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第4章<怪物の夢>編
140話「黒の、狂気」
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私の名前はミネルバ・クライス。
どこかの島国のどこかの街に住んでいた、母譲りの美形の顔と美しい黒髪が自慢のただの13歳の田舎娘。
父は麦を作り、母は絹物を編んで生活をしていて、私はどっちかの跡継ぎになろうと考えていた。
田舎ってのは都会と違って何もなかったからそれはもう退屈だったものよ。
観光する所も名産物も無く、ただそれなりのものを食べられればそれでいいやって皆思ってた。
けど私は、若気の至り故の「都会への憧れ」みたいなものがあったから、毎日両親の手伝いをして貯めたお小遣いでよく都会に遊びに行っていたわね。
都会でサーカス団のサーカスを見たり、アイスクリームを食べたりしている間だけは、自分の中にぽっかりと空いている穴が埋まっているような感覚がしていた。
ここが自分の本当の居場所なんだって、そう信じて疑わなかった……。
◇
「お嬢さん、あまり見ない顔だね。どこから?」
「……東部の小さな村から……。」
ある日、都会の中の人通りの少ない路地で不思議なおばさんに声をかけられた。
ローブを深く被っていて顔がよく見えないおばさん。
「おばさん、占い師か何か?そういう風貌に見えるけど。」
「想像に任せるよ。それはそうと……ちょっと占いでもしていくかい?初めてのお客さんには無料でやってるんだ。」
「田舎娘だからって知らないとでも?そう言って2回目からはぼったくるつもりでしょう?そっちがそのつもりならもうこの路地は通らないわよ。残念でした。」
「けっけっけ……13歳と言うにはやけに大人びた娘だ事。」
そのおばさんは当たり前のように私の年齢を言い当ててみせたの。
「へー、年齢ぐらいは言い当てられるのね。」
「スリーサイズも言い当ててやろうか?」
「やめて、お胸の小ささは結構気にしてるのよ。」
「やめてほしくばワシに占われるのを受け入れてくれるか?」
「……しょうがないわね。」
私は成り行きでおばさんに占われてあげる事にした。
「……お主、来月の最初の日曜日にまたこの街に来るつもりじゃな?」
「そうよ?」
「今日はチョコレートアイスを食べに来て、来週はバニラアイスを食べに来る予定、そして来月の最初の日曜日にはストロベリーアイスを食べに来る予定、とな?」
「ええ。よく分かったわね。」
「残念ながら、ストロベリーアイスは食べに来ん方がいい。最悪死ぬ事になる。」
「え?アイス食べて食中毒でも起こすのかしら?」
「そうではない……食中毒どころではない、大きな事件に巻き込まれる事になる。」
「それは大変ね……。」
「その日はこの村には来ない事……いいね?」
「そう、ありがとう。命に関わるレベルの占いをしてもらったんだからお礼はしないとね。」
私はそう言うと机の上に5枚の銀貨を置いた。
「気持ちはありがたいが、祖父におねだりして貰った大切なお金じゃろ?大切に使いなさい。」
「それもお見通しか……じゃあやっぱナシで__」
「いらないとは言ってないよ?」
「守銭奴め。」
結局お金は払って、私は街を後にした。
◇
おばさんが言っていた2月の第1日曜日……ツイてない事が起きてしまった。
その日は街で麦料理の試食会があって、そこに父が育てた麦で作ったパンが出されるという事で、家族皆で街に行く事になり、さらにその街に住んでいる親戚の家に1晩泊まる事になったのだ。
「ロッドさん!アンタのとこのパンが1番美味しいよ!」
「そうだよ!こんなに美味しいの初めて食べたよ!」
「いえいえ、料理の善し悪しを決めるのは料理人の方ですから。私めはただ麦を作っただけに過ぎません。」
「そんな事無いですよ。いい食材がなければいい料理は作れないのですから、それだけでロッドさんは立派です。」
「良かったわね、アナタ。」
自分達の作ったパンを置いてある所で両親とパン作りを依頼した女性は楽しそうにしているけど、私は気が気じゃなかった……何せ「今日街に来たら死ぬ」って言われてたのだもん。
「ねぇ、今日は早く帰れるの?」
「なんだ、何か用事でもあるのか?」
「いや、別に……」
「お前もいずれは農家になるかもしれないんだ……今日の事を勉強しておくに越したことはない。」
父に取り合おうとしても、占いがどうとか言った所でどうせ信じてくれないだろうし、私はどうする事もできなかった……。
「神父様が来たぞ!」
「おぉ~!」
その時、周りの人々が急にざわめきだした。
人々の注目の先を見てみると、そこには黒い服を来たスキンヘッドの男性がいた……皆に呼ばれている通りの「神父様」だ。
ちょっと面が胡散臭くて気に入らない人だったけどね。
「今日は今年の麦の出来の程を確かめる試食会があると聞いてやってきたのですが……皆さんご盛況の様子で安心しました。」
「神父様!ウチのパンを食べていってください!」
「私が作った雑穀スープも良いですぞ!」
私と違って、皆神父様にひどく靡いていた。
彼は色々な料理を試食し、彼らの料理を褒め讃えた後……唐突にこんな事を言い出したのだ。
「食は命の源。そしてこの世界は命が循環し成り立っているのです。私が信奉する「イテアス教」は他の宗派と違い、命を奪う事を悪とはしません。いや……そもそも「命を奪う」という事自体が言葉のあやというもの。全ての命は繋がっており、世界は命の繋がりによって成り立っているのです!」
「ひゅー!」
「イテアス様に感謝を!」
イテアス教……この街の人々の殆どはその教えにしたがっているらしい。
「本日はこの教えを守り日々を逞しく生きている皆様方に、神の奇跡を与えるべくここに馳せ参じたのです。」
神父はそう言うと、手を前に差し出し……何と何も無かった所から黒い花弁の花をポンと出現させてみせたのだ。
「おぉ!」
「これが、神の奇跡……!」
皆試食会の事を忘れ、神父に夢中だ。
私は今日に限っては、一刻でも早くこの街を離れたいというのに……。
「では、お見せしましょう……イテアスよ!偉大なる神よ!この地に……未来永劫の豊穣をもたらしたまえ!」
声高らかにそう唱える神父。
その場では特に何も起こってないように見えたけど、これが街の人達には大ウケしたみたいで……
「おぉ~……!」
皆何かにあやかるように頭を下げはじめたので、私も一応頭を下げておく。
「さ、叔母さんの家に行こう。」
「行きましょう、ミネルバ。」
「う、うん……。」
__
あの日、あの場にいた皆が、神父の言葉を信じ「来年は豊作だろう」「次に植える苗が実った時は実り豊かな年になるだろう」と信じて疑わなかったのだろうか。
「明日が来る」と、そう信じていたのだろうか……。
__この島国全土が謎の黒い植物に呑まれ、地図から存在が消されたのは、その晩の数時間の内に起こった出来事だった。
◇
私が次に目覚めた時、私は真っ暗な闇の中にいて、まるで永遠にも思えるような時間をそこで過ごしていたのだけど……ある時、外の様子が分かるようになった。
私は人格を塗り替えられ、センジュという人間として異世界で生きている。
狂死郎という人間の下僕として働き、1つの村の村人全員を皆殺しにした。
私達の目的を阻止しようとする人達の中に「リョータロー」という人間がいて、彼は私と同じ世界から異世界に来た人間だった。
以上の3つ。
異世界というものが存在するという事、神父が出した黒い花弁の花、私の故郷を呑み込んだ黒い植物……何もおかしな事は無いと思っていたこの世界はおかしな事で満ち溢れていた……。
故郷を奪われ、両親を奪われ、命も人格も奪われた私に何ができるのだろうと考えた時、思いつく事は1つしか無かった……
「センジュ」から身体を奪い返し、生き返る事……ただそれだけ。
どこかの島国のどこかの街に住んでいた、母譲りの美形の顔と美しい黒髪が自慢のただの13歳の田舎娘。
父は麦を作り、母は絹物を編んで生活をしていて、私はどっちかの跡継ぎになろうと考えていた。
田舎ってのは都会と違って何もなかったからそれはもう退屈だったものよ。
観光する所も名産物も無く、ただそれなりのものを食べられればそれでいいやって皆思ってた。
けど私は、若気の至り故の「都会への憧れ」みたいなものがあったから、毎日両親の手伝いをして貯めたお小遣いでよく都会に遊びに行っていたわね。
都会でサーカス団のサーカスを見たり、アイスクリームを食べたりしている間だけは、自分の中にぽっかりと空いている穴が埋まっているような感覚がしていた。
ここが自分の本当の居場所なんだって、そう信じて疑わなかった……。
◇
「お嬢さん、あまり見ない顔だね。どこから?」
「……東部の小さな村から……。」
ある日、都会の中の人通りの少ない路地で不思議なおばさんに声をかけられた。
ローブを深く被っていて顔がよく見えないおばさん。
「おばさん、占い師か何か?そういう風貌に見えるけど。」
「想像に任せるよ。それはそうと……ちょっと占いでもしていくかい?初めてのお客さんには無料でやってるんだ。」
「田舎娘だからって知らないとでも?そう言って2回目からはぼったくるつもりでしょう?そっちがそのつもりならもうこの路地は通らないわよ。残念でした。」
「けっけっけ……13歳と言うにはやけに大人びた娘だ事。」
そのおばさんは当たり前のように私の年齢を言い当ててみせたの。
「へー、年齢ぐらいは言い当てられるのね。」
「スリーサイズも言い当ててやろうか?」
「やめて、お胸の小ささは結構気にしてるのよ。」
「やめてほしくばワシに占われるのを受け入れてくれるか?」
「……しょうがないわね。」
私は成り行きでおばさんに占われてあげる事にした。
「……お主、来月の最初の日曜日にまたこの街に来るつもりじゃな?」
「そうよ?」
「今日はチョコレートアイスを食べに来て、来週はバニラアイスを食べに来る予定、そして来月の最初の日曜日にはストロベリーアイスを食べに来る予定、とな?」
「ええ。よく分かったわね。」
「残念ながら、ストロベリーアイスは食べに来ん方がいい。最悪死ぬ事になる。」
「え?アイス食べて食中毒でも起こすのかしら?」
「そうではない……食中毒どころではない、大きな事件に巻き込まれる事になる。」
「それは大変ね……。」
「その日はこの村には来ない事……いいね?」
「そう、ありがとう。命に関わるレベルの占いをしてもらったんだからお礼はしないとね。」
私はそう言うと机の上に5枚の銀貨を置いた。
「気持ちはありがたいが、祖父におねだりして貰った大切なお金じゃろ?大切に使いなさい。」
「それもお見通しか……じゃあやっぱナシで__」
「いらないとは言ってないよ?」
「守銭奴め。」
結局お金は払って、私は街を後にした。
◇
おばさんが言っていた2月の第1日曜日……ツイてない事が起きてしまった。
その日は街で麦料理の試食会があって、そこに父が育てた麦で作ったパンが出されるという事で、家族皆で街に行く事になり、さらにその街に住んでいる親戚の家に1晩泊まる事になったのだ。
「ロッドさん!アンタのとこのパンが1番美味しいよ!」
「そうだよ!こんなに美味しいの初めて食べたよ!」
「いえいえ、料理の善し悪しを決めるのは料理人の方ですから。私めはただ麦を作っただけに過ぎません。」
「そんな事無いですよ。いい食材がなければいい料理は作れないのですから、それだけでロッドさんは立派です。」
「良かったわね、アナタ。」
自分達の作ったパンを置いてある所で両親とパン作りを依頼した女性は楽しそうにしているけど、私は気が気じゃなかった……何せ「今日街に来たら死ぬ」って言われてたのだもん。
「ねぇ、今日は早く帰れるの?」
「なんだ、何か用事でもあるのか?」
「いや、別に……」
「お前もいずれは農家になるかもしれないんだ……今日の事を勉強しておくに越したことはない。」
父に取り合おうとしても、占いがどうとか言った所でどうせ信じてくれないだろうし、私はどうする事もできなかった……。
「神父様が来たぞ!」
「おぉ~!」
その時、周りの人々が急にざわめきだした。
人々の注目の先を見てみると、そこには黒い服を来たスキンヘッドの男性がいた……皆に呼ばれている通りの「神父様」だ。
ちょっと面が胡散臭くて気に入らない人だったけどね。
「今日は今年の麦の出来の程を確かめる試食会があると聞いてやってきたのですが……皆さんご盛況の様子で安心しました。」
「神父様!ウチのパンを食べていってください!」
「私が作った雑穀スープも良いですぞ!」
私と違って、皆神父様にひどく靡いていた。
彼は色々な料理を試食し、彼らの料理を褒め讃えた後……唐突にこんな事を言い出したのだ。
「食は命の源。そしてこの世界は命が循環し成り立っているのです。私が信奉する「イテアス教」は他の宗派と違い、命を奪う事を悪とはしません。いや……そもそも「命を奪う」という事自体が言葉のあやというもの。全ての命は繋がっており、世界は命の繋がりによって成り立っているのです!」
「ひゅー!」
「イテアス様に感謝を!」
イテアス教……この街の人々の殆どはその教えにしたがっているらしい。
「本日はこの教えを守り日々を逞しく生きている皆様方に、神の奇跡を与えるべくここに馳せ参じたのです。」
神父はそう言うと、手を前に差し出し……何と何も無かった所から黒い花弁の花をポンと出現させてみせたのだ。
「おぉ!」
「これが、神の奇跡……!」
皆試食会の事を忘れ、神父に夢中だ。
私は今日に限っては、一刻でも早くこの街を離れたいというのに……。
「では、お見せしましょう……イテアスよ!偉大なる神よ!この地に……未来永劫の豊穣をもたらしたまえ!」
声高らかにそう唱える神父。
その場では特に何も起こってないように見えたけど、これが街の人達には大ウケしたみたいで……
「おぉ~……!」
皆何かにあやかるように頭を下げはじめたので、私も一応頭を下げておく。
「さ、叔母さんの家に行こう。」
「行きましょう、ミネルバ。」
「う、うん……。」
__
あの日、あの場にいた皆が、神父の言葉を信じ「来年は豊作だろう」「次に植える苗が実った時は実り豊かな年になるだろう」と信じて疑わなかったのだろうか。
「明日が来る」と、そう信じていたのだろうか……。
__この島国全土が謎の黒い植物に呑まれ、地図から存在が消されたのは、その晩の数時間の内に起こった出来事だった。
◇
私が次に目覚めた時、私は真っ暗な闇の中にいて、まるで永遠にも思えるような時間をそこで過ごしていたのだけど……ある時、外の様子が分かるようになった。
私は人格を塗り替えられ、センジュという人間として異世界で生きている。
狂死郎という人間の下僕として働き、1つの村の村人全員を皆殺しにした。
私達の目的を阻止しようとする人達の中に「リョータロー」という人間がいて、彼は私と同じ世界から異世界に来た人間だった。
以上の3つ。
異世界というものが存在するという事、神父が出した黒い花弁の花、私の故郷を呑み込んだ黒い植物……何もおかしな事は無いと思っていたこの世界はおかしな事で満ち溢れていた……。
故郷を奪われ、両親を奪われ、命も人格も奪われた私に何ができるのだろうと考えた時、思いつく事は1つしか無かった……
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