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第2章<鋼の心>編
54話「止まない雨」
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トーゴとセンジュの戦いにリコが参戦し、戦いは佳境を迎える。
センジュは敵対するトーゴとリコの面構えを見て、この数日で2人が以前より強くなった事を悟ると、2人に敬意を評して本気を出す事を決意する。
「ラ!イ!ジ!ン!グ!モォードォッ!!」
彼女は声高らかに叫び、自身の体に上空から落雷を落とす。
落雷が直撃したセンジュだったが、雷に焼き殺されるどころか逆に雷の力を身に纏い、強化状態「雷神具猛怒」となった。
強化された彼女の影響で、周囲に暗雲が立ち込め、ポツポツと小雨が降り出した。
「姉貴!強化魔術を!」
「ええ!パワーブースト!ハイアクセル!」
強化状態になった敵に対して、こちらも負けじとリコに強化魔術を施してもらうトーゴ。
パワーとスピードが限界まで強化された彼は、目の前の敵が動く瞬間をじっくりと見定め、攻撃の構えをとる。
トーゴもセンジュも極限の緊張状態に陥り、互いが互いの行動の瞬間を見定めている。
そして、空から滴る雫がトーゴの頬に落ちた瞬間、センジュは力強く地面を蹴り、超人的なスピードでトーゴの背後に回る。
「クヒヒァ!!」
「なんのっ!!」
トーゴは「センジュは背後に回るだろう」と予め敵の行動を予測し、後ろに振り返った。
予測通り背後にはセンジュがおり、自分に攻撃を仕掛けようとしていた。
あとは敵の攻撃を右手に魔力を集中させた状態で放つ拳撃で捌くだけだ……そう思っていたトーゴだったが……。
「獣け……」
「遅せぇ!!」
自分の背後に回った時のスピード。それが敵の限界速度だと、そう勘違いしていたのが、トーゴの致命的なミスだった。
敵はさらに速度を上昇させて右手による攻撃をトーゴに食らわせる。
センジュは右手をピンと立てて、手先から金色に輝く刃、雷刀(らいとう)を展開し、それによってトーゴの胸を切り裂いた。
胸から血を吹き出し、うつ伏せに倒れるトーゴ。
それを見たリコは彼の名前を叫ぶ。
そしてトーゴ達の戦いを傍観していた冒険者達は、決着はもう着いたと断定し、センジュを捕えに行こうとする。
「ガオレオ!もう勝負は着いただろ。加勢に行くぞ!」
「そうだな。行くぞみん……!?」
だが、センジュはそれを待ってはくれなかった。
次に会った時は殺す。そうトーゴに約束したセンジュは、地面に倒れるトーゴを背中から雷刀で1突きにする。
「アイツ……!!」
「早く行くぞ!!」
センジュの非道な行いに怒りを覚えたガオレオは、自身の速度を強化し、最速で彼女の元に駆けつけようとするが……。
「ッ!!」
「ギェアァァァ……!!」
トーゴは何かに足をぶつけて転んでしまう。そして背後から聞こえる龍の声。
彼が振り向くとそこには、瀕死だが最後の力を振り絞ってガオレオに反撃しようとする雷電知龍の姿があった。
「邪魔するんじゃねぇ!!」
彼は自分の邪魔をする雷電知龍を先に殺す事を決め、剣を抜いて龍に立ち向かう。
「龍は任せた!」
ガオレオについて行き、センジュを捕らえようとしていたソレイユとタウラスは、龍の相手をガオレオに任せて自分達はセンジュの方に向かう。
一方トーゴにトドメを刺したセンジュは、次の標的をリコに変えて彼女を襲おうとする。
「クヒヒ……次は嬢ちゃんの番だぁ……!!」
「くっ……!!」
自分もセンジュに殺されてしまうのか……そう考えたリコは攻撃魔術を連射して反撃しようとするが、それらを全て手で弾くだけで無力化してしまうセンジュ。
反撃すら叶わず、センジュにリコが殺されそうになったその時……。
「トーゴ……!!」
「そうだ。お前もトーゴみてぇに殺して……!!」
その時、センジュは何かを察知し、背後に振り向く。そこには倒れていた筈のトーゴが立っていた。
確かに心臓を1突きにした筈……そう考えたセンジュは、改めてトーゴにトドメを刺す為に雷刀を展開し彼の腹に突き刺す。
「ゴフッ……!!」
「クヒヒッ!!今度こそ……!!」
センジュは今度こそトーゴにトドメを刺した……筈だった。
トーゴは雷刀を右手で掴み、左手でセンジュの肩を掴んで彼女を捕らえた。そして反撃に打って出る。
「テメェ……離しやがれ!!」
「波紋痛撃……!!」
トーゴは攻撃魔術、波紋痛撃でセンジュを攻撃する。
この攻撃はトーゴが触れている物に効果を発揮し、彼が触れている物は体内に激痛を伴う。
「ぐぁっ……このっ……!!」
「姉貴……!!今だ!!」
「トーゴ……!!」
トーゴはリコに攻撃させる為の時間稼ぎのつもりでセンジュを拘束しており、その意思を汲み取ったリコは、今できる最大火力の攻撃魔術で敵に攻撃を与えようとする。
「……ファイブフレイムバレット!!」
リコは杖をセンジュに向け、その先端から5つのフレイムバレットを出現させる。
そして、5つのフレイムバレットは同時に発射され、センジュに直撃する。
「ぐぁぁーっ!!」
「まだまだ!!ファイブ……」
「させるかよ!!」
このまま攻撃を受け続ければ死んでしまうと察したセンジュは、雷刀をへし折り、トーゴを突き飛ばしてリコの元へ高速で駆け寄り、彼女を殴り飛ばす。
「うっ……!!」
「このクソガキが……死ねっ!!」
「させるか!!」
リコの息の根を止めようとするセンジュだったが、ギリギリの所でソレイユとタウラスが間に合い、ソレイユがフレイムカーテンで彼女の拳を受け止めた。
「リコ!!トーゴの回復を!!」
「……はい……!!」
ソレイユはリコをトーゴの元に向かわせ、その間自分達はセンジュを足止めする事に徹する。
リコはトーゴの元に急いで駆け寄り、治癒魔術のヒールをかけようとした。しかし……。
「ヒール!!……嘘……傷が治らない……!!」
トーゴの傷はヒールで癒える事は無く、彼の体から出血は止まらなかった。
ヒールは外傷なら大抵の傷は治せる便利な魔術のはずだった。しかしそれが今は効果を発していない。
これも影の一味の力なのかと考えるリコは、このままではトーゴが助からないと考え、涙を流す。
「トーゴ!!死なないで!!お願い!!トーゴ……死んじゃダメ……!!」
「……姉貴……もう良いんだ……分かるんだ、俺はもう助からないって……。」
「ダメよ!!生きる事を諦めないで!!貴方は私の弟なんだから!!」
「良いんだ……もう……。」
「だから良くないって……」
「俺は……姉貴の弟じゃ……無いんだろう……?」
「え……?」
トーゴの口から発せられた言葉を聞いたリコは、言葉を失う。
彼は既に、自分とリコとの血の繋がりが無い事を知っていたのだ。
空から振る雨は、今の姉弟の心境の現れなのか……。
センジュは敵対するトーゴとリコの面構えを見て、この数日で2人が以前より強くなった事を悟ると、2人に敬意を評して本気を出す事を決意する。
「ラ!イ!ジ!ン!グ!モォードォッ!!」
彼女は声高らかに叫び、自身の体に上空から落雷を落とす。
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強化された彼女の影響で、周囲に暗雲が立ち込め、ポツポツと小雨が降り出した。
「姉貴!強化魔術を!」
「ええ!パワーブースト!ハイアクセル!」
強化状態になった敵に対して、こちらも負けじとリコに強化魔術を施してもらうトーゴ。
パワーとスピードが限界まで強化された彼は、目の前の敵が動く瞬間をじっくりと見定め、攻撃の構えをとる。
トーゴもセンジュも極限の緊張状態に陥り、互いが互いの行動の瞬間を見定めている。
そして、空から滴る雫がトーゴの頬に落ちた瞬間、センジュは力強く地面を蹴り、超人的なスピードでトーゴの背後に回る。
「クヒヒァ!!」
「なんのっ!!」
トーゴは「センジュは背後に回るだろう」と予め敵の行動を予測し、後ろに振り返った。
予測通り背後にはセンジュがおり、自分に攻撃を仕掛けようとしていた。
あとは敵の攻撃を右手に魔力を集中させた状態で放つ拳撃で捌くだけだ……そう思っていたトーゴだったが……。
「獣け……」
「遅せぇ!!」
自分の背後に回った時のスピード。それが敵の限界速度だと、そう勘違いしていたのが、トーゴの致命的なミスだった。
敵はさらに速度を上昇させて右手による攻撃をトーゴに食らわせる。
センジュは右手をピンと立てて、手先から金色に輝く刃、雷刀(らいとう)を展開し、それによってトーゴの胸を切り裂いた。
胸から血を吹き出し、うつ伏せに倒れるトーゴ。
それを見たリコは彼の名前を叫ぶ。
そしてトーゴ達の戦いを傍観していた冒険者達は、決着はもう着いたと断定し、センジュを捕えに行こうとする。
「ガオレオ!もう勝負は着いただろ。加勢に行くぞ!」
「そうだな。行くぞみん……!?」
だが、センジュはそれを待ってはくれなかった。
次に会った時は殺す。そうトーゴに約束したセンジュは、地面に倒れるトーゴを背中から雷刀で1突きにする。
「アイツ……!!」
「早く行くぞ!!」
センジュの非道な行いに怒りを覚えたガオレオは、自身の速度を強化し、最速で彼女の元に駆けつけようとするが……。
「ッ!!」
「ギェアァァァ……!!」
トーゴは何かに足をぶつけて転んでしまう。そして背後から聞こえる龍の声。
彼が振り向くとそこには、瀕死だが最後の力を振り絞ってガオレオに反撃しようとする雷電知龍の姿があった。
「邪魔するんじゃねぇ!!」
彼は自分の邪魔をする雷電知龍を先に殺す事を決め、剣を抜いて龍に立ち向かう。
「龍は任せた!」
ガオレオについて行き、センジュを捕らえようとしていたソレイユとタウラスは、龍の相手をガオレオに任せて自分達はセンジュの方に向かう。
一方トーゴにトドメを刺したセンジュは、次の標的をリコに変えて彼女を襲おうとする。
「クヒヒ……次は嬢ちゃんの番だぁ……!!」
「くっ……!!」
自分もセンジュに殺されてしまうのか……そう考えたリコは攻撃魔術を連射して反撃しようとするが、それらを全て手で弾くだけで無力化してしまうセンジュ。
反撃すら叶わず、センジュにリコが殺されそうになったその時……。
「トーゴ……!!」
「そうだ。お前もトーゴみてぇに殺して……!!」
その時、センジュは何かを察知し、背後に振り向く。そこには倒れていた筈のトーゴが立っていた。
確かに心臓を1突きにした筈……そう考えたセンジュは、改めてトーゴにトドメを刺す為に雷刀を展開し彼の腹に突き刺す。
「ゴフッ……!!」
「クヒヒッ!!今度こそ……!!」
センジュは今度こそトーゴにトドメを刺した……筈だった。
トーゴは雷刀を右手で掴み、左手でセンジュの肩を掴んで彼女を捕らえた。そして反撃に打って出る。
「テメェ……離しやがれ!!」
「波紋痛撃……!!」
トーゴは攻撃魔術、波紋痛撃でセンジュを攻撃する。
この攻撃はトーゴが触れている物に効果を発揮し、彼が触れている物は体内に激痛を伴う。
「ぐぁっ……このっ……!!」
「姉貴……!!今だ!!」
「トーゴ……!!」
トーゴはリコに攻撃させる為の時間稼ぎのつもりでセンジュを拘束しており、その意思を汲み取ったリコは、今できる最大火力の攻撃魔術で敵に攻撃を与えようとする。
「……ファイブフレイムバレット!!」
リコは杖をセンジュに向け、その先端から5つのフレイムバレットを出現させる。
そして、5つのフレイムバレットは同時に発射され、センジュに直撃する。
「ぐぁぁーっ!!」
「まだまだ!!ファイブ……」
「させるかよ!!」
このまま攻撃を受け続ければ死んでしまうと察したセンジュは、雷刀をへし折り、トーゴを突き飛ばしてリコの元へ高速で駆け寄り、彼女を殴り飛ばす。
「うっ……!!」
「このクソガキが……死ねっ!!」
「させるか!!」
リコの息の根を止めようとするセンジュだったが、ギリギリの所でソレイユとタウラスが間に合い、ソレイユがフレイムカーテンで彼女の拳を受け止めた。
「リコ!!トーゴの回復を!!」
「……はい……!!」
ソレイユはリコをトーゴの元に向かわせ、その間自分達はセンジュを足止めする事に徹する。
リコはトーゴの元に急いで駆け寄り、治癒魔術のヒールをかけようとした。しかし……。
「ヒール!!……嘘……傷が治らない……!!」
トーゴの傷はヒールで癒える事は無く、彼の体から出血は止まらなかった。
ヒールは外傷なら大抵の傷は治せる便利な魔術のはずだった。しかしそれが今は効果を発していない。
これも影の一味の力なのかと考えるリコは、このままではトーゴが助からないと考え、涙を流す。
「トーゴ!!死なないで!!お願い!!トーゴ……死んじゃダメ……!!」
「……姉貴……もう良いんだ……分かるんだ、俺はもう助からないって……。」
「ダメよ!!生きる事を諦めないで!!貴方は私の弟なんだから!!」
「良いんだ……もう……。」
「だから良くないって……」
「俺は……姉貴の弟じゃ……無いんだろう……?」
「え……?」
トーゴの口から発せられた言葉を聞いたリコは、言葉を失う。
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