224 / 616
第六章 実り多き秋の騒動
224.ラストスパート
しおりを挟む
ドミノ倒しには幸いならなかったものの、セヴィルさんは背中に大ダメージを負ってしまった。
「だ、だだだ大丈夫ですか⁉︎」
「……少し、背が痛む程度だ」
そうは言っても、セリカさんを抱えたエディオスさんがぶつかってきて、その上にアナさんを抱えたサイノスさんの重みも加わったんだ。
ただでさえ体格が良過ぎる男の人がいきなり乗ってきたら、痛いだけで済まない!
今は皆さんどいてくださったのでもう重みはないけれど、やっぱり痛そうに見えるよ……。
「まーさか、同時に戻って来るとは思わんかったしなぁ?」
最初にぶつかったエディオスさんは左側で苦笑いしてた。
着地点で僕らがいるのは予想外だったのは仕方ないにしても、もうちょっと謝罪していただきたい。
セヴィルさんまだ背中が痛いから少し猫背になってるんだもの!
「つか、エディはともかく俺のが重かっただろ? 大丈夫か?」
右側にいるサイノスさんは本当に心配してくれている。
そう、これが正しい反応なのに。
抱えられてるアナさんも少しおろおろされていた。
「ゼルお兄様、だ、大丈夫ですの?」
「……心配するな。それより」
丸めてた背をピシッと伸ばしてから、セヴィルさんはエディオスさんとサイノスさんを交互に見た。
「ここから改めて競うのに待っていたのか?」
「おう、公平じゃねーしな?」
エディオスさんを見れば、実にいい笑顔でした。
「先に行っても良かったかもしんねーが、カティアに睨まれたくねぇしな?」
「そこですか」
「ま、ゼルも多少回復したんならいっせいに行こうぜ?」
サイノスさんがそう言うと、足で僕らの前に一本の線を引いた。
芝にとりあえず線がついただけにしか見えないが、今からスタートするのならちょうどいい。
エディオスさんもその線の後ろに立ってセリカさんを抱え直していた。そう言えばセリカさんが何も言わないので振り返れば、彼女は顔を真っ赤にしながら固まっていた。
「せ、セリカさんどうしたんですか⁉︎」
僕が声をかけても、彼女はまったく動かなかった。
「あー……俺達の方にいた神霊がちぃっとからかってきてな?」
何を言われたかは、エディオスさんでも答えてくれなかった。
それよりも、とスタートダッシュ出来るように男性の皆さんは構える。
「行くぞ……せーの!」
サイノスさんがかけ声をかけてすぐに、僕は強風の中に身を投じることになった。
◆◇◆
速い。
どの組も速すぎる!
あのお化け森みたいなとこで抱えられてた時も結構速かったのに、セヴィルさんはまだ全速力を出してなかったみたい。
それくらいの速度で移動するので、今度は舌をかみそうになっちゃう!
「ぶーゅぶゅぅ!」
腕の中では相変わらずクラウがきゃっきゃはしゃいでても気にしてられない。
とにかく、まだ持ったままの地図を握りながら口をしっかり閉じてるしかなかった。
「鈍ってる割には速いんじゃねーのお前ら?」
この高速移動中に、少し前にいるらしいエディオスさんは余裕で振り返ってきた。
すると、少し後ろにいたサイノスさんも声を上げながらセヴィルさんの横に並ぶ。
「こん中じゃ、俺が一番鍛えてるのにお前さんらやっぱ速いな?」
「適当に鍛えてるだけだ」
「俺らがお前より若いからじゃねーの?」
「何ぉぅ⁉︎」
単体で走ってるわけじゃないのに、よく会話出来るなこの人達!
アナさんやセリカさんは大丈夫かなと思っても、風に正面から圧迫されてるために首が動かせない。
「んなら、全速でいかせてもらう!」
「げ」
「……煽ってどうする」
横からつっよい風が!っと思ったら、セヴィルさんもまた速度を上げていく。
競ってるのか置いてかれないようにかはわからないけど、風が痛いです。
「負けるかよ!」
エディオスさんも大声を出しながらサイノスさんを追いかけていく。
もうこの勝負、どうなってもいいから抱えてる人の体調を気遣って欲しいと切実に思いました。
◆◇◆
「あ、おっ帰りー!」
小屋の前でフィーさんはのんびり待っていた。
そんな彼の前に、どの組もほぼ同時に到着したので、順位なんてもうどうだっていいくらい皆さんお疲れ状態でした。
「……すっごい息切れてるけど大丈夫?」
大丈夫じゃないです。
抱えられてる方もだけど、走り続けてた男性側も肩で大きく息をするくらい。
唯一クラウは平気だったんで、クラウは僕の腕からすぽんと抜けるとフィーさんの方へ飛んでいった。
「ふーゅふゅぅ!」
「あ、お帰りー。……順位は後で教えるから、とりあえず中入ってよ」
あの速さで来たのに、誰が一番だったかわかったんだ。
さすがは神様です。
まだ固まったままのセリカさん以外は降ろしてもらい、息を落ち着かせてから小屋の中へ入らせてもらった。
入る前に見上げた空はほんのり赤く見えたから、そろそろ夕方が近いんじゃないかな?
「夕餉は本邸の子達が用意してくれてるから、小休止だね」
まだ残ってたリビングのテーブルには、アイスティーがメインのティーセットが用意されていた。
少し涼しくなってきたけど、今は冷たいものがありがたかったです。
クラウはフィーさんに抱っこされてるからお任せして、ぼくは自分の席に着いてからシロップポットの中身を半分くらいアイスティーに注いだ。
「はぁー、美味しい」
甘くてもスッキリした紅茶が喉を潤してくれる。
他の皆さんもシロップを入れてたりしてたが、セヴィルさんはやっぱりストレートで飲んでいた。そしてもう一人、まだ固まったままのセリカさんは座らされても正気に戻らない。
ほんと、神霊さんに何を言われたんだろう?
「セリカ、ほんとどしたの?」
フィーさんも気になって、アイスティーを一気飲みしてからエディオスさんを見た。
「お前が連れてきたって神霊に盛大にからかわれただけだ」
「ミュラーに?」
「っつっても、似合いの番だな?くらいだが」
その言葉に、エディオスさんが少し照れたのを見てセリカさんとクラウ以外思っただろう。
(両想いならもうくっつけばいいのに!)
御名手って事実は、サイノスさんとセヴィルさん以外知らないので言えませんが。
「そのように言われまして、セリカはこのままですの?」
隣にいるアナさんがほっぺをつんつんしても、セリカさんは正気に戻らない。
「これで戻そうかー?」
「「やめてください(ませ)‼︎」」
フィーさんが例のハリセンを取り出したので、僕とアナさんは同時に声を上げた。
「女性に何しようとしてるんですか!」
「かるーく叩くだけだって」
「フィーさんの軽くは信用出来ません!」
セヴィルさんの時や、レストラーゼさんやフォックスさんの時だって軽くても痛そうだった。
セリカさんが女性だからって加減したとしても、やっぱり信用出来ない!
「えー、傷つくなぁ?」
「お前さんの日頃の行いが原因だろ? おーい、セリカ。起きろって」
けれど、サイノスさんが肩を揺すってもセリカさんはそのままでした。
「おい、どーすんだ? 責任は半分フィーでも、半分はエディだろ?」
「は、俺?」
自分に矛先が向くと思わなかったエディオスさんは、お茶請けのクッキーをごくんと飲み込んだ。
「だ、だだだ大丈夫ですか⁉︎」
「……少し、背が痛む程度だ」
そうは言っても、セリカさんを抱えたエディオスさんがぶつかってきて、その上にアナさんを抱えたサイノスさんの重みも加わったんだ。
ただでさえ体格が良過ぎる男の人がいきなり乗ってきたら、痛いだけで済まない!
今は皆さんどいてくださったのでもう重みはないけれど、やっぱり痛そうに見えるよ……。
「まーさか、同時に戻って来るとは思わんかったしなぁ?」
最初にぶつかったエディオスさんは左側で苦笑いしてた。
着地点で僕らがいるのは予想外だったのは仕方ないにしても、もうちょっと謝罪していただきたい。
セヴィルさんまだ背中が痛いから少し猫背になってるんだもの!
「つか、エディはともかく俺のが重かっただろ? 大丈夫か?」
右側にいるサイノスさんは本当に心配してくれている。
そう、これが正しい反応なのに。
抱えられてるアナさんも少しおろおろされていた。
「ゼルお兄様、だ、大丈夫ですの?」
「……心配するな。それより」
丸めてた背をピシッと伸ばしてから、セヴィルさんはエディオスさんとサイノスさんを交互に見た。
「ここから改めて競うのに待っていたのか?」
「おう、公平じゃねーしな?」
エディオスさんを見れば、実にいい笑顔でした。
「先に行っても良かったかもしんねーが、カティアに睨まれたくねぇしな?」
「そこですか」
「ま、ゼルも多少回復したんならいっせいに行こうぜ?」
サイノスさんがそう言うと、足で僕らの前に一本の線を引いた。
芝にとりあえず線がついただけにしか見えないが、今からスタートするのならちょうどいい。
エディオスさんもその線の後ろに立ってセリカさんを抱え直していた。そう言えばセリカさんが何も言わないので振り返れば、彼女は顔を真っ赤にしながら固まっていた。
「せ、セリカさんどうしたんですか⁉︎」
僕が声をかけても、彼女はまったく動かなかった。
「あー……俺達の方にいた神霊がちぃっとからかってきてな?」
何を言われたかは、エディオスさんでも答えてくれなかった。
それよりも、とスタートダッシュ出来るように男性の皆さんは構える。
「行くぞ……せーの!」
サイノスさんがかけ声をかけてすぐに、僕は強風の中に身を投じることになった。
◆◇◆
速い。
どの組も速すぎる!
あのお化け森みたいなとこで抱えられてた時も結構速かったのに、セヴィルさんはまだ全速力を出してなかったみたい。
それくらいの速度で移動するので、今度は舌をかみそうになっちゃう!
「ぶーゅぶゅぅ!」
腕の中では相変わらずクラウがきゃっきゃはしゃいでても気にしてられない。
とにかく、まだ持ったままの地図を握りながら口をしっかり閉じてるしかなかった。
「鈍ってる割には速いんじゃねーのお前ら?」
この高速移動中に、少し前にいるらしいエディオスさんは余裕で振り返ってきた。
すると、少し後ろにいたサイノスさんも声を上げながらセヴィルさんの横に並ぶ。
「こん中じゃ、俺が一番鍛えてるのにお前さんらやっぱ速いな?」
「適当に鍛えてるだけだ」
「俺らがお前より若いからじゃねーの?」
「何ぉぅ⁉︎」
単体で走ってるわけじゃないのに、よく会話出来るなこの人達!
アナさんやセリカさんは大丈夫かなと思っても、風に正面から圧迫されてるために首が動かせない。
「んなら、全速でいかせてもらう!」
「げ」
「……煽ってどうする」
横からつっよい風が!っと思ったら、セヴィルさんもまた速度を上げていく。
競ってるのか置いてかれないようにかはわからないけど、風が痛いです。
「負けるかよ!」
エディオスさんも大声を出しながらサイノスさんを追いかけていく。
もうこの勝負、どうなってもいいから抱えてる人の体調を気遣って欲しいと切実に思いました。
◆◇◆
「あ、おっ帰りー!」
小屋の前でフィーさんはのんびり待っていた。
そんな彼の前に、どの組もほぼ同時に到着したので、順位なんてもうどうだっていいくらい皆さんお疲れ状態でした。
「……すっごい息切れてるけど大丈夫?」
大丈夫じゃないです。
抱えられてる方もだけど、走り続けてた男性側も肩で大きく息をするくらい。
唯一クラウは平気だったんで、クラウは僕の腕からすぽんと抜けるとフィーさんの方へ飛んでいった。
「ふーゅふゅぅ!」
「あ、お帰りー。……順位は後で教えるから、とりあえず中入ってよ」
あの速さで来たのに、誰が一番だったかわかったんだ。
さすがは神様です。
まだ固まったままのセリカさん以外は降ろしてもらい、息を落ち着かせてから小屋の中へ入らせてもらった。
入る前に見上げた空はほんのり赤く見えたから、そろそろ夕方が近いんじゃないかな?
「夕餉は本邸の子達が用意してくれてるから、小休止だね」
まだ残ってたリビングのテーブルには、アイスティーがメインのティーセットが用意されていた。
少し涼しくなってきたけど、今は冷たいものがありがたかったです。
クラウはフィーさんに抱っこされてるからお任せして、ぼくは自分の席に着いてからシロップポットの中身を半分くらいアイスティーに注いだ。
「はぁー、美味しい」
甘くてもスッキリした紅茶が喉を潤してくれる。
他の皆さんもシロップを入れてたりしてたが、セヴィルさんはやっぱりストレートで飲んでいた。そしてもう一人、まだ固まったままのセリカさんは座らされても正気に戻らない。
ほんと、神霊さんに何を言われたんだろう?
「セリカ、ほんとどしたの?」
フィーさんも気になって、アイスティーを一気飲みしてからエディオスさんを見た。
「お前が連れてきたって神霊に盛大にからかわれただけだ」
「ミュラーに?」
「っつっても、似合いの番だな?くらいだが」
その言葉に、エディオスさんが少し照れたのを見てセリカさんとクラウ以外思っただろう。
(両想いならもうくっつけばいいのに!)
御名手って事実は、サイノスさんとセヴィルさん以外知らないので言えませんが。
「そのように言われまして、セリカはこのままですの?」
隣にいるアナさんがほっぺをつんつんしても、セリカさんは正気に戻らない。
「これで戻そうかー?」
「「やめてください(ませ)‼︎」」
フィーさんが例のハリセンを取り出したので、僕とアナさんは同時に声を上げた。
「女性に何しようとしてるんですか!」
「かるーく叩くだけだって」
「フィーさんの軽くは信用出来ません!」
セヴィルさんの時や、レストラーゼさんやフォックスさんの時だって軽くても痛そうだった。
セリカさんが女性だからって加減したとしても、やっぱり信用出来ない!
「えー、傷つくなぁ?」
「お前さんの日頃の行いが原因だろ? おーい、セリカ。起きろって」
けれど、サイノスさんが肩を揺すってもセリカさんはそのままでした。
「おい、どーすんだ? 責任は半分フィーでも、半分はエディだろ?」
「は、俺?」
自分に矛先が向くと思わなかったエディオスさんは、お茶請けのクッキーをごくんと飲み込んだ。
21
お気に入りに追加
892
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる