6 / 365
古代遺跡の出来事
第三話 開拓村の滅亡
しおりを挟む
月の魔女と呼ばれるまで
第三話 開拓村の滅亡
冒険者パーティー荒野の狼がウエストエンドで依頼を受けてから数日後。
前日に、他の開拓村から情報を得た邪教の集団は闇に紛れて動く。
古代遺跡側の開拓村は、邪教の集団と月女神の眷属の集団に夜襲を受けていた。
そもそも、邪教の集団の目的はセーナの魔力であり、それ以外の人間は抹殺と決まっていた。何故かと言えば、月女神の復活のための生け贄と言うお題目があったからだ。
流石にセーナを殺すことはしないが、村人たちに容赦する必要性はこの時点でなかった。
夜の闇に紛れて、襲いかかる邪教の集団。ただの村人に対処できる相手ではなく、ただ虐殺されるだけに過ぎなかったのである。
「命だけはお助けを・・・。ぎゃあ!!!!!」
一人の村人の胸元に、短剣をあっさりと刺し落とす。悲鳴を上げて、絶命する村人。
周囲に居る村人たちも、すぐに死ぬ運命だった。
一人は剣で真っ二つにされ、もう一人は弓矢により蜂の巣にされ、もう一人は大型の斧で頭をかち割られる。開拓村は血に染まっていく。
「まったく、歯ごたえがねえな。まあ、開拓村の村人にそれを望むのは無理ってもんか」
「久しぶりの人殺しは、なかなか悪くねえ。人斬りしておかねえと感覚が鈍っちまうからなあ」
「なかなか良い声で泣いてくれるわ。それを気にしないでとどめを刺すのはぞくぞくするわね」
流石に、太古の昔から国家と対立してきただけあって猛者揃い。そして、狂っている人間ばかりだ。じゃなければ、邪神崇拝などやっていられない。
「どうだよ、御大将。良い感じか?」
邪教の集団の一人に声をかけられた月女神の眷属は、頷く。
「御方を復活させる儀式に必要な血は集まりそうだ。援護感謝するぞ」
「こちらとしてもこの世を混沌に落とすためだ。このくらいなら容易いもんだぜ」
「流石に、太古の昔から国と対立してきたことだけはある。まあ、開拓村なら余裕で落とせる戦力ではあるな」
「俺たちにしてみれば、生ぬるくてもっと刺激が欲しいところだが」
「そこに関しては違いない。対処する相手がこれではな」
月女神の眷属が紫の大剣を残った村人に振るう。一瞬にして、三分割。剣技を極めた者が放つ刹那と言う名の技。一瞬にして剣撃を三回放つと言う奥義である。
悲鳴も上げられないまま倒れる村人。そもそも強さの時点で対応できないのに、月女神の眷属が入っている時点で村に慈悲と言う文字はあり得ない。
セーナの家の側まで邪教の集団が迫る。セーナの両親は、この開拓村で唯一の冒険者だった。村人たちを逃がす算段ではあったのだが夜襲されてしまった。それでも数人の少女たちだけは逃がすことに成功していた。
「くそっ、まさか夜襲してくるとは」
そう言うセーナの父親に邪教の集散の一人が襲いかかる。明らかに良い剣と分かる光沢がきらめく。
セーナの父親が持つ剣は、鋼鉄。その時点でかなりの差があった。
相手の剣をなんとか受け流すもののその衝撃で片腕の反応が鈍い。
「ほお、俺の剣を一撃でも受け流すとはなかなかやるな。だが、次はない」
セーナの父親は、相手の繰り出す剣の速度に反応しきれない。腕が痺れたことで、全身のバランスが崩れた為だ。
「があ!!」
セーナの父親の片腕を邪教の集団の一人が切り落とす。一撃で倒すつもりが若干でも避けられたことに驚く。鋼鉄の剣が曲がってそこに倒れ落ちる。それを見て、邪教の集団の一人はニヤリと笑う。
「なるほど、鋼鉄の剣を防御に使ったか。なかなか面白い。それではさようならだ」
一瞬の踏み込みで、間合いに入られたセーナの父親。避ける間も無く、袈裟切りが身体を切り裂いた。溢れ出る血に、自分がやられたことを悟る。
(済まない。俺はここまでだ。セーナ、ふがいない父親で・・・)
そのまま崩れ落ちるセーナの父親。邪教の集団の一人は、その亡骸の前で。
「久しぶりに楽しめたぜ。あんがとよ」
とだけ言い、その場を去った。
セーナの父親が倒れた後も村人たちが次々と殺されていく。そして、セーナが居る家にも、邪教の集団の一人が襲いかかった。
「私たちの娘に何の用なの?」
「それはお前さんが知る意味はねえな。答える必要性がねえんだよ!!」
セーナの母親の問いかけに、邪教の集団の一人はそう言って白銀の斧を振るう。セーナの母親は、それを避けると同時に魔法を放つ。
「炎の精霊よ、我が声に応えよ。ファイアーボール!!」
炎が生まれ、邪教の集団の一人に襲いかかる。が、それを白銀の斧で切断した。
「魔法を切った!?」
「なんだ、魔法士かよ。そのくらいの魔法で俺を倒せるとでも思ったのか?低級魔法じゃ、傷一つ負わねえが抵抗出来るとはなかなかおもしれえ。それに、きちんと見たらなかなか綺麗じゃねえか」
「ち、近寄らないで!!」
「はっはっは、出來ねえ相談だなあ!」
白銀の斧が振るわれ、それを避けるセーナの母親。そこにもう一人、邪教の集団が現れる。
「なに遊んでるの?あの子が目標ってわけね。で、その女は母親かしら?」
「らしいな。流石に屋内で斧はつらいぜ」
「なら、代わりなさい。すぐに決着をつけてあげる」
邪教の集団の女性が、ふっと息をセーナの母親に吹きかける。その息の中に痺れ粉が入っていた。
吸い込んでしまったセーナの母親の動きが鈍る。
「痺れ粉!?こんなところで!」
「あんたも死にな。娘にも後で会えるだろうよ!」
そう言って、セーナの母親の胸に毒が塗られた短剣を突き込む。
血を吐いて、倒れるセーナの母親。
「ご、ごめんねセーナ。貴女を守れなくて」
それだけ言うと再度血を吐いたところで絶命する。
「で、後はあの娘ね」
セーナを見つけた邪教の集団。その時点で、セーナは母親の死を目の当たりにしたことで気絶していて、身動き一つしなかった。
母親の言ったとおり、声を出さないことをかたくなに守ったことで声を上げなかったのだが、精神的負担が大きすぎた為、気絶したようだった。
「目標を捕らえました」
セーナを担いで動く邪教の集団。月女神の眷属もそれには喜びの表情を浮かべる。
(儀式のための贄はそろった。後は、儀式を行うのみ)
そのまま、開拓村を滅ぼした邪教の集団は古代遺跡へと動く。そして、最深部にてセーナの魔力を使い、儀式を始めた。
第三話 開拓村の滅亡
冒険者パーティー荒野の狼がウエストエンドで依頼を受けてから数日後。
前日に、他の開拓村から情報を得た邪教の集団は闇に紛れて動く。
古代遺跡側の開拓村は、邪教の集団と月女神の眷属の集団に夜襲を受けていた。
そもそも、邪教の集団の目的はセーナの魔力であり、それ以外の人間は抹殺と決まっていた。何故かと言えば、月女神の復活のための生け贄と言うお題目があったからだ。
流石にセーナを殺すことはしないが、村人たちに容赦する必要性はこの時点でなかった。
夜の闇に紛れて、襲いかかる邪教の集団。ただの村人に対処できる相手ではなく、ただ虐殺されるだけに過ぎなかったのである。
「命だけはお助けを・・・。ぎゃあ!!!!!」
一人の村人の胸元に、短剣をあっさりと刺し落とす。悲鳴を上げて、絶命する村人。
周囲に居る村人たちも、すぐに死ぬ運命だった。
一人は剣で真っ二つにされ、もう一人は弓矢により蜂の巣にされ、もう一人は大型の斧で頭をかち割られる。開拓村は血に染まっていく。
「まったく、歯ごたえがねえな。まあ、開拓村の村人にそれを望むのは無理ってもんか」
「久しぶりの人殺しは、なかなか悪くねえ。人斬りしておかねえと感覚が鈍っちまうからなあ」
「なかなか良い声で泣いてくれるわ。それを気にしないでとどめを刺すのはぞくぞくするわね」
流石に、太古の昔から国家と対立してきただけあって猛者揃い。そして、狂っている人間ばかりだ。じゃなければ、邪神崇拝などやっていられない。
「どうだよ、御大将。良い感じか?」
邪教の集団の一人に声をかけられた月女神の眷属は、頷く。
「御方を復活させる儀式に必要な血は集まりそうだ。援護感謝するぞ」
「こちらとしてもこの世を混沌に落とすためだ。このくらいなら容易いもんだぜ」
「流石に、太古の昔から国と対立してきたことだけはある。まあ、開拓村なら余裕で落とせる戦力ではあるな」
「俺たちにしてみれば、生ぬるくてもっと刺激が欲しいところだが」
「そこに関しては違いない。対処する相手がこれではな」
月女神の眷属が紫の大剣を残った村人に振るう。一瞬にして、三分割。剣技を極めた者が放つ刹那と言う名の技。一瞬にして剣撃を三回放つと言う奥義である。
悲鳴も上げられないまま倒れる村人。そもそも強さの時点で対応できないのに、月女神の眷属が入っている時点で村に慈悲と言う文字はあり得ない。
セーナの家の側まで邪教の集団が迫る。セーナの両親は、この開拓村で唯一の冒険者だった。村人たちを逃がす算段ではあったのだが夜襲されてしまった。それでも数人の少女たちだけは逃がすことに成功していた。
「くそっ、まさか夜襲してくるとは」
そう言うセーナの父親に邪教の集散の一人が襲いかかる。明らかに良い剣と分かる光沢がきらめく。
セーナの父親が持つ剣は、鋼鉄。その時点でかなりの差があった。
相手の剣をなんとか受け流すもののその衝撃で片腕の反応が鈍い。
「ほお、俺の剣を一撃でも受け流すとはなかなかやるな。だが、次はない」
セーナの父親は、相手の繰り出す剣の速度に反応しきれない。腕が痺れたことで、全身のバランスが崩れた為だ。
「があ!!」
セーナの父親の片腕を邪教の集団の一人が切り落とす。一撃で倒すつもりが若干でも避けられたことに驚く。鋼鉄の剣が曲がってそこに倒れ落ちる。それを見て、邪教の集団の一人はニヤリと笑う。
「なるほど、鋼鉄の剣を防御に使ったか。なかなか面白い。それではさようならだ」
一瞬の踏み込みで、間合いに入られたセーナの父親。避ける間も無く、袈裟切りが身体を切り裂いた。溢れ出る血に、自分がやられたことを悟る。
(済まない。俺はここまでだ。セーナ、ふがいない父親で・・・)
そのまま崩れ落ちるセーナの父親。邪教の集団の一人は、その亡骸の前で。
「久しぶりに楽しめたぜ。あんがとよ」
とだけ言い、その場を去った。
セーナの父親が倒れた後も村人たちが次々と殺されていく。そして、セーナが居る家にも、邪教の集団の一人が襲いかかった。
「私たちの娘に何の用なの?」
「それはお前さんが知る意味はねえな。答える必要性がねえんだよ!!」
セーナの母親の問いかけに、邪教の集団の一人はそう言って白銀の斧を振るう。セーナの母親は、それを避けると同時に魔法を放つ。
「炎の精霊よ、我が声に応えよ。ファイアーボール!!」
炎が生まれ、邪教の集団の一人に襲いかかる。が、それを白銀の斧で切断した。
「魔法を切った!?」
「なんだ、魔法士かよ。そのくらいの魔法で俺を倒せるとでも思ったのか?低級魔法じゃ、傷一つ負わねえが抵抗出来るとはなかなかおもしれえ。それに、きちんと見たらなかなか綺麗じゃねえか」
「ち、近寄らないで!!」
「はっはっは、出來ねえ相談だなあ!」
白銀の斧が振るわれ、それを避けるセーナの母親。そこにもう一人、邪教の集団が現れる。
「なに遊んでるの?あの子が目標ってわけね。で、その女は母親かしら?」
「らしいな。流石に屋内で斧はつらいぜ」
「なら、代わりなさい。すぐに決着をつけてあげる」
邪教の集団の女性が、ふっと息をセーナの母親に吹きかける。その息の中に痺れ粉が入っていた。
吸い込んでしまったセーナの母親の動きが鈍る。
「痺れ粉!?こんなところで!」
「あんたも死にな。娘にも後で会えるだろうよ!」
そう言って、セーナの母親の胸に毒が塗られた短剣を突き込む。
血を吐いて、倒れるセーナの母親。
「ご、ごめんねセーナ。貴女を守れなくて」
それだけ言うと再度血を吐いたところで絶命する。
「で、後はあの娘ね」
セーナを見つけた邪教の集団。その時点で、セーナは母親の死を目の当たりにしたことで気絶していて、身動き一つしなかった。
母親の言ったとおり、声を出さないことをかたくなに守ったことで声を上げなかったのだが、精神的負担が大きすぎた為、気絶したようだった。
「目標を捕らえました」
セーナを担いで動く邪教の集団。月女神の眷属もそれには喜びの表情を浮かべる。
(儀式のための贄はそろった。後は、儀式を行うのみ)
そのまま、開拓村を滅ぼした邪教の集団は古代遺跡へと動く。そして、最深部にてセーナの魔力を使い、儀式を始めた。
0
お気に入りに追加
64
あなたにおすすめの小説
モブ転生とはこんなもの
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
あたしはナナ。貧乏伯爵令嬢で転生者です。
乙女ゲームのプロローグで死んじゃうモブに転生したけど、奇跡的に助かったおかげで現在元気で幸せです。
今ゲームのラスト近くの婚約破棄の現場にいるんだけど、なんだか様子がおかしいの。
いったいどうしたらいいのかしら……。
現在筆者の時間的かつ体力的に感想などを受け付けない設定にしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
他サイトでも公開しています。
どうやら俺は悪役令嬢の背後霊らしい
遠雷
ファンタジー
気が付いたら少女の後ろに立っていた。どうして自分がそこに居るのか、自分は何者なのか、何も思い出せない。声を発する事も何かに触れる事も出来ないし、己の姿を確かめようにも鏡にもうつらない。たぶん恐らくどう考えても、幽霊というやつだ。
目の前に居る少女はどこぞの高位貴族のご令嬢らしく、なかなかの美少女だと思うが、歳の割に表情に乏しく滅多に笑わない。
幽霊だから何も出来ないし、どういうわけだか離れる事も出来ない。そのうち彼女のまわりには少しずつおかしなものが増えていく。おかしなものと一緒に彼女の日々をひっそりと見守っていた。
彼女の周りをうろうろ漂うだけの日々の中、ある日のお茶会で、誰かが彼女を名指しで「悪役令嬢」と呼ぶ声が聞こえた。この子が?悪役ってどういうことだ?
※2020年11月に別名義で公開していた作品を改稿して投稿しています
※未完のため、こちらもゆっくり更新で完結目指して続けて行く予定です
魔法属性が遺伝する異世界で、人間なのに、何故か魔族のみ保有する闇属性だったので魔王サイドに付きたいと思います
町島航太
ファンタジー
異常なお人好しである高校生雨宮良太は、見ず知らずの少女を通り魔から守り、死んでしまう。
善行と幸運がまるで釣り合っていない事を哀れんだ転生の女神ダネスは、彼を丁度平和な魔法の世界へと転生させる。
しかし、転生したと同時に魔王軍が復活。更に、良太自身も転生した家系的にも、人間的にもあり得ない闇の魔法属性を持って生まれてしまうのだった。
存在を疎んだ父に地下牢に入れられ、虐げられる毎日。そんな日常を壊してくれたのは、まさかの新魔王の幹部だった。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
竜の巫女は拳で語る
みつまめ つぼみ
ファンタジー
『――神竜様。わたくし外界に留学したいのですがよろしいでしょうか。』
『んー、いーよー?』
神竜様は気さくないい奴だ。私の頼みはだいたい聞いてくれる。
竜に愛された第三王女が侍女と身分を交換して拳で語り合うライトファンタジー時々恋愛です。
『濁』なる俺は『清』なる幼馴染と決別する
はにわ
ファンタジー
主人公ゴウキは幼馴染である女勇者クレアのパーティーに属する前衛の拳闘士である。
スラムで育ち喧嘩に明け暮れていたゴウキに声をかけ、特待生として学校に通わせてくれたクレアに恩を感じ、ゴウキは苛烈な戦闘塗れの勇者パーティーに加入して日々活躍していた。
だがクレアは人の良い両親に育てられた人間を疑うことを知らずに育った脳内お花畑の女の子。
そんな彼女のパーティーにはエリート神官で腹黒のリフト、クレアと同じくゴウキと幼馴染の聖女ミリアと、剣聖マリスというリーダーと気持ちを同じくするお人よしの聖人ばかりが揃う。
勇者パーティーの聖人達は普段の立ち振る舞いもさることながら、戦いにおいても「美しい」と言わしめるスマートな戦いぶりに周囲は彼らを国の誇りだと称える。
そんなパーティーでゴウキ一人だけ・・・人を疑い、荒っぽい言動、額にある大きな古傷、『拳鬼』と呼ばれるほどの荒々しく泥臭い戦闘スタイル・・・そんな異色な彼が浮いていた。
周囲からも『清』の中の『濁』だと彼のパーティー在籍を疑問視する声も多い。
素直過ぎる勇者パーティーの面々にゴウキは捻くれ者とカテゴライズされ、パーティーと意見を違えることが多く、衝突を繰り返すが常となっていた。
しかしゴウキはゴウキなりに救世の道を歩めることに誇りを持っており、パーティーを離れようとは思っていなかった。
そんなある日、ゴウキは勇者パーティーをいつの間にか追放処分とされていた。失意の底に沈むゴウキだったが、『濁』なる存在と認知されていると思っていたはずの彼には思いの外人望があることに気付く。
『濁』の存在である自分にも『濁』なりの救世の道があることに気付き、ゴウキは勇者パーティーと決別して己の道を歩み始めるが、流れに流れいつの間にか『マフィア』を率いるようになってしまい、立場の違いから勇者と争うように・・・
一方、人を疑うことのないクレア達は防波堤となっていたゴウキがいなくなったことで、悪意ある者達の食い物にされ弱体化しつつあった。
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる