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第2章<鋼の心>編
63話「語る真実」
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2年の時を経て目覚めた私は、早速王宮から国王、ケン・アストラルを連れ出し、マリーネ達の元へ向かう。
この世界の人間は、この世界の事について分からない事が多すぎる。
だから私が教えてやるんだ。ヒトミもそれを許してくれた。
「何故私を連れていく必要があるのだ……?」
「私の死はアンタの親父さんが原因なんだから、アンタもこの戦いの関係者だ。」
「確かに……国を救ってくれた英雄を罪人とし、2年もの時間を奪った先代国王の判断は早とちりだったと私も思う。病気で他界した父上だが、その尻拭いをする義務は私にある。君の怒りは全て私が……」
「別に怒っちゃいない。先代国王はやるべき事をやったと思ってる。アンタはただ私や、この国の冒険者達がこれから始める戦いのサポートをしてくれればそれでいい。」
「イブ殿……かたじけない。」
私とケンはそんなやり取りをしながらギルドへと向かう。
マリーネ達の動向は上から見てたので分かる。
今は特級冒険者及び影の一味との交戦経験がある冒険者がギルドに集まっている。
その予定に狂いが無ければ、午後8時30分。この時刻にマリーネ達はこのギルドにいる。
そう考えながら私はギルドの扉を開ける。そこにいたのは……。
「マリーネ……。」
「……お師匠様……!」
2年ぶりか……マリーネだけじゃない、リコ、タウラス、ドラコ、ベル、ソレイユ、ガオレオ、セリエ……懐かしい顔ぶれだ。トーゴがここにいないのは残念だが……。
それにしても、私の顔を見て皆固まってるな……。
「どうした?皆固まっ……」
その時、マリーネは私の元に歩み寄り、そして私に抱きついてきた。
一体どうしたのかと思ったが、そりゃ2年も別れていたんだ。心配してたよな……。
「お師匠様……なんで……私の前からいなくなったんですか……!」
「すまない。2年間……よく耐えてくれたな。」
「今までどこにいたんですか……?」
「マリーネ君、君とイブ殿の仲を引き裂いていたのは私だ。訳あってイブ殿は王宮で監禁していた。すまない。」
ケンは国王にも関わらず、マリーネに深く頭を下げた。
こいつも中々に不憫だ。先代国王の言いつけを守り続けて私を2年も監禁してたんだから。
「国王陛下が……?何故そんな事を……!」
「先代国王の意向には逆らえなかった。すまない……!」
「お師匠様は王宮で何を……?」
「それについては今から話す。お前達やこの世界にも深く関わる事だ。」
「私達に……深く関わる事……?」
マリーネは私から離れて、そう呟く。もうちょっとマリーネの温もりを感じていたかったが、そう言う訳にもいかないしな。
「イブさん……貴方はもしかして……ティアマトの所に……いたのですか……?」
「正解。仮死状態になってティアマトに会いに行った。」
「ティアマトってのはどんな奴だった?男か?女か?」
「どっちでもある。2人いるからな。」
「何故ティアマトはティアマトの子を産み出す?」
「ティアマトは人間サイドと影の一味サイドに均等に戦力を分けていたに過ぎない。そして……お前達の定義ではティアマトの子と言うのはソレイユ、ガオレオ、セリエの事を言うのだろうが、厳密に言えば……それ以外の人間も言ってしまえばティアマトの子だ。」
私はセリエ、ガオレオ、ソレイユから投げかけられる質問に連続して答えていく。
「人間は皆……ティアマトの子だって言うのかよ!俺も、兄貴も、ベルもか?」
今度はドラコが私にそう質問してくるので、ちょっと長くなると思うがそれについての説明を始める。
「そうだ。ティアマトの子は、こことは違う世界……良太郎がいた世界の人間の生まれ変わりなんだ。世界Aで死んだ人間の魂はティアマトの元に送られ、記憶を消され、ティアマトによって新たな肉体を形成され、この世界Bに送られる。
それはマリーネ達とセリエ達では変わり無いのだが……ティアマトの子の肉体は人の身体から産ませる事はできない。赤子の状態でも強力な力を持ってるのでな、それを普通の人間が腹から産もうとすると負荷に耐えられず死んでしまうんだ。
だからこの世界の人間には人から産まれてくる人間と、ティアマトの子と呼ばれる人間が別物の様に……」
「ちょっと待ってください!情報量が多すぎると言うかなんと言うか……とても私達の頭で処理できる情報量じゃ無い、と思います……。」
「そうだな。じゃあ今のお前達に必要な情報を2つだけ言う。これだけは理解してくれよ?」
そうだよな、マリーネ達にこの世界の真実を全て話して理解させるのは、原始人にケータイを使わせるのと同じぐらい無茶な事だ。
ならマリーネ達には今話すべき事だけ話そう。
「1つは、影の一味のリーダーは……」
「鬼人族……世界を支配し……自分が人を喰らいやすい世界を……作ろうとしてる……ですよね?」
「マリーネから聞いたのか。ならこれはいいな。じゃあ2つ目だ。良太郎は今ティアマトの所にいる。」
「それも聞いたぜ。マリーネからな。」
ガオレオは私の話を聞いて口を挟んでくる。これももうマリーネから聞いてたのか。
「重要なのはここからだ。良太郎は帰ってくる。ティアマトにとって良太郎はこの戦いにおいて必要不可欠な駒だからな。」
「いつ帰ってくるのですか?」
「明日の朝6時。この王都付近の平原にティアマトによって産み落とされる。」
「リョータロー君が……帰ってくる……?」
「そうだ。私達はそれに備えなくてはならない。良太郎に会いたいなら明日は皆早起きしろよ。」
「はい!」
私の言葉に、マリーネ達は揃って返事をする。良太郎の帰りを待ってる仲間がこんなにいるんだ、あいつもこの仲間達に任せておけば問題無いだろう。
「冒険者達よ。私に力は無い故に影の一味とは戦えない。だから、戦えない者代表として言わせてもらう。どうか……この国を守ってくれ。」
「もちろんです!」
ケンは冒険者達にそう言い、マリーネが彼に返事をする。
マリーネもこの2年で、随分とたくましくなったじゃないか。
「それじゃあ、私はグルの所に取りに行く物があるんでな。マリーネ。お前の家はまだ王都の外にあるんだろう?グルからそれを受け取ったらその家に向かう。泊めさせろ。」
「はい。取りに行く物って……?」
「良太郎が戦う為の武器だ。」
そうして私は、鍛冶師グルの元へ向かった。
良太郎が戦う為には「それ」が必要なんだろ?闇のティアマト……。
この世界の人間は、この世界の事について分からない事が多すぎる。
だから私が教えてやるんだ。ヒトミもそれを許してくれた。
「何故私を連れていく必要があるのだ……?」
「私の死はアンタの親父さんが原因なんだから、アンタもこの戦いの関係者だ。」
「確かに……国を救ってくれた英雄を罪人とし、2年もの時間を奪った先代国王の判断は早とちりだったと私も思う。病気で他界した父上だが、その尻拭いをする義務は私にある。君の怒りは全て私が……」
「別に怒っちゃいない。先代国王はやるべき事をやったと思ってる。アンタはただ私や、この国の冒険者達がこれから始める戦いのサポートをしてくれればそれでいい。」
「イブ殿……かたじけない。」
私とケンはそんなやり取りをしながらギルドへと向かう。
マリーネ達の動向は上から見てたので分かる。
今は特級冒険者及び影の一味との交戦経験がある冒険者がギルドに集まっている。
その予定に狂いが無ければ、午後8時30分。この時刻にマリーネ達はこのギルドにいる。
そう考えながら私はギルドの扉を開ける。そこにいたのは……。
「マリーネ……。」
「……お師匠様……!」
2年ぶりか……マリーネだけじゃない、リコ、タウラス、ドラコ、ベル、ソレイユ、ガオレオ、セリエ……懐かしい顔ぶれだ。トーゴがここにいないのは残念だが……。
それにしても、私の顔を見て皆固まってるな……。
「どうした?皆固まっ……」
その時、マリーネは私の元に歩み寄り、そして私に抱きついてきた。
一体どうしたのかと思ったが、そりゃ2年も別れていたんだ。心配してたよな……。
「お師匠様……なんで……私の前からいなくなったんですか……!」
「すまない。2年間……よく耐えてくれたな。」
「今までどこにいたんですか……?」
「マリーネ君、君とイブ殿の仲を引き裂いていたのは私だ。訳あってイブ殿は王宮で監禁していた。すまない。」
ケンは国王にも関わらず、マリーネに深く頭を下げた。
こいつも中々に不憫だ。先代国王の言いつけを守り続けて私を2年も監禁してたんだから。
「国王陛下が……?何故そんな事を……!」
「先代国王の意向には逆らえなかった。すまない……!」
「お師匠様は王宮で何を……?」
「それについては今から話す。お前達やこの世界にも深く関わる事だ。」
「私達に……深く関わる事……?」
マリーネは私から離れて、そう呟く。もうちょっとマリーネの温もりを感じていたかったが、そう言う訳にもいかないしな。
「イブさん……貴方はもしかして……ティアマトの所に……いたのですか……?」
「正解。仮死状態になってティアマトに会いに行った。」
「ティアマトってのはどんな奴だった?男か?女か?」
「どっちでもある。2人いるからな。」
「何故ティアマトはティアマトの子を産み出す?」
「ティアマトは人間サイドと影の一味サイドに均等に戦力を分けていたに過ぎない。そして……お前達の定義ではティアマトの子と言うのはソレイユ、ガオレオ、セリエの事を言うのだろうが、厳密に言えば……それ以外の人間も言ってしまえばティアマトの子だ。」
私はセリエ、ガオレオ、ソレイユから投げかけられる質問に連続して答えていく。
「人間は皆……ティアマトの子だって言うのかよ!俺も、兄貴も、ベルもか?」
今度はドラコが私にそう質問してくるので、ちょっと長くなると思うがそれについての説明を始める。
「そうだ。ティアマトの子は、こことは違う世界……良太郎がいた世界の人間の生まれ変わりなんだ。世界Aで死んだ人間の魂はティアマトの元に送られ、記憶を消され、ティアマトによって新たな肉体を形成され、この世界Bに送られる。
それはマリーネ達とセリエ達では変わり無いのだが……ティアマトの子の肉体は人の身体から産ませる事はできない。赤子の状態でも強力な力を持ってるのでな、それを普通の人間が腹から産もうとすると負荷に耐えられず死んでしまうんだ。
だからこの世界の人間には人から産まれてくる人間と、ティアマトの子と呼ばれる人間が別物の様に……」
「ちょっと待ってください!情報量が多すぎると言うかなんと言うか……とても私達の頭で処理できる情報量じゃ無い、と思います……。」
「そうだな。じゃあ今のお前達に必要な情報を2つだけ言う。これだけは理解してくれよ?」
そうだよな、マリーネ達にこの世界の真実を全て話して理解させるのは、原始人にケータイを使わせるのと同じぐらい無茶な事だ。
ならマリーネ達には今話すべき事だけ話そう。
「1つは、影の一味のリーダーは……」
「鬼人族……世界を支配し……自分が人を喰らいやすい世界を……作ろうとしてる……ですよね?」
「マリーネから聞いたのか。ならこれはいいな。じゃあ2つ目だ。良太郎は今ティアマトの所にいる。」
「それも聞いたぜ。マリーネからな。」
ガオレオは私の話を聞いて口を挟んでくる。これももうマリーネから聞いてたのか。
「重要なのはここからだ。良太郎は帰ってくる。ティアマトにとって良太郎はこの戦いにおいて必要不可欠な駒だからな。」
「いつ帰ってくるのですか?」
「明日の朝6時。この王都付近の平原にティアマトによって産み落とされる。」
「リョータロー君が……帰ってくる……?」
「そうだ。私達はそれに備えなくてはならない。良太郎に会いたいなら明日は皆早起きしろよ。」
「はい!」
私の言葉に、マリーネ達は揃って返事をする。良太郎の帰りを待ってる仲間がこんなにいるんだ、あいつもこの仲間達に任せておけば問題無いだろう。
「冒険者達よ。私に力は無い故に影の一味とは戦えない。だから、戦えない者代表として言わせてもらう。どうか……この国を守ってくれ。」
「もちろんです!」
ケンは冒険者達にそう言い、マリーネが彼に返事をする。
マリーネもこの2年で、随分とたくましくなったじゃないか。
「それじゃあ、私はグルの所に取りに行く物があるんでな。マリーネ。お前の家はまだ王都の外にあるんだろう?グルからそれを受け取ったらその家に向かう。泊めさせろ。」
「はい。取りに行く物って……?」
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