5 / 11
第四話 今後の方針
しおりを挟む
---クライスラー視点 エクセンタスの街---
ガトー殿のところから帰る間、民兵…もとい街の男たちは口々に「神」だ「奇跡」だと大はしゃぎだった。
街についたあと、俺は自分の財布から大銀貨を3枚取り出してバンドムに渡し、同行してくれた男たちに酒でも振る舞ってやるように伝えて別れると俺はまっすぐ父上と兄上のいる執務室へと向かった。
「……で、そのガトーなる者が馬一頭に大金貨を10枚も出してきたというのか?いったいそいつは何者だ?」
父上は俺が受け取ってきた大金貨の一枚をつまみ上げ、それをいぶかしそうに観察している。
俺だってこの大金貨が偽物ではないか何度も調べたが、これは間違いなく本物だったさ。
「それが妙なことを話しておりまして……彼は自らを『十王』だ、などどいうのです」
「なに?十王だと?……プッ……ガハハハハハ!クライスラー、そいつは自分のことを九王大戦の英雄たちと同列だとでも言いたいつもりか?ハハハ、こりゃ傑作だ!」
兄上がここまで大声で笑うのも珍しいが、あの場にいなければそんな風に思うのももっともだ。
「いやしかし、ガトー殿の力は本物です。突然転移魔法で我らの前に現れたかと思えば、矢を顔面で受けて傷一つなく、またたく間に密林の中に道を作り出し……およそ常人にできることではないでしょう!それに彼の部下は身の丈より大きな巨槌をまるで棒きれでも振り回すかのように片手で振り回し、たったの一撃で馬の頭を叩き潰してしまうほどの猛者なのです」
そうだ、俺たちはあの光景を目の当たりにしてきたから分かるが、あの場にいた俺たち全員があの少女一人に瞬殺されてもおかしくなかったのだ。
ガトー殿が止めなければ、きっと抵抗する間もなく全滅していただろう……それくらいの実力差だった。
「ハンッ、幻術にでもかけられてたんじゃないのか?どうせハッタリに決まってるぜ」
しかし、兄上は俺の話をまるで信じちゃくれない。
「ふむ……まぁ真偽はどうあれ、だ。そやつは突然現れ、我らがエクセンタス領の一部を私有地と主張している。それは紛れもない事実である以上、賊と同じではないか?早々に立ち退いてもらわねばならんだろう」
父グラハム・エクセンタスは生真面目な男だ。
民からも慕われているし、レイデンス王国への忠義も厚い。
そんな父上にとって、王から与えられている自領の中に反乱分子がいるのはどうにも気に食わないのだろう。
気持ちは分かる、分かるが……
「父上、お言葉ですがガトー殿を武力で屈服させようなどとはゆめゆめお考えになられませんように」
「ぬぬぬぬ……この馬鹿者が!恥を知れ!良いか、我がエクセンタス男爵家の土地はレイデンス王より賜りしものなのだ。それを訳の分からぬ輩が自分のものだなどと不敬にも程があるということがお前には分からんのか!そのような者はどんな手を使ってもつまみ出さねば王に顔向けできぬであろうが!」
案の定、父上の額には青筋が何本も浮かび、口角泡を飛ばして怒り狂ってしまった。
こうなることは分かっていたが、それでも俺は父上を止めなければならない。
「いや、ですが父上……」
「やかましい!お前はもう下がっておれ!後のことは私とガレオンで決める!」
俺は最後まで必死に説得を試みたがついに父上の考えを変えることはできなかった。
---グロリアフォルミカ 最下層---
「アハハハハ!ガトー様ったら顔で矢を止めちゃうんだもん、面白すぎですよ!あの時のあいつらの驚いた顔ったら……ププッ……アハハハハ」
アリエルは最下層に来てからずっとこの調子で思い出し笑いを繰り返しては一人で悶絶している。
「ま、まぁ……最初はユーモアを見せておこうと思ったのだがな」
ここまで笑われると俺としてもあれが素だったとは言い出しにくいな……
「さ、さて話を戻すが……奴らの話が本当だとすれば、私達は300年程未来に飛ばされたということになるな」
「『十王』という言葉にもあまりピンときていない様子でした。時代とともに語られなくなったということですかな。だとすれば不敬も甚だしい」
「ふむ……まぁ私自身それほど昔から肩書を気にはしてはいなかったが、忘れ去られるのも寂しいものだな」
とはいえ、本当に300年も経っていたのたら仕方のないことだ。俺だって幕末の志士たちがどれだけ勇敢だったか聞かされても「へぇ」くらいにしか思わない。
「この世界でもガトー様の偉大さを広く知らしめるべき」
アリスがやっと口を開いたかと思えば何やら凄いことを言っている。
「私もアリスに賛成いたします。もしかすると陛下のお知り合いもこの世界に移ってきているやもしれません。蟲王の名が轟けば、きっと皆様陛下のもとに集まってくるでしょう」
なるほどアリストテレスの言うことには一理あるが……そんなに上手くいくだろうか。
「ここはひとつ、妾たちでキラーアントの帝国を打ち立てるのはどうじゃろう?」
「ほう、面白そうであるな!まず何から始める?」
アントニオがすぐに反応し、話はどんどん膨らんでいく。
「あー……アリストテレス、お前に仕切りを任せてよいか?」
このまま放っておくと間違いなく世界征服とか言い出すやつだ。ここは一番マトモな思考をしていそうなアリストテレスにチェックさせながら進めていくのがいいだろう。
「はっ!必ずや世界のすべてを陛下のものにしてご覧に入れましょう」
「いや待て!第一の目的はそこではないぞ?」
「フフッ……心得ております。表向きは『陛下のお知り合いを探す』ということにしておきますとも。抜かりなく進めてまいりますのでご安心ください」
はぁ……全員ダメそうだ。しかし国作りなんてやったことないし、俺一人の手には余る。だからまず、基本は従者たちに計画の立案と実行を任せ、要所の意思決定だけしっかり俺がやっていく形でやってみよう。
「わ、分かった……ただし大事なことはちゃんと相談するように」
「はっ!」
「うむ、では私は一足先に部屋に戻る。あとはまずお前たちで計画の概要を作っておいてくれ」
そう言い残して俺は蟲王の間の更に奥にある自室へと向かった。
部屋につくなり、ただの飾りとして配置してあっただけのベッドに飛び込む。
「くぅぅぅぅぅっ……」
疲労が体から吹き出し、なんとも情けない声が漏れる。
これは本当に、いわゆる『異世界転移』というやつなのか?それともただの夢オチなのか?
本当に転移だったとして、元の世界に帰ることはできるのか?
……いや、そもそも帰る必要があるのか?
毎日遅くまで仕事に明け暮れて、帰宅してからどっぷり浸かっていたグラン・オルトナの世界に来たんだ。
わざわざ元の世界に戻る必要が……果たしてあるのか?
独身で恋人もいない、実家の家族とも年に一回電話で話すかどうか、友人なんてグラン・オルトナの中にしかいなかった。
もし、これが夢オチじゃなくて現実なのだとしたら、こっちで蟲王ガトーとして生きたっていいんじゃないのか?
夢オチだったら仕方ない。残念だけど、明日からまた今までどおりの日々に戻るだけだ。
まぁ、まずは寝よう。朝になればこれが夢なのかどうかはっきりするはずだから……
ガトー殿のところから帰る間、民兵…もとい街の男たちは口々に「神」だ「奇跡」だと大はしゃぎだった。
街についたあと、俺は自分の財布から大銀貨を3枚取り出してバンドムに渡し、同行してくれた男たちに酒でも振る舞ってやるように伝えて別れると俺はまっすぐ父上と兄上のいる執務室へと向かった。
「……で、そのガトーなる者が馬一頭に大金貨を10枚も出してきたというのか?いったいそいつは何者だ?」
父上は俺が受け取ってきた大金貨の一枚をつまみ上げ、それをいぶかしそうに観察している。
俺だってこの大金貨が偽物ではないか何度も調べたが、これは間違いなく本物だったさ。
「それが妙なことを話しておりまして……彼は自らを『十王』だ、などどいうのです」
「なに?十王だと?……プッ……ガハハハハハ!クライスラー、そいつは自分のことを九王大戦の英雄たちと同列だとでも言いたいつもりか?ハハハ、こりゃ傑作だ!」
兄上がここまで大声で笑うのも珍しいが、あの場にいなければそんな風に思うのももっともだ。
「いやしかし、ガトー殿の力は本物です。突然転移魔法で我らの前に現れたかと思えば、矢を顔面で受けて傷一つなく、またたく間に密林の中に道を作り出し……およそ常人にできることではないでしょう!それに彼の部下は身の丈より大きな巨槌をまるで棒きれでも振り回すかのように片手で振り回し、たったの一撃で馬の頭を叩き潰してしまうほどの猛者なのです」
そうだ、俺たちはあの光景を目の当たりにしてきたから分かるが、あの場にいた俺たち全員があの少女一人に瞬殺されてもおかしくなかったのだ。
ガトー殿が止めなければ、きっと抵抗する間もなく全滅していただろう……それくらいの実力差だった。
「ハンッ、幻術にでもかけられてたんじゃないのか?どうせハッタリに決まってるぜ」
しかし、兄上は俺の話をまるで信じちゃくれない。
「ふむ……まぁ真偽はどうあれ、だ。そやつは突然現れ、我らがエクセンタス領の一部を私有地と主張している。それは紛れもない事実である以上、賊と同じではないか?早々に立ち退いてもらわねばならんだろう」
父グラハム・エクセンタスは生真面目な男だ。
民からも慕われているし、レイデンス王国への忠義も厚い。
そんな父上にとって、王から与えられている自領の中に反乱分子がいるのはどうにも気に食わないのだろう。
気持ちは分かる、分かるが……
「父上、お言葉ですがガトー殿を武力で屈服させようなどとはゆめゆめお考えになられませんように」
「ぬぬぬぬ……この馬鹿者が!恥を知れ!良いか、我がエクセンタス男爵家の土地はレイデンス王より賜りしものなのだ。それを訳の分からぬ輩が自分のものだなどと不敬にも程があるということがお前には分からんのか!そのような者はどんな手を使ってもつまみ出さねば王に顔向けできぬであろうが!」
案の定、父上の額には青筋が何本も浮かび、口角泡を飛ばして怒り狂ってしまった。
こうなることは分かっていたが、それでも俺は父上を止めなければならない。
「いや、ですが父上……」
「やかましい!お前はもう下がっておれ!後のことは私とガレオンで決める!」
俺は最後まで必死に説得を試みたがついに父上の考えを変えることはできなかった。
---グロリアフォルミカ 最下層---
「アハハハハ!ガトー様ったら顔で矢を止めちゃうんだもん、面白すぎですよ!あの時のあいつらの驚いた顔ったら……ププッ……アハハハハ」
アリエルは最下層に来てからずっとこの調子で思い出し笑いを繰り返しては一人で悶絶している。
「ま、まぁ……最初はユーモアを見せておこうと思ったのだがな」
ここまで笑われると俺としてもあれが素だったとは言い出しにくいな……
「さ、さて話を戻すが……奴らの話が本当だとすれば、私達は300年程未来に飛ばされたということになるな」
「『十王』という言葉にもあまりピンときていない様子でした。時代とともに語られなくなったということですかな。だとすれば不敬も甚だしい」
「ふむ……まぁ私自身それほど昔から肩書を気にはしてはいなかったが、忘れ去られるのも寂しいものだな」
とはいえ、本当に300年も経っていたのたら仕方のないことだ。俺だって幕末の志士たちがどれだけ勇敢だったか聞かされても「へぇ」くらいにしか思わない。
「この世界でもガトー様の偉大さを広く知らしめるべき」
アリスがやっと口を開いたかと思えば何やら凄いことを言っている。
「私もアリスに賛成いたします。もしかすると陛下のお知り合いもこの世界に移ってきているやもしれません。蟲王の名が轟けば、きっと皆様陛下のもとに集まってくるでしょう」
なるほどアリストテレスの言うことには一理あるが……そんなに上手くいくだろうか。
「ここはひとつ、妾たちでキラーアントの帝国を打ち立てるのはどうじゃろう?」
「ほう、面白そうであるな!まず何から始める?」
アントニオがすぐに反応し、話はどんどん膨らんでいく。
「あー……アリストテレス、お前に仕切りを任せてよいか?」
このまま放っておくと間違いなく世界征服とか言い出すやつだ。ここは一番マトモな思考をしていそうなアリストテレスにチェックさせながら進めていくのがいいだろう。
「はっ!必ずや世界のすべてを陛下のものにしてご覧に入れましょう」
「いや待て!第一の目的はそこではないぞ?」
「フフッ……心得ております。表向きは『陛下のお知り合いを探す』ということにしておきますとも。抜かりなく進めてまいりますのでご安心ください」
はぁ……全員ダメそうだ。しかし国作りなんてやったことないし、俺一人の手には余る。だからまず、基本は従者たちに計画の立案と実行を任せ、要所の意思決定だけしっかり俺がやっていく形でやってみよう。
「わ、分かった……ただし大事なことはちゃんと相談するように」
「はっ!」
「うむ、では私は一足先に部屋に戻る。あとはまずお前たちで計画の概要を作っておいてくれ」
そう言い残して俺は蟲王の間の更に奥にある自室へと向かった。
部屋につくなり、ただの飾りとして配置してあっただけのベッドに飛び込む。
「くぅぅぅぅぅっ……」
疲労が体から吹き出し、なんとも情けない声が漏れる。
これは本当に、いわゆる『異世界転移』というやつなのか?それともただの夢オチなのか?
