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第2章<鋼の心>編
59話「知る真実」
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謎の空間で目を覚ました俺は、2人の女性と出会う。
1人はこがね色の髪の前髪で左目を隠した女性で、もう1人は着物を着ていて、顔立ちはなんていうか……「大和撫子」的な雰囲気の顔をしている女性だ。
「あ、貴方達は……?」
「アンタが先に名乗れよ。」
「分かりました。では……私の名前はヒトミ。そして……貴方がゴーレムの姿で暮らしていた世界で、ティアマトと呼ばれている存在です。」
僕が2人の女性に名前を聞くと、着物の女性の方が、なんと自分の事をティアマトだと名乗った。
こ、この人がティアマト……?失礼かもしれないけど、思ってたのと違うっていうか……。
「私はイブだ。お前といつも一緒にいた、マリーネの師匠だ。」
「イブさん……貴方が?」
続けてこがね色の髪の女性が、自らをイブと名乗った。
この人がイブさん……マリーネの師匠……ていうかなんでこの空間で、ヒトミさんと一緒にいるんだ?
ていうか、狂死郎の言う通り、俺はティアマトに会えたけど……ここから俺はどうすればいいんだ……?いや、せっかく目の前にティアマトがいるんだ、色々と分からない事を聞くチャンスかも……。
「俺、あの世界に行って分からない事だらけで……でも、ヒトミさんなら色々知ってるんですよね?聞かせてください。俺の分からない事!」
「そう言われると思いました。では話しましょう、この世界の真実を。異世界誕生の発端に、鬼人族誕生の話を絡めて話します。長くなりますがよろしいですね?」
「はい!」
そうしてヒトミさんは、異世界と鬼人族、その2つが生まれた理由を俺に話し始めた。
「貴方が、人として生活していた世界に「四葉の黒いシロツメクサ」はありませんでしたか?」
「四葉の……黒いシロツメクサ……?」
シロツメクサってあれだよね?クローバーって言われる事が多いあの植物。
四葉の黒いシロツメクサ……確かテレビで見たような……。
「あった、と思います。」
「その植物には、人の願いを叶える力があるのです。一生遊んで暮らせる程のお金、何者にも負けない強靭な肉体、不死身の身体……そのシロツメクサ1つでどんな願いでも叶える事ができる、それ程の強大な力を持つ植物でした。」
「は、はい……。」
「その四葉の黒いシロツメクサによって、とある少年が人を喰らう人種、鬼人族へと変貌したのです。」
「……!!」
四葉の黒いシロツメクサによって鬼人族が生まれたなんて……そんなの知らなかった……。
「鬼人族は多くの罪なき人々を喰らい、そして繁殖し、人々を震え上がらせる大きな一族へと変貌しました。」
「お前が会った狂死郎は、人里から女を攫って、それを使って種族を繁殖させたそうだ。種族を長生きさせる為に数を増やす、鬼人族もその点は他の生物と変わらなかったらしい。」
ヒトミさんの説明に付け加えて、イブさんがそう言う。
ヒトミさんに言うのは失礼かもしれないけど、そこまでの歴史は、俺がいた世界では学校で教えられてる事だ。
鬼人族の悪名は、俺が生きていたあの時代まで生き残っていて、だから俺の身の回りの人達は俺を畏怖の眼差しで見ていた。
「ある時、鬼人族の悪行に胸を痛める2人の男女がいました。彼らは四葉の黒いシロツメクサを探し出し、こう願いました、「鬼人族を滅ぼしてくれ」と。しかし鬼人族は滅びず、その後も被害者は増えていく一方でした。鬼人族の滅亡が無理だと分かった2人は願いを変えました。
2人が新たに願ったことは「死者の魂の救済」です。鬼人族が無くならないのなら、せめて鬼人族に殺された人達の魂がどうか、危険とは無縁な楽園に送られる事を2人は願ったのです。それにより、貴方が行った異世界が誕生しました。」
「……。」
ティアマトは2人いるって、影の一味が言ってたけど……まさかその2人って……。
「あの……ティアマトは2人いるんですよね?その2人ってまさか……?」
「そうです。四葉の黒いシロツメクサに願い、異世界を作ったその2人が私と__」
「私だ。」
「!?」
その時、俺は思わず大きな声を出してしまった。俺の背後に、その人物が、いや……もう1人のティアマトが立っていたからだ。
俺は突然後ろから聞こえた声に驚き、そちらに振り向く。その男は、黒い長髪に黒いコートと、全身黒ずくめの外見が特徴的だった。
そして何より……大きい。身長2mぐらいあるんじゃないかってぐらい大きい。
この男が……もう1人のティアマト……!
「私の事は「闇のティアマト」とでも呼んでくれ。悪役の私にはお似合いのあだ名だ。」
「……闇のティアマト、貴方の目的は……?」
俺は恐る恐る彼にそう聞く。すると闇のティアマトは、その質問に対してこう答える。
「異世界を狂死郎の楽園にする為、私はその為に、ティアマトの力で異世界にモンスターと狂死郎の仲間を生み落とし、人々に恐怖を植え付けた。」
「……!!」
間違いない、こいつは……闇のティアマトは悪だ……特撮に出てくるタイプの……邪悪だ!
「よくも異世界の人達を苦しめたな……俺はお前を許さない!」
「そうか。だが私は私のやるべき事をやるだけだ。狂死郎を鬼人の王として異世界に君臨させる為に、彼の手助けをする。それが私の役目だ。」
「レンさん……目を覚ましてください!貴方は狂死郎に洗脳されています!以前の貴方はそんな事を言うような人間ではなかった!どうか……自分を取り戻して……!」
「無駄だヒトミ。君の声は私には届かない。私は……根本からの悪だからだ。」
「……!!」
闇のティアマトの言葉を聞いて、悔しそうな表情を浮かべるヒトミさん。
洗脳か……確かに、ヒトミさんの言うことが正しければ、闇のティアマトは元々、鬼人族に喰われた人々の魂を救済しようとしてたんだもんな……もし本当に狂死郎が闇のティアマトを洗脳したと言うのなら……。
「それと良太郎君。君に知らせたい事がある。」
「なんだ……?」
「君は、元いた世界に帰りたいかね?」
「え……?」
元いた……世界?何を言ってるんだこいつは……だって俺は、トラックに轢かれて死んで……
「もしも君が、昏睡状態になっているとはいえ、生きているとしたら?」
「……!!」
い……生きてる……俺が……?いや、そんな訳……。
「生きてるなんて、そんな……」
「証拠をお見せしよう。」
闇のティアマトはそう言って、空中に映像を写し出す。その映像の中には、病院の中で眠る俺がいた……。
お腹も微かに動いている……呼吸をしているんだ……!
「……。」
本当に……俺は生きてるのか……?俺は……帰れるのか?あの世界に……。
1人はこがね色の髪の前髪で左目を隠した女性で、もう1人は着物を着ていて、顔立ちはなんていうか……「大和撫子」的な雰囲気の顔をしている女性だ。
「あ、貴方達は……?」
「アンタが先に名乗れよ。」
「分かりました。では……私の名前はヒトミ。そして……貴方がゴーレムの姿で暮らしていた世界で、ティアマトと呼ばれている存在です。」
僕が2人の女性に名前を聞くと、着物の女性の方が、なんと自分の事をティアマトだと名乗った。
こ、この人がティアマト……?失礼かもしれないけど、思ってたのと違うっていうか……。
「私はイブだ。お前といつも一緒にいた、マリーネの師匠だ。」
「イブさん……貴方が?」
続けてこがね色の髪の女性が、自らをイブと名乗った。
この人がイブさん……マリーネの師匠……ていうかなんでこの空間で、ヒトミさんと一緒にいるんだ?
ていうか、狂死郎の言う通り、俺はティアマトに会えたけど……ここから俺はどうすればいいんだ……?いや、せっかく目の前にティアマトがいるんだ、色々と分からない事を聞くチャンスかも……。
「俺、あの世界に行って分からない事だらけで……でも、ヒトミさんなら色々知ってるんですよね?聞かせてください。俺の分からない事!」
「そう言われると思いました。では話しましょう、この世界の真実を。異世界誕生の発端に、鬼人族誕生の話を絡めて話します。長くなりますがよろしいですね?」
「はい!」
そうしてヒトミさんは、異世界と鬼人族、その2つが生まれた理由を俺に話し始めた。
「貴方が、人として生活していた世界に「四葉の黒いシロツメクサ」はありませんでしたか?」
「四葉の……黒いシロツメクサ……?」
シロツメクサってあれだよね?クローバーって言われる事が多いあの植物。
四葉の黒いシロツメクサ……確かテレビで見たような……。
「あった、と思います。」
「その植物には、人の願いを叶える力があるのです。一生遊んで暮らせる程のお金、何者にも負けない強靭な肉体、不死身の身体……そのシロツメクサ1つでどんな願いでも叶える事ができる、それ程の強大な力を持つ植物でした。」
「は、はい……。」
「その四葉の黒いシロツメクサによって、とある少年が人を喰らう人種、鬼人族へと変貌したのです。」
「……!!」
四葉の黒いシロツメクサによって鬼人族が生まれたなんて……そんなの知らなかった……。
「鬼人族は多くの罪なき人々を喰らい、そして繁殖し、人々を震え上がらせる大きな一族へと変貌しました。」
「お前が会った狂死郎は、人里から女を攫って、それを使って種族を繁殖させたそうだ。種族を長生きさせる為に数を増やす、鬼人族もその点は他の生物と変わらなかったらしい。」
ヒトミさんの説明に付け加えて、イブさんがそう言う。
ヒトミさんに言うのは失礼かもしれないけど、そこまでの歴史は、俺がいた世界では学校で教えられてる事だ。
鬼人族の悪名は、俺が生きていたあの時代まで生き残っていて、だから俺の身の回りの人達は俺を畏怖の眼差しで見ていた。
「ある時、鬼人族の悪行に胸を痛める2人の男女がいました。彼らは四葉の黒いシロツメクサを探し出し、こう願いました、「鬼人族を滅ぼしてくれ」と。しかし鬼人族は滅びず、その後も被害者は増えていく一方でした。鬼人族の滅亡が無理だと分かった2人は願いを変えました。
2人が新たに願ったことは「死者の魂の救済」です。鬼人族が無くならないのなら、せめて鬼人族に殺された人達の魂がどうか、危険とは無縁な楽園に送られる事を2人は願ったのです。それにより、貴方が行った異世界が誕生しました。」
「……。」
ティアマトは2人いるって、影の一味が言ってたけど……まさかその2人って……。
「あの……ティアマトは2人いるんですよね?その2人ってまさか……?」
「そうです。四葉の黒いシロツメクサに願い、異世界を作ったその2人が私と__」
「私だ。」
「!?」
その時、俺は思わず大きな声を出してしまった。俺の背後に、その人物が、いや……もう1人のティアマトが立っていたからだ。
俺は突然後ろから聞こえた声に驚き、そちらに振り向く。その男は、黒い長髪に黒いコートと、全身黒ずくめの外見が特徴的だった。
そして何より……大きい。身長2mぐらいあるんじゃないかってぐらい大きい。
この男が……もう1人のティアマト……!
「私の事は「闇のティアマト」とでも呼んでくれ。悪役の私にはお似合いのあだ名だ。」
「……闇のティアマト、貴方の目的は……?」
俺は恐る恐る彼にそう聞く。すると闇のティアマトは、その質問に対してこう答える。
「異世界を狂死郎の楽園にする為、私はその為に、ティアマトの力で異世界にモンスターと狂死郎の仲間を生み落とし、人々に恐怖を植え付けた。」
「……!!」
間違いない、こいつは……闇のティアマトは悪だ……特撮に出てくるタイプの……邪悪だ!
「よくも異世界の人達を苦しめたな……俺はお前を許さない!」
「そうか。だが私は私のやるべき事をやるだけだ。狂死郎を鬼人の王として異世界に君臨させる為に、彼の手助けをする。それが私の役目だ。」
「レンさん……目を覚ましてください!貴方は狂死郎に洗脳されています!以前の貴方はそんな事を言うような人間ではなかった!どうか……自分を取り戻して……!」
「無駄だヒトミ。君の声は私には届かない。私は……根本からの悪だからだ。」
「……!!」
闇のティアマトの言葉を聞いて、悔しそうな表情を浮かべるヒトミさん。
洗脳か……確かに、ヒトミさんの言うことが正しければ、闇のティアマトは元々、鬼人族に喰われた人々の魂を救済しようとしてたんだもんな……もし本当に狂死郎が闇のティアマトを洗脳したと言うのなら……。
「それと良太郎君。君に知らせたい事がある。」
「なんだ……?」
「君は、元いた世界に帰りたいかね?」
「え……?」
元いた……世界?何を言ってるんだこいつは……だって俺は、トラックに轢かれて死んで……
「もしも君が、昏睡状態になっているとはいえ、生きているとしたら?」
「……!!」
い……生きてる……俺が……?いや、そんな訳……。
「生きてるなんて、そんな……」
「証拠をお見せしよう。」
闇のティアマトはそう言って、空中に映像を写し出す。その映像の中には、病院の中で眠る俺がいた……。
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