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第十七章 異界のバカンス旅行

502.異世界のスイカ割り-⑤

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 エディオスさんは、サイノスさんように気配で察知したら豪快に割ってしまい。

 ユティリウスさんも同じように終わって。

 その次は……セリカさんだった。


「う、うーん?」


 アナさんに体を回してもらったら、平衡感覚が保てないからか……ふらっふらが少し続き。

 大丈夫になってきたら、スイカ割りのスタートだ!


「セリカさーん! まっすぐですよ!!」


 僕は正直に言ったんだけど、セリカさんはまっすぐ行こうにも全然違う方向に行っちゃって……倒れちゃった!?


「いったーい!」


 結構強くぶつかったから、大丈夫か心配になったんだけど。慌てて駆け寄ろうとしたら、黒い影がセリカさんに向かって行った!?


「セリカ!」


 っとぉ、ここでエディオスさんのご登場!!

 さっと向かって、ガッとお姫様抱っこして……すぐに四凶しきょうさん達のいらっしゃるパラソルへ!

 行動が鮮やかですな!!

 大事な婚約者さんが怪我でもしてたら、大変だもんね!

 で、皆さんとぽかーんとしてたんだけど……僕がフィーさんと目が合ったんで、お互いに首を縦に振った。


「セリカはエディに任せて」
「つ、次行きましょう!!」


 四凶さんとかクラウは今回は不参加だから、あとはセヴィルさんだけ!!

 僕が体を回すのは出来ないので、サイノスさんが回してくださり。

 十回が終わったら、ふらつくと思いきや……全然微動だにせず。一歩動いても、まったく揺れない!


「ふゅぅ!(セヴィルー!)」


 クラウはセヴィルさんへ応援したんだけど……テレパシーが聞こえないから、セヴィルさんは『ああ』とだけ返事をしてくださり。

 じゃあ、僕も! と声を張り上げた。


「セヴィルさーん! そこからまっすぐですよ!!」


 間違いだなんて教えずに、そのままをお伝えすると!

 それを信じて……まっすぐに進んで進んで。

 気配で察知したのか、スイカの前でピタッと止まり。

 木剣を大きく振り下ろすと、どかっと割れました!!


「……ふぅ」


 布を外したセヴィルさんの表情は、爽快だと言わんばかりにスッキリしていたのでした、まる。

 そして……割ったスイカの半分はジュースへ。

 残りはそのまま食べることになり。


「ふゅぅ!(あまーい!)」


 クラウとわけっこしたスイカはとっても甘くて美味しかったです!

 セリカさんの怪我は打ち身だけだったので、エディオスさんが魔術で治癒して。

 次は次で、お昼ご飯ということになり……バーベキューを開始することになりました!!

 ひゃっほい!
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