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ミュリエルと黒兎
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「いやぁぁぁ!!!」
サッカーボール並みの大きな毛玉が力任せに飛んできたのだ。そのままミュリエルの体は草むらに仰向けで倒れこんだ。視界一面に青い空が映る中、ミュリエルは茫然自失になって目を見開いたまま思考を失った。
「ミュリエル!!!!おいっ、大丈夫か!!!」
青い空からドアップのリュークの顔が視界全体を覆い、彼が血相を変えてミュリエルを心配しているのを見とめて、我にかえった。
「しっかりしろ!!おいっ!気をしっかり持て!!!」
そういってミュリエルの頬を手で何度もペチペチとはたく。
い・・・いたいぞ・・・。でも、リュークがこんなに心配するとは思わなかった。そうかリュークは黒兎の事を知らないから、私が死ぬと思っているのかも・・・。処女のまま死なれると約束の処女をいただけないから焦っているんだな。
いつも憎まれ口ばかりたたいて、あまつさえミュリエルを人間扱いさえしない冷血漢のリュークが、必死の形相で彼女を気遣っているのを見て、ミュリエルはこのまま気絶したふりをしてからかってやろうと目を閉じた。
「ミュリエル!!!くそっ、影!!いないのか!どうして出てこない!」
ん、影?なんのことだ?とうとう心配のし過ぎで頭までおかしくなったのか?
「ちくしょう!あいつら、肝心な時にいつもいない!!」
そう言い放ったかと思うとミュリエルは、体が重力に逆らって上昇していくのを感じた。リュークがミュリエルを横抱きにして抱え上げたのだ。あまり長くリュークを騙すことに良心の呵責を感じる様になってきたミュリエルは、ネタばらしをするタイミングを計った。
「しっかりしろ!!今から医務室に連れて行ってやる!それまで頑張れ!!」
リュークはミュリエルを横抱きにしたまま、走り始めた。
それにしても振動で胸にくっついている黒兎が微妙に動いてくすぐったい。まあ夕方までには離れるだろうが、その後、数日間は・・・・・あ・・・・。
「うえっ・・・・ひぇーーーん!!」
あることに気が付いて突然ミュリエルは大声を上げて泣き出した。それを見てリュークが立ち止まり、ミュリエルの様子を伺う。
「おい!!痛むのか!!こいつもしかしてお前の肉を食べてるんじゃないだろうな?!!」
「うううううぅ・・・違う・・・フードテイストデイ・・・」
「え・・・?おい、なんだ!!ミュリエル!大丈夫か!!」
「明日のフードテイストデイに行けないーーー!!!うわぁーーーん!!」
この時点でリュークはミュリエルの仮病に気が付いたようだ。リュークの腕の中で大泣きするミュリエルを睨んで、そっと地面に降ろした。そうして史上最強に怖い顔をしながら彼女を見て、地獄の底から響くような声で言った。
「ミュリエル、説明してもらおうか。このまま正直に話して殴られるのと、殴られてから正直に話すのとどちらを選ぶんだ?」
「ひぃっ!!!ご・・・・ごめんなさいぃぃぃ!」
ミュリエルは事の次第を全て話した。黒兎の生態やミュリエルの企みなど・・・。それらを黙って聞いていたリュークはしばらく考えを巡らせた後、極上の笑みを浮かべながら言った。
「そうか、お前はこれから数日はベットで寝たきりになるわけだ。それでフードテイストデイに出られないと。残念だな。そうだ俺が食べ残しを持ってきてやろうか?俺はどっかのメス犬と違って優しいからな」
「ううううううぅ・・」
「この黒兎、いま尻を剣で刺したらどうなるのかな?」
「ひゃー!!ごめんなさいってば!!そんなことしたら黒兎の一部が体内に入って、耳と尻尾が生えてきちゃう!!そうなったら、数日どころか一週間は寝込んじゃうの!それだけは勘弁して!そうじゃなくても一か月以内に恋に落ちなきゃいけないのに、貴重な時間が無くなっちゃう!!」
ミュリエルは胸に黒兎をつけたまま、リュークに懇願する。リュークは猟奇的な笑みを浮かべて言った。
「じゃあマックスなんかほおっておいて、俺と恋に落ちればいい。大事にしてやるぞ」
「そ・・・それは遠慮しておきます」
「どうしてだ?マックスの方が好きなのか?」
リュークの顔が曇って、眉根が寄せられる。
「マックス騎士様は私を心配してくれているだけよ。あんな素敵な王帝魔術騎士様が私なんかを好きになるわけないじゃないの」
そうだ、あれから何度かマックス騎士様とカレン騎士様に会ったけれども、そういった話にはならなかった。マックス騎士様もさすがにいたいけで可憐な少女が、醜悪なおじさんと無理やり結婚させられるのを不憫に思っただけに違いない。
ミュリエルのしゅんとした顔を見て、リュークの感情が爆発した。
「そうだ、マックスがお前なんか本気で相手にするわけがない!大体お前の処女は俺のものなんだからな!!」
そういったかと思うと、リュークはミュリエルをそのまま地面に押し倒した。顔を胸の中に埋めて両手を掴んで動きを封じる。
「ちょっと!!リューク!何するの、駄目だってば!!」
ミュリエルはリュークに襲われると思って目を閉じた。魔法を使おうにも両手はリュークの固い腕に掴まれてびくともしない。覚悟を決めて次のリュークの行動をうかがう。
しかし予想に反してリュークはミュリエルの胸に顔をうずめたままピクリとも動かない。黒兎がリュークの頭の隣でゴクゴクと小さな音を立てて魔力を吸い取っている音が響く。
「・・・リューク・・?」
「少しの間、このままでいてくれ・・・」
「・・・でも・・・」
「頼む・・・・」
あまりの悲痛なつぶやきに、ミュリエルは混乱しながらもリュークのしたいとおりにさせてあげようと思った。どうせ黒兎に喰らいつかれているんだ。リュークもう一人くらい広い心でで受け止めてやろう。
リュークの腕の力が弱まったのを感じて、ミュリエルは手を降ろして手を黒兎の方へ、反対の手をリュークの黒くて柔らかい髪の毛にあてて優しく撫で始めた。
「こんなことをしてもお前の処女を貰う約束はなくならんぞ・・・」
「うるさいわね。これは愛玩動物を撫でて心を落ち着かせるセラピーなの。両方とも顔に似合わず凶暴だけどね」
リュークの憎まれ口には慣れてきた。出会った頃はともかく、今は彼はミュリエルを傷つけるようなことは絶対にしない。それは確信できていた。
「こうやってね、肌が触れ合うと脳がリラックスして幸福ホルモンがでるの。リュークも少しは幸福ホルモンが分泌されるといいんだけどね。だから女の子とエッチなことばかりしないで、こうやって抱き合っているだけの方が心の健康にはいいのよ。リュークほど心が不健康な人を見たことがないわ。せっかく美形に生まれたのに残念ね」
「お前は嫌味なほどに心が健康だな。マックスとこうやって毎晩抱き合っているからなのか?」
「どうしてここにまたマックス騎士様がでてくるの。彼の部下の騎士様と一緒に子爵家の仕事を手伝ってもらっているだけよ。それより胸の上でしゃべられると息が当たってくすぐったいわ」
「俺に発情しているのか?ミュリエル」
リュークが突然顔を上げたので、目の前の美形のドアップに心臓の音が高鳴る。顔と顔の距離が10センチもないくらいに近い。
「そ・・・そんな訳ないでしょう!!ふ・・普通の体の反応よ」
「そうか、俺も男の普通の体の反応が起こったみたいだ」
そういって視線を何気なく下方にずらす。ミュリエルはしばらく考え込んで、右足の部分に当たる硬いものに考えが至って顔を真っ赤にして絶叫した。
「ひゃぁ!!な・・・何を考えているのよ!!破廉恥!!無節操!色情狂!!」
「ふっ・・はっはっはっはっ!!」
「笑い事じゃないってば!!大体わたし黒兎に噛まれてるんだからね!!夕方には足腰立たなくなるんだから、今のうちに学園に戻らないと森で夜を過ごすことになっちゃうわ」
リュークはミュリエルが焦れば焦るほど面白いらしく、さらに大声を上げて笑い続ける。ミュリエルが医務室にたどり着いたころ、既に時計はもう5時を回っていた。医務室の先生が黒兎を見て、心の底から憐憫の情がこもった表情でミュリエルを見るとこういった。
「可哀そうに、ここまで侵食してると耳くらいは生えちゃうかもしれないわね」
ミュリエルは体に力が入らない状態でなんとか拳を作って持ち上げると、リュークを殴った。震える拳で打ち込まれた腕はそのままリュークの頬に当たってぺちっと可愛らしい音を立てて、ベットの上に沈んでいった。
くそぅ!!リュークが私の上で馬鹿笑いしたせいで、攻撃されたと思った黒兎が侵食をしたんだ。これであと3週間しか猶予がなくなった。もうマックス騎士様と偽装婚約をしてリュークに処女を奪われる道しか残っていないのか!!
ミュリエルは心の中でできる限りの悪態をついて、リュークを呪った。
リュークの馬鹿野郎―――!!!!
サッカーボール並みの大きな毛玉が力任せに飛んできたのだ。そのままミュリエルの体は草むらに仰向けで倒れこんだ。視界一面に青い空が映る中、ミュリエルは茫然自失になって目を見開いたまま思考を失った。
「ミュリエル!!!!おいっ、大丈夫か!!!」
青い空からドアップのリュークの顔が視界全体を覆い、彼が血相を変えてミュリエルを心配しているのを見とめて、我にかえった。
「しっかりしろ!!おいっ!気をしっかり持て!!!」
そういってミュリエルの頬を手で何度もペチペチとはたく。
い・・・いたいぞ・・・。でも、リュークがこんなに心配するとは思わなかった。そうかリュークは黒兎の事を知らないから、私が死ぬと思っているのかも・・・。処女のまま死なれると約束の処女をいただけないから焦っているんだな。
いつも憎まれ口ばかりたたいて、あまつさえミュリエルを人間扱いさえしない冷血漢のリュークが、必死の形相で彼女を気遣っているのを見て、ミュリエルはこのまま気絶したふりをしてからかってやろうと目を閉じた。
「ミュリエル!!!くそっ、影!!いないのか!どうして出てこない!」
ん、影?なんのことだ?とうとう心配のし過ぎで頭までおかしくなったのか?
「ちくしょう!あいつら、肝心な時にいつもいない!!」
そう言い放ったかと思うとミュリエルは、体が重力に逆らって上昇していくのを感じた。リュークがミュリエルを横抱きにして抱え上げたのだ。あまり長くリュークを騙すことに良心の呵責を感じる様になってきたミュリエルは、ネタばらしをするタイミングを計った。
「しっかりしろ!!今から医務室に連れて行ってやる!それまで頑張れ!!」
リュークはミュリエルを横抱きにしたまま、走り始めた。
それにしても振動で胸にくっついている黒兎が微妙に動いてくすぐったい。まあ夕方までには離れるだろうが、その後、数日間は・・・・・あ・・・・。
「うえっ・・・・ひぇーーーん!!」
あることに気が付いて突然ミュリエルは大声を上げて泣き出した。それを見てリュークが立ち止まり、ミュリエルの様子を伺う。
「おい!!痛むのか!!こいつもしかしてお前の肉を食べてるんじゃないだろうな?!!」
「うううううぅ・・・違う・・・フードテイストデイ・・・」
「え・・・?おい、なんだ!!ミュリエル!大丈夫か!!」
「明日のフードテイストデイに行けないーーー!!!うわぁーーーん!!」
この時点でリュークはミュリエルの仮病に気が付いたようだ。リュークの腕の中で大泣きするミュリエルを睨んで、そっと地面に降ろした。そうして史上最強に怖い顔をしながら彼女を見て、地獄の底から響くような声で言った。
「ミュリエル、説明してもらおうか。このまま正直に話して殴られるのと、殴られてから正直に話すのとどちらを選ぶんだ?」
「ひぃっ!!!ご・・・・ごめんなさいぃぃぃ!」
ミュリエルは事の次第を全て話した。黒兎の生態やミュリエルの企みなど・・・。それらを黙って聞いていたリュークはしばらく考えを巡らせた後、極上の笑みを浮かべながら言った。
「そうか、お前はこれから数日はベットで寝たきりになるわけだ。それでフードテイストデイに出られないと。残念だな。そうだ俺が食べ残しを持ってきてやろうか?俺はどっかのメス犬と違って優しいからな」
「ううううううぅ・・」
「この黒兎、いま尻を剣で刺したらどうなるのかな?」
「ひゃー!!ごめんなさいってば!!そんなことしたら黒兎の一部が体内に入って、耳と尻尾が生えてきちゃう!!そうなったら、数日どころか一週間は寝込んじゃうの!それだけは勘弁して!そうじゃなくても一か月以内に恋に落ちなきゃいけないのに、貴重な時間が無くなっちゃう!!」
ミュリエルは胸に黒兎をつけたまま、リュークに懇願する。リュークは猟奇的な笑みを浮かべて言った。
「じゃあマックスなんかほおっておいて、俺と恋に落ちればいい。大事にしてやるぞ」
「そ・・・それは遠慮しておきます」
「どうしてだ?マックスの方が好きなのか?」
リュークの顔が曇って、眉根が寄せられる。
「マックス騎士様は私を心配してくれているだけよ。あんな素敵な王帝魔術騎士様が私なんかを好きになるわけないじゃないの」
そうだ、あれから何度かマックス騎士様とカレン騎士様に会ったけれども、そういった話にはならなかった。マックス騎士様もさすがにいたいけで可憐な少女が、醜悪なおじさんと無理やり結婚させられるのを不憫に思っただけに違いない。
ミュリエルのしゅんとした顔を見て、リュークの感情が爆発した。
「そうだ、マックスがお前なんか本気で相手にするわけがない!大体お前の処女は俺のものなんだからな!!」
そういったかと思うと、リュークはミュリエルをそのまま地面に押し倒した。顔を胸の中に埋めて両手を掴んで動きを封じる。
「ちょっと!!リューク!何するの、駄目だってば!!」
ミュリエルはリュークに襲われると思って目を閉じた。魔法を使おうにも両手はリュークの固い腕に掴まれてびくともしない。覚悟を決めて次のリュークの行動をうかがう。
しかし予想に反してリュークはミュリエルの胸に顔をうずめたままピクリとも動かない。黒兎がリュークの頭の隣でゴクゴクと小さな音を立てて魔力を吸い取っている音が響く。
「・・・リューク・・?」
「少しの間、このままでいてくれ・・・」
「・・・でも・・・」
「頼む・・・・」
あまりの悲痛なつぶやきに、ミュリエルは混乱しながらもリュークのしたいとおりにさせてあげようと思った。どうせ黒兎に喰らいつかれているんだ。リュークもう一人くらい広い心でで受け止めてやろう。
リュークの腕の力が弱まったのを感じて、ミュリエルは手を降ろして手を黒兎の方へ、反対の手をリュークの黒くて柔らかい髪の毛にあてて優しく撫で始めた。
「こんなことをしてもお前の処女を貰う約束はなくならんぞ・・・」
「うるさいわね。これは愛玩動物を撫でて心を落ち着かせるセラピーなの。両方とも顔に似合わず凶暴だけどね」
リュークの憎まれ口には慣れてきた。出会った頃はともかく、今は彼はミュリエルを傷つけるようなことは絶対にしない。それは確信できていた。
「こうやってね、肌が触れ合うと脳がリラックスして幸福ホルモンがでるの。リュークも少しは幸福ホルモンが分泌されるといいんだけどね。だから女の子とエッチなことばかりしないで、こうやって抱き合っているだけの方が心の健康にはいいのよ。リュークほど心が不健康な人を見たことがないわ。せっかく美形に生まれたのに残念ね」
「お前は嫌味なほどに心が健康だな。マックスとこうやって毎晩抱き合っているからなのか?」
「どうしてここにまたマックス騎士様がでてくるの。彼の部下の騎士様と一緒に子爵家の仕事を手伝ってもらっているだけよ。それより胸の上でしゃべられると息が当たってくすぐったいわ」
「俺に発情しているのか?ミュリエル」
リュークが突然顔を上げたので、目の前の美形のドアップに心臓の音が高鳴る。顔と顔の距離が10センチもないくらいに近い。
「そ・・・そんな訳ないでしょう!!ふ・・普通の体の反応よ」
「そうか、俺も男の普通の体の反応が起こったみたいだ」
そういって視線を何気なく下方にずらす。ミュリエルはしばらく考え込んで、右足の部分に当たる硬いものに考えが至って顔を真っ赤にして絶叫した。
「ひゃぁ!!な・・・何を考えているのよ!!破廉恥!!無節操!色情狂!!」
「ふっ・・はっはっはっはっ!!」
「笑い事じゃないってば!!大体わたし黒兎に噛まれてるんだからね!!夕方には足腰立たなくなるんだから、今のうちに学園に戻らないと森で夜を過ごすことになっちゃうわ」
リュークはミュリエルが焦れば焦るほど面白いらしく、さらに大声を上げて笑い続ける。ミュリエルが医務室にたどり着いたころ、既に時計はもう5時を回っていた。医務室の先生が黒兎を見て、心の底から憐憫の情がこもった表情でミュリエルを見るとこういった。
「可哀そうに、ここまで侵食してると耳くらいは生えちゃうかもしれないわね」
ミュリエルは体に力が入らない状態でなんとか拳を作って持ち上げると、リュークを殴った。震える拳で打ち込まれた腕はそのままリュークの頬に当たってぺちっと可愛らしい音を立てて、ベットの上に沈んでいった。
くそぅ!!リュークが私の上で馬鹿笑いしたせいで、攻撃されたと思った黒兎が侵食をしたんだ。これであと3週間しか猶予がなくなった。もうマックス騎士様と偽装婚約をしてリュークに処女を奪われる道しか残っていないのか!!
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