13 / 69
第13話 喉にかけられた呪い
しおりを挟む
「ええと、まずは落ち着いて深呼吸しよう」
わたしはちょっとだけ慌てつつ、微かに肩を震わせて階段の途中でしゃがみこんでしまった少女に声をかける。
そう、まだわたしたちは階段の途中。
この石造りの階段はそれなりに幅は広いから岩壁側に立っていれば安全だけれど、もう片側には手すりというものがなく、一歩間違えれば崖下へ真っ逆さまだ。怯えて周りが見えなくなったら、少女が階段を踏み外すことだってあり得る。
「まあ、びっくりしますよねえ」
マルガリータが一度立ち上がったものの、欠伸をしながら階段に腰を下ろした。「普通は動きませんよ、骨だけになっちゃったら」
あははー、と声を上げて頭を掻く骨格標本は、他人事のようにそう言った後でまじまじと少女のことを見つめる。
少女は顔を覆った手の指の隙間からマルガリータを見て、襲ってこないと判断できるようになったのかそろそろと手を下ろし、首を傾げて見せる。
「お互い、疑問が色々あるみたいだし話を聞きたいけど……」
わたしもマルガリータの横に腰を下ろすと、横でマルガリータが嬉しそうに身体をくねらせるのが解った。とりあえず、少しだけ横にずれておいた。マルガリータが落ち込んだ。
「喋れないのは問題だよね……。ああ、筆談するっていう手があるか」
わたしが続けてそう言うと、マルガリータが気を取り直したように少女を見つめ直した。
警戒したような視線をマルガリータに投げつつも、時折、わたしのことも怪訝そうに見やる少女。そんな彼女を見て、マルガリータは何か気が付いたらしい。小さく「ああ」と言った後、唸り始めてしまった。
「どうしたの?」
「シルフィア様、この子、喋れない呪いをかけられてますよ?」
「は?」
「まだシルフィア様は幼体だから見えないのかもしれませんが、喉の周りに……」
そこで、ぱしぱし、という音がしてそちらに目をやると、少女がその場にしゃがみこんだまま階段を手で叩いていた。そして、わたしたちの視線が向けられた瞬間にこくこくと何度も頷き、自分の喉と口を押えて見せる。
「呪い……?」
わたしは少女の喉を見つめるけれど、ただそれだけだ。何の変哲もない、白い肌。
マルガリータはわたしが幼体だから見えないのかもしれないと言ったけど、大人になれば呪いとやらは視覚化するのか。っていうか、マルガリータはどんな感じに見えているんだろう?
「首の周りに、リボンでも巻かれているみたいに黒い帯があります」
「おおっ、わたしの心が読めるの!?」
わたしが素直に驚いてそう訊くと、マルガリータは妙に鼻高々といった表情で胸を張る。
「わたしは確かにシルフィア様の守護者でありますけども、それ以前にソウルメイトと呼べるのかもしれません! あなたの考えていることならば何でも」
「で、本当のところは?」
「シルフィア様の表情は考えていることが駄々洩れなだけです」
「そーですか」
そんな会話をしているわたしたちを見て、少女が少しだけ口をぽかんと開けたまま固まって、その直後に泣きだしそうに顔を歪ませた。
え、どうしたの、とわたしがおろおろしていると、少女がその場にしゃがみこんだまま深く頭を下げる。その格好は土下座そのもので。
何とか彼女の頭を上げさせようと、わたしが彼女のところに歩み寄ると、背後からマルガリータの声が飛んできた。
「シルフィア様、見えなくても触れるかもしれませんよ?」
「え?」
そこでわたしは少女とマルガリータを交互に見やる。マルガリータは少しだけ身体を前に傾け、何もない眼窩で少女を覗き込もうとする。そして、見事に怯えられている。
「うーん、わたしがやってもいいんですけど、その呪いを『引きちぎった』ら、またここに倒れこみます、間違いなく」
「引きちぎる?」
その後、マルガリータが言うには、わたしやマルガリータの魔力というのはいわゆる『神の力』であるから、人間が使う魔法や魔術といったものの干渉を受けないんだとか。
普通、この世界の呪いというのは魔術を使って行われる。その際に使用されるのは、術者本人の魔力と何か他の生き物の血や臓物といったもの。これによって作られる呪いは、触れた人間全てに何らかの悪影響を及ぼす。不用意に呪いを解こうとしても、元々の術者より能力が上の人間でなければ解除することはできないそうだ。
「まあ、我々は人間じゃないですからね。無理やり引きちぎっても大丈夫ですよ? ただ、今のわたしは階段を駆け下りるほどの力もないか弱い乙女なんですけど」
と、悲しそうに言うマルガリータ。
か弱い乙女、というところは突っ込み待ちなんだろうかと思ったが、とりあえず目を細めて見つめるだけにしておいた。
「じゃあ、わたしがやってみる」
そう言って、わたしはマルガリータに教えられるままに少女の喉に手を伸ばす。マルガリータが「もう少し下です」とか教えてくれるから、その通りに白い首筋に指先を走らせる。
昔テレビで、アイドルが中身の見えない箱に手を入れて、何が入っているか当てるやつがあったと思う。あの不安を伴うドキドキ感の後に、わたしの指先が何かに触れた。
ざらついた感覚。
厭な感じ。
少し触れただけでそう思う。
恐る恐る指先でそれをまさぐると、確かに帯のように何かが少女の首に巻き付いているのが解る。
「引きちぎって大丈夫ですよ」
マルガリータのその言葉に、わたしは「えいやっ」と掴んで無理やり引きちぎる。ばきん、という何かが砕けるような音と共に、唐突にそれは視覚化した。
わたしの手の中に、黒いリボンのようなものがあった。その表面にはびっしりと何かの記号があって――わたしの脳は、それがこの世界の文字であることを理解していた。文字といっても、魔術に使われる特殊なやつだ。
「あ……」
少女が驚いたように自分の喉元に手をやって、小さく声を上げた。鈴を転がしたような声というのはこういうことを言うんだろうか。とても涼やかな、心地いい声。
「声が……出ます。ありがとうございます、ありがとうございます」
泣きそうな顔でまたその場に土下座しようとする少女を、わたしは慌ててとめる。
「気にしないで。他に何か変なところない? わたしもよく解ってないからさ……」
手に持ったままのリボンをどうしたらいいのか悩みつつ、わたしは少女に笑いかける。
「はい、もうすっかり大丈夫です! さっきまでは、もうここで死ぬのかと思うほどだったのに、体調もすっかりよくなってしまいましたし」
やっぱりその場に座ったままの少女は、顔を上げたものの礼儀正しい表情を崩そうとはしなかった。そして、思い切ったようにわたしに問いかけてくる。
「シルフィア様というお名前は……こちらに祀られている白竜神様のお名前です。だからその名前にあやかって、この世界では子供にシルフィア様のお名前をつける人間が多いのですが――あなた様はやっぱり、本当に本物の……その」
「えー、ああ、そうみたい」
わたしは苦笑して頷く。「わたしが白竜神、こっちの骨格標本がわたしの守護者らしいよ?」
「守護者様! さっきもそうおっしゃってましたが、やっぱり!」
「やっぱり?」
「復活なさってくださったのですね? ありがとうございます!」
いや、うーん。
わたしもどうして白竜神としてここにいるのか知らないし、わたしの記憶は日本人の意識が強いんだけれども。そんなにありがたがられるような存在なのかもまだ自覚ないし。
「わたしの名前はヴェロニカと申します」
少女は少しだけ居住まいを正し、背筋を伸ばして言った。「あなた様の復活のため、生贄としてこちらに送られた人間です」
わたしはちょっとだけ慌てつつ、微かに肩を震わせて階段の途中でしゃがみこんでしまった少女に声をかける。
そう、まだわたしたちは階段の途中。
この石造りの階段はそれなりに幅は広いから岩壁側に立っていれば安全だけれど、もう片側には手すりというものがなく、一歩間違えれば崖下へ真っ逆さまだ。怯えて周りが見えなくなったら、少女が階段を踏み外すことだってあり得る。
「まあ、びっくりしますよねえ」
マルガリータが一度立ち上がったものの、欠伸をしながら階段に腰を下ろした。「普通は動きませんよ、骨だけになっちゃったら」
あははー、と声を上げて頭を掻く骨格標本は、他人事のようにそう言った後でまじまじと少女のことを見つめる。
少女は顔を覆った手の指の隙間からマルガリータを見て、襲ってこないと判断できるようになったのかそろそろと手を下ろし、首を傾げて見せる。
「お互い、疑問が色々あるみたいだし話を聞きたいけど……」
わたしもマルガリータの横に腰を下ろすと、横でマルガリータが嬉しそうに身体をくねらせるのが解った。とりあえず、少しだけ横にずれておいた。マルガリータが落ち込んだ。
「喋れないのは問題だよね……。ああ、筆談するっていう手があるか」
わたしが続けてそう言うと、マルガリータが気を取り直したように少女を見つめ直した。
警戒したような視線をマルガリータに投げつつも、時折、わたしのことも怪訝そうに見やる少女。そんな彼女を見て、マルガリータは何か気が付いたらしい。小さく「ああ」と言った後、唸り始めてしまった。
「どうしたの?」
「シルフィア様、この子、喋れない呪いをかけられてますよ?」
「は?」
「まだシルフィア様は幼体だから見えないのかもしれませんが、喉の周りに……」
そこで、ぱしぱし、という音がしてそちらに目をやると、少女がその場にしゃがみこんだまま階段を手で叩いていた。そして、わたしたちの視線が向けられた瞬間にこくこくと何度も頷き、自分の喉と口を押えて見せる。
「呪い……?」
わたしは少女の喉を見つめるけれど、ただそれだけだ。何の変哲もない、白い肌。
マルガリータはわたしが幼体だから見えないのかもしれないと言ったけど、大人になれば呪いとやらは視覚化するのか。っていうか、マルガリータはどんな感じに見えているんだろう?
「首の周りに、リボンでも巻かれているみたいに黒い帯があります」
「おおっ、わたしの心が読めるの!?」
わたしが素直に驚いてそう訊くと、マルガリータは妙に鼻高々といった表情で胸を張る。
「わたしは確かにシルフィア様の守護者でありますけども、それ以前にソウルメイトと呼べるのかもしれません! あなたの考えていることならば何でも」
「で、本当のところは?」
「シルフィア様の表情は考えていることが駄々洩れなだけです」
「そーですか」
そんな会話をしているわたしたちを見て、少女が少しだけ口をぽかんと開けたまま固まって、その直後に泣きだしそうに顔を歪ませた。
え、どうしたの、とわたしがおろおろしていると、少女がその場にしゃがみこんだまま深く頭を下げる。その格好は土下座そのもので。
何とか彼女の頭を上げさせようと、わたしが彼女のところに歩み寄ると、背後からマルガリータの声が飛んできた。
「シルフィア様、見えなくても触れるかもしれませんよ?」
「え?」
そこでわたしは少女とマルガリータを交互に見やる。マルガリータは少しだけ身体を前に傾け、何もない眼窩で少女を覗き込もうとする。そして、見事に怯えられている。
「うーん、わたしがやってもいいんですけど、その呪いを『引きちぎった』ら、またここに倒れこみます、間違いなく」
「引きちぎる?」
その後、マルガリータが言うには、わたしやマルガリータの魔力というのはいわゆる『神の力』であるから、人間が使う魔法や魔術といったものの干渉を受けないんだとか。
普通、この世界の呪いというのは魔術を使って行われる。その際に使用されるのは、術者本人の魔力と何か他の生き物の血や臓物といったもの。これによって作られる呪いは、触れた人間全てに何らかの悪影響を及ぼす。不用意に呪いを解こうとしても、元々の術者より能力が上の人間でなければ解除することはできないそうだ。
「まあ、我々は人間じゃないですからね。無理やり引きちぎっても大丈夫ですよ? ただ、今のわたしは階段を駆け下りるほどの力もないか弱い乙女なんですけど」
と、悲しそうに言うマルガリータ。
か弱い乙女、というところは突っ込み待ちなんだろうかと思ったが、とりあえず目を細めて見つめるだけにしておいた。
「じゃあ、わたしがやってみる」
そう言って、わたしはマルガリータに教えられるままに少女の喉に手を伸ばす。マルガリータが「もう少し下です」とか教えてくれるから、その通りに白い首筋に指先を走らせる。
昔テレビで、アイドルが中身の見えない箱に手を入れて、何が入っているか当てるやつがあったと思う。あの不安を伴うドキドキ感の後に、わたしの指先が何かに触れた。
ざらついた感覚。
厭な感じ。
少し触れただけでそう思う。
恐る恐る指先でそれをまさぐると、確かに帯のように何かが少女の首に巻き付いているのが解る。
「引きちぎって大丈夫ですよ」
マルガリータのその言葉に、わたしは「えいやっ」と掴んで無理やり引きちぎる。ばきん、という何かが砕けるような音と共に、唐突にそれは視覚化した。
わたしの手の中に、黒いリボンのようなものがあった。その表面にはびっしりと何かの記号があって――わたしの脳は、それがこの世界の文字であることを理解していた。文字といっても、魔術に使われる特殊なやつだ。
「あ……」
少女が驚いたように自分の喉元に手をやって、小さく声を上げた。鈴を転がしたような声というのはこういうことを言うんだろうか。とても涼やかな、心地いい声。
「声が……出ます。ありがとうございます、ありがとうございます」
泣きそうな顔でまたその場に土下座しようとする少女を、わたしは慌ててとめる。
「気にしないで。他に何か変なところない? わたしもよく解ってないからさ……」
手に持ったままのリボンをどうしたらいいのか悩みつつ、わたしは少女に笑いかける。
「はい、もうすっかり大丈夫です! さっきまでは、もうここで死ぬのかと思うほどだったのに、体調もすっかりよくなってしまいましたし」
やっぱりその場に座ったままの少女は、顔を上げたものの礼儀正しい表情を崩そうとはしなかった。そして、思い切ったようにわたしに問いかけてくる。
「シルフィア様というお名前は……こちらに祀られている白竜神様のお名前です。だからその名前にあやかって、この世界では子供にシルフィア様のお名前をつける人間が多いのですが――あなた様はやっぱり、本当に本物の……その」
「えー、ああ、そうみたい」
わたしは苦笑して頷く。「わたしが白竜神、こっちの骨格標本がわたしの守護者らしいよ?」
「守護者様! さっきもそうおっしゃってましたが、やっぱり!」
「やっぱり?」
「復活なさってくださったのですね? ありがとうございます!」
いや、うーん。
わたしもどうして白竜神としてここにいるのか知らないし、わたしの記憶は日本人の意識が強いんだけれども。そんなにありがたがられるような存在なのかもまだ自覚ないし。
「わたしの名前はヴェロニカと申します」
少女は少しだけ居住まいを正し、背筋を伸ばして言った。「あなた様の復活のため、生贄としてこちらに送られた人間です」
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる