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番外編②
第80話『薬効ピザを作ろう』②
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複雑かつ、高度な技術。
異世界でも、こっちじゃ記録に残っているか危うい時代だったのに……イツキの方じゃ、残されている。どんな技術の伝達が成されているんだ!!?
「イツキ、異世界は魔法もねぇのにそんなにも文化が発展してんのか?」
「そうですね。無いからこそ、違う分野の技術がかなり発展してます。遺跡などの発掘調査や文献の解析もです」
「ほー?」
ゲイリッシュの質問にもすぐに答えられる。……イツキは自分を素人とよく言うが、イツキで素人レベルなら上はどんな化け物がいんだ?
ともかく、生地をダメにしちゃいけねぇから焼く準備をすることにした。
「普通はトマトですけど。まずはそっちにします?」
「そうすっか?」
基本をまず試すのは、修行のひとつでもある。師匠にも、弟子入りした時にそう言われたしな?
天板に蝋紙、生地。その上にトマトのソース……イツキはバジルとかという大ぶりの薬草に、チーズをたっぷり乗せて窯で焼く。
軽く焦げる匂いに、チーズのまろやかな香りも相まっててやべぇ匂いだ!! こりゃ食いたくなるぞ!?
「「美味そ~~……」」
俺以上に食いしん坊連中でさえ、こんな調子だしな?
イツキは苦笑いしながら、ミトンを手につけて窯から取り出した。
暴力的にまでいい匂いのするピザは、焦げ目が思ったとより少なく、むしろ美味そうなアクセントにしか見えん!!
「これを切り分けるんですが」
包丁でカットしていくが、四角じゃなく……細長い三角形? わざわざなんでその形にするんだ??
「なんでそんな形にするん?」
「諸説ありますが、これが一般的な形でして。手掴みしやすいのと、ナイフとフォークで巻くようにして食べる方法があるんです」
「「ほーぉ??」」
「作法があんのか?」
「私のいた国だと、この形が一般的なんですよね? 四角だと外側の生地がない部分も出るので」
「……たしかに」
持ち上げてみたが、ソースでベタつかないが熱さが少し薄らいでいる気がする。
暴力的ないい匂いに釣られ、ひと口食べた途端に、がつんと頭を殴られたような衝撃を感じた。
「「「うんめぇ!?」」」
男揃って、声を張り上げた。
だが、そんくらい美味かったんだ。
生地の香ばしさともちもち感。
その土台に見合うトマトソースとチーズの相性。
薬草のふんわりした香りにアクセントもいい!!
ひと口食うと、次が欲しくなりあっと言う間にひと切れを平らげてしまった。
「うんまいで、イツキはん!! こりゃいつでも食いたいわ~」
「ふふ。こういうのは食いしん坊さんですと特に食べたいですからね?」
「イツキ。次は仕上げだけ俺にやらせてくれ」
「わかりました」
生地の伸ばしだけはまだ無理だからな。ソースの加減と具材のバランス。
それを窯で焼き上げてから、この料理のステータスを確認したが。
【『薬効ピザ』
・冷え性の緩和
・切り傷完治
・風邪の状態関係なく完治
以上となります】
【ワルシュ=エイペックに、錬金術師の職業を付与します。
ランクは下位ですが、薬効のある料理を製造次第ですぐにレベルアップするでしょう】
ステータスのあとに、俺の頭にアナウンスが来たが。
神の気まぐれにしても、こっちの狙い通りだ。
馬鹿な連中の矛先……イツキに向けさせっかよ!!
異世界でも、こっちじゃ記録に残っているか危うい時代だったのに……イツキの方じゃ、残されている。どんな技術の伝達が成されているんだ!!?
「イツキ、異世界は魔法もねぇのにそんなにも文化が発展してんのか?」
「そうですね。無いからこそ、違う分野の技術がかなり発展してます。遺跡などの発掘調査や文献の解析もです」
「ほー?」
ゲイリッシュの質問にもすぐに答えられる。……イツキは自分を素人とよく言うが、イツキで素人レベルなら上はどんな化け物がいんだ?
ともかく、生地をダメにしちゃいけねぇから焼く準備をすることにした。
「普通はトマトですけど。まずはそっちにします?」
「そうすっか?」
基本をまず試すのは、修行のひとつでもある。師匠にも、弟子入りした時にそう言われたしな?
天板に蝋紙、生地。その上にトマトのソース……イツキはバジルとかという大ぶりの薬草に、チーズをたっぷり乗せて窯で焼く。
軽く焦げる匂いに、チーズのまろやかな香りも相まっててやべぇ匂いだ!! こりゃ食いたくなるぞ!?
「「美味そ~~……」」
俺以上に食いしん坊連中でさえ、こんな調子だしな?
イツキは苦笑いしながら、ミトンを手につけて窯から取り出した。
暴力的にまでいい匂いのするピザは、焦げ目が思ったとより少なく、むしろ美味そうなアクセントにしか見えん!!
「これを切り分けるんですが」
包丁でカットしていくが、四角じゃなく……細長い三角形? わざわざなんでその形にするんだ??
「なんでそんな形にするん?」
「諸説ありますが、これが一般的な形でして。手掴みしやすいのと、ナイフとフォークで巻くようにして食べる方法があるんです」
「「ほーぉ??」」
「作法があんのか?」
「私のいた国だと、この形が一般的なんですよね? 四角だと外側の生地がない部分も出るので」
「……たしかに」
持ち上げてみたが、ソースでベタつかないが熱さが少し薄らいでいる気がする。
暴力的ないい匂いに釣られ、ひと口食べた途端に、がつんと頭を殴られたような衝撃を感じた。
「「「うんめぇ!?」」」
男揃って、声を張り上げた。
だが、そんくらい美味かったんだ。
生地の香ばしさともちもち感。
その土台に見合うトマトソースとチーズの相性。
薬草のふんわりした香りにアクセントもいい!!
ひと口食うと、次が欲しくなりあっと言う間にひと切れを平らげてしまった。
「うんまいで、イツキはん!! こりゃいつでも食いたいわ~」
「ふふ。こういうのは食いしん坊さんですと特に食べたいですからね?」
「イツキ。次は仕上げだけ俺にやらせてくれ」
「わかりました」
生地の伸ばしだけはまだ無理だからな。ソースの加減と具材のバランス。
それを窯で焼き上げてから、この料理のステータスを確認したが。
【『薬効ピザ』
・冷え性の緩和
・切り傷完治
・風邪の状態関係なく完治
以上となります】
【ワルシュ=エイペックに、錬金術師の職業を付与します。
ランクは下位ですが、薬効のある料理を製造次第ですぐにレベルアップするでしょう】
ステータスのあとに、俺の頭にアナウンスが来たが。
神の気まぐれにしても、こっちの狙い通りだ。
馬鹿な連中の矛先……イツキに向けさせっかよ!!
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