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第一章 エレナ・オドリーチに作れない薬はない
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「やあ、エレナ」
にこやかに挨拶をするクロードとは反対に、エレナは鼻と口を覆う布の下で声を詰まらせていた。
何故、彼は突然この森の奥までやってきたのか。
相変わらず供も連れずにやってきたようだが、わざわざここまで足を運んだ理由は何なのか。エレナは不安になっていき、その表情はどんどん険しくなっていた。
しかし、不安になっていたのはエレナだけではなかったようで、クロードは口元にやわらかな笑みを浮かべたまま眉を下げる。
「邪魔をしたかな」
頷いてしまいそうになったエレナはぎりぎりで思いとどまり、顔の半分を隠す布を外した。
「いえ……何かご用ですか?」
「近くまで来たから寄っただけだ」
「近く……?」
あたりは森である。こんな森の奥に住む変人はエレナくらいだ。狩りをしにきたというならまだわかるが、服装から察するにそうでもないらしい。
この近辺に、いったいどんな用があったというのか。
怪訝に首を傾げたエレナに、クロードはあっさりと肩をすくめ、嘘を認めた。
「嘘だ。君に会いに来た」
「……依頼された薬でしたら、まだ完成していません。いま調整中です」
「そうではなくて、君に会いたかったから来たんだ」
会いたかったから来た、と言われた当人は、薄気味悪い思いでクロードを見上げる。
(“お花好き”の王子様は、こういうことを誰にでも言ってるの……?)
エレナは、同じ人間でありながら、別の種族と接しているような気分だった。
恋愛経験もなく、男女の駆け引きにも縁のないエレナにとって、たとえ冗談でも、心のこもらない甘い言葉を吐けるクロードは、とことん軽薄で不誠実な男に映ってしまう。先日の過度な接触と、あの恋人にあてたような手紙にくわえて、このセリフ。
秘密を握って媚薬を作るよう脅してきたというくせに、いったいどういうつもりだろうか。
(どういうつもりよ……人をからかって、面白がってるの? それともこれがこの人の挨拶? 信じられない……)
気持ちをそのまま表すように体を引いたエレナは、一歩近付いてきたクロードから逃げるべく、小屋のなかに押し戻された。
距離を取ろうとしたエレナが小屋のなかに入ってしまうと、支えを失くした扉はクロードの腕によって支えられる。扉を押さえながら、クロードは動かず、じっとエレナを見つめていた。
「エレナ、会いたかった」
彼の形のいい唇が描くその笑みも、晴れやかな空に似た青の瞳も、どこか悪戯な光をたたえている。
ざわりと、エレナの危機感が何かを訴えかけていた。
毅然とした態度を崩れば付け入られる。目に力を込めて、きっとクロードを睨みつけた。
「殿下、からかわないでください」
「からかってなどいない。私の手紙は見てくれなかったのか?」
クロードは言いながら、招かれもしないエレナの小屋に足を踏み入れる。彼の背後で、扉は風に煽られたように勢いよく閉まった。
更になにか言おうと口を開いたクロードが、その整った眉を顰める。
「……この臭いは?」
小屋に充満する腐乱臭の原因である、まだ調整中の媚薬をエレナは振り返る。
「ああ、これは媚薬の臭いで、材料になる小竜の爪という素材が、独特の臭いなので──」
言いながら、エレナははっとしてクロードに向き直った。彼の眉間には深く皺が走り、ふらつくように棚に寄りかかる。
「殿下!」
エレナは自分に耐抗魔法をかけているため、小竜の爪の臭いを嗅いだところで何の影響も受けないが、クロードは違う。普通の人間にとって、小竜の爪を凝縮したこの薬の臭いは、本来の目的である媚薬そのものに等しい効果をもたらしてしまう。
苦しげに顔を歪ませるクロードに駆け寄り、エレナは彼の体を支えた。
「エ、レナ……これは……なんだ……!」
クロードの額に、汗が浮かんでいた。言葉は途切れ途切れで、足に力は入っていない。背の高いクロードの体は想像より重く、エレナは彼の体をやっとのことで支えていた。
何とかして外へ出なければ。
クロードは、じきに媚薬で自我を保てなくなる。エレナにはそれがわかっていた。
「外へ出ましょう」
扉に手を伸ばす。エレナの手が扉の不格好な取っ手を掴む直前で、大きな手がエレナの手を絡め取った。一瞬で視界がめまぐるしく変化する。
熱に浮かされた青い瞳と高い鼻が迫り、浮遊感とともに壁を覆い隠す棚から天井へ景色は変わっていった。
派手な音をたてながらエレナの体は床に沈み、クロードの重みに押しつぶされる。
衝撃にエレナは目を閉じた。
いつのまにか後頭部に差し入れられたクロードの手がなんとかエレナの頭を守っていたが、それに感謝できる余裕はない。
唇に得体のしれない感触と温もりを感じた。
「んんっ──!!」
エレナは喉の奥で叫びながら王子の体を滅茶苦茶に殴りつけ、乱暴に服を引っ張る。だが抵抗をものともせず、エレナの唇をぬるりとした何かが辿った。
「んんんっ──!?」
背筋をぞくりと悪寒が走り、反対に顔は一気に熱くなる。クロードの息が頬をくすぐると、エレナはいよいよ何が起きているかを自覚して平静を保てない。
「やっ!!」
左右に首を振り、なんとか言葉を発したエレナの唇の内側に、やわらかな熱が入り込む。しっとりと濡れたそれは、性急な口付けに不釣り合いなほど優しくエレナの唇の柔い部分を辿っていく。
「っ……!」
身震いした。
体がざわつき、肌が粟立つ。
「エレナ……」
うわごとのようにクロードは囁き、腰に添えられていた彼の手が、スカートをたくし上げていく。
「でっ、殿下……!!」
止めなければ。エレナは焦った。
いくつもの魔法攻撃が頭に浮かぶが、あまりにも殺傷能力の高いそれらを使えば、クロードの体を傷付けてしまう。
(それはだめ、別の方法でなんとかしないと……!!)
クロードの体の下から這い出ようと床を蹴っても、彼の体は執拗にエレナに迫ってくる。荒い呼吸と衣擦れの音が室内に満ち、押し潰された唇がクロードの口内にゆるく吸い込まれる。
「んぅっ……!」
たくし上げられたスカートの中に入り込んだ彼の手が、エレナの腿に触れる。素肌に触れたクロードの指先は焼け付くように熱く、エレナは必死に足をばたつかせる。
唇を押し当てたまま、クロードは苦しげに囁いた。
「エレナ、ッ……君、を……めちゃくちゃにしてしまう……っ! 逃げて、くれ……」
「だったらっ……放してっ……!!」
「できない……!」
最後の理性を手放すように、クロードはエレナの唇に貪りついた。
がっちりと頭を固定され、逃げ場を失くしたエレナは必死に打開策を考えようとする。しかし、邪魔をするように、クロードの舌はエレナの唇を押し開き、きつく閉じた歯の隙間を探してうごめいていた。
考えながら体を動かせず、動きを止めたエレナの足を、大きな手が這い上がっていく。
(考えて考えて考えて……!! 魔法はだめ、だったら薬の素材……!! 鎮静効果は、陰蛇草、雪蝮の皮、水龍の髭──水龍の髭!!)
エレナが目を開くと、クロードの金色の睫が視界に入る。必死に顔を背けると、あろうことかクロードの唇はエレナの首筋に標的を変えた。
「ひぃっ!」
間抜けで色気のない声をあげながら、エレナは必死で手を伸ばした。
簡素な棚の一番下。
使用頻度の低い水龍の髭を収めた小さな瓶がある。それを取れれば──。
じりじりと床の上を這い上がりながら、首筋から鎖骨へと移ろうクロードの唇に、エレナ真っ赤になっていく。
下肢に走ったクロードの手がとんでもない場所に触れようと迫り、内腿をぴたりとひっつけて阻止する。
エレナの指が、瓶に触れる。引っ掻けるようにして掌に小瓶を握り込んだとき、クロードの唇は服で隠されたエレナの胸の始まりを求めて彷徨っていた。
「殿下、すみません!!」
一応謝意を表してから、エレナは小瓶の木栓を親指で弾き飛ばす。
小竜の爪の腐乱臭とはまた違う、異臭が一気に広がった。
つんと鼻にくる刺激臭は目にも染みるようでエレナは顔をしかめる。だが、その刺激臭は、媚薬よりもっと強烈にクロードに作用したようだった。
ブロンドを戴く頭がぐらりと揺れて、彼の体は力なくエレナの上で崩れた。
「うっ……」
完全にクロードの体重を受けることになったエレナは呻きながら、ほっと安堵の息を吐いて強張った体から力を抜く。
ずっしりとしたクロードの重みに息苦しさはあったが、全身の筋肉が弛緩して動けそうになかった。
(あ、危なかった……)
水龍の髭の鎮静効果で気絶しているクロードの下で、エレナはしばらく呆然と天井を見上げていた。
にこやかに挨拶をするクロードとは反対に、エレナは鼻と口を覆う布の下で声を詰まらせていた。
何故、彼は突然この森の奥までやってきたのか。
相変わらず供も連れずにやってきたようだが、わざわざここまで足を運んだ理由は何なのか。エレナは不安になっていき、その表情はどんどん険しくなっていた。
しかし、不安になっていたのはエレナだけではなかったようで、クロードは口元にやわらかな笑みを浮かべたまま眉を下げる。
「邪魔をしたかな」
頷いてしまいそうになったエレナはぎりぎりで思いとどまり、顔の半分を隠す布を外した。
「いえ……何かご用ですか?」
「近くまで来たから寄っただけだ」
「近く……?」
あたりは森である。こんな森の奥に住む変人はエレナくらいだ。狩りをしにきたというならまだわかるが、服装から察するにそうでもないらしい。
この近辺に、いったいどんな用があったというのか。
怪訝に首を傾げたエレナに、クロードはあっさりと肩をすくめ、嘘を認めた。
「嘘だ。君に会いに来た」
「……依頼された薬でしたら、まだ完成していません。いま調整中です」
「そうではなくて、君に会いたかったから来たんだ」
会いたかったから来た、と言われた当人は、薄気味悪い思いでクロードを見上げる。
(“お花好き”の王子様は、こういうことを誰にでも言ってるの……?)
エレナは、同じ人間でありながら、別の種族と接しているような気分だった。
恋愛経験もなく、男女の駆け引きにも縁のないエレナにとって、たとえ冗談でも、心のこもらない甘い言葉を吐けるクロードは、とことん軽薄で不誠実な男に映ってしまう。先日の過度な接触と、あの恋人にあてたような手紙にくわえて、このセリフ。
秘密を握って媚薬を作るよう脅してきたというくせに、いったいどういうつもりだろうか。
(どういうつもりよ……人をからかって、面白がってるの? それともこれがこの人の挨拶? 信じられない……)
気持ちをそのまま表すように体を引いたエレナは、一歩近付いてきたクロードから逃げるべく、小屋のなかに押し戻された。
距離を取ろうとしたエレナが小屋のなかに入ってしまうと、支えを失くした扉はクロードの腕によって支えられる。扉を押さえながら、クロードは動かず、じっとエレナを見つめていた。
「エレナ、会いたかった」
彼の形のいい唇が描くその笑みも、晴れやかな空に似た青の瞳も、どこか悪戯な光をたたえている。
ざわりと、エレナの危機感が何かを訴えかけていた。
毅然とした態度を崩れば付け入られる。目に力を込めて、きっとクロードを睨みつけた。
「殿下、からかわないでください」
「からかってなどいない。私の手紙は見てくれなかったのか?」
クロードは言いながら、招かれもしないエレナの小屋に足を踏み入れる。彼の背後で、扉は風に煽られたように勢いよく閉まった。
更になにか言おうと口を開いたクロードが、その整った眉を顰める。
「……この臭いは?」
小屋に充満する腐乱臭の原因である、まだ調整中の媚薬をエレナは振り返る。
「ああ、これは媚薬の臭いで、材料になる小竜の爪という素材が、独特の臭いなので──」
言いながら、エレナははっとしてクロードに向き直った。彼の眉間には深く皺が走り、ふらつくように棚に寄りかかる。
「殿下!」
エレナは自分に耐抗魔法をかけているため、小竜の爪の臭いを嗅いだところで何の影響も受けないが、クロードは違う。普通の人間にとって、小竜の爪を凝縮したこの薬の臭いは、本来の目的である媚薬そのものに等しい効果をもたらしてしまう。
苦しげに顔を歪ませるクロードに駆け寄り、エレナは彼の体を支えた。
「エ、レナ……これは……なんだ……!」
クロードの額に、汗が浮かんでいた。言葉は途切れ途切れで、足に力は入っていない。背の高いクロードの体は想像より重く、エレナは彼の体をやっとのことで支えていた。
何とかして外へ出なければ。
クロードは、じきに媚薬で自我を保てなくなる。エレナにはそれがわかっていた。
「外へ出ましょう」
扉に手を伸ばす。エレナの手が扉の不格好な取っ手を掴む直前で、大きな手がエレナの手を絡め取った。一瞬で視界がめまぐるしく変化する。
熱に浮かされた青い瞳と高い鼻が迫り、浮遊感とともに壁を覆い隠す棚から天井へ景色は変わっていった。
派手な音をたてながらエレナの体は床に沈み、クロードの重みに押しつぶされる。
衝撃にエレナは目を閉じた。
いつのまにか後頭部に差し入れられたクロードの手がなんとかエレナの頭を守っていたが、それに感謝できる余裕はない。
唇に得体のしれない感触と温もりを感じた。
「んんっ──!!」
エレナは喉の奥で叫びながら王子の体を滅茶苦茶に殴りつけ、乱暴に服を引っ張る。だが抵抗をものともせず、エレナの唇をぬるりとした何かが辿った。
「んんんっ──!?」
背筋をぞくりと悪寒が走り、反対に顔は一気に熱くなる。クロードの息が頬をくすぐると、エレナはいよいよ何が起きているかを自覚して平静を保てない。
「やっ!!」
左右に首を振り、なんとか言葉を発したエレナの唇の内側に、やわらかな熱が入り込む。しっとりと濡れたそれは、性急な口付けに不釣り合いなほど優しくエレナの唇の柔い部分を辿っていく。
「っ……!」
身震いした。
体がざわつき、肌が粟立つ。
「エレナ……」
うわごとのようにクロードは囁き、腰に添えられていた彼の手が、スカートをたくし上げていく。
「でっ、殿下……!!」
止めなければ。エレナは焦った。
いくつもの魔法攻撃が頭に浮かぶが、あまりにも殺傷能力の高いそれらを使えば、クロードの体を傷付けてしまう。
(それはだめ、別の方法でなんとかしないと……!!)
クロードの体の下から這い出ようと床を蹴っても、彼の体は執拗にエレナに迫ってくる。荒い呼吸と衣擦れの音が室内に満ち、押し潰された唇がクロードの口内にゆるく吸い込まれる。
「んぅっ……!」
たくし上げられたスカートの中に入り込んだ彼の手が、エレナの腿に触れる。素肌に触れたクロードの指先は焼け付くように熱く、エレナは必死に足をばたつかせる。
唇を押し当てたまま、クロードは苦しげに囁いた。
「エレナ、ッ……君、を……めちゃくちゃにしてしまう……っ! 逃げて、くれ……」
「だったらっ……放してっ……!!」
「できない……!」
最後の理性を手放すように、クロードはエレナの唇に貪りついた。
がっちりと頭を固定され、逃げ場を失くしたエレナは必死に打開策を考えようとする。しかし、邪魔をするように、クロードの舌はエレナの唇を押し開き、きつく閉じた歯の隙間を探してうごめいていた。
考えながら体を動かせず、動きを止めたエレナの足を、大きな手が這い上がっていく。
(考えて考えて考えて……!! 魔法はだめ、だったら薬の素材……!! 鎮静効果は、陰蛇草、雪蝮の皮、水龍の髭──水龍の髭!!)
エレナが目を開くと、クロードの金色の睫が視界に入る。必死に顔を背けると、あろうことかクロードの唇はエレナの首筋に標的を変えた。
「ひぃっ!」
間抜けで色気のない声をあげながら、エレナは必死で手を伸ばした。
簡素な棚の一番下。
使用頻度の低い水龍の髭を収めた小さな瓶がある。それを取れれば──。
じりじりと床の上を這い上がりながら、首筋から鎖骨へと移ろうクロードの唇に、エレナ真っ赤になっていく。
下肢に走ったクロードの手がとんでもない場所に触れようと迫り、内腿をぴたりとひっつけて阻止する。
エレナの指が、瓶に触れる。引っ掻けるようにして掌に小瓶を握り込んだとき、クロードの唇は服で隠されたエレナの胸の始まりを求めて彷徨っていた。
「殿下、すみません!!」
一応謝意を表してから、エレナは小瓶の木栓を親指で弾き飛ばす。
小竜の爪の腐乱臭とはまた違う、異臭が一気に広がった。
つんと鼻にくる刺激臭は目にも染みるようでエレナは顔をしかめる。だが、その刺激臭は、媚薬よりもっと強烈にクロードに作用したようだった。
ブロンドを戴く頭がぐらりと揺れて、彼の体は力なくエレナの上で崩れた。
「うっ……」
完全にクロードの体重を受けることになったエレナは呻きながら、ほっと安堵の息を吐いて強張った体から力を抜く。
ずっしりとしたクロードの重みに息苦しさはあったが、全身の筋肉が弛緩して動けそうになかった。
(あ、危なかった……)
水龍の髭の鎮静効果で気絶しているクロードの下で、エレナはしばらく呆然と天井を見上げていた。
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