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イチ
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幼い頃に遊んでいた、れいなと登の秘密基地。
静かで、少し不気味な森の奥にある館。
好奇心盛んな登は、館に入る。
れいなは、怖がりながら登について歩く。
館には、全身を映す鏡があった。
れいなは鏡を見た。
鏡の中のれいなは、まるで生きている感じがした。
怖くなったれいなは、登をひっぱり館から出た。
ジリリリリリ…
いつもと同じ時間に目覚まし時計が鳴る。
(あぁもう朝か…)
(懐かしい夢だったなぁ。)
一人暮らしのれいな。
学校へ行く用意をして家を出る。
(今日も起きてないだろうな。)
れいなは必ず、幼なじみの登を迎えに行く。
登の実家のチャイムを押すれいな。
でてくるのは、登じゃなくて母だった。
もうわかりきってる事。
ギリギリまで寝ている登は、いつもぼさぼさの髪で出てくる。
れいなはいつも気になっていた。
「ねぇ、すごい事になってるよ、良いの。」
適当に手グシをする登。
身だしなみはどうでも良く、周りを気にしない男だった。
いつも二人で登校するので、周りからヤジも飛んでくる。
「お前らもうヤッてんだろ?」
「昨日も激しくか?」
「れいな、俺の相手もしてよ。」
登は適当に相手をする。
「朝からうるせぇよ!バカどもが。」
そう言っては睨みを利かせ、おっぱらう感じだった。
「れいな大丈夫か?」
「気にすんなよ。」
れいなは、ガサツだけど優しくしてくれる登の事が好きだった。
学校でのれいなは、その可愛いさから男達にモテる。
登を好きなれいなは、他の男に興味はない。
仲良くしてる女の子と話す程度で過ごしていた。
生活費を稼ぐため、コンビニでバイトをしているれいな。
学校が終わったら、すぐバイト先へ向かう。
レジに立つれいなに話しかける男は多い。
いつも高級車に乗って、タバコを買いにくる男がいた。
名札を見ながら話しかけてくる。
「麻宮さん?いつもいるよね。」
「学生でしょ?大学の資金かなにか?」
れいなは、お客さんを無視する訳にはいかないので答える。
「いえ、生活費をちょっと。一人暮らしなんで…」
れいなは、バカ正直に言ってしまう。
「じゃあバイト終わるまで待ってるよ。」
「俺と遊んで。」
れいなは、遊ぶ事はできないとはっきり断る。
バイト終わりの時間が来て、帰ろうとする。
その男は駐車場で待っていた。
怖くなったれいなは、逃げるように帰る。
追いかけてくる事はなかった。
静かで、少し不気味な森の奥にある館。
好奇心盛んな登は、館に入る。
れいなは、怖がりながら登について歩く。
館には、全身を映す鏡があった。
れいなは鏡を見た。
鏡の中のれいなは、まるで生きている感じがした。
怖くなったれいなは、登をひっぱり館から出た。
ジリリリリリ…
いつもと同じ時間に目覚まし時計が鳴る。
(あぁもう朝か…)
(懐かしい夢だったなぁ。)
一人暮らしのれいな。
学校へ行く用意をして家を出る。
(今日も起きてないだろうな。)
れいなは必ず、幼なじみの登を迎えに行く。
登の実家のチャイムを押すれいな。
でてくるのは、登じゃなくて母だった。
もうわかりきってる事。
ギリギリまで寝ている登は、いつもぼさぼさの髪で出てくる。
れいなはいつも気になっていた。
「ねぇ、すごい事になってるよ、良いの。」
適当に手グシをする登。
身だしなみはどうでも良く、周りを気にしない男だった。
いつも二人で登校するので、周りからヤジも飛んでくる。
「お前らもうヤッてんだろ?」
「昨日も激しくか?」
「れいな、俺の相手もしてよ。」
登は適当に相手をする。
「朝からうるせぇよ!バカどもが。」
そう言っては睨みを利かせ、おっぱらう感じだった。
「れいな大丈夫か?」
「気にすんなよ。」
れいなは、ガサツだけど優しくしてくれる登の事が好きだった。
学校でのれいなは、その可愛いさから男達にモテる。
登を好きなれいなは、他の男に興味はない。
仲良くしてる女の子と話す程度で過ごしていた。
生活費を稼ぐため、コンビニでバイトをしているれいな。
学校が終わったら、すぐバイト先へ向かう。
レジに立つれいなに話しかける男は多い。
いつも高級車に乗って、タバコを買いにくる男がいた。
名札を見ながら話しかけてくる。
「麻宮さん?いつもいるよね。」
「学生でしょ?大学の資金かなにか?」
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「いえ、生活費をちょっと。一人暮らしなんで…」
れいなは、バカ正直に言ってしまう。
「じゃあバイト終わるまで待ってるよ。」
「俺と遊んで。」
れいなは、遊ぶ事はできないとはっきり断る。
バイト終わりの時間が来て、帰ろうとする。
その男は駐車場で待っていた。
怖くなったれいなは、逃げるように帰る。
追いかけてくる事はなかった。
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