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騎士の誓いの重さ
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ダグラスは残念そうにもっと一緒にいたいと主張したが、すべて却下した。一日ぶりにダグラスの部屋に行き、そこで愛はしばらく籠ることにする。
恥ずかしさと自己嫌悪で穴があったら入りたいくらいだ。
「アイ、まだ怒っているのか?」
ダグラスの声が扉の向こうから聞こえる。これでもう八回目。愛はベッドの上に突っ伏しながら、まだ駄目だと答えた。
(もう、絶対に許さないんだからっ!)
「アイがそのつもりだったら廊下で話すしかないな。俺はお前を愛しているし心の底から惚れてる。初めて見た時からずっと気にかかってた。素直になれなくて意地っ張りなところも可愛いし毎日惚れ直している」
「ちょ、ちょっと何言いだすの?!」
この廊下はそれほど人はこないが、全く誰も通らないわけではない。帝国軍の最高位であるダグラスが愛への想いを語っているのを聞かれたらどう思うだろうか。
「アイが顔を真っ赤にして取り繕っているところなんか、抱きつぶしたくなるほど可愛いしな。俺がアイに惚れた気持ちがわかるだろう」
しかも照れもせずに惚れてるだの好きだの繰り返している。これがダグラスの作戦だと分かっていても、恥ずかしさに耐えきれなかった愛は扉を開けた。
ダグラスはそのすぐ隣の壁に足を組んでもたれかかっている。彼は勝ち誇ったようににやりと笑みを浮かべた。
「やっぱり開けたな。アイのことだから絶対にそうするだろうと思っていた」
「ダグラス! わざとだったのね!」
扉を閉めようとしたらすぐに足を滑り込まされて阻止される。
「おっと、危ない。アイ、ずっとお前の顔が見たかった。こっちを向いてくれ」
「嫌です!」
拒否するが腰を掴まれて引き寄せられる。そうして両頬を手で挟まれて無理やりダグラスの方を向かされた。
愛は唇を噛みしめて一生懸命に視線をそらしているが、ダグラスは一向にかまわない。ずっと愛の顔を射抜くように見ている。顔がプルプル震えてしまう。
(どうしてこのまま動かないの……や、やだ。頬がぴくぴくしちゃう……)
怒っているのにダグラスに触れられると、そこから全身が熱くなってきてしまう。ふわっと漂うダグラスの香りに手のぬくもり。
駄目だと思っていても彼を捉えようと、つい視線が動いてしまう。
(い、一瞬だけならきっと気づかれないはず……)
そんなことを思ってちらりとダグラスを見た。すると思ったよりもすぐそばに彼の顔がある。金色の髪はいままでにも増して輝いているし、青い瞳は吸い込まれそうなほどに透き通っていた。
形のいい鼻にくっきり二重のアーモンド型の瞳。長い睫毛に縁どられた瞳の中には愛の姿しか映っていない。
(なんて素敵なの…!)
一瞬でどっきーんと心臓が跳ねて、全身の細胞が覚醒する。さっきまで二分音符だった鼓動が一気に四分音符に変わる。
ほんの少し見るだけのつもりだったのに、あまりの格好良さに目が離せない。するとダグラスが目を細めた。
「……っ! これはかなり来るな」
「な、何のこと?」
「はは――お前、俺のことがそんなに好きなんだな」
確かに愛は、好きになりすぎなほどダグラスのことが大好きだ。でもどうして今そんなことを言うのかわからない。するとダグラスはきょとんとしている愛に、親指で自分の心臓の位置をさした。
「ここだ。誓いを結んだせいで俺の心臓はお前の心臓と繋がっているからな。アイの鼓動が直接俺の心臓に伝わる。いまも激しいが、さっきは一瞬息が止まるかと思った」
どうやら愛の心臓はダグラスと連動しているようだ。驚く愛に、ダグラスは先を続ける。
「まさか俺にも『騎士の忠誠の誓い』を結んでまで、繋ぎとめたい女ができるなんて思わなかった。昔はそんなことをした父に呆れたもんだが、惚れた女とこういう一体感を持つというのは男にとって最高だな」
女性が夢にまで見るような究極に甘い言葉を、ダグラスはためらいもせずに口にする。愛は耳まで真っ赤にして、全身を震わせた。
「ず……ず、ずるい……そんなこと言われたら怒れないじゃない……」
