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結咲と愛と

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結咲は、歌番組に出演するためテレビ局に来ていた。

他の番組に出演するため、愛もテレビ局にいる。

結咲の愛へのいじわる作戦が始まる。

(愛の楽屋はここね。ふふ。)

愛は、番組収録中のため楽屋に居ない。

「失礼しまーす。」

(まぁ誰もいないけど…ふふ。)

結咲は楽屋のテーブルにあるお弁当を見る。

(今日は幕の内弁当ね。醤油さん出番よ。)

結咲は、幕の内弁当のふたをキレイに開ける。

(さぁお醤油さん、おかずをひたひたにしてね。ふふ。)

結咲は、おかずが浸るくらい醤油をかけた。

(幕の内弁当じゃなくて、日の丸弁当よ!)

(小さなかり梅と白いごはんだけで食べなさい。ふふ。)

幕の内弁当のふたをキレイに戻す結咲。

結咲はそそくさ楽屋をでる。

「失礼しました。」

自分の楽屋へ戻った。


愛は、休憩に楽屋へ戻ってきた。

「お腹すいた~。」

(今日なにかな?)

愛は、幕の内弁当のふたを開けた。

(な、なにこれ?醤油?)


幕の内弁当のおかずは醤油の海に沈んでいた。

(醤油づけ弁当?)

(まぁいいや、腹も減ったし白ごはんがすすむわ。)

なんでもありの愛は、食べてしまった。



数日後の相田プロ提供の番組

いつものように、新曲やライブの宣伝。

アイドルたちのワイワイトークから始まる。

「みなさん来てくださーい。」

「はい!つづいてのコーナーは?」


場面が切り替わり愛がタイトルコールをする。


「いたがらないでね!」

「足つぼマッサージたいけつぅ~。」


いえーい。

わらわら


愛がルール説明をする。


「今回もトーナメント方式です。」

「5分間、交互に足つぼを刺激します。」

「声をだすか、ギブアップしたら負けです。」

「一番勝った人は、誰か指名して、あることをしてもらいまーす。」


え?なに?

こわ~い。

がんばろー。

足つぼ刺激バトルがはじまる。

「んん…んーんんー。」

「はい交代。」

「んんんんーん…あぁ…いった…。」

「はい負け。」

案の定決勝戦は、結咲と愛。

(いくわよ愛。思いきりグリグリしてやる。ふふ。)

結咲が愛の足裏を棒でグリグリかき回す。

愛はもん絶する。

(くぅ…いだだだだ…あーだめだ。)

「いった~い…。」

結咲の優勝。

(ひどい顔だったわ。ファンも引いたわね。ふふ。)


愛は司会をする。

「あー痛かった。それでは、負けた人がすることはこちら。」


ジャジャン…。


電動あんま改-KAI-マックスパワー…。


「はいこれでとことんやられまーす。」

「結咲ちゃんご指名をどう…」

「愛ちゃんでーす。」


くい気味に言う結咲。


うぃ~ん。

ブルブル…。


愛はマットに寝かされ、色んなところに当てられる。

「あ~だめだめそこは…あぁ~」

「うぅ…はぁ…あ…あぁ…あん…。」

結咲は、とことん電動あんまを当てる。

「あ!そこはカットされちゃう。」

「あ…やめ…あ…うふん…ぁ…い…い…あん…。」


「しゅうりょー」

他のアイドルの声。


結咲はご満悦。

(恥ずかし。ふふ。)

愛は、目覚めそうだった。

(…よか…った…もら…ってこ…。)


はい!オッケー。


収録が終わり、楽屋へ戻る愛。

大道さんが嬉しいお知らせをしてくれた。

「アイリがライブハウスでライブやるぞ。」

「愛、アイリに憧れてたんだろ?いくか?」


愛は、嬉しい感情が溢れでる。

(アイリに会える!あーアイリぃ~。)

「もちろん、行きます!あー早く会いたいなぁ。」


数日後の朝

アイリに会える事にルンルンの愛。

ばっちりメイクでカナ様にお願いをする。

「カナ様、素敵なお洋服お願いします!」


カナ様は思う。

(我はおまえのスタイリストではないわ!)

カナ様は、服を召還する。


パンクゴシックロリータ…。


やっぱりこういうのが大好きなのね…。

愛は、迎えにきた大道さんとライブハウスへ向かう。

ライブハウスへ着いた愛は、胸がドキドキしていた。

(アイリぃ~。)

控え室へ向かう大道さんと愛。

すでに衣装に着替えて待機しているアイリがいた。

その姿にうっとりする。

(アイリ…また会えたね。あぁ可愛いなぁ。)

アイリの可愛いさに魅了される愛。

(…可愛い~。)

アイリはぼぉ~と立っている愛に話しかける。

「あぁ!愛さん。来てくれたの?」

「初めまして、アイリです。いつも見てますよ。」

「楽しいね、あの番組。」

愛は我に帰る。

「あ?は、はじめまして、愛です。」

「ライブ頑張って下さいね。」

「あの…番組…あはぁ…。」


アイリは、愛の曲や出演番組など、いつも見ていた。

愛の天真爛漫な姿に、自分にはない魅力にひかれて大好きになっていた。

愛とアイリ、大道さんと話している時、アイリが提案した。

「もしよかったらステージに呼んで良い?」

愛は、困惑する。

「もちろん、良いですけど…衣装…が」

大道さんはつっこむ。

「もう衣装みたいなの着てるだろ。良いよ!アイリ、この後は仕事入ってないし。愛の曲も車にあるよ。」

ライブに出演する事になった愛。

アイリのライブが始まった。

小さなライブハウスだが、ファンで埋めつくされていた。

アイリがステージに立つ。


アイリぃー!

アイリーこっちぃー!

盛り上がるファンたち。

曲が始まりどんどん盛り上がる。

それを舞台袖で見ている愛。

感極まって涙が溢れてくる。


そしてアイリが愛を呼ぶ。

「すっごいゲストがきてるよー!」

「愛ちゃーん!」


愛がステージに立つ。

盛り上がるファンたち。

おぉー!

愛ぃー!

こっちー!


「どうもみなさん。愛でーす。」


アイリと愛のちょっとだけのトーク。


愛の曲が流れる。

おぉー!

アイリぃ!

愛ぃ!


アイリは、大好きな愛の曲を覚えていた。

愛に合わせて歌う。

うぉほー!

愛ぃー!

んはい、んはい!


それを見ていた大道さんは閃く。

最後まで盛り上がったまま無事にライブは終わった。

控え室に戻った愛とアイリ。大道さんもいる。

「愛さん。ほんとにありがとう。」

アイリは、大好きな愛とステージに立てた事が嬉しかった。

アイリと楽しくできた愛は、涙がとまらない。

ずっと泣く愛を心配そうに見るアイリ。

愛はごまかす。

「アイリさん凄くて感動しちゃった。」


その時、大道さんが二人に話す。

「二人組まないか?」

愛とアイリはどういう事?となる。

「俺の感がユニットでいけば?って言ってるんだよ。」


アイリは、愛と一緒に仕事をできると喜ぶ。

愛も当然、喜んだ。

大道さんは、片岡さんに曲をお願いする事にした。

会社にもOKをもらい愛とアイリのユニットができた。


LOVEIS


というユニット名で愛とアイリは活動する。


ある日の夜


ぼろアパートでくつろぐ愛。

(あーお腹すいたなぁ…コンビニ行こっかな。)

財布をもってコンビニに行こうとする愛。

「我もいく」


カナ様はおっしゃる。

えぇ?ついてくるのと思いながら愛とカナ様はコンビニへ向かう。

その道で待ち伏せしていた女がいた。

(やっとこの時がきたわ。毎日毎日どれだけ待たされたことか。ふふ。)

愛を落とすためカメラを持ち、スクープ写真を撮ろうとする結咲。

行きつけのホストを使い、愛をホスト狂いの女に仕立てようとした。

結咲がホストに連絡する。

「それじゃあ愛を落としてね。上手くいったらボトル入れてあげるわよ。」

ホストが愛とカナ様に近づく。

「こんばんは。素敵なお姫様たち。」

キラリん。

白い歯が光る。

愛とカナ様は無言…。

「とても美しい。あなたに会えた事は奇跡だ。」

「ボクはホストをしています。出会えた記念にお代はすべてボクがお支払いします。ぜひ、いきませんか。おお~。」

愛は…

「未成年なんで無理です。」

ホストはノンノンをする。

「大丈夫、OK、う~ん、問題なってんぐ。ノンあるこーるもあるよベイベあはん。」

カナ様はおっしゃる。

「我がいく」

「愛、買い物して帰れ」

愛は、カナ様ならこの変な人の相手も大丈夫だろうと思い、さっさとその場から逃げた。

「おほぅ。待ってくれよベイベ。」

ホストは目的の愛を逃がす。

カナ様はホストに言う。

「我だけじゃふまんか」

「案内を」

あなたじゃないんですよ、しかも怖いと思いながらホストは、こちらですと歩き始めた。

結咲は失敗したホストに腹がたつ。

歩きながらいつ逃げようか企むホスト。

暗いところを歩く。

結咲はホストに文句を言うため後をつけていた。

ホストは振り返りカナ様に言う。

「もすこし行ったら…はう。」

パタ

魔道パンチ炸裂


遠くで見ていた結咲はなにが起きた?と思う。

カナ様は姿を消して結咲の後ろに現れる。

「なにをしている」

結咲は驚き声がでない。

カナ様は、結咲の持っているカメラを奪い片手で壊す。


バキバキ


恐ろしくて震える結咲。

カナ様はおっしゃる。

「おまえ愛を苦しめたいのだろう」

「我が教えてやろう」


結咲は愛を苦しませる方法に食いつく。

「どっどうすれば?」

カナ様は教える。

「アイリを狙え」

結咲は聞く。

「アイリ?アイリさんを傷つければ良いの?」


カナ様は言う。

「愚か者め」

「愛はおまえに襲いかかるわ」

結咲はわからない。

「じゃどうすれば良いの?」

カナ様はおっしゃる。

「仲良くせよ」

「とことんな」

カナ様はそう言って闇夜に姿を消す。



(アイリと仲良くすれば良いの?まぁいいわ。やってみるわよ。ふふ。)


結咲は実行を決意した。

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