本当に転移だったとして、元の世界に帰ることはできるのか?
……いや、そもそも帰る必要があるのか?
毎日遅くまで仕事に明け暮れて、帰宅してからどっぷり浸かっていたグラン・オルトナの世界に来たんだ。
わざわざ元の世界に戻る必要が……果たしてあるのか?
独身で恋人もいない、実家の家族とも年に一回電話で話すかどうか、友人なんてグラン・オルトナの中にしかいなかった。
もし、これが夢オチじゃなくて現実なのだとしたら、こっちで蟲王ガトーとして生きたっていいんじゃないのか?
夢オチだったら仕方ない。残念だけど、明日からまた今までどおりの日々に戻るだけだ。
まぁ、まずは寝よう。朝になればこれが夢なのかどうかはっきりするはずだから……
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
淫らなお姫様とイケメン騎士達のエロスな夜伽物語
瀬能なつ
恋愛
17才になった皇女サーシャは、国のしきたりに従い、6人の騎士たちを従えて、遥か彼方の霊峰へと旅立ちます。
長い道中、姫を警護する騎士たちの体力を回復する方法は、ズバリ、キスとH!
途中、魔物に襲われたり、姫の寵愛を競い合う騎士たちの様々な恋の駆け引きもあったりと、お姫様の旅はなかなか困難なのです?!
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
【R18】僕の筆おろし日記(高校生の僕は親友の家で彼の母親と倫ならぬ禁断の行為を…初体験の相手は美しい人妻だった)
幻田恋人
恋愛
夏休みも終盤に入って、僕は親友の家で一緒に宿題をする事になった。
でも、その家には僕が以前から大人の女性として憧れていた親友の母親で、とても魅力的な人妻の小百合がいた。
親友のいない家の中で僕と小百合の二人だけの時間が始まる。
童貞の僕は小百合の美しさに圧倒され、次第に彼女との濃厚な大人の関係に陥っていく。
許されるはずのない、男子高校生の僕と親友の母親との倫を外れた禁断の愛欲の行為が親友の家で展開されていく…
僕はもう我慢の限界を超えてしまった… 早く小百合さんの中に…
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
オークションで競り落とされた巨乳エルフは少年の玩具となる。【完結】
ちゃむにい
恋愛
リリアナは奴隷商人に高く売られて、闇オークションで競りにかけられることになった。まるで踊り子のような露出の高い下着を身に着けたリリアナは手錠をされ、首輪をした。
※ムーンライトノベルにも掲載しています。
冒険者の女の子が魔物に襲われて助からない話
楢山コウ
ファンタジー
タイトルのまんまです。女の子が魔物に襲われたり捕まったりして、孕まされたり搾取されたり何かしらにえっちな感じに利用されたりします。
異種姦が主になります。触手・苗床・出産・捕食・丸呑み……他にも色々あるかと思います。
えっちの果てに女の子がゲームオーバーしちゃっても、コンテニューで別ルートを進んだ感じで何もかも忘れて(まあ別ルート選択した感じなので、そもそも経験していないというか)元気な姿でまた出てきます。
とにかく冒険者の女の子のゲームオーバー集……みたいな感じです。
【男性向け、R18小説です】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる