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後悔

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人気者には、そのスクープを狙う記者たちが、付きまとう。

彼女の自宅前にも、記者は、潜んでいた。

大道マネージャーは、鋭く見抜き、記者たちを蹴散らしていた。

大道が帰った事を確認して、彼女は素早くゆうまの自宅へ向かっていた。

ゆうまの人気も上がってきていたが、たまに記者がなにかないかな?程度で自宅前に来ていた。

悪いことは重なる。

いつものように、ゆうまの自宅にいる彼女。

ゆうまの、飲むお酒がなくなり、2人でコンビニへ買いに行った。

ちょっと不安だったが、2人で外を歩く嬉しさに、彼女は、ほろ酔いだった。

その時に、記者は潜んでいた。

2人のスクープ写真を撮った記者は、編集室へ戻る。

写真を確認した後、この記者は、2人を揺する事を考える。

最初に、人気アイドルを揺すろうか?
だが万が一、チクられたら、自分が危ない。人気アイドルの会社はかなりでかい…。

男のほうは、人気が上り始めたばかり…。

記者は、ゆうまを揺すってみることにした。

次の日
ゆうまの帰りを待つ記者。

ゆうまの姿を見つけ、近づく。

記者は、にこやかに話しかけた。

「こんばんは、桜庭ゆうまさん。週刊誌の者です。」

ゆうまは突然話しかけられ驚いた。記者をじっと見た。

記者は、ゆうまに写真を渡して、話し始める。

「キレイに撮れてるでしょ?明日、出そうと思ってるんですよー。良いですか?」

ゆうまは、それを聞いて、悪い顔をした。

記者の想像もしないことを口にする。

「出してもいいよ、どうぞ。」

記者は強がりを言ってるだけだと思い、ゆうまに言う。

「ほんとは、出されちゃまずいでしょ?わかってますよ。彼女泣くよ、きっと。…安くしときますよ?」

ゆうまは記者を見下す顔で言い返す。

「出しても良いって言ってんだろ。てめえにやるカネなんかねぇよ。帰れば~か。」

吐き捨てて、ゆうまは自宅へ入って行った。

記者は頭にきた。

編集室に急いで戻り、捏造記事とともに写真を、次の日発売の週刊誌に載せた。


ゆうまは部屋に入ると、彼女に電話した。
記事がでて、取り乱すであろう姿を、想像した時、めんどくさくなり、捨ててしまおうと思った。


彼女が電話にでる。



ゆうまは始めから別れを切り出す。

「あーもしもし?、わりぃけど、もぅ会わねぇから。」

突然言われて、どうして?しか、言えない彼女。

ゆうまは一方的に言う。

「いや、もうめんどくせぇんだよ。お前とは、ヤりたかっただけ。もうくんなよ。」

そう言って、電話を切り着信拒否にする。


彼女は頭が真っ白になった。
何度、電話を掛けても繋がらない。


ベッドに顔をうつぶせ泣きじゃくった。





彼女は、一睡もしないで、朝を迎える。

髪はボサボサになり、目は腫れている。

憔悴しきった彼女に追い討ちの電話が鳴る。

大道マネージャーからだった。

彼女は、疲れきった声で、電話にでる。

大道マネージャーは、キレていた。

「今、下にいるから早くこい!」

そう言って大道は電話を切る。




彼女は、もうなにがなんだかわからない…。


急いで、大道の待つ車へ向かう。

車に乗った彼女に、大道は、週刊誌を投げつけ睨む。


「なたやってんだ!ばかやろう!」


大道は、大声で彼女に言い、アクセルを思い切り踏んで、車を走らせた。


週刊誌をひらいて記事を見た。


写真は、いつ撮られたものか、すぐにわかったが、記事が事実と違うことをたくさん書いてある。

彼女は無言のまま週刊誌を睨む。


大道の走らせた車は、会社に来た。
彼女に待ったいたのは、お偉いさんがたの罵声。
そして、謹慎処分だった。


謹慎処分になった彼女は、自宅に戻るため、大道の車に乗る。



怒鳴られながらの帰り道だった。



自宅に戻った彼女は、ガランとした部屋で、座ってうつむいたまま…。

信じていた男に捨てられ…


仕事をなくし…


みんなからの信用もなくなった…


どうしてこんなことに…


どうして…


やりきれない、悔しい気持ちが胸に熱く沸き出て、苦しくなり、彼女は、声をあげて泣いた。


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