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第2章<鋼の心>編
49話「嵐に立ち向かう戦士達」
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竜嵐……無数の竜が暴れ狂う、獣害を超えた獣害、大獣害と呼ばれている程の危険な現象だ。
俺と冒険者達は、それに立ち向かおうとしている。王都を守るように立ち塞がっている俺達だったが、ついにそれを目視で確認する事ができた。
「リョータロー君……竜嵐が来たわ!」
「うん……見えてる。」
目で見える竜だけでも20匹以上はいるぞ……あれ含めて全部で約50匹の竜がここに来ているのか?
俺は戦いへの心構えをしていたが、その時周りの冒険者達が、竜の群れの先頭を行く3匹の竜を見て絶望の表情を浮かべる。
「おい……あれ!」
「間違いねぇ……!」
「神獣レベルの龍が……3匹も!!」
え……本当に?と思ってよく見てみると、俺は竜の中の3匹が他とは違う……なんと言うか気迫のようなものを放っているように見えた。
神獣レベルって確か……上から2番目のレベルだよね?特級冒険者でないと相手ができないって言われてる?
赤い竜と青い竜と黄色い竜、あれがその神獣レベルの3匹かな?
「神獣レベルの相手は俺達特級冒険者がする!下級~中級冒険者達は相応の竜の相手を頼む!」
「私も行くわ!」
「行くぞソレイユ!」
「もちろんだ!」
そう言って竜の群れに突撃して行ったのは、トーゴ、リコ、ガオレオ、ソレイユの4人だった。
特級冒険者の4人がそう言うなら、ここは彼らに任せ_____
良太郎君!危ない!
「え?マリーネ何か言っ……」
その時だった。俺が頭の中で響いた「声」に気を取られて、神獣レベルの龍の氷柱攻撃を受けてしまったのは……。
◇
神獣レベルのモンスターによって下級~中級冒険者達が被害を受けないようにする為に、我先にと駆け出したトーゴ、リコ、ガオレオ、ソレイユ。
4人は、氷河鬼龍の先制攻撃を回避しつつ3匹の龍に接近を試みる。
4人を過ぎ去ったその攻撃が後ろに行き、後ろの冒険者達に被害が出るかもしれないが、そこにはタウラスを残しているから大丈夫だろうと自分に言い聞かせるソレイユとガオレオ。
一方トーゴは、氷河鬼龍の顔を見てある事を決意する。
「火炎魔龍、氷河鬼龍、雷電知龍の3匹か……ガオレオ!氷河鬼龍の相手は俺に任せろ!」
「お前何言って……!」
一体どういうつもりなのかとガオレオは思ったが、その疑問は氷河鬼龍の折れた角を見て解消された。
そしてガオレオは、トーゴが以前氷河鬼龍を取り逃していた事を思い出し、その相手を彼に譲る事にした。
「おう、行ってこい!雷電知龍の相手は俺がするからよ!ソレイユ!火炎魔龍の相手頼めるか?」
「もちろん!」
「じゃあ頼んだ!」
「ガオレオさん!ソレイユさん!頑張ってください!」
「君もなリコ、トーゴ!」
そうして3匹の龍と3人の冒険者のカードは、トーゴ&リコVS氷河鬼龍、ガオレオVS雷電知龍、ソレイユVS火炎魔龍となった。
◇
な……何を食らった……?
「リョータロー君!」
「っ!」
マリーネが下から俺を呼んでいる……どうやら俺はあの龍の攻撃を受けたようだ。
氷柱が腹に刺さって……この身体がゴーレムで良かった。
俺は拳で氷柱を砕いて地面に降り立ったが、周りの冒険者達は酷く混乱している様だ……。
「竜ってあんなに強いのかよ……!」
「竜の群れはもうそこまで来てるんだぞ!俺達がやらなきゃ誰がこの街を守るんだ!」
「でも怖ぇよ……!」
「お前ら落ち着け!!竜は低レベルの竜なら下級冒険者でも束になればなんとか勝てる!!強めの竜は俺が相手する!!お前らは後衛だ!!」
タウラスが皆を鼓舞して前に出て竜と戦っている……俺も腹に穴が空いたけど、こんな所で止まっていられない!
