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第十四章 異界の春へ
410.美味しいフルーツサンド作り-②
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キウイも使えば、より断面が見応えのあるものとなり。
全部が出来上がったら、皆さんが食堂に居るとのことだったので、早速お出しすることにした。
「お待たせしました~!!」
「ふゅふゅぅ!!」
デザートピッツァ以外は、おひとり様プレートのフルーツサンドイッチのお皿を置き、アナさんやセリカさんは断面を見ると『わぁ!』と声を上げてくださった。
「美しいですわ!」
「ええ、本当に。食べるのがもったいないくらい」
「少し食べにくいですが、是非ガブっと」
「「んじゃ、早速!!」」
エディオスさんとサイノスさんは遠慮がないくらい、サンドイッチのひとつを手にしたら大口で。
「「うんめぇ!?」」
「クリームがなんとも言えんなあ?」
「ん? プチカの下に、なんかこってりしたのが?」
「そちらはカスタードクリームと言う、卵のクリームです」
僕は、クラウが自分で食べているのをきちんと見てから、ひと口。
「「おいひい!!」」
フィーさんとはもっちゃったけど、それくらい美味しかった!
マリウスさん達のクリームは甘さも固さも絶妙で。
そこに甘酸っぱい果物と合わされば……こたえようながない幸福感に包まれた気分に!
思わず、一個をパクパク食べちゃうよ!!
「……美味いな」
セヴィルさんもそう言ってくださったけど……彼のはセヴィルさんだけしか食べれない、あの青い唐辛子エキス入りのクリームサンドイッチだ。
見た目は同じだけど、他の人には絶対食べられないと思う。作った僕が言うのもなんだけど。
「お口に合って良かったです」
「……お前のなら、甘くてもいいが」
「けど、自分で言うのはなんですが。こう言うのは結構甘いんですよ?」
「……そうか」
まだまだ甘さがかなり控えめでないと食べられないようだ。
「ふゅ、ふゅ!」
クラウはもう自分の分を食べ終えたので、あっちのピッツァを食べていいか僕の服を引っ張ってきた。
既に、エディオスさんとかは食べているのに……はじめの頃のこめかみにぐりぐりが相当嫌だったのか、結構聞いてくるんだよね?
「食べ過ぎちゃだめだよー?」
「ふゅぅう!」
僕が取り分けてあげれば、クラウは翼をぴこぴこと揺らした。クラウも体が大きくなっても、そこは同じのようだ。
それから、お皿が空っぽになるくらい……皆さんで食べ終えた時は。
セヴィルさん以外の男性陣は大きなゲップを。
女性陣はそれを見て、くすくすと笑っていた。
「なあ、カティア。姉貴らが俺とセリカに挨拶ついでにまた来ることになったんだ。このサンドイッチとか頼んでいいか?」
お腹が落ち着いてからのエディオスさんからのお願いに。
僕は、強く頷いた。
全部が出来上がったら、皆さんが食堂に居るとのことだったので、早速お出しすることにした。
「お待たせしました~!!」
「ふゅふゅぅ!!」
デザートピッツァ以外は、おひとり様プレートのフルーツサンドイッチのお皿を置き、アナさんやセリカさんは断面を見ると『わぁ!』と声を上げてくださった。
「美しいですわ!」
「ええ、本当に。食べるのがもったいないくらい」
「少し食べにくいですが、是非ガブっと」
「「んじゃ、早速!!」」
エディオスさんとサイノスさんは遠慮がないくらい、サンドイッチのひとつを手にしたら大口で。
「「うんめぇ!?」」
「クリームがなんとも言えんなあ?」
「ん? プチカの下に、なんかこってりしたのが?」
「そちらはカスタードクリームと言う、卵のクリームです」
僕は、クラウが自分で食べているのをきちんと見てから、ひと口。
「「おいひい!!」」
フィーさんとはもっちゃったけど、それくらい美味しかった!
マリウスさん達のクリームは甘さも固さも絶妙で。
そこに甘酸っぱい果物と合わされば……こたえようながない幸福感に包まれた気分に!
思わず、一個をパクパク食べちゃうよ!!
「……美味いな」
セヴィルさんもそう言ってくださったけど……彼のはセヴィルさんだけしか食べれない、あの青い唐辛子エキス入りのクリームサンドイッチだ。
見た目は同じだけど、他の人には絶対食べられないと思う。作った僕が言うのもなんだけど。
「お口に合って良かったです」
「……お前のなら、甘くてもいいが」
「けど、自分で言うのはなんですが。こう言うのは結構甘いんですよ?」
「……そうか」
まだまだ甘さがかなり控えめでないと食べられないようだ。
「ふゅ、ふゅ!」
クラウはもう自分の分を食べ終えたので、あっちのピッツァを食べていいか僕の服を引っ張ってきた。
既に、エディオスさんとかは食べているのに……はじめの頃のこめかみにぐりぐりが相当嫌だったのか、結構聞いてくるんだよね?
「食べ過ぎちゃだめだよー?」
「ふゅぅう!」
僕が取り分けてあげれば、クラウは翼をぴこぴこと揺らした。クラウも体が大きくなっても、そこは同じのようだ。
それから、お皿が空っぽになるくらい……皆さんで食べ終えた時は。
セヴィルさん以外の男性陣は大きなゲップを。
女性陣はそれを見て、くすくすと笑っていた。
「なあ、カティア。姉貴らが俺とセリカに挨拶ついでにまた来ることになったんだ。このサンドイッチとか頼んでいいか?」
お腹が落ち着いてからのエディオスさんからのお願いに。
僕は、強く頷いた。
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