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43-2、初めての夜‥
しおりを挟む私達は家に着くと、繋いでいた手を一旦離しました。
マキシムがソファーに腰かけ、衣服を少しだけ緩めて寛いでいる間に、私はペアのティーカップに二人分のお茶を淹れます。
妙な緊張感が漂う中、私もマキシムの隣に腰かけて、二人でお茶を飲むことにしました。
「‥‥。」
どうしよう‥マキシムが隣にいるのに、ちっとも寛げない。それに、何だかドキドキしてきました。
「‥レミーは着替えないの?」
「‥えっ、あ‥着替えてきます。」
‥そういえば、私はまだパーティーのドレスのままでした。
私が着替えに行こうとしてソファーから立ち上がると、マキシムが私の手を掴んできました。
「‥あの、これじゃあ着替えに行けないです‥。」
「‥どこへ行くの?」
「‥脱衣室へ行こうかなって‥。」
「何で?」
「何でって‥マキシムの前で着替える訳にはいかないし‥。」
「どうして?」
今日のマキシムは、私にやけにつっかかってきました。‥‥私は早く楽な服に着替えたいのに、マキシムが邪魔をしてくるのです。
私が少しだけ怒った顔を見せると、マキシムはクスッと笑って、私の手を引き胸もとへと抱き寄せてしまいました。
「‥‥。」
私が驚いてると、マキシムが眼鏡を外してテーブルの上に置きました。
『マキシムが眼鏡を外した‥‥!』
私はマキシムに抱きしめられながらも、マキシムの眼鏡を外した顔をじーっと見つめました。
『‥マキシムの眼鏡のない顔を初めて見ましたが、まさか‥‥こんなに美青年だったなんて‥。』
私がマキシムの顔のあまりの美しさに、目を丸くしていると、マキシムがキスをしてきました。
長い長いキスでした。
『これが本当の恋人同士のキス‥‥。』
マキシムは、うっとりとしている私を軽々とお姫様抱っこで寝室のベッドへと運びました。
『マキシム‥力持ちだし、男っぽくて‥素敵。』
私は、ベッドの上でドキドキしながらマキシムを見つめていました。
マキシムは私がこんなに見つめているのに、平気で衣服を脱いでいます。おまけに私の服まで脱がそうとしてきました。
「やっ‥恥ずかしい。」
私が嫌がってるのに、マキシムはそんな事お構いなしに、私の服を脱がしていきます。
「レミーすごくきれいだ‥。」
「マキシムこそ‥こんなにたくましい体をしてたなんて‥。」
私はマキシムの男らしい筋肉質な体を目の当たりにして、何だか変な気分になってしまいました。
『‥私、今からこんなに男らしい体のマキシムに抱かれるの?‥やだ、素敵過ぎる‥。』
マキシムが私の服を全て脱がしてしまったので、私は身の置き場に困ってしまいました。
『私のお腹少しぽっこりしてるかも‥‥。恥ずかしい。』
ベッドの上で恥ずかしくて身じろぐ私を、マキシムはそっと抱きしめキスをしてきました。
顔や首筋、胸もとから‥下へ‥マキシムは、私の体中にキスをしてきました。
『ベッドの上でキスをするのってこんなにもドキドキするのね。‥それに何だかとてもいやらしい気分‥。』
私は徐々に体の緊張が緩んでくるのが分かりました。‥私はそのまま‥マキシムの優しい愛撫に身を委ねました。
マキシムを受け入れる時に、初めての痛みに少し苦しみましたが、私は何とか無事に初夜を終えることができました。
そして私は‥マキシムと結ばれた幸福の余韻に浸りながら眠りにつくのでした。
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