22 / 69
第22話 疫病の噂
しおりを挟む
「お帰りなさい!」
そんな叫びと共に、お姉さんが馬から降りてきた青年に抱き着く。その青年は酷く疲れていたようだったけれど、彼女を見た途端に安堵したように微笑み、強く抱き返している。
近くの家からも次々に人々が飛び出してきて、明らかに再会の喜びから歓声を上げて駆け寄っていく。
馬に乗っていた男性たちは皆、マントの下に紺色のシンプルな服を身に着けていた。同じデザインだから制服だろうかと思う。
「どうしたんだ!? 兵役は終わったのか!?」
近くにあった店先から、年配の男性がそう大声で問いかけている。すると、帰ってきた人たちの一人が複雑そうに笑って言った。
「逃げ出してきた、が正しいかな」
その言葉に辺りにざわめきが走る。
「どうしたんだ? 逃げ出したって……大丈夫なのか?」
「いや、何て説明したらいいのか……」
制服姿の青年たちは困惑したように顔を見合わせた。
わたしたちは屋台の店先で、彼らの様子を見つめていた。いや、話を盗み聞きしていたというのが正しい。
兵役というのが聞こえたから、間違いなく彼らは領主――レインデルス家に行った若い人間たち。帰ってこない、という話を聞いたばかりだから気にならない方がおかしい。
村の大通りで馬を横に置いたまま青年たちが質問に答えた結果、まとめるとこんな感じだろうか。
レインデルス家に疫病が発生した。
領主とその家族、さらにその屋敷で働いている者たちが次々と倒れ、医者を呼んだが薬でも魔術でもどうにもならず、悪化する一方。
司令塔とも言える領主が倒れてからは、周りにいるのは愚鈍な部下たちばかりで総崩れになった状態らしい。誰もが自分だけは助かろうと領主の屋敷から逃げ出し、看病する人間など一人も残らなかった。
そんな状態であるから、レインデルス家の敷地内にあった私設騎士団、魔術師団も同じ状況となった。どうも、領主に忠誠を心から誓った人間は一人もいなかったらしく、地位の高い人間から姿を消した。
それも、ただ逃げ出すだけならまだしも、安い給料でこき使われていたという恨みからか、屋敷から金目の物を奪っていくという始末。
こうなったら地位の低い者たちもどうにもならず、取るものも取らずに逃げてきた――ということらしい。
「領主様のところには聖女様がいたんじゃないの? 聖女様はどうしたの……?」
話を聞いていた村の女性が眉根を寄せながら言う。
すると、周りもそれぞれ頷いて、どこか不安げに青年たちの次の言葉を待つ。
「それが、よく解らないんだ」
青年の一人が言うと、また別の青年が悔し気に頷いた。
「聖女様を虐げた呪いじゃないかって噂も出てる」
「呪い!?」
「だっておかしいんだよ。ある日突然、領主様が聖女様が神様に逆らう行為をして神歌を失ったとか言い出して。力を失った聖女様は『生贄』にされたって言うんだ」
「生贄!? だって聖女様がいなかったら……」
「でも、領主様は新しい聖女様がいるから大丈夫だって。神歌を歌えるお嬢様がいるから心配することないって」
――なるほど。
ここまで聞いたらほとんど理解できた。
わたしもマルガリータも、ヴェロニカさえ察したのだ。
「でも、その新しい聖女様がすぐに力を失ったんだ」
青年の話は続いている。「だって、最初に倒れたのはその新しい聖女様だよ? 急に血を吐いて声も出せなくなって、それが始まりだったんだ。だから、そのお嬢様は偽物の聖女様で、本当の聖女様を生贄にした呪い、もしくは祟りが疫病となって襲ったって噂が出て」
「……わたしが全身の毛を毟らずに済みそうですね?」
マルガリータがぎこちなく笑ったが、わたしもヴェロニカも笑うどころではなく。
「やっぱり、呪い返しが効きすぎてるんじゃないかな」
と、小声で囁くしかできない。
マルガリータは胸元にサンドイッチの包みを抱えながら少しだけ沈黙する。仮面に隠れていたから何をしたのか解らなかったけれど、すぐに彼女はこう言った。
「シルフィア様の呪いは無関係の人たちにはかかってないみたいです」
「解るの?」
「はい、『視』ました」
「見た?」
「遠くを視る力、ですかね? 今のわたしは魔力の消費が激しいからあまり長くは使えませんけど、確かに彼らの言う通り、領主の屋敷は壊滅状態ですね。ヴェロニカを虐げた人間全員、起きることもできません。呪いをかけた魔術師も一緒に倒れてますし、再起不能ですね、あれは」
「……大丈夫、なのかなあ?」
わたしはつい、マルガリータのマントを掴んで訊いた。「これから何か、もっと悪いことが起きる?」
「いや、呪い返しはこれで終わりですけど……」
――けど?
「多分、難民がくる」
青年の声が響いている。
「難民?」
「領主様の屋敷の近くに住んでいた人たちも逃げ出してる。どうも、聖女様がいなくなってあの辺りの畑も育ちが悪いのかも。色々作物が枯れていて、農家はあの土地ではやっていけないだろう」
そう言った青年の横で、別の男性が不安げに口を挟む。
「この村は結構、作物の育ちがいいって言われているだろう? だからそういった難民が流れてくるのは目に見えてるけど、それ以上に怖いのが盗賊だ。守りを固めた方がいい」
ざわり、と人々が揺れた。
そしてすぐに、「村長さんに相談しなければ」と駆けだしていく人たち。平和な村に、唐突に嵐が起こった感じだった。
「シルフィア様、食事を取ってどんな感じですか?」
マルガリータがいきなりわたしの前にしゃがみこみ、顔を覗き込んでくる。「顔色はいいですし、魔力も……うん、少し増えましたね」
「え?」
わたしは急にそんなことを言われて首を傾げるけれど、そんなわたしの肩をぱしぱしと叩きながらマルガリータが立ち上がった。
「取り急ぎ、最低限必要な食材を買ったら、村の畑を見に行きましょう」
「畑?」
「作物の育ちがいいと言っても、この村にも限界があります。っていうか、今のこの村の畑も随分と痩せているんですよ。だからちょっとだけ、シルフィア様の魔力を畑に注いでもらえればそこから大地が蘇ります。そうしたら、今よりもっと作物が育って難民だってなんのその。この村が潤ったら、別の村に足を延ばしましょ?」
「解った」
わたしの返事は早い。
わたしは自分ができることをやるだけ。話は単純だ。
買い出しはちょっと控えめになった。
本当はもっと買って帰りたかったけれど、急に若い人たちが帰ってきたわけだから食料だって貴重だろう。
店じまいしているところも出てきたから、店番が立っている店を探して回り、肉類、調味料、小麦粉や果物、適当に買って荷馬車に積んでいく。
ヴェロニカはマントのフードを目深に被り、万が一にも顔が見られて『生贄にされた聖女様』であることを知られないように気を遣っていたけれど、村の中は騒然としたままであったから、わたしたちの様子に目を留める人たちは少ない。
そしてわたしたちは荷馬車に乗って移動をしたのだ。
人気を避ける必要はなかった。村の住人たちはきっと、村長さんとやらの家に集まっているのだろう。
わたしたちは村の畑や果樹園で荷馬車をとめた。
地面にしゃがみこんで右手を地面に当てる。そのまま魔力を地面に流し込む。
ちょっとだけ頑張りすぎたせいか、途中でマルガリータに慌てて抱え上げられるということになった。ぐったりとマルガリータに身体を預けつつ、目を閉じて思う。
――何もかも上手くいきますように。盗賊とか来ませんように。
そんな叫びと共に、お姉さんが馬から降りてきた青年に抱き着く。その青年は酷く疲れていたようだったけれど、彼女を見た途端に安堵したように微笑み、強く抱き返している。
近くの家からも次々に人々が飛び出してきて、明らかに再会の喜びから歓声を上げて駆け寄っていく。
馬に乗っていた男性たちは皆、マントの下に紺色のシンプルな服を身に着けていた。同じデザインだから制服だろうかと思う。
「どうしたんだ!? 兵役は終わったのか!?」
近くにあった店先から、年配の男性がそう大声で問いかけている。すると、帰ってきた人たちの一人が複雑そうに笑って言った。
「逃げ出してきた、が正しいかな」
その言葉に辺りにざわめきが走る。
「どうしたんだ? 逃げ出したって……大丈夫なのか?」
「いや、何て説明したらいいのか……」
制服姿の青年たちは困惑したように顔を見合わせた。
わたしたちは屋台の店先で、彼らの様子を見つめていた。いや、話を盗み聞きしていたというのが正しい。
兵役というのが聞こえたから、間違いなく彼らは領主――レインデルス家に行った若い人間たち。帰ってこない、という話を聞いたばかりだから気にならない方がおかしい。
村の大通りで馬を横に置いたまま青年たちが質問に答えた結果、まとめるとこんな感じだろうか。
レインデルス家に疫病が発生した。
領主とその家族、さらにその屋敷で働いている者たちが次々と倒れ、医者を呼んだが薬でも魔術でもどうにもならず、悪化する一方。
司令塔とも言える領主が倒れてからは、周りにいるのは愚鈍な部下たちばかりで総崩れになった状態らしい。誰もが自分だけは助かろうと領主の屋敷から逃げ出し、看病する人間など一人も残らなかった。
そんな状態であるから、レインデルス家の敷地内にあった私設騎士団、魔術師団も同じ状況となった。どうも、領主に忠誠を心から誓った人間は一人もいなかったらしく、地位の高い人間から姿を消した。
それも、ただ逃げ出すだけならまだしも、安い給料でこき使われていたという恨みからか、屋敷から金目の物を奪っていくという始末。
こうなったら地位の低い者たちもどうにもならず、取るものも取らずに逃げてきた――ということらしい。
「領主様のところには聖女様がいたんじゃないの? 聖女様はどうしたの……?」
話を聞いていた村の女性が眉根を寄せながら言う。
すると、周りもそれぞれ頷いて、どこか不安げに青年たちの次の言葉を待つ。
「それが、よく解らないんだ」
青年の一人が言うと、また別の青年が悔し気に頷いた。
「聖女様を虐げた呪いじゃないかって噂も出てる」
「呪い!?」
「だっておかしいんだよ。ある日突然、領主様が聖女様が神様に逆らう行為をして神歌を失ったとか言い出して。力を失った聖女様は『生贄』にされたって言うんだ」
「生贄!? だって聖女様がいなかったら……」
「でも、領主様は新しい聖女様がいるから大丈夫だって。神歌を歌えるお嬢様がいるから心配することないって」
――なるほど。
ここまで聞いたらほとんど理解できた。
わたしもマルガリータも、ヴェロニカさえ察したのだ。
「でも、その新しい聖女様がすぐに力を失ったんだ」
青年の話は続いている。「だって、最初に倒れたのはその新しい聖女様だよ? 急に血を吐いて声も出せなくなって、それが始まりだったんだ。だから、そのお嬢様は偽物の聖女様で、本当の聖女様を生贄にした呪い、もしくは祟りが疫病となって襲ったって噂が出て」
「……わたしが全身の毛を毟らずに済みそうですね?」
マルガリータがぎこちなく笑ったが、わたしもヴェロニカも笑うどころではなく。
「やっぱり、呪い返しが効きすぎてるんじゃないかな」
と、小声で囁くしかできない。
マルガリータは胸元にサンドイッチの包みを抱えながら少しだけ沈黙する。仮面に隠れていたから何をしたのか解らなかったけれど、すぐに彼女はこう言った。
「シルフィア様の呪いは無関係の人たちにはかかってないみたいです」
「解るの?」
「はい、『視』ました」
「見た?」
「遠くを視る力、ですかね? 今のわたしは魔力の消費が激しいからあまり長くは使えませんけど、確かに彼らの言う通り、領主の屋敷は壊滅状態ですね。ヴェロニカを虐げた人間全員、起きることもできません。呪いをかけた魔術師も一緒に倒れてますし、再起不能ですね、あれは」
「……大丈夫、なのかなあ?」
わたしはつい、マルガリータのマントを掴んで訊いた。「これから何か、もっと悪いことが起きる?」
「いや、呪い返しはこれで終わりですけど……」
――けど?
「多分、難民がくる」
青年の声が響いている。
「難民?」
「領主様の屋敷の近くに住んでいた人たちも逃げ出してる。どうも、聖女様がいなくなってあの辺りの畑も育ちが悪いのかも。色々作物が枯れていて、農家はあの土地ではやっていけないだろう」
そう言った青年の横で、別の男性が不安げに口を挟む。
「この村は結構、作物の育ちがいいって言われているだろう? だからそういった難民が流れてくるのは目に見えてるけど、それ以上に怖いのが盗賊だ。守りを固めた方がいい」
ざわり、と人々が揺れた。
そしてすぐに、「村長さんに相談しなければ」と駆けだしていく人たち。平和な村に、唐突に嵐が起こった感じだった。
「シルフィア様、食事を取ってどんな感じですか?」
マルガリータがいきなりわたしの前にしゃがみこみ、顔を覗き込んでくる。「顔色はいいですし、魔力も……うん、少し増えましたね」
「え?」
わたしは急にそんなことを言われて首を傾げるけれど、そんなわたしの肩をぱしぱしと叩きながらマルガリータが立ち上がった。
「取り急ぎ、最低限必要な食材を買ったら、村の畑を見に行きましょう」
「畑?」
「作物の育ちがいいと言っても、この村にも限界があります。っていうか、今のこの村の畑も随分と痩せているんですよ。だからちょっとだけ、シルフィア様の魔力を畑に注いでもらえればそこから大地が蘇ります。そうしたら、今よりもっと作物が育って難民だってなんのその。この村が潤ったら、別の村に足を延ばしましょ?」
「解った」
わたしの返事は早い。
わたしは自分ができることをやるだけ。話は単純だ。
買い出しはちょっと控えめになった。
本当はもっと買って帰りたかったけれど、急に若い人たちが帰ってきたわけだから食料だって貴重だろう。
店じまいしているところも出てきたから、店番が立っている店を探して回り、肉類、調味料、小麦粉や果物、適当に買って荷馬車に積んでいく。
ヴェロニカはマントのフードを目深に被り、万が一にも顔が見られて『生贄にされた聖女様』であることを知られないように気を遣っていたけれど、村の中は騒然としたままであったから、わたしたちの様子に目を留める人たちは少ない。
そしてわたしたちは荷馬車に乗って移動をしたのだ。
人気を避ける必要はなかった。村の住人たちはきっと、村長さんとやらの家に集まっているのだろう。
わたしたちは村の畑や果樹園で荷馬車をとめた。
地面にしゃがみこんで右手を地面に当てる。そのまま魔力を地面に流し込む。
ちょっとだけ頑張りすぎたせいか、途中でマルガリータに慌てて抱え上げられるということになった。ぐったりとマルガリータに身体を預けつつ、目を閉じて思う。
――何もかも上手くいきますように。盗賊とか来ませんように。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる