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第1章
第六十五話 独り占め
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いやー、リゾートホテル良いわ。
波の音を聞き、浜辺でゆったり過ごしながら、冒険者ラッテの愛刀が海底落ちているとして、それをどうやって見つけ出すかということを考えていた。
エソルタ島。その島の形は真円に近く神が創りたもうた島といわれている。
ルーミエに聞くと端から端まで馬車で三十日かかると聞いた。一日当たり三十キロ移動できるとして計算すると……。直径はおおよそ九百キロだ、周囲は二千七百キロとなるのだろうか……その周囲を探索することを想像すると途方もないと感じてしまう。
それに領域(テリトリー)で海底を探索しても輪郭は感じることができても真っ暗であれば見ることはできない。結論として海底を探るということは難しいな、あとは現地に行って考えることにした。
□
夕方、砂浜でのディナーを用意してもらい円卓を五人で囲む。辺りを見ると老年夫婦だったり、家族連れだったり何組かが同じように食事をとっている。
食事が運ばれ飲み物もそろいレイラ挨拶が始まった。
「それでは……、ルーちゃんとユウちゃんとカラちゃんを家族に迎えることができ、家族が増えていくことは本当に嬉しく思っています。これもアキトがとても魅力的な夫ということで妻として心配はしていましたが、相手がわかっている三人でほっとしているのと同時にそのタイミングがやってくるとは思ってもみませんでした」
あ、やっぱり、戸惑うよな。俺も三人同時に娶るなんて思ってなかったし、それに四人でのアレも経験しちゃったしな……。
「後ほど、昨晩何があったのか詳しく聞ききますが、アキトを支える者として、頑張っていきましょうね。それじゃあ、かんぱーい」
後ほど聞き取り調査があるんだね……。
夕日もすっかり沈み、砂浜でのディナーの後は例によって部屋での宴会になった。
いつもなら俺にみんな近づいてくるのだが、今日は様子が違いレイラが対面から胡坐の俺に抱き着いているのだ。今日は離れないといった感じでべったりとくっついている。
レイラが三人に聞いた。
「ルーちゃん、ユウちゃん。結婚についてのご感想を」
ルーミエが顔を赤らめて答える。
「そうね、昨日は緊張して実感がなかったんだけど、ついに憧れの人と一つになれたという喜びが大きかったわ」
確かにそうなんだけど、ちょっとあからさますぎませんかルーミエさん?
「あたしも勢いって大切だなって思った。初めての体験が次々にやってきて、とっても楽しかったよ。お風呂に一緒に入るだけじゃあもう、物足りないね。昨日勉強させてもらったよ。ね、カラル」
初めてなのにルーミエと俺の願いで巻き込まれたユウキ。嫌じゃなかったみたいで良かった。
「アキト様を共有するのは初めてだったけど、本当に刺激的な夜だったわ……」
うっとりと語るカラル。みんなに楽しんでいただけたということで次回もあるなこれは……。しかし目の前のレイラはにっこり微笑んでいるが目は笑っていない。
「よかったね、アキト。……じゃあ、みんなこれから少しの間アキトを占有するからよろしく!」
「「「は~い」」」
みんな聞き分けがいいんだね……。レイラは俺の手を引いてズンズンとお風呂へと向かって行くのであった。
波の音を聞き、浜辺でゆったり過ごしながら、冒険者ラッテの愛刀が海底落ちているとして、それをどうやって見つけ出すかということを考えていた。
エソルタ島。その島の形は真円に近く神が創りたもうた島といわれている。
ルーミエに聞くと端から端まで馬車で三十日かかると聞いた。一日当たり三十キロ移動できるとして計算すると……。直径はおおよそ九百キロだ、周囲は二千七百キロとなるのだろうか……その周囲を探索することを想像すると途方もないと感じてしまう。
それに領域(テリトリー)で海底を探索しても輪郭は感じることができても真っ暗であれば見ることはできない。結論として海底を探るということは難しいな、あとは現地に行って考えることにした。
□
夕方、砂浜でのディナーを用意してもらい円卓を五人で囲む。辺りを見ると老年夫婦だったり、家族連れだったり何組かが同じように食事をとっている。
食事が運ばれ飲み物もそろいレイラ挨拶が始まった。
「それでは……、ルーちゃんとユウちゃんとカラちゃんを家族に迎えることができ、家族が増えていくことは本当に嬉しく思っています。これもアキトがとても魅力的な夫ということで妻として心配はしていましたが、相手がわかっている三人でほっとしているのと同時にそのタイミングがやってくるとは思ってもみませんでした」
あ、やっぱり、戸惑うよな。俺も三人同時に娶るなんて思ってなかったし、それに四人でのアレも経験しちゃったしな……。
「後ほど、昨晩何があったのか詳しく聞ききますが、アキトを支える者として、頑張っていきましょうね。それじゃあ、かんぱーい」
後ほど聞き取り調査があるんだね……。
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いつもなら俺にみんな近づいてくるのだが、今日は様子が違いレイラが対面から胡坐の俺に抱き着いているのだ。今日は離れないといった感じでべったりとくっついている。
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「そうね、昨日は緊張して実感がなかったんだけど、ついに憧れの人と一つになれたという喜びが大きかったわ」
確かにそうなんだけど、ちょっとあからさますぎませんかルーミエさん?
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「よかったね、アキト。……じゃあ、みんなこれから少しの間アキトを占有するからよろしく!」
「「「は~い」」」
みんな聞き分けがいいんだね……。レイラは俺の手を引いてズンズンとお風呂へと向かって行くのであった。
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チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい(小説家になろうへのリンク)続きは小説家になろうに掲載しています
『異世界に呼ばれて来た25歳DTの俺はキャバ嬢風の闇主様にすべてを捧げたい』
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※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
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