「マリーネ!俺達も戦おう!」
「ええ!でもその前に……アームドチェンジ!ウォーリアパワーキャノン!!」
マリーネは俺の右腕に触れて魔法を発動する。武装を取り替える魔法だ。
すると、俺の右腕はエレメントナックルからウォーリアパワーキャノンに変化した。
「それで戦うと良いわ。行きましょう!」
「うん!」
そうして俺達も、俺達の戦いを始める事にする。竜と戦うのは初めてだけど、やってやるぞ……!
それはそうとさっき聞こえた声だけど、まるで僕が人間だった頃見てた特撮番組に出てくるヒロインのような声だった……なんだったんだ一体?
◇
「ハァッ!!」
「グォォ!!」
「炎の魔王」の異名を持つ火炎魔龍の相手を1人でするソレイユ。彼女は火属性の攻撃を得意とする冒険者だったが、相手も火炎魔龍の名の通り、火属性の攻撃魔術を使ってくるモンスターだ。
同じ属性の魔法がぶつかった時は、強い威力の方が相手を押し負かす。
果たしてどちらが相手の上を行く火属性使いなのか……。
「グォォォォォ!!」
「フレイムカーテン!!」
火炎魔龍は口から火炎ブレスを放ち、ソレイユを攻撃する。それに対して彼女は炎の幕を纏う防御魔法、フレイムカーテンを使い身を守った。
火炎魔竜のブレスではフレイムカーテンを突破する事ができず、火炎魔龍は攻撃の手を止めた。
「終わったか……。」
「グァァ!!」
しかし、この世界のモンスターは危険度が高い程知性も増す。火炎魔龍は、攻撃の手を緩めて相手を油断させ、その隙に口から火球を放ち攻撃しようとする。
「ハッ!!」
だがソレイユも並大抵の冒険者では無い。飛んでくる火球を剣で弾き飛ばして身を守った。
「そう来ると思ったぞ……育ての父より授かったこの剣で……貴様を討つ!!」
ソレイユは剣を構え、火炎魔龍に攻撃を仕掛ける。自分を拾って育ててくれた、天国の父に顔向けできる立派な冒険者になるという目標のあるソレイユは、ここで負ける訳にはいかないのだ。
◇
一方ガオレオは、雷電知龍を相手に戦っていた。「雷の賢者」の異名を持つ雷電知龍だったが、王国最速の冒険者、ガオレオの目にも止まらぬ猛攻に徐々に押されていた。
雷電知龍が口から放つ雷球は尽くガオレオには回避されている。
「神速斬!!」
「ギェア!!」
敵の飛行手段を削ればその活動範囲を狭める事ができると判断したガオレオは、剣による神速の斬撃によって雷電知龍の翼にダメージを与える。
「これで空は飛べな……って……。」
しかし、切られた雷電知龍の翼が緑色の光を放つ。雷電知龍は翼の傷を癒す為に自身に回復魔法、ヒールをかけているのだ。
2つ名の通り、モンスターとしては並外れた知性を持っている為、覚えられる魔法の幅も広いのである。
「やるなぁ……だが俺も負けてられねぇぜ!!」
「ギェアァァァァァ!!」
しかし、相手が自分の傷を癒そうとガオレオは攻撃の手を緩めはしない。相手が傷を癒すのなら、それよりも先にヒールが追いつかない程の傷を与えてやればいいと考えたガオレオは、雷電知龍の身の回りをさらに高速で駆け回って、敵を翻弄する。
ガオレオは、果たして雷電知龍に勝てるのか……。
◇
「コァァァァァァァ!!」
「……姉貴はそのままサポートを頼む!!コイツは無属性魔法に弱いって分かってるんだ……このまま行くぞ!!」
「ええ!!その前にヒールしとくわ!!」
「助かる!!」
「氷の鬼神」の異名を持つ氷河鬼龍と、トーゴ、リコペアの戦いは熾烈を極めていた。
氷河鬼龍の口から放たれる氷結ブレスによって低温やけどをしたトーゴの腕をリコが癒し、彼は再び氷河鬼龍に向かっていく。
トーゴの得意とする、拳や脚にオーラを纏わせて攻撃する無属性攻撃は、氷河鬼龍に有効だと以前の戦いで分かっているトーゴは、自分の得意とする戦法を遺憾無く発揮し氷河鬼龍に挑む。
竜嵐と冒険者達との戦いを生き残るのは、果たして竜と人のどちらか……。
俺と冒険者達は、それに立ち向かおうとしている。王都を守るように立ち塞がっている俺達だったが、ついにそれを目視で確認する事ができた。
「リョータロー君……竜嵐が来たわ!」
「うん……見えてる。」
目で見える竜だけでも20匹以上はいるぞ……あれ含めて全部で約50匹の竜がここに来ているのか?
俺は戦いへの心構えをしていたが、その時周りの冒険者達が、竜の群れの先頭を行く3匹の竜を見て絶望の表情を浮かべる。
「おい……あれ!」
「間違いねぇ……!」
「神獣レベルの龍が……3匹も!!」
え……本当に?と思ってよく見てみると、俺は竜の中の3匹が他とは違う……なんと言うか気迫のようなものを放っているように見えた。
神獣レベルって確か……上から2番目のレベルだよね?特級冒険者でないと相手ができないって言われてる?
赤い竜と青い竜と黄色い竜、あれがその神獣レベルの3匹かな?
「神獣レベルの相手は俺達特級冒険者がする!下級~中級冒険者達は相応の竜の相手を頼む!」
「私も行くわ!」
「行くぞソレイユ!」
「もちろんだ!」
そう言って竜の群れに突撃して行ったのは、トーゴ、リコ、ガオレオ、ソレイユの4人だった。
特級冒険者の4人がそう言うなら、ここは彼らに任せ_____
良太郎君!危ない!
「え?マリーネ何か言っ……」
その時だった。俺が頭の中で響いた「声」に気を取られて、神獣レベルの龍の氷柱攻撃を受けてしまったのは……。
◇
神獣レベルのモンスターによって下級~中級冒険者達が被害を受けないようにする為に、我先にと駆け出したトーゴ、リコ、ガオレオ、ソレイユ。
4人は、氷河鬼龍の先制攻撃を回避しつつ3匹の龍に接近を試みる。
4人を過ぎ去ったその攻撃が後ろに行き、後ろの冒険者達に被害が出るかもしれないが、そこにはタウラスを残しているから大丈夫だろうと自分に言い聞かせるソレイユとガオレオ。
一方トーゴは、氷河鬼龍の顔を見てある事を決意する。
「火炎魔龍、氷河鬼龍、雷電知龍の3匹か……ガオレオ!氷河鬼龍の相手は俺に任せろ!」
「お前何言って……!」
一体どういうつもりなのかとガオレオは思ったが、その疑問は氷河鬼龍の折れた角を見て解消された。
そしてガオレオは、トーゴが以前氷河鬼龍を取り逃していた事を思い出し、その相手を彼に譲る事にした。
「おう、行ってこい!雷電知龍の相手は俺がするからよ!ソレイユ!火炎魔龍の相手頼めるか?」
「もちろん!」
「じゃあ頼んだ!」
「ガオレオさん!ソレイユさん!頑張ってください!」
「君もなリコ、トーゴ!」
そうして3匹の龍と3人の冒険者のカードは、トーゴ&リコVS氷河鬼龍、ガオレオVS雷電知龍、ソレイユVS火炎魔龍となった。
◇
な……何を食らった……?
「リョータロー君!」
「っ!」
マリーネが下から俺を呼んでいる……どうやら俺はあの龍の攻撃を受けたようだ。
氷柱が腹に刺さって……この身体がゴーレムで良かった。
俺は拳で氷柱を砕いて地面に降り立ったが、周りの冒険者達は酷く混乱している様だ……。
「竜ってあんなに強いのかよ……!」
「竜の群れはもうそこまで来てるんだぞ!俺達がやらなきゃ誰がこの街を守るんだ!」
「でも怖ぇよ……!」
「お前ら落ち着け!!竜は低レベルの竜なら下級冒険者でも束になればなんとか勝てる!!強めの竜は俺が相手する!!お前らは後衛だ!!」
タウラスが皆を鼓舞して前に出て竜と戦っている……俺も腹に穴が空いたけど、こんな所で止まっていられない!
「マリーネ!俺達も戦おう!」
「ええ!でもその前に……アームドチェンジ!ウォーリアパワーキャノン!!」
マリーネは俺の右腕に触れて魔法を発動する。武装を取り替える魔法だ。
すると、俺の右腕はエレメントナックルからウォーリアパワーキャノンに変化した。
「それで戦うと良いわ。行きましょう!」
「うん!」
そうして俺達も、俺達の戦いを始める事にする。竜と戦うのは初めてだけど、やってやるぞ……!
それはそうとさっき聞こえた声だけど、まるで僕が人間だった頃見てた特撮番組に出てくるヒロインのような声だった……なんだったんだ一体?
◇
「ハァッ!!」
「グォォ!!」
「炎の魔王」の異名を持つ火炎魔龍の相手を1人でするソレイユ。彼女は火属性の攻撃を得意とする冒険者だったが、相手も火炎魔龍の名の通り、火属性の攻撃魔術を使ってくるモンスターだ。
同じ属性の魔法がぶつかった時は、強い威力の方が相手を押し負かす。
果たしてどちらが相手の上を行く火属性使いなのか……。
「グォォォォォ!!」
「フレイムカーテン!!」
火炎魔龍は口から火炎ブレスを放ち、ソレイユを攻撃する。それに対して彼女は炎の幕を纏う防御魔法、フレイムカーテンを使い身を守った。
火炎魔竜のブレスではフレイムカーテンを突破する事ができず、火炎魔龍は攻撃の手を止めた。
「終わったか……。」
「グァァ!!」
しかし、この世界のモンスターは危険度が高い程知性も増す。火炎魔龍は、攻撃の手を緩めて相手を油断させ、その隙に口から火球を放ち攻撃しようとする。
「ハッ!!」
だがソレイユも並大抵の冒険者では無い。飛んでくる火球を剣で弾き飛ばして身を守った。
「そう来ると思ったぞ……育ての父より授かったこの剣で……貴様を討つ!!」
ソレイユは剣を構え、火炎魔龍に攻撃を仕掛ける。自分を拾って育ててくれた、天国の父に顔向けできる立派な冒険者になるという目標のあるソレイユは、ここで負ける訳にはいかないのだ。
◇
一方ガオレオは、雷電知龍を相手に戦っていた。「雷の賢者」の異名を持つ雷電知龍だったが、王国最速の冒険者、ガオレオの目にも止まらぬ猛攻に徐々に押されていた。
雷電知龍が口から放つ雷球は尽くガオレオには回避されている。
「神速斬!!」
「ギェア!!」
敵の飛行手段を削ればその活動範囲を狭める事ができると判断したガオレオは、剣による神速の斬撃によって雷電知龍の翼にダメージを与える。
「これで空は飛べな……って……。」
しかし、切られた雷電知龍の翼が緑色の光を放つ。雷電知龍は翼の傷を癒す為に自身に回復魔法、ヒールをかけているのだ。
2つ名の通り、モンスターとしては並外れた知性を持っている為、覚えられる魔法の幅も広いのである。
「やるなぁ……だが俺も負けてられねぇぜ!!」
「ギェアァァァァァ!!」
しかし、相手が自分の傷を癒そうとガオレオは攻撃の手を緩めはしない。相手が傷を癒すのなら、それよりも先にヒールが追いつかない程の傷を与えてやればいいと考えたガオレオは、雷電知龍の身の回りをさらに高速で駆け回って、敵を翻弄する。
ガオレオは、果たして雷電知龍に勝てるのか……。
◇
「コァァァァァァァ!!」
「……姉貴はそのままサポートを頼む!!コイツは無属性魔法に弱いって分かってるんだ……このまま行くぞ!!」
「ええ!!その前にヒールしとくわ!!」
「助かる!!」
「氷の鬼神」の異名を持つ氷河鬼龍と、トーゴ、リコペアの戦いは熾烈を極めていた。
氷河鬼龍の口から放たれる氷結ブレスによって低温やけどをしたトーゴの腕をリコが癒し、彼は再び氷河鬼龍に向かっていく。
トーゴの得意とする、拳や脚にオーラを纏わせて攻撃する無属性攻撃は、氷河鬼龍に有効だと以前の戦いで分かっているトーゴは、自分の得意とする戦法を遺憾無く発揮し氷河鬼龍に挑む。
竜嵐と冒険者達との戦いを生き残るのは、果たして竜と人のどちらか……。
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