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古代遺跡の出来事
第69話 辺境を取り巻く環境
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月の魔女とよばれるまで
第69話 辺境を取り巻く環境
お父さんの形見とも言える鋼鉄の剣が聖鋼の細身の長剣に切り替わったことで、ミリアたちが驚くが流石に誰も欲しいとは言わなかった。
強いて言うなら、言う権利は無いからと言うのが本音であった。形見を欲しがるのは気持ちを考えないことだと思ったと言うのもある。
父親の形見である聖鋼の細身の長剣は、そのまま沙更が預かることにした。実際、古代魔法士としての知識や技術は持ち合わせるものの扱いは全然知らなかったからだ。
「やっぱり、セーナちゃんは凄すぎるよ。折れてた剣を素材を跳ね上げて再生しちゃうんだから」
「そうだな、剣が望んだのかも知れねえ。相応しい姿にしてほしいってな」
「ガレムはそう思うのか、俺は逆にセーナちゃんが望んだからだと思ったよ。じゃなければ、俺の剣が魔鉄になるわけがないんだ」
「鉄が魔鉄に、鋼が聖鋼になるなんて普通ならあり得ないことですわ。いかに魔力が多くても修復魔法は修復するだけ。それが、素材の質が上がっているあたりがセーナちゃんの魔法の凄さなのかもしれない」
推測が推測を呼ぶが、沙更はセーナの両親がセーナに残した物だろうと推測していた。形見として、使って貰いたかったのかも知れない。
どちらにしろ、包丁も剣も持って行く。しばらくしたら、剣も覚えた方が良いのかも知れないと思う。今すぐにと行かないのは、今はやることがまだ残っているからだ。
「そう言えば、セーナちゃんはこの開拓村があるあたりの事情って知らないよね?」
「はい、そう言えば教えて貰ってません。小さい子だから伝えてなかったんだろうと思います」
「なら、あたしが話してあげる」
ミリアはそう言うと、このあたりの事情を話してくれた。
セーナの開拓村は、実はこの国の最辺境に位置する。ここから先は未踏の地であり、古代には魔法文明があったが魔王によって滅ぼされたこととその際に土地に呪いがかけられたと言われ、忌避されてきた。
セーナたちが所属する国の名前はシルバール王国と言い、この世界にある中でも一、二を争うほど古い歴史を持つ国だ。無論、長い統治で大分内部が腐敗しているのが否めないところではあったが。
シルバール王国がこの世界での北の果てであり、セーナの開拓村はその中でも一番西に位置する。そして、シルバール王国は島国だった。
島の西側は、古代魔法文明と魔王の激戦区だったことから未だにその土地に呪いがかかっていると言われているのだそうだ。
で、この辺境の地を治めている辺境伯は、実際かなりの重要ポストなのだが、現在の領主はあまりにも使えない人のようで、先代が有能な人だったこともあり、無能と揶揄されているそうだ。
実際、開拓村が一つ壊滅したにも関わらず、兵士一人すら見ていない。邪教の集団が暗躍していたとはいえ、あまりの体たらくとも言える。情報自体が遅いというのもあるのかもしれないが。
確かに、開拓村だけに危険はつきまとう物ではある。が、兵士一人すら出していないあたりで開拓に行っている人間をなんとも思っていないことが明白だった。
セーナはその話を聞いて、呆れた表情を浮かべざるを得ない。沙更の感覚から言えば、領主失格と言うしかなかったからだ。異世界ならばリコールか革命か、どちらにしろ、ひっくり返す人間が現れてしかるべき状態だと思われた。
だが、貴族であり辺境伯というのはかなりの力を持つ為、下手な力ではひっくり返すことすら出来ない。その分、かなりの責任を負わなければならないのだが、それを果たしているかすら疑問だった。
「おかしいとは思ったんですよね。あれだけの武装集団を野放しって時点で」
セーナはヘレナとミリアから聞いた話を理解して、まとめたところでため息をついた。せめて、領主の兵士たちが居たらここまでのことにはならなかったのでは無いかと思ったからだ。
セーナの思考に気づいたのか、ミリアが首を振る。
