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第3章<怪物と少女>編
92話「人形使い、現る」
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影の一味の1人、リュウカは自ら出頭し、影の一味のアジトを俺達に教えてくれる事を決めてくれた。
これは大きな進展だ……それが分かれば、今まで攻められるだけだった俺達が逆に敵に攻め込む事ができるんだから。
「で、影の一味のアジトはどこなんだ?」
「南の王国アダン……そこに「バルベストの塔」というものがあります。キョウシロウ様は私とセンジュ、シャナを生み出した時からそこをアジトとしていました。
そこは死霊の住処となっていて、人は近づけない……という嘘の情報をアダン全体に流布し、人々をバルベストの塔に近づけさせないようにしました。」
マリーネの質問に対して、リュウカは影の一味のアジトを素直に答えた。
バルベストの塔か……そこにキョウシロウはいる、と……そう言えば、以前影の一味は王国ミズノエにある「ティアマトへと至る道しるべ」を欲してて、俺が狂死郎と出会った時、彼らはそこを占拠してたけど……あそこはどうなったんだ?
「リュウカ、ティアマトへと至る道しるべはどうしたの?」
「あそこは放棄しました。ティアマトに会い、始末するという目的は既に果たしたので。」
ティアマトを始末した、か……闇のティアマトのやつ、リュウカにはそう教えこんでいるんだな。
センジュとシャナにもそう教えているかな?
本当は、盤上に全ての駒を出揃わせる為にティアマト……ヒトミさんをこの世界に送ったとかなんとかって事なのに……。
闇のティアマトにとって本当の仲間は狂死郎だけで、リュウカ達は信用してないって事なのだろうか……。
「ありがとう、リュウカ。」
「お、お礼を言われる筋合いは無いかと……。」
「……貴方が罪を償い終えたら、後はもう貴方の自由よ。貴方が何をするかは自分で決めていいの。」
リコはリュウカにそう提案し、それを聞いたリュウカは顔を上げてリコ
の顔を見つめる。
「私が……?」
「影の一味も闇のティアマトも絶対に止めてみせるわ。その後で貴方は自分の生き方を自分で決めるの。私達が貴方を縛り付けるものを全て取っ払ってみせるから。だから貴方は__」
リコはリュウカにそう言い聞かせ、リュウカはそれを聞いて先程までの物憂げな表情から自信を取り戻したような表情へと変化する。
俺はそれを隣で聞いているだけだけど、リコの膝に置かれた右手は、まるで怒りを抑えるように震えてるように俺には見える気がする……。
そう考えていたその時……
ドゴォォォォッ
「ッ!?」
「何!?」
俺達が今いる拘置所が、外からの強い衝撃を受けたことで大きな音を鳴らしてグラグラと揺れ動く。
その衝撃は1度だけでなく何度も続き、ついに……
ドゴォォォンッ!!
「うわぁっ!?」
「リコ!マリーネ__」
先程よりも強い衝撃を受けた拘置所の天井は崩落し、俺達は危うく生き埋めになる所だったけど、咄嗟に俺はゴーレムに変身し、マリーネとリコは防御魔術を発動する事で自分の身を守った。
だけど、拘置所の役員の人達は……。
「マリーネ!!リコ!!大丈夫!?」
「私は大丈夫!!」
「私も~!!だけど……!!」
マリーネは即座に防御魔術を解除し、近くに落ちた瓦礫を魔術でどかしてその下から拘置所の所長を救い出した。
頭から血を流している……早く治療しないといけないっぽいな……!
それよりも……ここは拘置所なんだよな!?
他の犯罪者は……!!
「なんだか知らないが、今のうちに脱走するぞ!!」
「自由だぁ~っ!!」
「ひゃっはぁぁーっ!!」
俺の悪い予想が当たってしまった。
この混乱に乗じて、他の犯罪者達が逃げてしまっている……!!
「まずい!!犯罪者達が……!!」
「誰かそいつらを止めてくれ!!」
「無理だ!!皆天井の崩落に巻き込まれてそれどころじゃねぇよ!! 」
拘置所の役員の人達も、犯罪者達を捕まえようとするも手が回っていない様子だ。
そうだ、リュウカは……!?
「リュウカ!!」
「ッ……!!」
俺は咄嗟にリュウカの元に駆け寄ったが、彼女は苦しそうに蹲っていた。
怪我をしたのか……!?そう思いながら彼女の足元を見ると、そこには天井に押し潰された人の手が……!!
「まずい!!助けないと……!!」
「ダメです……それは……!!」
リュウカの言葉を横目に俺はこのゴーレムの怪力で瓦礫を持ち上げた。
だけどそこにあったのは……「手だけ」だった……。
「ッ……!!」
「ごめんなさい……ごめんなさい……!!」
「そうよリュウカ。貴方が自主しなければ犠牲者は出なかったのにね!」
その時、俺の背後から声が聞こえたので咄嗟にその方向に振り向くと、そこにいたのは可愛らしい外見に反して邪悪な心を秘めた影の一味の1人、シャナだった。
彼女の背後には今までに見た事のないゴーレムが立っている。
本体が人並みの身長しか無いのに対して、手に付けているキャノン砲みたいな武器はとても大きい……。
「リュウカ、帰るわよ。」
「……シャナ……。」
シャナはいつもの不気味な笑顔を浮かべながらリュウカにそう呼びかける。
リュウカはとても怯えている様子だ……だったら俺が守らなければ……!
「リュウカはもう影の一味から手を切った!」
「それがダメなのよ。私のかわいいリュウカちゃんにはまだまだキョウシロウ様の元で働いてもらわないと!」
シャナはそう言いながら自身の背後から鋭い影を伸ばしてリュウカを捕まえようとする。
「ふんっ!!」
俺はそうはさせまいと、両手を以前グルさんから買った武装、カットスラッシャーへと変化させ両手の手首から伸びる刃でシャナの影を断ち切る。
「なんでその子を守るの~?人類の敵なのに。」
「敵か味方かじゃなく、守るべきかどうかが大事なんだ!!俺はリュウカを守る!!」
俺は自分の決意をシャナに示し、戦闘態勢に入る。
リュウカには罪を償わせ、自由になってもらいたい……その為に彼女にはもう影の一味には戻ってほしくない!
今はなんとしても、シャナを退けなければならない……!
これは大きな進展だ……それが分かれば、今まで攻められるだけだった俺達が逆に敵に攻め込む事ができるんだから。
「で、影の一味のアジトはどこなんだ?」
「南の王国アダン……そこに「バルベストの塔」というものがあります。キョウシロウ様は私とセンジュ、シャナを生み出した時からそこをアジトとしていました。
そこは死霊の住処となっていて、人は近づけない……という嘘の情報をアダン全体に流布し、人々をバルベストの塔に近づけさせないようにしました。」
マリーネの質問に対して、リュウカは影の一味のアジトを素直に答えた。
バルベストの塔か……そこにキョウシロウはいる、と……そう言えば、以前影の一味は王国ミズノエにある「ティアマトへと至る道しるべ」を欲してて、俺が狂死郎と出会った時、彼らはそこを占拠してたけど……あそこはどうなったんだ?
「リュウカ、ティアマトへと至る道しるべはどうしたの?」
「あそこは放棄しました。ティアマトに会い、始末するという目的は既に果たしたので。」
ティアマトを始末した、か……闇のティアマトのやつ、リュウカにはそう教えこんでいるんだな。
センジュとシャナにもそう教えているかな?
本当は、盤上に全ての駒を出揃わせる為にティアマト……ヒトミさんをこの世界に送ったとかなんとかって事なのに……。
闇のティアマトにとって本当の仲間は狂死郎だけで、リュウカ達は信用してないって事なのだろうか……。
「ありがとう、リュウカ。」
「お、お礼を言われる筋合いは無いかと……。」
「……貴方が罪を償い終えたら、後はもう貴方の自由よ。貴方が何をするかは自分で決めていいの。」
リコはリュウカにそう提案し、それを聞いたリュウカは顔を上げてリコ
の顔を見つめる。
「私が……?」
「影の一味も闇のティアマトも絶対に止めてみせるわ。その後で貴方は自分の生き方を自分で決めるの。私達が貴方を縛り付けるものを全て取っ払ってみせるから。だから貴方は__」
リコはリュウカにそう言い聞かせ、リュウカはそれを聞いて先程までの物憂げな表情から自信を取り戻したような表情へと変化する。
俺はそれを隣で聞いているだけだけど、リコの膝に置かれた右手は、まるで怒りを抑えるように震えてるように俺には見える気がする……。
そう考えていたその時……
ドゴォォォォッ
「ッ!?」
「何!?」
俺達が今いる拘置所が、外からの強い衝撃を受けたことで大きな音を鳴らしてグラグラと揺れ動く。
その衝撃は1度だけでなく何度も続き、ついに……
ドゴォォォンッ!!
「うわぁっ!?」
「リコ!マリーネ__」
先程よりも強い衝撃を受けた拘置所の天井は崩落し、俺達は危うく生き埋めになる所だったけど、咄嗟に俺はゴーレムに変身し、マリーネとリコは防御魔術を発動する事で自分の身を守った。
だけど、拘置所の役員の人達は……。
「マリーネ!!リコ!!大丈夫!?」
「私は大丈夫!!」
「私も~!!だけど……!!」
マリーネは即座に防御魔術を解除し、近くに落ちた瓦礫を魔術でどかしてその下から拘置所の所長を救い出した。
頭から血を流している……早く治療しないといけないっぽいな……!
それよりも……ここは拘置所なんだよな!?
他の犯罪者は……!!
「なんだか知らないが、今のうちに脱走するぞ!!」
「自由だぁ~っ!!」
「ひゃっはぁぁーっ!!」
俺の悪い予想が当たってしまった。
この混乱に乗じて、他の犯罪者達が逃げてしまっている……!!
「まずい!!犯罪者達が……!!」
「誰かそいつらを止めてくれ!!」
「無理だ!!皆天井の崩落に巻き込まれてそれどころじゃねぇよ!! 」
拘置所の役員の人達も、犯罪者達を捕まえようとするも手が回っていない様子だ。
そうだ、リュウカは……!?
「リュウカ!!」
「ッ……!!」
俺は咄嗟にリュウカの元に駆け寄ったが、彼女は苦しそうに蹲っていた。
怪我をしたのか……!?そう思いながら彼女の足元を見ると、そこには天井に押し潰された人の手が……!!
「まずい!!助けないと……!!」
「ダメです……それは……!!」
リュウカの言葉を横目に俺はこのゴーレムの怪力で瓦礫を持ち上げた。
だけどそこにあったのは……「手だけ」だった……。
「ッ……!!」
「ごめんなさい……ごめんなさい……!!」
「そうよリュウカ。貴方が自主しなければ犠牲者は出なかったのにね!」
その時、俺の背後から声が聞こえたので咄嗟にその方向に振り向くと、そこにいたのは可愛らしい外見に反して邪悪な心を秘めた影の一味の1人、シャナだった。
彼女の背後には今までに見た事のないゴーレムが立っている。
本体が人並みの身長しか無いのに対して、手に付けているキャノン砲みたいな武器はとても大きい……。
「リュウカ、帰るわよ。」
「……シャナ……。」
シャナはいつもの不気味な笑顔を浮かべながらリュウカにそう呼びかける。
リュウカはとても怯えている様子だ……だったら俺が守らなければ……!
「リュウカはもう影の一味から手を切った!」
「それがダメなのよ。私のかわいいリュウカちゃんにはまだまだキョウシロウ様の元で働いてもらわないと!」
シャナはそう言いながら自身の背後から鋭い影を伸ばしてリュウカを捕まえようとする。
「ふんっ!!」
俺はそうはさせまいと、両手を以前グルさんから買った武装、カットスラッシャーへと変化させ両手の手首から伸びる刃でシャナの影を断ち切る。
「なんでその子を守るの~?人類の敵なのに。」
「敵か味方かじゃなく、守るべきかどうかが大事なんだ!!俺はリュウカを守る!!」
俺は自分の決意をシャナに示し、戦闘態勢に入る。
リュウカには罪を償わせ、自由になってもらいたい……その為に彼女にはもう影の一味には戻ってほしくない!
今はなんとしても、シャナを退けなければならない……!
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