地味令嬢画家とマルキ公爵の秘密

32、公爵の嫉妬

私はノートン様と楽しい時間を過ごし、結局絵の続きは描かないまま、公爵邸へと戻りました。

公爵邸へ戻ると、公爵が玄関に仁王立ちしていました。そして私を見るなり怒鳴りつけてきました。

「今日、どこで何をしていたんだ！」

「‥宰相様のお屋敷に絵を描きに行きました。」

「‥街の飲食店にいたではないか！僕は君が男と二人で店に入るのを見たんだ！」

「ええ、宰相様に誘われたので一緒に店に行きました。お断りする必要もないですし。」

「誘われたら、誰とでも出かけるのか？」

「‥‥。」

「‥‥今日ロズベル伯爵に会ってきた。正式に婚約を申し込んできたんだ。伯爵は喜んで了承してくれたよ。これで君は今日から正式に僕の婚約者だ。」

「‥なっ、私なんかがこの国の王妃になれるとでも？」

「なれる！‥‥いや、なるんだ！僕の為に君は王妃になるんだ。これは命令だ！」

「‥‥分かり‥ました。」

私が婚約を渋々了承すると、公爵は私の手を引き、自身の部屋へ連れて行きました。

部屋へ着くなり、すぐに私をベッドへ押し倒して、服を脱がせました。

「‥誰にも抱かれてないか調べてやる。」

「好きなだけ調べてみればいい‥‥。やましい事なんて何もしてないんだから。」

公爵は、裸になった私をベッドの上で仰向けにしたり、うつ伏せにしたりしました。どうやら真剣に他の男の痕跡がないかどうか調べているようでした。

公爵は私を再び仰向けにすると、私の両足首を掴んで持ち上げました。その為、私の秘部が公爵の目の前で露わになりました。

すると、公爵はいきなりそこに顔を突っ込むと、ベロベロと舐めてきたのです。私が足をバタバタさせて抵抗しても、舌で執拗にそこばかりを舐めてくるのです。‥私は次第にそこが充血してくるのを感じました。

「‥公爵、やめ‥、もう、イッてしまう‥。」

‥私は公爵の舌でイかされてしまいました。私の足の間から、満足そうに舌舐めずりをする公爵が見えました。

私はゾクリとしました。

公爵は、こんな感じだったろうか？これは本当に公爵‥‥？

私の知ってる公爵は、もっと純粋で可愛らしい男だったのに、目の前にいるこの男は‥‥完全に欲望剥き出しのオスでした。

公爵はこの日何度も私を抱きました。疲れ果てた私は行為の最中で、いつの間にか眠ってしまいました。