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ラッキースケベ発動!
しおりを挟むエリーゼは屋敷を抜け出すと、勝手知ったる街の中を自由に歩いていました。
エリーゼは本当なら屋敷の中に監禁中の身でしたが、監禁になった後も普通に使用人として街へ買い出しなどのお使いに自由に行っていたのです。
「アハハハ。なんて自由な監禁生活なのかしら。」
エリーゼはそう言って、街の中のカフェで今朝食べ損ねた朝食をとると、自分の行きつけの医院へと向かいました。
「こんにちは。先生の診察を受けたいんですけど‥。」
エリーゼがそう言って受付嬢の所へ向かおうとしたところ、前方から子供が走ってぶつかってきました。その勢いで後ろへ尻餅をついてしまったエリーゼでしたが、手をついたあたりに変な突起物を発見しました。
その突起物は、エリーゼが指の腹で摩ってやると段々と硬くなって来ました。エリーゼは指の腹に当たる突起の触り心地にすっかり夢中になって摩り続けました。
「おい、いい加減にどけよ。それから‥そこ触るのやめろ!」
エリーゼは自分のお尻の下から聞こえる若い男性の声に驚いて、慌てて起き上がりました。
「お前‥!」
その男性は、エリーゼが手を突っ込んでいたらしいシャツのボタンとボタンの隙間の肌を隠すと、怒りと羞恥心からか顔を真っ赤にさせて、物凄い形相でエリーゼの事を睨んで来ました。どうやら、エリーゼが指の腹で摩って遊んでいたのは、彼の胸の突起物だったようです。
「‥ごめんなさい、私‥。」
エリーゼはそう言いかけて、ふと男性の顔を覆う大量の吹き出物に目がいってしまいました。
男性はエリーゼのその視線に気づいたのか、慌ててマントを羽織り、フードを目深に被って医院を飛び出して行きました。
「‥あっ、待って‥。」
エリーゼがそう言って男性を追おうとしたところ、彼の侍従と思われる若者がエリーゼを追い越して彼を追いかけました。
「待って下さいよ~、グスタフ様。」
「‥モタモタするな!」
そう言って二人が乗り込んだ馬車にはゴディバル公爵家の家紋がついていました。
「‥まさか!あれはゴディバル公爵家のグスタフ卿‥なの。」
エリーゼは久しぶりに再会できた初恋の相手‥グスタフ卿を追いかけました。
「待って、待って下さい。私は‥。」
そう言って馬車を追いかけますが、馬車はさっさと公爵家へと戻る道を走って行ってしまいました。
「‥グスタフ卿、以前会った時はとても素敵な方だったのに、あんなに吹き出物だらけになってしまって‥おまけに頭もボサボサ。どうしたのかしら?
‥‥それにしても、彼がもしあの時の‥股間を鷲掴みしてしまった痴女令嬢が私だと知ったら‥どうするかしら。
きっとプライドが高そうな彼の事だから、私とは二度と関わらないようにするのでしょうね‥。でも‥やっぱり私‥彼の事が好きみたい。」
そんな風にグスタフ卿の事を想いながら、エリーゼは小さなため息をつきました。
エリーゼはふと自分の右手を見つめました。指の腹には彼の胸の突起物を触った名残が残っていました。
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