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番外編②
第79話『薬効ピザを作ろう』①
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決めることは決まったが。
俺はひとつ、イツキに学びたい料理があった。
それは、だ!
「……ピザですか?」
「普通のパンでも作れなくないとは聞いたが、せっかくなら生地から仕込みたい」
薬効の出来る料理は、基本的に薬材となり得るもんが多い。特に、イツキがハーブと呼んだ薬草の類だ。それが活かせるのなら、俺でも錬金術師の職業がつく可能性がある。
イツキが狙われる可能性を俺に向けさせれば、いくらがマシじゃないかと思ったのが理由のひとつだ。俺は元SSランクの冒険者だ。今も時々リュカルドの稽古相手もするし、鍛錬も怠っていない。
絶対ではないが、イツキよりは危機に陥る可能性が低くなる。むしろ、返り討ちにしてやるがな?
それは置いとくとして。
「いいですね。ピザは生地があってこそです! どの種類を作りますか?」
「おいおい。今から作るのかよ」
「ゲイリッシュも美味いもん食いたいだろ?」
こいつも、今までイツキが手がけた異世界の料理は虜になってるからな? 口では呆れているが、目は興味津々だ。
さっきイツキの護衛に任命されたレクサスの方も、よだれが出そうな顔になっているしな?
「ピザですと、トマトをベースにしたソースもいいですが。薬草……ハーブを使ったソースも大変美味しいです。異世界だとジェノベーゼと言うんですが」
「どんな味になるん? 野菜みたいな味??」
「にんにく以外に、岩塩とローストナッツを入れたりするので。意外に男性受けしやすい味になりますね。チーズとの相性も抜群です」
「うひょー!」
興奮が上がったレクサスもだが、ゲイリッシュにも下ごしらえを手伝わせて。
さっさと、ピザを作り始めることにしたぜ!
生地は普通のパンと違い、そこまで発酵材料入れない。薄焼きで少しもちもちするくらいの配合が、初心者向けにはいいらしく。
伸ばし方は、イツキが面白い方法を教えてくれることになった。手で伸ばす方法なんだと。
「こう、くるくると」
「「「は??」」」
俺ら全員が驚くくらい、斬新かつ高等な技術の成形方法だった。
ある程度丸く、薄く伸ばしたら……さらに薄く伸ばすのに天井に向けて手で支えながら広げていくだと!?
そんなパンの製法……異世界のにしても、革命的過ぎる!?
それをあっちじゃ、家庭料理レベルだったというイツキですらものに出来るだと!?
ますます……異世界の料理への興味が尽きないぜ。
「これに、ソース、具材、チーズを乗せて窯で焼き上げれば完成ですよ」
「ほー? 薄焼きのパンなん?」
「諸説ありますが、私のいた異世界だと起源の国で五千年以上昔からある料理だったそうです」
「「「は!?」」」
この料理の起源が、そんな大昔からあっただとぉ!?
俺はひとつ、イツキに学びたい料理があった。
それは、だ!
「……ピザですか?」
「普通のパンでも作れなくないとは聞いたが、せっかくなら生地から仕込みたい」
薬効の出来る料理は、基本的に薬材となり得るもんが多い。特に、イツキがハーブと呼んだ薬草の類だ。それが活かせるのなら、俺でも錬金術師の職業がつく可能性がある。
イツキが狙われる可能性を俺に向けさせれば、いくらがマシじゃないかと思ったのが理由のひとつだ。俺は元SSランクの冒険者だ。今も時々リュカルドの稽古相手もするし、鍛錬も怠っていない。
絶対ではないが、イツキよりは危機に陥る可能性が低くなる。むしろ、返り討ちにしてやるがな?
それは置いとくとして。
「いいですね。ピザは生地があってこそです! どの種類を作りますか?」
「おいおい。今から作るのかよ」
「ゲイリッシュも美味いもん食いたいだろ?」
こいつも、今までイツキが手がけた異世界の料理は虜になってるからな? 口では呆れているが、目は興味津々だ。
さっきイツキの護衛に任命されたレクサスの方も、よだれが出そうな顔になっているしな?
「ピザですと、トマトをベースにしたソースもいいですが。薬草……ハーブを使ったソースも大変美味しいです。異世界だとジェノベーゼと言うんですが」
「どんな味になるん? 野菜みたいな味??」
「にんにく以外に、岩塩とローストナッツを入れたりするので。意外に男性受けしやすい味になりますね。チーズとの相性も抜群です」
「うひょー!」
興奮が上がったレクサスもだが、ゲイリッシュにも下ごしらえを手伝わせて。
さっさと、ピザを作り始めることにしたぜ!
生地は普通のパンと違い、そこまで発酵材料入れない。薄焼きで少しもちもちするくらいの配合が、初心者向けにはいいらしく。
伸ばし方は、イツキが面白い方法を教えてくれることになった。手で伸ばす方法なんだと。
「こう、くるくると」
「「「は??」」」
俺ら全員が驚くくらい、斬新かつ高等な技術の成形方法だった。
ある程度丸く、薄く伸ばしたら……さらに薄く伸ばすのに天井に向けて手で支えながら広げていくだと!?
そんなパンの製法……異世界のにしても、革命的過ぎる!?
それをあっちじゃ、家庭料理レベルだったというイツキですらものに出来るだと!?
ますます……異世界の料理への興味が尽きないぜ。
「これに、ソース、具材、チーズを乗せて窯で焼き上げれば完成ですよ」
「ほー? 薄焼きのパンなん?」
「諸説ありますが、私のいた異世界だと起源の国で五千年以上昔からある料理だったそうです」
「「「は!?」」」
この料理の起源が、そんな大昔からあっただとぉ!?
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