「セーナちゃん、悲しいけどそうはならないと思う。今の領主の兵士たちってあたしたちより弱いんだよ。だから、厳しいかなと思うんだ。それに相手が邪教の集団でしょう?裏で暗躍や、領主に賄賂を送っておいて無罪になったとかの話すらあるの」
「ウェストエンドの兵士だろ?ちょっと訓練受けただけのど素人だぜ?あんなんで、戦えるのかって思うくらいだ」
「冒険者よりも兵士が弱いのは、ほとんどの領地で事実なので、セーナちゃんが思う自体にはならなかったと思うわ。しかも邪教の集団じゃ熟練冒険者でも苦戦するわね」
「確かに、俺たちはCクラス成り立てって前に言ったけどここの兵士たちって良くてDクラスが精々だ。少なくても、俺と相手するならば兵士10人は欲しいってところか。そんな兵士じゃ邪教の集団相手では刃が立たない。」
「兵士の人ってそんなに弱いんですか?対魔物で、鍛えてそうなイメージがあったんですけど」
セーナは、ミリアたちの言葉に苦笑を浮かべつつも疑問を口にする。
確かに、この世界は魔物などの脅威が目立つ。それだけに鍛えないとなることが出来ないのではと思ったのだが、案外そうでも無いらしい。
「この辺境領の兵士は剣が扱えて、兵士として一年の訓練を積んでいたら誰でもなれる。だから、兵士自体はそんなに強くない。そこから騎士に上がるとなると大変らしいけどね。騎士ならば、俺と同等かそれ以上って人もいなくはない。けれど、騎士は数が少ない上に切り札的存在だからあまり出てこないのさ」
「なんか、それって開拓村あたりじゃ助けてやれないぞって言っているのと同義な気がします。最初から見捨てられてると言うのもなんだか困りものですね」
その事実に困った顔をするしか無いセーナではあったが、領主がそんなだからこんな風になったのはなんとなく納得が出来た。理不尽だとも思うが、今更失われた命は帰ってこないので、それ以上は言わない。
セーナが居た開拓村は、最果てであるが領都までの道はそれなりに整備されている。それ故、行き来はそこまで辛くは無い。問題があるとすれば、距離がかなり離れていること。徒歩で十日はかかるし、馬を使ったとしても二日以上はかかる。
なので、領都から来る領主の兵士たちもセーナたちを捕捉することは困難だった。大体、入れ違いになる上にここ周辺の開拓村での領主の評判はあまりよろしくないのだ。
第69話 辺境を取り巻く環境
お父さんの形見とも言える鋼鉄の剣が聖鋼の細身の長剣に切り替わったことで、ミリアたちが驚くが流石に誰も欲しいとは言わなかった。
強いて言うなら、言う権利は無いからと言うのが本音であった。形見を欲しがるのは気持ちを考えないことだと思ったと言うのもある。
父親の形見である聖鋼の細身の長剣は、そのまま沙更が預かることにした。実際、古代魔法士としての知識や技術は持ち合わせるものの扱いは全然知らなかったからだ。
「やっぱり、セーナちゃんは凄すぎるよ。折れてた剣を素材を跳ね上げて再生しちゃうんだから」
「そうだな、剣が望んだのかも知れねえ。相応しい姿にしてほしいってな」
「ガレムはそう思うのか、俺は逆にセーナちゃんが望んだからだと思ったよ。じゃなければ、俺の剣が魔鉄になるわけがないんだ」
「鉄が魔鉄に、鋼が聖鋼になるなんて普通ならあり得ないことですわ。いかに魔力が多くても修復魔法は修復するだけ。それが、素材の質が上がっているあたりがセーナちゃんの魔法の凄さなのかもしれない」
推測が推測を呼ぶが、沙更はセーナの両親がセーナに残した物だろうと推測していた。形見として、使って貰いたかったのかも知れない。
どちらにしろ、包丁も剣も持って行く。しばらくしたら、剣も覚えた方が良いのかも知れないと思う。今すぐにと行かないのは、今はやることがまだ残っているからだ。
「そう言えば、セーナちゃんはこの開拓村があるあたりの事情って知らないよね?」
「はい、そう言えば教えて貰ってません。小さい子だから伝えてなかったんだろうと思います」
「なら、あたしが話してあげる」
ミリアはそう言うと、このあたりの事情を話してくれた。
セーナの開拓村は、実はこの国の最辺境に位置する。ここから先は未踏の地であり、古代には魔法文明があったが魔王によって滅ぼされたこととその際に土地に呪いがかけられたと言われ、忌避されてきた。
セーナたちが所属する国の名前はシルバール王国と言い、この世界にある中でも一、二を争うほど古い歴史を持つ国だ。無論、長い統治で大分内部が腐敗しているのが否めないところではあったが。
シルバール王国がこの世界での北の果てであり、セーナの開拓村はその中でも一番西に位置する。そして、シルバール王国は島国だった。
島の西側は、古代魔法文明と魔王の激戦区だったことから未だにその土地に呪いがかかっていると言われているのだそうだ。
で、この辺境の地を治めている辺境伯は、実際かなりの重要ポストなのだが、現在の領主はあまりにも使えない人のようで、先代が有能な人だったこともあり、無能と揶揄されているそうだ。
実際、開拓村が一つ壊滅したにも関わらず、兵士一人すら見ていない。邪教の集団が暗躍していたとはいえ、あまりの体たらくとも言える。情報自体が遅いというのもあるのかもしれないが。
確かに、開拓村だけに危険はつきまとう物ではある。が、兵士一人すら出していないあたりで開拓に行っている人間をなんとも思っていないことが明白だった。
セーナはその話を聞いて、呆れた表情を浮かべざるを得ない。沙更の感覚から言えば、領主失格と言うしかなかったからだ。異世界ならばリコールか革命か、どちらにしろ、ひっくり返す人間が現れてしかるべき状態だと思われた。
だが、貴族であり辺境伯というのはかなりの力を持つ為、下手な力ではひっくり返すことすら出来ない。その分、かなりの責任を負わなければならないのだが、それを果たしているかすら疑問だった。
「おかしいとは思ったんですよね。あれだけの武装集団を野放しって時点で」
セーナはヘレナとミリアから聞いた話を理解して、まとめたところでため息をついた。せめて、領主の兵士たちが居たらここまでのことにはならなかったのでは無いかと思ったからだ。
セーナの思考に気づいたのか、ミリアが首を振る。
「セーナちゃん、悲しいけどそうはならないと思う。今の領主の兵士たちってあたしたちより弱いんだよ。だから、厳しいかなと思うんだ。それに相手が邪教の集団でしょう?裏で暗躍や、領主に賄賂を送っておいて無罪になったとかの話すらあるの」
「ウェストエンドの兵士だろ?ちょっと訓練受けただけのど素人だぜ?あんなんで、戦えるのかって思うくらいだ」
「冒険者よりも兵士が弱いのは、ほとんどの領地で事実なので、セーナちゃんが思う自体にはならなかったと思うわ。しかも邪教の集団じゃ熟練冒険者でも苦戦するわね」
「確かに、俺たちはCクラス成り立てって前に言ったけどここの兵士たちって良くてDクラスが精々だ。少なくても、俺と相手するならば兵士10人は欲しいってところか。そんな兵士じゃ邪教の集団相手では刃が立たない。」
「兵士の人ってそんなに弱いんですか?対魔物で、鍛えてそうなイメージがあったんですけど」
セーナは、ミリアたちの言葉に苦笑を浮かべつつも疑問を口にする。
確かに、この世界は魔物などの脅威が目立つ。それだけに鍛えないとなることが出来ないのではと思ったのだが、案外そうでも無いらしい。
「この辺境領の兵士は剣が扱えて、兵士として一年の訓練を積んでいたら誰でもなれる。だから、兵士自体はそんなに強くない。そこから騎士に上がるとなると大変らしいけどね。騎士ならば、俺と同等かそれ以上って人もいなくはない。けれど、騎士は数が少ない上に切り札的存在だからあまり出てこないのさ」
「なんか、それって開拓村あたりじゃ助けてやれないぞって言っているのと同義な気がします。最初から見捨てられてると言うのもなんだか困りものですね」
その事実に困った顔をするしか無いセーナではあったが、領主がそんなだからこんな風になったのはなんとなく納得が出来た。理不尽だとも思うが、今更失われた命は帰ってこないので、それ以上は言わない。
セーナが居た開拓村は、最果てであるが領都までの道はそれなりに整備されている。それ故、行き来はそこまで辛くは無い。問題があるとすれば、距離がかなり離れていること。徒歩で十日はかかるし、馬を使ったとしても二日以上はかかる。
なので、領都から来る領主の兵士たちもセーナたちを捕捉することは困難だった。大体、入れ違いになる上にここ周辺の開拓村での領主の評判はあまりよろしくないのだ。
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