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第2章
第2章 8
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「やっぱり、レイには敵わないなぁ」
そんな言葉が口から零れる。目の前の立体スクリーンに投影された試合の様子を見れば、レイの実力を知っている者なら誰でも、私が口に出してしまったようなことを思っているだろう。
魔術を使わずに、魔術で身体能力を高めているクレア先輩と同等に斬り結べるのは、レイや一部の人間ぐらいだろうか。
「なんでこんな奴の姫を好きになっちゃったんだろうなぁ」
茜君が、横でそんなことを言っていた。……それならそろそろ諦めて欲しいんだけどな。毎回断るのも罪悪感があるんだよね。友達以外は考えられないけど。
顔に出ていたのか茜君が「ティナリアちゃん今絶対友達以外は考えられないとか思ってたよね!?」と半泣きになっていた。ごめんね。
『な、なんと、鳳レイ率いるスミスチームの選手全員が、クレア・ラナ・シュタインやソードマスタークラスの力を持つ【万能の鍛治】ガートレン・ドレッドノートを擁する学園最強とも呼び声高いチームの選手達と同等に戦っているぞ!これはどういうこと何だぁぁ!?』
スミスのクラスを含む、下位階級のクラスの生徒が沸き立つ。その声は、レイやレイ達にかけられるものばかりで、忌み嫌われている姿しか見たことがない私からすれば、超がつくほど嬉しくて。
ちょっと涙が出てしまった。
「な、なんで泣いてるんだい、ティナリアちゃん!?」
今度は茜君とは逆の方向から葵先輩が驚いたように声を上げていた。
「いえ、レイにもちゃんと友達が居たんだー、と思ったら嬉しくなっちゃって、つい……」
それを聞いて葵先輩はクスリと笑って続ける。
「さらっと酷いこと言われてるなぁ。レイ君に後で報告かな」
「ちょっ!?」
止めてくださいよ!葵先輩!と、続けようとしたところに、葵先輩が言葉を被せてくる。
「あ、でも今って喧嘩中なんだっけ?」
「ぐぅ……、言い返せないですね。でも、そう思ってるのは私だけみたいなんですよねぇ」
現在進行形で、葵先輩の目は爛々と輝いていて、次の私の行動がどうなるのかを心底楽しんでいるように見える。
「と、言いますと?」
「……昨日今日と、いつもならレイが起こしてくれたらすぐに起きるんですけど、布団に潜って無視してたんです。本当は起きてるのに。そうしたら、この二日間、朝部屋を出る前に私の居る布団に向かって謝られちゃって。今朝なんか「ティナに心配かけてごめん。でも、ティナが心配で──」なんて、言われちゃって、謝るにも謝りきれなくて……。しかも、コレが今までレイにたよりっぱなしだった分頑張ろうって思ってやってたことで起こっちゃったことだし……」
「……それはそれは良かったですねぇ。愛しのレイ君にそんな心配されちゃって」
……………………やっちゃったぁぁぁぁぁ!!!!
前半しかまともに質問の答えになってないし、今頃気付いても遅いし、何より両隣からの視線が痛い!
何か話題を──!
『鳳レイチームとクレア・ラナ・シュタインチームとの均衡はいまだに崩れない!!このまま試合終了まで粘れば一人撃破している鳳レイチームが勝利という大判狂わせが起きてしまうぞおぉ!!!!』
「ほ、ほら、試合の方に集中しましょうよ!」
葵先輩がジト目で「そういう態度をとるんだね?」なんて言ってきた気がしたが、聞こえない聞こえない。ついでに、茜君が啜り泣いているような声を出していたのも聞こえない聞こえない。
『この状況はどういうことなのか!?理事長先生はどう思われますか!?』
この試合で始めてクヴィナさんに話が振られた。クヴィナさんは、実況の生徒をちらりと見ると、マイクに向かって叫んだ。
『当然の結果だ馬鹿ども!!』
突然の叱責に会場はシンと静まる。
『温室育ちの貴族共、スミスを蔑む暇があったら試合を見て学ぶことに集中しろ!』
「「「「「は、はい」」」」」
私や先輩達を含め皆同意することしか出来ない。そんな生徒の様子を見て、満足そうに頷き、続ける。
『それでは解説していくぞ。まず、弓のリア。彼女は、この試合が始まってから、一度も相手の剣の間合いにはいっていない。それでいて、弓の一番効果的な間合いから相手を出させることもしない。あれが魔術だったら、これ以上に強い。……まぁ、この学園であの間合いの取り方をされて対応できるヤツは、五人も居ないだろうな。補足だが、彼女は近接戦も出来るぞ。その時に押し負けたり、得物を斬られたりしないための金属製の弓だ。それでも万が一のために、必ずもう一本弓を持ってくるのも彼女の特徴だ。今回のはいつものとは違うがね』
完璧な解説。その一言に尽きる。恐らく全員が疑問に思っていることを的確に解説していっている。
確かにリアさんは剣の間合いに入ろうと駆けてくる相手の次の一歩を踏ませない、そんな戦い方だ。完璧な間合いの管理が出来ているため、体術に長けている者以外は、奇跡でも突破出来ることはないだろう。そして、何度も追い詰められ、集中力が落ちてくる後半になればなるほど、彼女の世界に閉じ込められてしまうのだろう。
『次にルカ。彼女は忍の落ちこぼれと呼ばれていたそうだ。忍具や、短刀の扱いはピカイチだったそうだが、気配を消すことが出来ず、この学園で、鍛治師として腕を磨いてこいと言われたそうだ。だが、忍として鍛練をしていたからだろうな。気配が消せないことを巧く利用できている。一人だったら厳しいが、二人以上で攻めるなら注意を散らせることができるのは強みになる。それと、あくまで私の推測だが、剣技だけなら神々廻姉弟と同等ぐらいだろうな』
「「えっ!?」」
両隣の二人が同時に声を上げ、ルカさんが映っているスクリーンを食い入るように見つめる。流石に二人も驚きを隠せないようだった。パラディンの位に身を置いている以上それ相応に自信だってあるだろう。しかも、二人は剣の名門である神々廻の家の次期当主候補だ。それと同等の剣などほぼないにも等しい。だが、それがルカさんにはあるとクヴィナさんが断言したのだ。
レイに剣を教えてもらえるようになってからは、なんとなく相手の強さが分かる様になってきたが、ここまでの二人は圧倒的に戦闘センスが高い。クヴィナさんが言っていたように、神々廻姉弟と、同等と言えるぐらいには強い。二人が何も言わないということは、何も言えることが無いと言うことなんだろう。
『スルトは、裏で面白いことをやってるが、今は直接解説するようなこともないし、お前らは見えてないから分からないだろうから省くぞ。……次は、レイだ。あいつは恐らく、この学園で一番の剣の使い手だ。レイは、リヴェラヴィアの二刀剣術と鳳の一刀流剣術の2種類を使える事に加え、その二つを複合して使うからな。……それと、気付いている者は居ないと思うが、レイは二刀を使い始めてから一度も回避を使っていないぞ』
クヴィナさんの最期の一言で、会場が一気にどよめきだす。回避を使わないとは一体どういうことだ、とあちこちから声が聞こえる。
『慌てるな、生徒諸君。先程、レイがリヴェラヴィアの剣を使えると言ったが、正確には幾つかある型の一つを使えるんだ。全ての型を修得した者だけが使える型が。……その型は、【護ノ型 仁王】簡単に言えば、相手からの攻撃を全て自分に向けさせて味方を守る型。詳しく説明するなら、回避を使わず、相手にこちらに余裕がないと錯覚させて、自分だけに意識を集中させ、だが、攻撃は絶対に貰わない。だから相手は、どんどん自分だけ攻撃を仕掛けてくるようになる。そして、その様子を見た相手の仲間も、あと少しで自分をやれると思って突っ込んでくる。これの繰り返しだ。だが、この型は、全ての型が混ざって一つになったものの名称なだけであって、型であって型でない』
皆がレイの動きに注目し、クヴィナさんの解説にあったようにその型にはまっていっているところに、ぼそりと、そのクヴィナさんが付け足す。
『リヴェラヴィアの剣を苦手にしていたあの頃のレイが、どっかの誰かさんを守るためならどんなに難しい型でも修得してやる、とかいって本当にこの型を修得するとはなかったけどな。……もっとも、その誰かさんが助けはいらない、みたいなこと言っててかなりショック受けてたみたいだけどな』
一瞬こっちを見てきたのは気のせいだ。多分。でも、レイの努力を踏みにじるような事をしていたのかと思うと、胸が痛んだ。強がりを見透かされて意地を張ってしまった自分が情けない。それと同時に、それでも自分を守るためにと戦っているレイが、いつもよりかっこよく見えた。
『少し長話をしすぎたが、ちょうど良いな。そろそろレイも身体強化なしで身体強化ありのクレアとやるのは厳しくなってくる。戦況が、動くぞ』
クヴィナさんは、そう言いながら、レイの有利は変わらないがな、とでも言いたそうに、クスリと笑った。
そんな言葉が口から零れる。目の前の立体スクリーンに投影された試合の様子を見れば、レイの実力を知っている者なら誰でも、私が口に出してしまったようなことを思っているだろう。
魔術を使わずに、魔術で身体能力を高めているクレア先輩と同等に斬り結べるのは、レイや一部の人間ぐらいだろうか。
「なんでこんな奴の姫を好きになっちゃったんだろうなぁ」
茜君が、横でそんなことを言っていた。……それならそろそろ諦めて欲しいんだけどな。毎回断るのも罪悪感があるんだよね。友達以外は考えられないけど。
顔に出ていたのか茜君が「ティナリアちゃん今絶対友達以外は考えられないとか思ってたよね!?」と半泣きになっていた。ごめんね。
『な、なんと、鳳レイ率いるスミスチームの選手全員が、クレア・ラナ・シュタインやソードマスタークラスの力を持つ【万能の鍛治】ガートレン・ドレッドノートを擁する学園最強とも呼び声高いチームの選手達と同等に戦っているぞ!これはどういうこと何だぁぁ!?』
スミスのクラスを含む、下位階級のクラスの生徒が沸き立つ。その声は、レイやレイ達にかけられるものばかりで、忌み嫌われている姿しか見たことがない私からすれば、超がつくほど嬉しくて。
ちょっと涙が出てしまった。
「な、なんで泣いてるんだい、ティナリアちゃん!?」
今度は茜君とは逆の方向から葵先輩が驚いたように声を上げていた。
「いえ、レイにもちゃんと友達が居たんだー、と思ったら嬉しくなっちゃって、つい……」
それを聞いて葵先輩はクスリと笑って続ける。
「さらっと酷いこと言われてるなぁ。レイ君に後で報告かな」
「ちょっ!?」
止めてくださいよ!葵先輩!と、続けようとしたところに、葵先輩が言葉を被せてくる。
「あ、でも今って喧嘩中なんだっけ?」
「ぐぅ……、言い返せないですね。でも、そう思ってるのは私だけみたいなんですよねぇ」
現在進行形で、葵先輩の目は爛々と輝いていて、次の私の行動がどうなるのかを心底楽しんでいるように見える。
「と、言いますと?」
「……昨日今日と、いつもならレイが起こしてくれたらすぐに起きるんですけど、布団に潜って無視してたんです。本当は起きてるのに。そうしたら、この二日間、朝部屋を出る前に私の居る布団に向かって謝られちゃって。今朝なんか「ティナに心配かけてごめん。でも、ティナが心配で──」なんて、言われちゃって、謝るにも謝りきれなくて……。しかも、コレが今までレイにたよりっぱなしだった分頑張ろうって思ってやってたことで起こっちゃったことだし……」
「……それはそれは良かったですねぇ。愛しのレイ君にそんな心配されちゃって」
……………………やっちゃったぁぁぁぁぁ!!!!
前半しかまともに質問の答えになってないし、今頃気付いても遅いし、何より両隣からの視線が痛い!
何か話題を──!
『鳳レイチームとクレア・ラナ・シュタインチームとの均衡はいまだに崩れない!!このまま試合終了まで粘れば一人撃破している鳳レイチームが勝利という大判狂わせが起きてしまうぞおぉ!!!!』
「ほ、ほら、試合の方に集中しましょうよ!」
葵先輩がジト目で「そういう態度をとるんだね?」なんて言ってきた気がしたが、聞こえない聞こえない。ついでに、茜君が啜り泣いているような声を出していたのも聞こえない聞こえない。
『この状況はどういうことなのか!?理事長先生はどう思われますか!?』
この試合で始めてクヴィナさんに話が振られた。クヴィナさんは、実況の生徒をちらりと見ると、マイクに向かって叫んだ。
『当然の結果だ馬鹿ども!!』
突然の叱責に会場はシンと静まる。
『温室育ちの貴族共、スミスを蔑む暇があったら試合を見て学ぶことに集中しろ!』
「「「「「は、はい」」」」」
私や先輩達を含め皆同意することしか出来ない。そんな生徒の様子を見て、満足そうに頷き、続ける。
『それでは解説していくぞ。まず、弓のリア。彼女は、この試合が始まってから、一度も相手の剣の間合いにはいっていない。それでいて、弓の一番効果的な間合いから相手を出させることもしない。あれが魔術だったら、これ以上に強い。……まぁ、この学園であの間合いの取り方をされて対応できるヤツは、五人も居ないだろうな。補足だが、彼女は近接戦も出来るぞ。その時に押し負けたり、得物を斬られたりしないための金属製の弓だ。それでも万が一のために、必ずもう一本弓を持ってくるのも彼女の特徴だ。今回のはいつものとは違うがね』
完璧な解説。その一言に尽きる。恐らく全員が疑問に思っていることを的確に解説していっている。
確かにリアさんは剣の間合いに入ろうと駆けてくる相手の次の一歩を踏ませない、そんな戦い方だ。完璧な間合いの管理が出来ているため、体術に長けている者以外は、奇跡でも突破出来ることはないだろう。そして、何度も追い詰められ、集中力が落ちてくる後半になればなるほど、彼女の世界に閉じ込められてしまうのだろう。
『次にルカ。彼女は忍の落ちこぼれと呼ばれていたそうだ。忍具や、短刀の扱いはピカイチだったそうだが、気配を消すことが出来ず、この学園で、鍛治師として腕を磨いてこいと言われたそうだ。だが、忍として鍛練をしていたからだろうな。気配が消せないことを巧く利用できている。一人だったら厳しいが、二人以上で攻めるなら注意を散らせることができるのは強みになる。それと、あくまで私の推測だが、剣技だけなら神々廻姉弟と同等ぐらいだろうな』
「「えっ!?」」
両隣の二人が同時に声を上げ、ルカさんが映っているスクリーンを食い入るように見つめる。流石に二人も驚きを隠せないようだった。パラディンの位に身を置いている以上それ相応に自信だってあるだろう。しかも、二人は剣の名門である神々廻の家の次期当主候補だ。それと同等の剣などほぼないにも等しい。だが、それがルカさんにはあるとクヴィナさんが断言したのだ。
レイに剣を教えてもらえるようになってからは、なんとなく相手の強さが分かる様になってきたが、ここまでの二人は圧倒的に戦闘センスが高い。クヴィナさんが言っていたように、神々廻姉弟と、同等と言えるぐらいには強い。二人が何も言わないということは、何も言えることが無いと言うことなんだろう。
『スルトは、裏で面白いことをやってるが、今は直接解説するようなこともないし、お前らは見えてないから分からないだろうから省くぞ。……次は、レイだ。あいつは恐らく、この学園で一番の剣の使い手だ。レイは、リヴェラヴィアの二刀剣術と鳳の一刀流剣術の2種類を使える事に加え、その二つを複合して使うからな。……それと、気付いている者は居ないと思うが、レイは二刀を使い始めてから一度も回避を使っていないぞ』
クヴィナさんの最期の一言で、会場が一気にどよめきだす。回避を使わないとは一体どういうことだ、とあちこちから声が聞こえる。
『慌てるな、生徒諸君。先程、レイがリヴェラヴィアの剣を使えると言ったが、正確には幾つかある型の一つを使えるんだ。全ての型を修得した者だけが使える型が。……その型は、【護ノ型 仁王】簡単に言えば、相手からの攻撃を全て自分に向けさせて味方を守る型。詳しく説明するなら、回避を使わず、相手にこちらに余裕がないと錯覚させて、自分だけに意識を集中させ、だが、攻撃は絶対に貰わない。だから相手は、どんどん自分だけ攻撃を仕掛けてくるようになる。そして、その様子を見た相手の仲間も、あと少しで自分をやれると思って突っ込んでくる。これの繰り返しだ。だが、この型は、全ての型が混ざって一つになったものの名称なだけであって、型であって型でない』
皆がレイの動きに注目し、クヴィナさんの解説にあったようにその型にはまっていっているところに、ぼそりと、そのクヴィナさんが付け足す。
『リヴェラヴィアの剣を苦手にしていたあの頃のレイが、どっかの誰かさんを守るためならどんなに難しい型でも修得してやる、とかいって本当にこの型を修得するとはなかったけどな。……もっとも、その誰かさんが助けはいらない、みたいなこと言っててかなりショック受けてたみたいだけどな』
一瞬こっちを見てきたのは気のせいだ。多分。でも、レイの努力を踏みにじるような事をしていたのかと思うと、胸が痛んだ。強がりを見透かされて意地を張ってしまった自分が情けない。それと同時に、それでも自分を守るためにと戦っているレイが、いつもよりかっこよく見えた。
『少し長話をしすぎたが、ちょうど良いな。そろそろレイも身体強化なしで身体強化ありのクレアとやるのは厳しくなってくる。戦況が、動くぞ』
クヴィナさんは、そう言いながら、レイの有利は変わらないがな、とでも言いたそうに、クスリと笑った。
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