「そんなつもりはないんだが……俺にとって正直な気持ちだからな」
彼には照れというものはないのだろうか。ダグラスは素の顔でそう言い捨てた。
そうして次の瞬間、ダグラスは愛の体が折れ曲がるほど深く腕の中に抱きしめた。そうして熱情を絞り出すように語り始める。
「あぁ、お前を抱きたい。ずっと……ずっとお前を失わないか不安だったからな。もうあんな想いはごめんだ」
愛を抱くダグラスの腕が少し震えている。これも彼の本心なのだろう。ダグラスはいつも直球で愛情を伝えてくれる。そんな人はいままで愛の周りには誰もいなかった。
愛の父は仕事でいつも忙しくしていたし、病弱だった母は入院を繰り返していた。幼いころはいつも同じシッターさんが愛の面倒を見てくれていたものだ。
彼女は優しかったものの、愛の求める種類の愛情は与えてはくれなかった。
(初めて付き合った彼も、好きだとかそういうことを口にする男性じゃなかった。別れを告げた時も淡々としていたもの)
ダグラスへの愛情が込み上げてくる。
「いいよ、抱いても」
「……お前は怪我をしているからな。気持ちは嬉しいが今日は我慢しておく」
「いいのっ! ダグラス!」
愛は体を離してダグラスを見上げる。
「いいから、抱いてっ!」
それでもダグラスは躊躇しているようだ。愛は覚悟を決めてドレスの紐を外す。柔らかなドレスは、肩ひもを外すだけですとんと床まで落ちていった。
これはギリア帝国仕様のドレス。ブラは着けないのでショーツ一枚の姿になる。愛は右腕で胸を隠し、左手を股の間に沿わせた。こんなに大胆なことをしたのは初めて。
でもどうしてもダグラスに抱いてほしい。
そうして愛はダグラスを見つめた。彼がごくりと生唾を飲んだ音が聞こえる。
「私だってダグラスと離れてしまうのが怖かった! もう二度と会えなくなるんじゃないかって」
ダグラスは何も言わず、愛のお腹の傷にガーゼの上から手を触れる。
「……騎士達を助けるために自分で傷を広げたと聞いた。だから治りは遅いだろうとも。お前はいつも無茶をする」
彼の指はそこからゆっくりと肌を辿って降りていく。そうして愛の手の下に指を潜り込ませると、熱い吐息を漏らしながらつぶやいた。
「少しでも痛みを感じたらやめるぞ。分かったな、アイ」
愛はこくこくと頷く。それからダグラスは本当に優しく、とても丁寧に愛を抱いた。愛をベッドの上に横たわらせ、全身を唇と指で愛撫する。
大事そうに愛の体を撫でつける指は、これでもかといわんばかりに愛を甘やかせた。蜜のように甘い愛撫はじわじわと愛に快感を運んでくる。
ダグラスは何度も様子を気にしながら、彼女の肌を滑るように愛でた。快楽が体内の奥から覚醒されていく。
本当に気の遠くなる時間を愛撫に費やし、そうしてようやくダグラスが自身の服を脱いだ。もうそのころには愛は心も体もダグラスによってとろとろに溶かされていた。
ぼんやりとダグラスの姿を見ているだけしかできない。彼は上着を脱ぎながらつぶやく。
「愛している、アイ」
ダグラスは愛の両足を抱え上げると腰を落とし、時間をかけて愛の中に侵入していく。充分に濡れそぼった蜜口は彼の情熱の剛直を自ら迎え入れた。
熱くて硬いものが体内に侵入していく感じは、何度経験しても慣れない。けれどもこれからダグラスと繋がるのだと思うだけで全身の肌が粟立つ。
「……んっ……」
全部を挿入し終わったとき、ダグラスが長いため息をついた。彼はそうして熱のこもった視線を愛に投げかける。
「もうこのままイってしまいそうなほど気持ちがいい。悪いが長くは持ちそうにない」
苦しそうな顔をするダグラスに、愛はニコッと微笑みかけた。そうして覆いかぶさるダグラスに両腕を伸ばしてキスを乞う。ダグラスはふっと笑うと、彼女の期待に応えた。
舌を絡ませ合う深い深いキス。彼の剛直は深く挿入されたまま、何度もキスを繰り返す。するとダグラスがゆっくりと熱の塊を引き抜いた。
そうしてもう一度腰を押し入れる。それはじれったいほど緩慢なのに、いままで味わったことがないほどに心地がいい。ずっと甘い快楽が続いているよう。
「アイ、駄目だ。イキそうだ」
ダグラスはそういうと顔を歪ませた。
(あ……体の中で動いてるのがわかる……)
愛は目を閉じて、幸せな瞬間を味わった。こんなに気持ちのいいセックスは初めて。雷に打たれたような絶頂はなかったものの、ずっと愉悦が全身を満たしている。幸せが細胞の隅々にまでいきわたったような感じ。
ダグラスは愛の傷を気にしながらそっと体を抱きしめた。
恥ずかしさと自己嫌悪で穴があったら入りたいくらいだ。
「アイ、まだ怒っているのか?」
ダグラスの声が扉の向こうから聞こえる。これでもう八回目。愛はベッドの上に突っ伏しながら、まだ駄目だと答えた。
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「アイが顔を真っ赤にして取り繕っているところなんか、抱きつぶしたくなるほど可愛いしな。俺がアイに惚れた気持ちがわかるだろう」
しかも照れもせずに惚れてるだの好きだの繰り返している。これがダグラスの作戦だと分かっていても、恥ずかしさに耐えきれなかった愛は扉を開けた。
ダグラスはそのすぐ隣の壁に足を組んでもたれかかっている。彼は勝ち誇ったようににやりと笑みを浮かべた。
「やっぱり開けたな。アイのことだから絶対にそうするだろうと思っていた」
「ダグラス! わざとだったのね!」
扉を閉めようとしたらすぐに足を滑り込まされて阻止される。
「おっと、危ない。アイ、ずっとお前の顔が見たかった。こっちを向いてくれ」
「嫌です!」
拒否するが腰を掴まれて引き寄せられる。そうして両頬を手で挟まれて無理やりダグラスの方を向かされた。
愛は唇を噛みしめて一生懸命に視線をそらしているが、ダグラスは一向にかまわない。ずっと愛の顔を射抜くように見ている。顔がプルプル震えてしまう。
(どうしてこのまま動かないの……や、やだ。頬がぴくぴくしちゃう……)
怒っているのにダグラスに触れられると、そこから全身が熱くなってきてしまう。ふわっと漂うダグラスの香りに手のぬくもり。
駄目だと思っていても彼を捉えようと、つい視線が動いてしまう。
(い、一瞬だけならきっと気づかれないはず……)
そんなことを思ってちらりとダグラスを見た。すると思ったよりもすぐそばに彼の顔がある。金色の髪はいままでにも増して輝いているし、青い瞳は吸い込まれそうなほどに透き通っていた。
形のいい鼻にくっきり二重のアーモンド型の瞳。長い睫毛に縁どられた瞳の中には愛の姿しか映っていない。
(なんて素敵なの…!)
一瞬でどっきーんと心臓が跳ねて、全身の細胞が覚醒する。さっきまで二分音符だった鼓動が一気に四分音符に変わる。
ほんの少し見るだけのつもりだったのに、あまりの格好良さに目が離せない。するとダグラスが目を細めた。
「……っ! これはかなり来るな」
「な、何のこと?」
「はは――お前、俺のことがそんなに好きなんだな」
確かに愛は、好きになりすぎなほどダグラスのことが大好きだ。でもどうして今そんなことを言うのかわからない。するとダグラスはきょとんとしている愛に、親指で自分の心臓の位置をさした。
「ここだ。誓いを結んだせいで俺の心臓はお前の心臓と繋がっているからな。アイの鼓動が直接俺の心臓に伝わる。いまも激しいが、さっきは一瞬息が止まるかと思った」
どうやら愛の心臓はダグラスと連動しているようだ。驚く愛に、ダグラスは先を続ける。
「まさか俺にも『騎士の忠誠の誓い』を結んでまで、繋ぎとめたい女ができるなんて思わなかった。昔はそんなことをした父に呆れたもんだが、惚れた女とこういう一体感を持つというのは男にとって最高だな」
女性が夢にまで見るような究極に甘い言葉を、ダグラスはためらいもせずに口にする。愛は耳まで真っ赤にして、全身を震わせた。
「ず……ず、ずるい……そんなこと言われたら怒れないじゃない……」
「そんなつもりはないんだが……俺にとって正直な気持ちだからな」
彼には照れというものはないのだろうか。ダグラスは素の顔でそう言い捨てた。
そうして次の瞬間、ダグラスは愛の体が折れ曲がるほど深く腕の中に抱きしめた。そうして熱情を絞り出すように語り始める。
「あぁ、お前を抱きたい。ずっと……ずっとお前を失わないか不安だったからな。もうあんな想いはごめんだ」
愛を抱くダグラスの腕が少し震えている。これも彼の本心なのだろう。ダグラスはいつも直球で愛情を伝えてくれる。そんな人はいままで愛の周りには誰もいなかった。
愛の父は仕事でいつも忙しくしていたし、病弱だった母は入院を繰り返していた。幼いころはいつも同じシッターさんが愛の面倒を見てくれていたものだ。
彼女は優しかったものの、愛の求める種類の愛情は与えてはくれなかった。
(初めて付き合った彼も、好きだとかそういうことを口にする男性じゃなかった。別れを告げた時も淡々としていたもの)
ダグラスへの愛情が込み上げてくる。
「いいよ、抱いても」
「……お前は怪我をしているからな。気持ちは嬉しいが今日は我慢しておく」
「いいのっ! ダグラス!」
愛は体を離してダグラスを見上げる。
「いいから、抱いてっ!」
それでもダグラスは躊躇しているようだ。愛は覚悟を決めてドレスの紐を外す。柔らかなドレスは、肩ひもを外すだけですとんと床まで落ちていった。
これはギリア帝国仕様のドレス。ブラは着けないのでショーツ一枚の姿になる。愛は右腕で胸を隠し、左手を股の間に沿わせた。こんなに大胆なことをしたのは初めて。
でもどうしてもダグラスに抱いてほしい。
そうして愛はダグラスを見つめた。彼がごくりと生唾を飲んだ音が聞こえる。
「私だってダグラスと離れてしまうのが怖かった! もう二度と会えなくなるんじゃないかって」
ダグラスは何も言わず、愛のお腹の傷にガーゼの上から手を触れる。
「……騎士達を助けるために自分で傷を広げたと聞いた。だから治りは遅いだろうとも。お前はいつも無茶をする」
彼の指はそこからゆっくりと肌を辿って降りていく。そうして愛の手の下に指を潜り込ませると、熱い吐息を漏らしながらつぶやいた。
「少しでも痛みを感じたらやめるぞ。分かったな、アイ」
愛はこくこくと頷く。それからダグラスは本当に優しく、とても丁寧に愛を抱いた。愛をベッドの上に横たわらせ、全身を唇と指で愛撫する。
大事そうに愛の体を撫でつける指は、これでもかといわんばかりに愛を甘やかせた。蜜のように甘い愛撫はじわじわと愛に快感を運んでくる。
ダグラスは何度も様子を気にしながら、彼女の肌を滑るように愛でた。快楽が体内の奥から覚醒されていく。
本当に気の遠くなる時間を愛撫に費やし、そうしてようやくダグラスが自身の服を脱いだ。もうそのころには愛は心も体もダグラスによってとろとろに溶かされていた。
ぼんやりとダグラスの姿を見ているだけしかできない。彼は上着を脱ぎながらつぶやく。
「愛している、アイ」
ダグラスは愛の両足を抱え上げると腰を落とし、時間をかけて愛の中に侵入していく。充分に濡れそぼった蜜口は彼の情熱の剛直を自ら迎え入れた。
熱くて硬いものが体内に侵入していく感じは、何度経験しても慣れない。けれどもこれからダグラスと繋がるのだと思うだけで全身の肌が粟立つ。
「……んっ……」
全部を挿入し終わったとき、ダグラスが長いため息をついた。彼はそうして熱のこもった視線を愛に投げかける。
「もうこのままイってしまいそうなほど気持ちがいい。悪いが長くは持ちそうにない」
苦しそうな顔をするダグラスに、愛はニコッと微笑みかけた。そうして覆いかぶさるダグラスに両腕を伸ばしてキスを乞う。ダグラスはふっと笑うと、彼女の期待に応えた。
舌を絡ませ合う深い深いキス。彼の剛直は深く挿入されたまま、何度もキスを繰り返す。するとダグラスがゆっくりと熱の塊を引き抜いた。
そうしてもう一度腰を押し入れる。それはじれったいほど緩慢なのに、いままで味わったことがないほどに心地がいい。ずっと甘い快楽が続いているよう。
「アイ、駄目だ。イキそうだ」
ダグラスはそういうと顔を歪ませた。
(あ……体の中で動いてるのがわかる……)
愛は目を閉じて、幸せな瞬間を味わった。こんなに気持ちのいいセックスは初めて。雷に打たれたような絶頂はなかったものの、ずっと愉悦が全身を満たしている。幸せが細胞の隅々にまでいきわたったような感じ。
ダグラスは愛の傷を気にしながらそっと体を抱きしめた。
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