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第1章<鋼の体>編
28話「轟く雷」
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俺、マリーネ、リコ、トーゴら4人の前に姿を現した影の一味の女戦士、センジュ。
彼女はマリーネ達の猛攻を物ともせず、反撃へと打って出ようとする。
「攻撃は終わりかァ!?じゃあ今度は俺の得意魔術で、お前らを叩き潰してやるぜぇぇぇぇぇ!!」
センジュが獰猛な雄叫びをあげると、先
程まで快晴だった青空に暗雲が立ち込め、あっという間に空は黒い雲によって覆い尽くされてしまった。
そしてセンジュ自身の身体はバチバチと電気のような物を放っている。
「何が始まるというの……?」
敵を警戒するマリーネ達。
なんだか俺も……良くない予感がすると言うか、胸がゾワゾワする。
「雷神具猛怒(ライジングモード)!!」
センジュがそう叫ぶと、彼女の頭上から雷が落ち、その雷に彼女は撃たれた。
「……!!」
だが俺達は驚愕する。
その雷に撃たれても彼女は死なないどころか、雷の力を自分の物とし、身体中
に雷のエネルギーを纏っていたのだ。
「クヒヒヒヒ!!どうだ!?怖いかお前らァ!!これが俺の本気モードだァ!!」
センジュは高らかに笑い声をあげた後、両手をバッと広げて自分の威圧感を演出するかのようにそう豪語する。
「なんてオーラだ……だが!!マリーネ!!姉貴!!攻撃を仕掛けるぞ!!」
圧倒的強者のオーラを醸し出すセンジュを前にしても、トーゴは怯まなかった。
マリーネとリコに攻撃の指示を出し、自分も攻撃を繰り出す体勢に入る。
「ええ!!」
「行きましょう!!」
トーゴに返事を返すリコとマリーネ。
2人は杖を構えて魔術を放ち、トーゴも両手を使って先程の攻撃を発動する。
「フレイムバレット!!」
「アイスバレット!!」
「2連剛撃弾!!」
リコはフレイムバレットを、マリーネはアイスバレットを、そしてトーゴは2連剛撃弾を使ってセンジュを攻撃した。
この攻撃は、果たして相手に当たるのだろうか____
◇
クヒヒヒヒ!!3人同時攻撃か!!
だが遅い!!雷神具猛怒となった俺からすれば止まって見えるぜ!!
俺は飛んでくる攻撃の隙間を掻い潜り3人の元まで瞬時に駆け寄り攻撃を開始する。
先ずはチビガキに一撃!!
こんなガキが俺のマジパンチを食らったらミンチになっちまうからなぁ、手加減してやるぜ……ありがたく思いな!!
次はデカガキの腹を少し強めにぶん殴る!!こいつらは伸び代があるからここで殺しちゃ勿体ねえ、もっと強くなって貰わなくちゃ楽しくねぇだろ!!
最後にこの女だァ……んん~本当に可愛い娘だなぁ!!
こいつは傷つけるのを躊躇うレベルの女だぜ!!さぁ~て、どうしてやろうか……クヒヒヒヒヒヒヒヒ……!!
◇
……!!何が起こっ……
「皆!!」
俺はその光景を見てそう叫んだ。
何せ一瞬の内にリコもトーゴもやられてしまい、マリーネもあと一歩でセンジュにやられてしまいそうな状況にあるのだから。
俺が助けなきゃ……!
そう感じた俺はマリーネの元へ行くために立ち上がろうとしたのだが……。
ドォォォォン!!
俺の身体に物理的な意味で衝撃が走った。
暗雲から放たれた雷が俺の足に直撃し、足の関節が破壊されてしまったのだ。
そうこうしている内にセンジュはマリーネの顎を指先でクイッと上げて……何をしようとしてるんだ……!?
「マリーネに何をするつもりだ……!!」
「センジュ……やめて……!!」
「くそっ……足が動かない!!」
リコとトーゴはセンジュの攻撃で動けず、俺も必死で身体を動かそうとしても、足が使い物にならないのでどうしようも無かった。
「クヒヒヒヒ……!!」
センジュはマリーネの顔に自分の顔を近づけている。
マリーネが危ない!!
「やめろ……!!」
今の俺にはやめろ、やめろと呻くしかできない。
そしてマリーネも、センジュの身体から発せられる電撃を受けて身体が麻痺して動けずにいるようだ……。
そして、そんな無抵抗のマリーネの唇に、センジュは……自分の唇を重ねるのだった。
「!?」
「な……!!」
「嘘……!?」
動けない俺達はそれを見て、唖然とした。
今俺を襲ったのは先程のような物理的な衝撃ではなく、こう……メンタルが凄く動揺するようなものだった……。
「ーーーー!?」
もちろんそれをされたマリーネ自身も困惑してるに違いない。
しばらくマリーネとセンジュのキ……キスは続いて、10秒くらい経ってようやくセンジュはマリーネの顔から離れた。
「クヒヒヒヒ!!お前らは弱くてつまらんなぁ!!もっと強くなって俺を楽しませろ!!次に俺に会うまでに鍛え直せ!!その時は今より多少マシになったお前らを……殺してやるよ……!!」
と、センジュが笑顔で言うと、彼女の足元から影が伸び、それが彼女の全身を包んでその場から弾け飛んだ。
次の瞬間には、そこにセンジュの姿は無かった。
「き……消えた……。」
マリーネがそう呟くと同時に、なんだか俺は肩の力が抜けたような気がした。
まるで嵐に襲われたかのような体験だった。
女戦士センジュ……あれが今後も俺達の前に立ち塞がるのなら、それは大きな脅威になるのだけど……今はそんな事考えるよりも、自分達の身体を万全な状態に戻す
のが先だな……。
彼女はマリーネ達の猛攻を物ともせず、反撃へと打って出ようとする。
「攻撃は終わりかァ!?じゃあ今度は俺の得意魔術で、お前らを叩き潰してやるぜぇぇぇぇぇ!!」
センジュが獰猛な雄叫びをあげると、先
程まで快晴だった青空に暗雲が立ち込め、あっという間に空は黒い雲によって覆い尽くされてしまった。
そしてセンジュ自身の身体はバチバチと電気のような物を放っている。
「何が始まるというの……?」
敵を警戒するマリーネ達。
なんだか俺も……良くない予感がすると言うか、胸がゾワゾワする。
「雷神具猛怒(ライジングモード)!!」
センジュがそう叫ぶと、彼女の頭上から雷が落ち、その雷に彼女は撃たれた。
「……!!」
だが俺達は驚愕する。
その雷に撃たれても彼女は死なないどころか、雷の力を自分の物とし、身体中
に雷のエネルギーを纏っていたのだ。
「クヒヒヒヒ!!どうだ!?怖いかお前らァ!!これが俺の本気モードだァ!!」
センジュは高らかに笑い声をあげた後、両手をバッと広げて自分の威圧感を演出するかのようにそう豪語する。
「なんてオーラだ……だが!!マリーネ!!姉貴!!攻撃を仕掛けるぞ!!」
圧倒的強者のオーラを醸し出すセンジュを前にしても、トーゴは怯まなかった。
マリーネとリコに攻撃の指示を出し、自分も攻撃を繰り出す体勢に入る。
「ええ!!」
「行きましょう!!」
トーゴに返事を返すリコとマリーネ。
2人は杖を構えて魔術を放ち、トーゴも両手を使って先程の攻撃を発動する。
「フレイムバレット!!」
「アイスバレット!!」
「2連剛撃弾!!」
リコはフレイムバレットを、マリーネはアイスバレットを、そしてトーゴは2連剛撃弾を使ってセンジュを攻撃した。
この攻撃は、果たして相手に当たるのだろうか____
◇
クヒヒヒヒ!!3人同時攻撃か!!
だが遅い!!雷神具猛怒となった俺からすれば止まって見えるぜ!!
俺は飛んでくる攻撃の隙間を掻い潜り3人の元まで瞬時に駆け寄り攻撃を開始する。
先ずはチビガキに一撃!!
こんなガキが俺のマジパンチを食らったらミンチになっちまうからなぁ、手加減してやるぜ……ありがたく思いな!!
次はデカガキの腹を少し強めにぶん殴る!!こいつらは伸び代があるからここで殺しちゃ勿体ねえ、もっと強くなって貰わなくちゃ楽しくねぇだろ!!
最後にこの女だァ……んん~本当に可愛い娘だなぁ!!
こいつは傷つけるのを躊躇うレベルの女だぜ!!さぁ~て、どうしてやろうか……クヒヒヒヒヒヒヒヒ……!!
◇
……!!何が起こっ……
「皆!!」
俺はその光景を見てそう叫んだ。
何せ一瞬の内にリコもトーゴもやられてしまい、マリーネもあと一歩でセンジュにやられてしまいそうな状況にあるのだから。
俺が助けなきゃ……!
そう感じた俺はマリーネの元へ行くために立ち上がろうとしたのだが……。
ドォォォォン!!
俺の身体に物理的な意味で衝撃が走った。
暗雲から放たれた雷が俺の足に直撃し、足の関節が破壊されてしまったのだ。
そうこうしている内にセンジュはマリーネの顎を指先でクイッと上げて……何をしようとしてるんだ……!?
「マリーネに何をするつもりだ……!!」
「センジュ……やめて……!!」
「くそっ……足が動かない!!」
リコとトーゴはセンジュの攻撃で動けず、俺も必死で身体を動かそうとしても、足が使い物にならないのでどうしようも無かった。
「クヒヒヒヒ……!!」
センジュはマリーネの顔に自分の顔を近づけている。
マリーネが危ない!!
「やめろ……!!」
今の俺にはやめろ、やめろと呻くしかできない。
そしてマリーネも、センジュの身体から発せられる電撃を受けて身体が麻痺して動けずにいるようだ……。
そして、そんな無抵抗のマリーネの唇に、センジュは……自分の唇を重ねるのだった。
「!?」
「な……!!」
「嘘……!?」
動けない俺達はそれを見て、唖然とした。
今俺を襲ったのは先程のような物理的な衝撃ではなく、こう……メンタルが凄く動揺するようなものだった……。
「ーーーー!?」
もちろんそれをされたマリーネ自身も困惑してるに違いない。
しばらくマリーネとセンジュのキ……キスは続いて、10秒くらい経ってようやくセンジュはマリーネの顔から離れた。
「クヒヒヒヒ!!お前らは弱くてつまらんなぁ!!もっと強くなって俺を楽しませろ!!次に俺に会うまでに鍛え直せ!!その時は今より多少マシになったお前らを……殺してやるよ……!!」
と、センジュが笑顔で言うと、彼女の足元から影が伸び、それが彼女の全身を包んでその場から弾け飛んだ。
次の瞬間には、そこにセンジュの姿は無かった。
「き……消えた……。」
マリーネがそう呟くと同時に、なんだか俺は肩の力が抜けたような気がした。
まるで嵐に襲われたかのような体験だった。
女戦士センジュ……あれが今後も俺達の前に立ち塞がるのなら、それは大きな脅威になるのだけど……今はそんな事考えるよりも、自分達の身体を万全な状態に戻す
のが先だな……。
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