僕は君の姿を知らない

翡翠皐月

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とりあえず、立ち話も良くない、とリビングに案内してくれた。

白杖持ってないのに歩けてる辺り、ほんとに理解出来てるんだ…と感嘆していた

__________________


「………それで、その、藍澤先生の担当になるって決まった時点で色々調べてて、」

話しかけ方は調べてなかったけど

『それでこの短期間に点字覚えたの?』

「一応、50音だけ……」

『きにいった!』

「へ、」

『僕、出会ったの初めてだよ~!!初対面から点字まで覚えてきてくれてる子!うわぁ…こんないい子ずっと家にいてくれたらいいのになぁ~』

すっごい気に入ってくれているのが分かるが初対面でそんなことを言ってしまうのは良くない……

するとしばらく隣で微笑んでるだけだった岩本さんが口を開いた

[もし、藍澤先生がいいと言うなら、生活のサポートもさせて頂いたらどう?コミュニケーションも大事だし、仲良くなるにもいいと思うけどなぁ…]

『おー!!岩本くんナイスアイデア!めっちゃ助かる~!』

え、

「えっと、…」

『嫌だった…?』

「いや、話がとんとん進みすぎて理解が追いついてないだけです。
俺はとりあえず、藍澤さんの担当編集者ですし、沢山コミュニケーションも取っていきたいので藍澤さんがいいのであれば…」

『なら、家からこっちに荷物送っといて!これここの住所』

「ありがとうございます。」


[とりあえず仲良くやって行けそうだし俺は帰るよ、
藍澤さん、岩本はもう帰りますので、また何かあれば電話くださいね]

『はいよぉ』

上手くいくと思っていたのは最初だけ_____



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