114 / 182
第1章
第百十三話 カラルとの対戦
しおりを挟む
ルーミエ、ユウキ、レイラとで街のはずれの荒野に移動して準備を行う。
「もう一度ルールの確認をするけど、相手の胴体にタッチした方の勝ちでいいかな?」
カラルは自信ありげに頷く。
「ええ、それで勝った方は負けた方に願い事をかなえてもらう……」
「ああ、いいよ」
カラルは勝負のたびに、景品を賭ける。俺としては嫁なんだから何でも叶えてあげるつもりなのだが、遠慮しているのだろうか……。
分析能力でカラルを見る。
◇ ◇ ◇
Lv6666 HP53413/MP86988
強さ:10160 守り:10800 器用さ:20120 賢さ:8803 魔法耐性:8100 魔法威力:26220 創造:16700 ボーナス:9206
◇ ◇ ◇
カラルの封印を解いてから二度見どころではなく、何度も何度も確認したこの化け物じみた数字。まだ”契(ちぎ)りの寝具”での強さの共有は行っていない。
項目の数は俺より一つ多く、創造というのがある。ちなみに俺のステータスと比べるほとんどが倍以上ある。
◇ ◇ ◇
Lv3206 HP32060/MP32060
強さ:4160 守り:4000、器用さ:5100 賢さ:10700 魔法耐性:4100 魔法威力:4000 ボーナス:0
◇ ◇ ◇
低速クロック・アップ……発動。極私的絶対王国(マイキングダム)発動。
「ふふ、アキト様に包まれる感覚ですわ」
ユウキが手をあげる。
「それじゃあ、いくよ。はじめ!」
「はあっ!」
開始と同時にカラルは気合を入れると極私的絶対王国(マイキングダム)は壊れてしまう。これは竜魔族相手で経験済みのことだ。カラルはどや顔でこちらを見ている。
カラルの右手から小さな魔法陣が展開される。手を突っ込み何か取り出すのかなと思ったが、背中を軽く触れられ、勝負は一瞬でついた。
振り返るとひらひらとカラルが手を振っている。ああ、そうか、転移魔法陣の応用か……やられた。
「一本目はカラルの勝ち~」
「うふふ、驚いた?」
「ちょっと想像できなかったな」
極私的絶対王国(マイキングダム)は通じない。ならばクロックアップで対抗する。
「二本目はじめ!」
ユウキが高らかに叫ぶ。始まりと同時に中速クロックアップでカラルを攻める。それでもすべて見切られているようで、避けたり、手で払いのけられ、スキあらばこちらにも触れようとして手を伸ばしてくる。
さらに速度を上げるとカラルの表情が険しくなってきた。超高速クロックアップにまで速度をあげると、さすがについてこられないようだ。
「はあっ!」
!?また気合で俺の集中を途切れさせたのか?なんだよ、その何でもありの防御方法は!
極私的絶対王国(マイキングダム)に続いてクロックアップまで通じないのか?カラルは汗だくになりながらも防ぎ切った。
「いかがですか?アキト様」
「我が嫁ながら恐ろしくもあるし、愛おしくもあるかな……」
「あらお上手ね」
必勝パターンが二つとも破られ後がない。奥の手で決着をつけるか。心の中でつぶやく。
『項目状態保存(セーブ・ステータスポイント)』
カラルのステータス状態を保存する。
『全項目数値零(ムーブトゥボーナス)』
カラルのステータス項目はすべて0にする。そして極私的絶対王国(マイキングダム)を発動。
「アキト様、それは通じませんわ」
「それはどうかな?……動くな、カラル」
「はぁ!!」
気合で極私的絶対王国(マイキングダム)を打ち破ろうとしているが、ステータスは全てをゼロなので、力を入らないはずだ。素早く懐に入り、首筋にキスをする。
「アキトのえっち~!あ、違った。一本」
「そんな、どうして?」
「どうする、もう一度するか?」
「これは確か……わらわの封印を解かれる時に竜魔族に使われていたものと同じもの?」
「そうだ……あの状況を見ていたのか?」
「ええ、しっかりと。あとから分析しましたが、まったく理解ができませんでしたわ。それではもう一度対戦しても、同じ結果になるのかしら?」
「ああ、そうだな」
「んもう、せっかく勝てると思ったのにぃ!」
『数値読出(ロード・ステータスポイント)』
カラルのステータスを全て元に戻す。
「勝てたら何をおねだりするつもりだったの?」
「一晩独り占め」
「そんなのいつもしているじゃないか。俺の願い事は……カラルの昔の話を詳しく聞かせてほしいと思っているんだけど、いいよね?」
「ええ、喜んで!!」
「もう一度ルールの確認をするけど、相手の胴体にタッチした方の勝ちでいいかな?」
カラルは自信ありげに頷く。
「ええ、それで勝った方は負けた方に願い事をかなえてもらう……」
「ああ、いいよ」
カラルは勝負のたびに、景品を賭ける。俺としては嫁なんだから何でも叶えてあげるつもりなのだが、遠慮しているのだろうか……。
分析能力でカラルを見る。
◇ ◇ ◇
Lv6666 HP53413/MP86988
強さ:10160 守り:10800 器用さ:20120 賢さ:8803 魔法耐性:8100 魔法威力:26220 創造:16700 ボーナス:9206
◇ ◇ ◇
カラルの封印を解いてから二度見どころではなく、何度も何度も確認したこの化け物じみた数字。まだ”契(ちぎ)りの寝具”での強さの共有は行っていない。
項目の数は俺より一つ多く、創造というのがある。ちなみに俺のステータスと比べるほとんどが倍以上ある。
◇ ◇ ◇
Lv3206 HP32060/MP32060
強さ:4160 守り:4000、器用さ:5100 賢さ:10700 魔法耐性:4100 魔法威力:4000 ボーナス:0
◇ ◇ ◇
低速クロック・アップ……発動。極私的絶対王国(マイキングダム)発動。
「ふふ、アキト様に包まれる感覚ですわ」
ユウキが手をあげる。
「それじゃあ、いくよ。はじめ!」
「はあっ!」
開始と同時にカラルは気合を入れると極私的絶対王国(マイキングダム)は壊れてしまう。これは竜魔族相手で経験済みのことだ。カラルはどや顔でこちらを見ている。
カラルの右手から小さな魔法陣が展開される。手を突っ込み何か取り出すのかなと思ったが、背中を軽く触れられ、勝負は一瞬でついた。
振り返るとひらひらとカラルが手を振っている。ああ、そうか、転移魔法陣の応用か……やられた。
「一本目はカラルの勝ち~」
「うふふ、驚いた?」
「ちょっと想像できなかったな」
極私的絶対王国(マイキングダム)は通じない。ならばクロックアップで対抗する。
「二本目はじめ!」
ユウキが高らかに叫ぶ。始まりと同時に中速クロックアップでカラルを攻める。それでもすべて見切られているようで、避けたり、手で払いのけられ、スキあらばこちらにも触れようとして手を伸ばしてくる。
さらに速度を上げるとカラルの表情が険しくなってきた。超高速クロックアップにまで速度をあげると、さすがについてこられないようだ。
「はあっ!」
!?また気合で俺の集中を途切れさせたのか?なんだよ、その何でもありの防御方法は!
極私的絶対王国(マイキングダム)に続いてクロックアップまで通じないのか?カラルは汗だくになりながらも防ぎ切った。
「いかがですか?アキト様」
「我が嫁ながら恐ろしくもあるし、愛おしくもあるかな……」
「あらお上手ね」
必勝パターンが二つとも破られ後がない。奥の手で決着をつけるか。心の中でつぶやく。
『項目状態保存(セーブ・ステータスポイント)』
カラルのステータス状態を保存する。
『全項目数値零(ムーブトゥボーナス)』
カラルのステータス項目はすべて0にする。そして極私的絶対王国(マイキングダム)を発動。
「アキト様、それは通じませんわ」
「それはどうかな?……動くな、カラル」
「はぁ!!」
気合で極私的絶対王国(マイキングダム)を打ち破ろうとしているが、ステータスは全てをゼロなので、力を入らないはずだ。素早く懐に入り、首筋にキスをする。
「アキトのえっち~!あ、違った。一本」
「そんな、どうして?」
「どうする、もう一度するか?」
「これは確か……わらわの封印を解かれる時に竜魔族に使われていたものと同じもの?」
「そうだ……あの状況を見ていたのか?」
「ええ、しっかりと。あとから分析しましたが、まったく理解ができませんでしたわ。それではもう一度対戦しても、同じ結果になるのかしら?」
「ああ、そうだな」
「んもう、せっかく勝てると思ったのにぃ!」
『数値読出(ロード・ステータスポイント)』
カラルのステータスを全て元に戻す。
「勝てたら何をおねだりするつもりだったの?」
「一晩独り占め」
「そんなのいつもしているじゃないか。俺の願い事は……カラルの昔の話を詳しく聞かせてほしいと思っているんだけど、いいよね?」
「ええ、喜んで!!」
32
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい(小説家になろうへのリンク)続きは小説家になろうに掲載しています
『異世界に呼ばれて来た25歳DTの俺はキャバ嬢風の闇主様にすべてを捧げたい』
ストーリー:「え!?勇者的活動NG? 誰かを救おうなんて、思ってないですよ」
転移した異世界で闇主様からチート冒険者やうざい2頭身アニマルの排除を任された主人公の25歳童貞野郎。
その途方もない目的達成のご褒美はなんとキャバ嬢のような盛り髪のセクシーな闇主様みずから、卒業のお相手をしてくださるとか!?
対人最強チート魔法と超破壊力の万能バットを駆使しながら、脱童貞を夢見つつ、あてもない異世界ブラック紀行が今始まる。
『異世界に呼ばれて来た25歳DTの俺はキャバ嬢風の闇主様にすべてを捧げたい』
ストーリー:「え!?勇者的活動NG? 誰かを救おうなんて、思ってないですよ」
転移した異世界で闇主様からチート冒険者やうざい2頭身アニマルの排除を任された主人公の25歳童貞野郎。
その途方もない目的達成のご褒美はなんとキャバ嬢のような盛り髪のセクシーな闇主様みずから、卒業のお相手をしてくださるとか!?
対人最強チート魔法と超破壊力の万能バットを駆使しながら、脱童貞を夢見つつ、あてもない異世界ブラック紀行が今始まる。
お気に入りに追加
2,743
あなたにおすすめの小説

クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
空想の中で自由を謳歌していた少年、晴人は、ある日突然現実と夢の境界を越えたような事態に巻き込まれる。
目覚めると彼は真っ白な空間にいた。
動揺するクラスメイト達、状況を掴めない彼の前に現れたのは「神」を名乗る怪しげな存在。彼はいままさにこのクラス全員が異世界へと送り込まれていると告げる。
神は異世界で生き抜く力を身に付けるため、自分に合った能力を自らの手で選び取れと告げる。クラスメイトが興奮と恐怖の狭間で動き出す中、自分の能力欄に違和感を覚えた晴人は手が進むままに動かすと他の者にはない力が自分の能力獲得欄にある事に気がついた。
龍神、邪神、魔神、妖精神、鍛治神、盗神。
六つの神の称号を手に入れ有頂天になる晴人だったが、クラスメイト達が続々と異世界に向かう中ただ一人取り残される。
神と二人っきりでなんとも言えない感覚を味わっていると、突如として鳴り響いた警告音と共に異世界に転生するという不穏な言葉を耳にする。
気が付けばクラスメイト達が転移してくる10年前の世界に転生した彼は、名前をエルピスに変え異世界で生きていくことになる──これは、夢見る少年が家族と運命の為に戦う物語。

ユニークスキルで異世界マイホーム ~俺と共に育つ家~
楠富 つかさ
ファンタジー
地震で倒壊した我が家にて絶命した俺、家入竜也は自分の死因だとしても家が好きで……。
そんな俺に転生を司る女神が提案してくれたのは、俺の成長に応じて育つ異空間を創造する力。この力で俺は生まれ育った家を再び取り戻す。
できれば引きこもりたい俺と異世界の冒険者たちが織りなすソード&ソーサリー、開幕!!
第17回ファンタジー小説大賞にエントリーしました!

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった
Miiya
ファンタジー
学校に一人で残ってた時、突然光りだし、目を開けたら、王宮にいた。どうやら異世界召喚されたらしい。けど鑑定結果で俺は『成長』 『テイム』しかなく、弱いと追い出されたが、実はこれが神クラスだった。そんな彼、多田真司が森で出会ったスライムと旅するお話。
*ちょっとネタばれ
水が大好きなスライム、シンジの世話好きなスライム、建築もしてしまうスライム、小さいけど鉱石仕分けたり探索もするスライム、寝るのが大好きな白いスライム等多種多様で個性的なスライム達も登場!!
*11月にHOTランキング一位獲得しました。
*なるべく毎日投稿ですが日によって変わってきますのでご了承ください。一話2000~2500で投稿しています。
*パソコンからの投稿をメインに切り替えました。ですので字体が違ったり点が変わったりしてますがご了承ください。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる