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サクラ 羞恥心にさいなまれる
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「アイシス様ぁぁぁ」
「ほほほ。どうしたのセシリア。お顔が怖いわよ。ほらユーリス様も何か言ってくださいな」
私は用意してあったクラマ用の服に着替えて、侍女に案内された部屋にきた。
そこにはユーリス様が未だに顔を赤くしたまま、私のほうを一瞥もせず紅茶を口にしていた。
シンプルだけど、ところどころに豪勢な金を塗った家具に、真っ赤なバラをモチーフにしたティーセット。真ん中にはサンドイッチが盛り付けられている。
こんな状況でもなければ、この贅沢な空間に感動して涙の一つでも流していただろうと、ちらりと思って悔しくなる。
アイシスぅぅ。なんて事をしてくれたんですか!!
「あれはアイシス様の仕業ですよね。なんでユーリス様に私が風呂場で危険な状態になったと嘘をついたのですか?私の裸をユーリス様に見せるのが目的な・・・」
あれ?言っていて、はたと気づいた。
アイシス様は私が女だって事は当然知っている。でもユーリス様が私が女だと知ったのが、昨日の晩のことだ。時間を止めていた間のことは、アイシス様には知られていないから、今朝の時点ではアイシス様視点では、
ユーリス様は私を男と思っていて、私はユーリス様に男と思われていると思っている。
なのにわざわざ私の裸をユーリス様に見せようとした。その心は・・・。
「もしかしてアイシス様。私が女だって事をユーリス様にばらしたかったんですか!!」
理由に思い当たって、侍女がびっくりして振り向くほどの大声で、優雅に紅茶カップを持っているアイシス様に詰め寄った。アイシス様は平然とお茶を一口すすってから言った。
「だぁって、あなた達、勘違いしているんだもの、じれったくて。ねぇセシリア。ユーリス様は男の人が好きな人種ではないのよ。ちゃんと女性のあなたが好きなの。愛してるの。誰にも渡したくないって思ってるの」
かあっと顔面に血が昇る。
こら女王様!!なんて事をさらっと、しかも本人の目の前で!!!
いやちょっと待って、その物言い。夜会の時ユーリス様の溺愛が男のクラマに注がれているのが面白くなくて、怒ったことを知っているかのような発言。って言うか、全部見てたんですか・・・!
もしかして、あのキスも????
あまりの羞恥心に口をパクパクするけど声が出てこない。
その様子を面白いおもちゃを見るような目つきで見ると、アイシス様はにっこりと笑った。
「さあ。誤解も解けたようだし、朝ごはんにしましょう。セシリアがいつ起きてくるか分からないからサンドイッチにしたわ。ユーリス様も朝はまだなのでしょう?昨日の襲撃処理で徹夜だったとお聞きしましたわ」
え?徹夜?いやいや。時間を止めてた間が加算されて、むちゃくちゃ疲れていらっしゃるんじゃ・・・
心配になって、ユーリス様のほうを見るけれど、視線を合わさないようにしている。頬がいまだに赤いのが分かってなんだかいたたまれなくなった。
「ごめんなさい。ユーリス様。朝からお見苦しいものをお見せしまして、実は私女の子だったんです」
しょんぼりとして、頭を下げた。
すると突然顔を上げたかと思うと、今までとは打って変わってあの溺愛マックススマイルになり、慌てていいました。
「謝らないでください。見苦しいなんてとんでもない!今朝の君はとても素敵でしたよ。すらりとした肢体に黒い髪が映えて、その流れるような曲線は瑞々しい果実のように繊細で、まるで本の中から出てきた女神のようでした」
と、嬉々として語る様子に、私は今日始めての雄たけびを上げた。
いやあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
「ほほほ。どうしたのセシリア。お顔が怖いわよ。ほらユーリス様も何か言ってくださいな」
私は用意してあったクラマ用の服に着替えて、侍女に案内された部屋にきた。
そこにはユーリス様が未だに顔を赤くしたまま、私のほうを一瞥もせず紅茶を口にしていた。
シンプルだけど、ところどころに豪勢な金を塗った家具に、真っ赤なバラをモチーフにしたティーセット。真ん中にはサンドイッチが盛り付けられている。
こんな状況でもなければ、この贅沢な空間に感動して涙の一つでも流していただろうと、ちらりと思って悔しくなる。
アイシスぅぅ。なんて事をしてくれたんですか!!
「あれはアイシス様の仕業ですよね。なんでユーリス様に私が風呂場で危険な状態になったと嘘をついたのですか?私の裸をユーリス様に見せるのが目的な・・・」
あれ?言っていて、はたと気づいた。
アイシス様は私が女だって事は当然知っている。でもユーリス様が私が女だと知ったのが、昨日の晩のことだ。時間を止めていた間のことは、アイシス様には知られていないから、今朝の時点ではアイシス様視点では、
ユーリス様は私を男と思っていて、私はユーリス様に男と思われていると思っている。
なのにわざわざ私の裸をユーリス様に見せようとした。その心は・・・。
「もしかしてアイシス様。私が女だって事をユーリス様にばらしたかったんですか!!」
理由に思い当たって、侍女がびっくりして振り向くほどの大声で、優雅に紅茶カップを持っているアイシス様に詰め寄った。アイシス様は平然とお茶を一口すすってから言った。
「だぁって、あなた達、勘違いしているんだもの、じれったくて。ねぇセシリア。ユーリス様は男の人が好きな人種ではないのよ。ちゃんと女性のあなたが好きなの。愛してるの。誰にも渡したくないって思ってるの」
かあっと顔面に血が昇る。
こら女王様!!なんて事をさらっと、しかも本人の目の前で!!!
いやちょっと待って、その物言い。夜会の時ユーリス様の溺愛が男のクラマに注がれているのが面白くなくて、怒ったことを知っているかのような発言。って言うか、全部見てたんですか・・・!
もしかして、あのキスも????
あまりの羞恥心に口をパクパクするけど声が出てこない。
その様子を面白いおもちゃを見るような目つきで見ると、アイシス様はにっこりと笑った。
「さあ。誤解も解けたようだし、朝ごはんにしましょう。セシリアがいつ起きてくるか分からないからサンドイッチにしたわ。ユーリス様も朝はまだなのでしょう?昨日の襲撃処理で徹夜だったとお聞きしましたわ」
え?徹夜?いやいや。時間を止めてた間が加算されて、むちゃくちゃ疲れていらっしゃるんじゃ・・・
心配になって、ユーリス様のほうを見るけれど、視線を合わさないようにしている。頬がいまだに赤いのが分かってなんだかいたたまれなくなった。
「ごめんなさい。ユーリス様。朝からお見苦しいものをお見せしまして、実は私女の子だったんです」
しょんぼりとして、頭を下げた。
すると突然顔を上げたかと思うと、今までとは打って変わってあの溺愛マックススマイルになり、慌てていいました。
「謝らないでください。見苦しいなんてとんでもない!今朝の君はとても素敵でしたよ。すらりとした肢体に黒い髪が映えて、その流れるような曲線は瑞々しい果実のように繊細で、まるで本の中から出てきた女神のようでした」
と、嬉々として語る様子に、私は今日始めての雄たけびを上げた。
いやあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
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