72 / 153
第2章<鋼の心>編
72話「蘇る記憶・その3」
しおりを挟む
流進高校入学初日、俺は一真、花菜と共に電車に揺られながら登校していた。
その時の俺は、高校に入学する事に期待半分、不安半分と言った心持ちだった。
「高校でも一真や花菜のような心優しい生徒と出会えるかもしれない」と言う期待、「鬼人族である事が原因でいじめられるかもしれない。」と言う不安、その両方を抱え、俺は自分のクラス、1年A組のドアを開けた。
「……。」
「おはよう皆!!」
「……。」
俺と花菜は人見知りな性格をしており、流石に登校初日に皆に挨拶をする勇気は無かったが、流石一真と言ったところか、彼は教室の中にいた生徒数名に元気に挨拶をした。
「お……おはよう!」
「陽キャじゃん。」
「あーいうのいると安心する~。」
一真の元気な挨拶に対してのクラスの人達はおはようと返す。
俺は彼がクラスの良いムードメーカーになるだろうと、その時から確信していた。
だが、それと同時にこんな声もクラスから聞こえてきた……。
「あの白髪と赤い目、まさか……。」
「いや、ただのコスプレだろ。鬼人族なんているわけねぇって。」
「でもなんか怖いから話しかけんとこ……。」
クラスの俺に対する眼差しは、予想通り良いものでは無かった。
その空気に俺が滅入りそうになった時、俺を助けてくれたのは、他でもない一真と花菜であった。
「お、おいーっす!俺!大鷲一真!このクラスのムードメーカーやろうと思ってるんで!これからこのクラス盛り上げていくぜ~!」
「いよっ!流石一真!」
「2人とも……。」
一真と花菜は皆の空気を変える為に、自らそう名乗り出て場を盛り上げようとしたのだ。
俺はその場では2人に何か言うのを抑えて、心の中で2人に感謝した。
それからクラスに続々と生徒達が入ってきて、俺が教室に入ってから約10分後にはクラスの生徒が揃うまであと1人の所まで来ていた。
一真はその間クラスに同級生が入ってくる度に一人一人に挨拶をしていた。
彼は本当に優しいんだな、と俺は実感した。
そして、最後にクラスに女子が入ってくる……。
「ギリギリセーフ!」
「おぉ、あの女子可愛くね?」
「確かに。」
「初対面だけどあの子好きだわ~。」
皆がそう口走る程可愛い女の子。だけど、俺はその可愛さを知っていた。
いや、可愛さなんて今は関係無い。その子が……野原林檎がこのクラスに、いや、この学校に入学していた事実に、何より驚いたのだ。
「……!!」
「どうした良太郎?」
「知り合い?」
「……う」
「あ……。」
俺は一真と花菜に林檎との関係を言おうとした瞬間、ふと林檎と目が合ってしまった。
俺は鬼人族である故に特徴的な見た目をしてるので、きっと相手も俺を認識してるだろうと思ったが、その時は林檎から話しかけられる事は無かった。
人間なんて成長すれば小学生の頃の考えなんて捨て去って、新しい価値観で生きていくんだろう、そんな風に林檎も俺なんかには関わらないで生きていくつもりなんだろう、その時の俺はそう思っていたのだけど……。
◇
「明日は身体測定をします。本格的な授業は来週の月曜日からです。では委員長の堀田さん。挨拶を。」
「はい。起立。礼。」
そうしてその日は、自己紹介の後、クラスの委員長、副委員長、書記、委員会の割り当てを決めて午前中の内に下校する事になった。
「一真だっけ?友達になろうぜ!」
「お前水泳しにこの高校来たのか!」
「これからよろしくな!」
「俺も水泳好きなんだよ!」
「おう!皆仲良くしような!」
これから皆下校のはずなのに一真の周りには沢山の同級生がいる。
日陰者の俺はそういうのに憧れたりもしたけど……俺みたいな奴の周りには人は集まらないだろうと早々に諦めていた。
「ねぇねぇ林檎ちゃん!友達になりましょう!」
「思ったんだけど、野原林檎ってめっちゃかわええ名前しとるやん!」
「おまけに可愛い系美人……これは推せるわ。」
「う、うん!皆よろしくね!」
林檎も既に同性の同級生と仲良くなってた。
花菜は一真に「校門で待ってる」と伝え、俺と共に校舎を出たのだけど……そんな俺の後を追ってくる生徒が1人。
俺はその気配を感じつつ、目を合わせたらどんな事を言われるか分からないので、その人に注意しつつも特にこちらからは何もせず校門前まで来た。
そして、その人物は校門前で俺に接触してくる……。
「良ちゃん!!」
「わっ!?」
その生徒は林檎だった。その時ようやく「林檎はクラスでは俺に話しかけづらかったからこの時を待っていた」という事を俺は理解した。
「良太郎……知り合い?」
「え、えっと……。」
「名前呼び?貴方良ちゃんの友達?それとも……いやいや、それも大事だけど良ちゃんと高校で再会できるなんて……夢みたいだよ!!」
この時の俺は花菜に林檎を、林檎に花菜をどう紹介するのが正解か分からず、とりあえずこう説明する事にした。
「か、花菜……この子は野原林檎。俺が小学生の頃の同級生なんだ。それと林檎……この人は天海花菜という人で……中学生の頃できた友達……みたいな?」
「へぇ~!よろしくね!花菜ちゃん!」
「う、うん……よろしく。」
その時の俺にとってはただひたすらに疑問だった、林檎は俺の手であんな大怪我を負ったのに、なんでそんな俺に接触してくるのかと言う事が。
林檎は並の人間とは一線を画す善人だと言う事は分かっている。それでも、自分の命を脅かした男にどうしてそんな笑顔を向けられるのか、それが俺には分からなかった。
「おっす良太郎!花菜!あれ?その子は確か……林檎ちゃん?」
「うん!めっちゃ元気な一真君だよね?君も良ちゃんの友達?」
その後、一真が校舎から出てきて俺達と合流する。
「良ちゃん……だってぇ!?お前そんな仲良い子がいたなんて!なんで言わなかったんだよ~!」
「あ、うん……ごめん……。」
「良太郎を離してやりなよ。」
「おっと悪い悪い。じゃあ4人で帰ろうぜ!」
「うん!そうしようね、良ちゃん!」
「う……うん。」
そうして俺、林檎、一真、花菜は4人で駅に行く道の途中まで一緒に下校した。
林檎によると、彼女は小学4年生の頃からこの街、月与市に住んでいるそうだ。
そして一真の「林檎ちゃん可愛いし、彼氏とかいたんじゃない?」という質問に「そういうのを作った事は無い」と彼女は答えた。
「それじゃあまたね。一真君、花菜ちゃん!」
「おう!またな!」
「また明日。」
「……。」
「良ちゃん!またね!」
「ま……また明日……。」
俺と一真と花菜の3人と林檎は学校から15分程歩いた所で別れ、俺達3人は電車に乗って自分達の家へと帰っていった。
一真と花菜は新しい友達ができて嬉しそうだったけど、俺にとっては……林檎は俺にとってのトラウマみたいな感じになっていた。
その林檎とどう向き合っていくか……それだけが悩みだったのだ。
その時の俺は、高校に入学する事に期待半分、不安半分と言った心持ちだった。
「高校でも一真や花菜のような心優しい生徒と出会えるかもしれない」と言う期待、「鬼人族である事が原因でいじめられるかもしれない。」と言う不安、その両方を抱え、俺は自分のクラス、1年A組のドアを開けた。
「……。」
「おはよう皆!!」
「……。」
俺と花菜は人見知りな性格をしており、流石に登校初日に皆に挨拶をする勇気は無かったが、流石一真と言ったところか、彼は教室の中にいた生徒数名に元気に挨拶をした。
「お……おはよう!」
「陽キャじゃん。」
「あーいうのいると安心する~。」
一真の元気な挨拶に対してのクラスの人達はおはようと返す。
俺は彼がクラスの良いムードメーカーになるだろうと、その時から確信していた。
だが、それと同時にこんな声もクラスから聞こえてきた……。
「あの白髪と赤い目、まさか……。」
「いや、ただのコスプレだろ。鬼人族なんているわけねぇって。」
「でもなんか怖いから話しかけんとこ……。」
クラスの俺に対する眼差しは、予想通り良いものでは無かった。
その空気に俺が滅入りそうになった時、俺を助けてくれたのは、他でもない一真と花菜であった。
「お、おいーっす!俺!大鷲一真!このクラスのムードメーカーやろうと思ってるんで!これからこのクラス盛り上げていくぜ~!」
「いよっ!流石一真!」
「2人とも……。」
一真と花菜は皆の空気を変える為に、自らそう名乗り出て場を盛り上げようとしたのだ。
俺はその場では2人に何か言うのを抑えて、心の中で2人に感謝した。
それからクラスに続々と生徒達が入ってきて、俺が教室に入ってから約10分後にはクラスの生徒が揃うまであと1人の所まで来ていた。
一真はその間クラスに同級生が入ってくる度に一人一人に挨拶をしていた。
彼は本当に優しいんだな、と俺は実感した。
そして、最後にクラスに女子が入ってくる……。
「ギリギリセーフ!」
「おぉ、あの女子可愛くね?」
「確かに。」
「初対面だけどあの子好きだわ~。」
皆がそう口走る程可愛い女の子。だけど、俺はその可愛さを知っていた。
いや、可愛さなんて今は関係無い。その子が……野原林檎がこのクラスに、いや、この学校に入学していた事実に、何より驚いたのだ。
「……!!」
「どうした良太郎?」
「知り合い?」
「……う」
「あ……。」
俺は一真と花菜に林檎との関係を言おうとした瞬間、ふと林檎と目が合ってしまった。
俺は鬼人族である故に特徴的な見た目をしてるので、きっと相手も俺を認識してるだろうと思ったが、その時は林檎から話しかけられる事は無かった。
人間なんて成長すれば小学生の頃の考えなんて捨て去って、新しい価値観で生きていくんだろう、そんな風に林檎も俺なんかには関わらないで生きていくつもりなんだろう、その時の俺はそう思っていたのだけど……。
◇
「明日は身体測定をします。本格的な授業は来週の月曜日からです。では委員長の堀田さん。挨拶を。」
「はい。起立。礼。」
そうしてその日は、自己紹介の後、クラスの委員長、副委員長、書記、委員会の割り当てを決めて午前中の内に下校する事になった。
「一真だっけ?友達になろうぜ!」
「お前水泳しにこの高校来たのか!」
「これからよろしくな!」
「俺も水泳好きなんだよ!」
「おう!皆仲良くしような!」
これから皆下校のはずなのに一真の周りには沢山の同級生がいる。
日陰者の俺はそういうのに憧れたりもしたけど……俺みたいな奴の周りには人は集まらないだろうと早々に諦めていた。
「ねぇねぇ林檎ちゃん!友達になりましょう!」
「思ったんだけど、野原林檎ってめっちゃかわええ名前しとるやん!」
「おまけに可愛い系美人……これは推せるわ。」
「う、うん!皆よろしくね!」
林檎も既に同性の同級生と仲良くなってた。
花菜は一真に「校門で待ってる」と伝え、俺と共に校舎を出たのだけど……そんな俺の後を追ってくる生徒が1人。
俺はその気配を感じつつ、目を合わせたらどんな事を言われるか分からないので、その人に注意しつつも特にこちらからは何もせず校門前まで来た。
そして、その人物は校門前で俺に接触してくる……。
「良ちゃん!!」
「わっ!?」
その生徒は林檎だった。その時ようやく「林檎はクラスでは俺に話しかけづらかったからこの時を待っていた」という事を俺は理解した。
「良太郎……知り合い?」
「え、えっと……。」
「名前呼び?貴方良ちゃんの友達?それとも……いやいや、それも大事だけど良ちゃんと高校で再会できるなんて……夢みたいだよ!!」
この時の俺は花菜に林檎を、林檎に花菜をどう紹介するのが正解か分からず、とりあえずこう説明する事にした。
「か、花菜……この子は野原林檎。俺が小学生の頃の同級生なんだ。それと林檎……この人は天海花菜という人で……中学生の頃できた友達……みたいな?」
「へぇ~!よろしくね!花菜ちゃん!」
「う、うん……よろしく。」
その時の俺にとってはただひたすらに疑問だった、林檎は俺の手であんな大怪我を負ったのに、なんでそんな俺に接触してくるのかと言う事が。
林檎は並の人間とは一線を画す善人だと言う事は分かっている。それでも、自分の命を脅かした男にどうしてそんな笑顔を向けられるのか、それが俺には分からなかった。
「おっす良太郎!花菜!あれ?その子は確か……林檎ちゃん?」
「うん!めっちゃ元気な一真君だよね?君も良ちゃんの友達?」
その後、一真が校舎から出てきて俺達と合流する。
「良ちゃん……だってぇ!?お前そんな仲良い子がいたなんて!なんで言わなかったんだよ~!」
「あ、うん……ごめん……。」
「良太郎を離してやりなよ。」
「おっと悪い悪い。じゃあ4人で帰ろうぜ!」
「うん!そうしようね、良ちゃん!」
「う……うん。」
そうして俺、林檎、一真、花菜は4人で駅に行く道の途中まで一緒に下校した。
林檎によると、彼女は小学4年生の頃からこの街、月与市に住んでいるそうだ。
そして一真の「林檎ちゃん可愛いし、彼氏とかいたんじゃない?」という質問に「そういうのを作った事は無い」と彼女は答えた。
「それじゃあまたね。一真君、花菜ちゃん!」
「おう!またな!」
「また明日。」
「……。」
「良ちゃん!またね!」
「ま……また明日……。」
俺と一真と花菜の3人と林檎は学校から15分程歩いた所で別れ、俺達3人は電車に乗って自分達の家へと帰っていった。
一真と花菜は新しい友達ができて嬉しそうだったけど、俺にとっては……林檎は俺にとってのトラウマみたいな感じになっていた。
その林檎とどう向き合っていくか……それだけが悩みだったのだ。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
最強の職業は付与魔術師かもしれない
カタナヅキ
ファンタジー
現実世界から異世界に召喚された5人の勇者。彼等は同じ高校のクラスメイト同士であり、彼等を召喚したのはバルトロス帝国の3代目の国王だった。彼の話によると現在こちらの世界では魔王軍と呼ばれる組織が世界各地に出現し、数多くの人々に被害を与えている事を伝える。そんな魔王軍に対抗するために帝国に代々伝わる召喚魔法によって異世界から勇者になれる素質を持つ人間を呼びだしたらしいが、たった一人だけ巻き込まれて召喚された人間がいた。
召喚された勇者の中でも小柄であり、他の4人には存在するはずの「女神の加護」と呼ばれる恩恵が存在しなかった。他の勇者に巻き込まれて召喚された「一般人」と判断された彼は魔王軍に対抗できないと見下され、召喚を実行したはずの帝国の人間から追い出される。彼は普通の魔術師ではなく、攻撃魔法は覚えられない「付与魔術師」の職業だったため、この職業の人間は他者を支援するような魔法しか覚えられず、強力な魔法を扱えないため、最初から戦力外と判断されてしまった。
しかし、彼は付与魔術師の本当の力を見抜き、付与魔法を極めて独自の戦闘方法を見出す。後に「聖天魔導士」と名付けられる「霧崎レナ」の物語が始まる――
※今月は毎日10時に投稿します。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~
飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。
彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。
独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。
この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。
※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。
神に愛された子
鈴木 カタル
ファンタジー
日本で善行を重ねた老人は、その生を終え、異世界のとある国王の孫・リーンオルゴットとして転生した。
家族に愛情を注がれて育った彼は、ある日、自分に『神に愛された子』という称号が付与されている事に気付く。一時はそれを忘れて過ごしていたものの、次第に自分の能力の異常性が明らかになる。
常人を遥かに凌ぐ魔力に、植物との会話……それらはやはり称号が原因だった!
平穏な日常を望むリーンオルゴットだったが、ある夜、伝説の聖獣に呼び出され人生が一変する――!
感想欄にネタバレ補正はしてません。閲覧は御自身で判断して下さいませ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる