイブを見て、勝ち誇ったかのように高笑いするシャナ。
しかし、それでもイブの心は折れていなかった……彼女には勝たなければいけない理由があったからだ。
「闇のティアマトからアンタの出自を聞いたわよ!鬼人の厄災を収める為に生贄になった赤子が転生したのがアンタなんだってね!そんな事されてよく人間にご奉仕できるなぁ!それとも気づいちゃったのかな!?自分は人間の社会を回す為に一生を捧げ、いずれ錆びて朽ち果てる歯車だって事によぉ!くくくっ、運命ってのは残酷だねぇ!そんな運命を仕組んだ神が憎いだろ!その神がガイ・アステラだってんだよ!異世界もあっちの世界も!全部あれの掌の上だ!リョータローも!マリーネも!お前ら全員哀れすぎるんだよ!!アハハハハ!!」
ギュギュギュギュギュンッ!!
気分が完全に高揚していたシャナはさらに惨死弩葬を連射しイブをいたぶる。
あまりにも雑な乱射なのでイブには2~3発掠った程度だったが。
「……言いたい事はそれで全部か?」
「……はぁ?」
右手をゆっくりと持ち上げ、人差し指と中指をピンと立ててシャナに向けるイブ。
「お前の言う通り……私は1度人間に殺された。それも赤ん坊の時、大人のくだらない事情で殺されたんだ……この世界に転生してからはずっとひたすら戦い続けた……その先に私という存在は何なのかって答えがある気がして……そしてマリーネと出会った。その時分かったんだ。私はマリーネに……いや、あの若者達に出会う為に生きてきたんだって。そう思うとなぁ、闇のティアマトに与えられた200年の寿命も無駄じゃなかったと思えたんだ。私は確かに歯車だよ。だけど……1度目の人生みたいに馬鹿馬鹿しい理由で使い潰される為の歯車じゃない……あの子達の未来を切り開く為に命を燃やす歯車だ……!」
「その目気に食わないわねぇ!ほじくり出してやろうか!」
決して諦める事無く自分に敵意の目を向けてくるイブを見て頭に来たシャナは、今度は確実にイブを殺す為に魔力を充填して惨死弩葬を放とうとする。
ギュイィィィィィィ
「これで終わりなんだよ……!」
「終わるのはお前だ!」
「終わるかバーカ!殺す前に教えてやるよ!私はガイ・アステラの真の目的を成す為のピースだ!私と狂死郎と闇のティアマト!3人で叶えるんだよ……私達の野望をなぁ!」
「そうはさせん!」
シャナの言い分を跳ね除け、指先に魔力を充填させるイブ。
最高威力の一撃を放つべく魔力を充填する両者にある意志は、ただこの戦いに勝つ事のみだった。
「惨死弩葬!!」
「羅刹・穿貫戟!!」
ギュンッ!!
バシュッ!!
シャナから放たれた黒い球とイブから放たれた鋭い斬撃エネルギーが両者の中央で交わり、その決着は一瞬で着いた。
貫通の魔術はあらゆるものを貫通する……故に攻撃魔術と激突した際はそれすら貫通するのだ。
逆に貫通魔術とぶつかった方の魔術も何事もなかったかのように放たれた方向に飛んでいく。
つまり……シャナに貫通魔術を当てられたとしても、イブも攻撃を喰らってしまうのだ。
ザシュッ……!
ギュンッ……!
「ッ……!」
「そん……な……!」
イブもシャナもお互いの魔術によって心臓を貫かれ、両者互いにその場に倒れた。
シャナを倒す事はできたが、冒険者達にとってその代償はイブの命となってしまうのか……。
「うふふ、闇のティアマトは私にこれだけの力を与えてくれたのよ!この力があればリョータローくんもマリーネちゃんも簡単に殺す事ができたのだけど……それじゃあつまらないわよね?私と同じで持て余す程の力を持っている貴方ならこの気持ち分かるでしょ?私はもっと人間達のカワイイ顔を見たいの!その為にこの力を使うと誓ったわ!」
「……くだらないな。」
「は……?」
「くだらないって言ったんだよ。」
「……詳しく聞かせてもらおうじゃないかしら?」
目元をピクピクとさせるシャナ。
「私とお前と一緒にするな。私はこう見えて必死こいて今日まで戦ってきた……生きる為……生きてマリーネ達の生き様を見届ける為にな。お前の気持ちが私に分かるかって?そうだな……「皆必死になってて哀れだが、自分はまだ本気を出していないんだが?自分が本気になれば最強なんだが?チートなんだが?」って所か?」
「ふふふっ……」
シャナはイブの言葉を聞き届けたあと、いつも通りの笑みを浮かべ、そして……
「うるせぇ死ねバーカ!」
鬼のように表情を豹変させたシャナは影の先端を鋭く尖らせ、それを無数に伸ばす……イブを無惨に刺し貫く為に。
ガキィンッ!!
「……」
イブはシャナの豹変に動じる事無く、影の刃を反射の魔術で全て受け止め、指を弾いて空気の弾を飛ばし反撃を繰り出す。
貫通の魔術によって、ただ指を弾いただけでその威力は空間を貫通し標的にダイレクトに伝わるのだ。
ドッ!
空気弾はシャナの肩部に直撃した。
「ぐっ……!」
「何故防御しなかった?」
「うるせぇ!」
ドガガガガガガガァッ!!
イブの質問を跳ね除け、影の刃を鞭のようにしならせイブに執拗に叩きつけるシャナ。
だがどれ程攻撃してもイブに直撃する事はなく、イブは再び指を弾いてシャナの腹部に空気弾を直撃させる。
ドッ!
「ぐぅっ……防御しながら攻撃もできるとかチートかよ!」
「そんな安っぽい言葉で言われちゃ困る。強い言葉は不安の裏返しか?攻撃を防御しなくなったのも何かしらの縛りによる影響みたいだしな。」
「……くくくくく、教えてやるからしっかりその身に刻めよ!」
シャナは不気味な引き笑いをしながら、イブを攻撃していた影を自分の元に戻し、1点に凝縮し始める。
「さっきまでの高硬度の防御を捨てた代償に影の威力を極限まで研ぎ澄ました……この一撃をなぁ!」
影はさらに凝縮していき、先程まで巨大な影としてシャナの背後にそびえ立っていた影は野球ボールぐらいの大きさの黒い球に変化した。
「黒影魔術・超技(こくえいまじゅつ・ちょうぎ)……「惨死弩葬(ざんしどそう)」!!」
シャナがそう叫ぶと同時に、黒い球がとてつもない速度でイブ目掛けて放たれる。
普通の人間では目に追えないレベルの速度だが、イブはそれが自分にぶつかるタイミングを正確に見極め、あまりの防御力故に高度の集中を必要とし一瞬しか展開できない、反射の魔術最高硬度の防御結界を展開する。
「白銀防楯(はくぎんぼうじゅん)__」
ガキィィィィィンッ___
刹那、耳を劈く鋭い金切り音が響き、その後数秒間戦場が静まり返った。
ビチャッ、ビチャッ……
イブは肩から血を流していた。
惨死弩葬はイブの反射の魔術を貫き、そのままいけば彼女の胴体に風穴を開けていたはずだったが、反射の魔術を上手く操り惨死弩葬の軌道をずらす事に成功したのだ。
しかし、イブの反射の魔術をも貫通する威力の惨死弩葬はただかすっただけで彼女の肩を深く抉り、冒険者最強の彼女を流血させるに至った……。
「あはは!やったー!最強の冒険者に血を流させるなんて、私ったら箔が付いちゃう?だってこんな事できる人他にいなあもん!ざまぁぁぁぁあ!!」
シャナは勝ち誇ったかのように舞い上がりイブを挑発するが……
「喜んでる暇あるなら追撃でもしてみろ。そうしてる間に反射の魔術で傷口をせき止めて止血ぐらいできるぞ。」
「へー!余裕だねぇ。」
「まぁ、あれ程の威力の技ってのはだいたい二撃目までのタイ__」
「ムラグなんてねぇよぉ!!」
ギュンッ!ギュンッ!
「ッ……!」
シャナは容赦なく惨死弩葬を2発連続で放ち、イブはそれを間一髪の所で先程のように白銀防楯で防御する。
しかし先程同様、惨死弩葬はイブの防御を貫通し彼女の両脚を貫通した。
「ハハハッ!最強が聞いて呆れるねぇ!所詮アンタは人間の基準で最強なだけだよ!私がその気になればアンタなんてゴミ虫みてぇに捻り潰せるんだよ!アハハハハ!」
身体の3箇所から血を流すイブを見て、勝ち誇ったかのように高笑いするシャナ。
しかし、それでもイブの心は折れていなかった……彼女には勝たなければいけない理由があったからだ。
「闇のティアマトからアンタの出自を聞いたわよ!鬼人の厄災を収める為に生贄になった赤子が転生したのがアンタなんだってね!そんな事されてよく人間にご奉仕できるなぁ!それとも気づいちゃったのかな!?自分は人間の社会を回す為に一生を捧げ、いずれ錆びて朽ち果てる歯車だって事によぉ!くくくっ、運命ってのは残酷だねぇ!そんな運命を仕組んだ神が憎いだろ!その神がガイ・アステラだってんだよ!異世界もあっちの世界も!全部あれの掌の上だ!リョータローも!マリーネも!お前ら全員哀れすぎるんだよ!!アハハハハ!!」
ギュギュギュギュギュンッ!!
気分が完全に高揚していたシャナはさらに惨死弩葬を連射しイブをいたぶる。
あまりにも雑な乱射なのでイブには2~3発掠った程度だったが。
「……言いたい事はそれで全部か?」
「……はぁ?」
右手をゆっくりと持ち上げ、人差し指と中指をピンと立ててシャナに向けるイブ。
「お前の言う通り……私は1度人間に殺された。それも赤ん坊の時、大人のくだらない事情で殺されたんだ……この世界に転生してからはずっとひたすら戦い続けた……その先に私という存在は何なのかって答えがある気がして……そしてマリーネと出会った。その時分かったんだ。私はマリーネに……いや、あの若者達に出会う為に生きてきたんだって。そう思うとなぁ、闇のティアマトに与えられた200年の寿命も無駄じゃなかったと思えたんだ。私は確かに歯車だよ。だけど……1度目の人生みたいに馬鹿馬鹿しい理由で使い潰される為の歯車じゃない……あの子達の未来を切り開く為に命を燃やす歯車だ……!」
「その目気に食わないわねぇ!ほじくり出してやろうか!」
決して諦める事無く自分に敵意の目を向けてくるイブを見て頭に来たシャナは、今度は確実にイブを殺す為に魔力を充填して惨死弩葬を放とうとする。
ギュイィィィィィィ
「これで終わりなんだよ……!」
「終わるのはお前だ!」
「終わるかバーカ!殺す前に教えてやるよ!私はガイ・アステラの真の目的を成す為のピースだ!私と狂死郎と闇のティアマト!3人で叶えるんだよ……私達の野望をなぁ!」
「そうはさせん!」
シャナの言い分を跳ね除け、指先に魔力を充填させるイブ。
最高威力の一撃を放つべく魔力を充填する両者にある意志は、ただこの戦いに勝つ事のみだった。
「惨死弩葬!!」
「羅刹・穿貫戟!!」
ギュンッ!!
バシュッ!!
シャナから放たれた黒い球とイブから放たれた鋭い斬撃エネルギーが両者の中央で交わり、その決着は一瞬で着いた。
貫通の魔術はあらゆるものを貫通する……故に攻撃魔術と激突した際はそれすら貫通するのだ。
逆に貫通魔術とぶつかった方の魔術も何事もなかったかのように放たれた方向に飛んでいく。
つまり……シャナに貫通魔術を当てられたとしても、イブも攻撃を喰らってしまうのだ。
ザシュッ……!
ギュンッ……!
「ッ……!」
「そん……な……!」
イブもシャナもお互いの魔術によって心臓を貫かれ、両者互いにその場に倒れた。
シャナを倒す事はできたが、冒険者達にとってその代償はイブの命となってしまうのか……。
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