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番外編②
第45話 友の素晴らしさ
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素晴らしいものです。レクサスたちから聞いてはいましたが、金色に光る果物が本当に実在していたとは。
それだけでなく、イツキとリュシアーノ様が一緒になって作られたケーキもです。イツキの持つ異世界の知識で、まるで金塊とも疑いかけたケーキが出来上がるとは思ってもいませんでした。
「イツキって凄いでしょう?」
ご自身も手がけられたというのに、リュシアーノ様はそれでもイツキの功績だと信じて疑われない。日に日に美しくご成長なされている僕の婚約者は、心内まで宝石のように素晴らしい方です!
神にお会いしたことはありませんが、この方を僕の婚約者にしていただけた事に感謝の心を伝えたい程ですよ! 以前のリュシアーノ様の記憶も受け継いでいらっしゃるので、全くの別人ではありませんしね。
「確かに素晴らしいですが、リュシアーノ様もお手伝いされたのでしょう?」
「ちょっとだけよ。イツキは本職だから、もっと手際がいいんだもの。あれで素人って信じられないけど」
「前にも聞きましたね。お二人の世界ですと、文明も料理のレシピも豊富なために料理上手の人間も普通にいると」
「そうね。けど、再現率はイツキの場合飛び抜けているわ。魔導具や魔法を上手に使いこなしているんだもの。ワルシュだってびっくりしてるって聞いたし」
「となると、本人が自覚していないだけで相当の逸材ですね」
陛下より勲章を与えられた直後に、アーネストが想いを告げねば。それにイツキも応えなかったら……下手すると、イツキは阿呆な貴族たちの政略結婚に巻き込まれていたかもしれないですね。
先に、ワルシュ殿が養女の発表をしたことで牽制にはなっていましたが……アーネストの片想いはちょっと重症でしたから、つけ入ったら色々面倒でした。
とは言え、無事に子宝にも恵まれて今の穏やかな生活を過ごしてもいますし、今のところは心配する部分はないでしょう。
とにかく、イツキは単純な能力の渡航者よりも飛び抜けた才能を持っているのは、自覚無しだったのは相変わらずのようです。それをひけらかしたりしないのは、彼女の美徳とも言えます。慕う者は男もですが女性も多くいるのは、本人がどれだけ知っているでしょうか。
少なくとも、城では厨房の人間が最低ですが今では屋敷の使用人たちでしょうね。
「最高の友人よ。聖人君子とも言うべきかしら? イツキは女だけど」
「向こうの言葉でしょうか?」
「ええ。例えるくらい素晴らしい人材のことを言うの。イツキならそう言ってもいいくらい」
「なるほど」
それは貴女様もですが、と告げたところで違うとおっしゃられそうなので口にはしませんが。
ひとまず、僕が淹れたお茶ではなくコーヒーでケーキを食べる事になりました。コーヒーはリュシアーノ様の今の年代だと舌に合わないはずですが、中身は成人された女性ですからね。ひと口飲まれますと、顔を綻ばせられました。お口に合ったのでしょう。
その愛らしい表情に見惚れながらも、僕はタルトという金色のいちごを使ったケーキを食べましたが。
食感もですが、果物の美味しさにもとても驚きました! 亜空間収納に入れていたとは言え、このように美味な食材があったとは!!
それだけでなく、イツキとリュシアーノ様が一緒になって作られたケーキもです。イツキの持つ異世界の知識で、まるで金塊とも疑いかけたケーキが出来上がるとは思ってもいませんでした。
「イツキって凄いでしょう?」
ご自身も手がけられたというのに、リュシアーノ様はそれでもイツキの功績だと信じて疑われない。日に日に美しくご成長なされている僕の婚約者は、心内まで宝石のように素晴らしい方です!
神にお会いしたことはありませんが、この方を僕の婚約者にしていただけた事に感謝の心を伝えたい程ですよ! 以前のリュシアーノ様の記憶も受け継いでいらっしゃるので、全くの別人ではありませんしね。
「確かに素晴らしいですが、リュシアーノ様もお手伝いされたのでしょう?」
「ちょっとだけよ。イツキは本職だから、もっと手際がいいんだもの。あれで素人って信じられないけど」
「前にも聞きましたね。お二人の世界ですと、文明も料理のレシピも豊富なために料理上手の人間も普通にいると」
「そうね。けど、再現率はイツキの場合飛び抜けているわ。魔導具や魔法を上手に使いこなしているんだもの。ワルシュだってびっくりしてるって聞いたし」
「となると、本人が自覚していないだけで相当の逸材ですね」
陛下より勲章を与えられた直後に、アーネストが想いを告げねば。それにイツキも応えなかったら……下手すると、イツキは阿呆な貴族たちの政略結婚に巻き込まれていたかもしれないですね。
先に、ワルシュ殿が養女の発表をしたことで牽制にはなっていましたが……アーネストの片想いはちょっと重症でしたから、つけ入ったら色々面倒でした。
とは言え、無事に子宝にも恵まれて今の穏やかな生活を過ごしてもいますし、今のところは心配する部分はないでしょう。
とにかく、イツキは単純な能力の渡航者よりも飛び抜けた才能を持っているのは、自覚無しだったのは相変わらずのようです。それをひけらかしたりしないのは、彼女の美徳とも言えます。慕う者は男もですが女性も多くいるのは、本人がどれだけ知っているでしょうか。
少なくとも、城では厨房の人間が最低ですが今では屋敷の使用人たちでしょうね。
「最高の友人よ。聖人君子とも言うべきかしら? イツキは女だけど」
「向こうの言葉でしょうか?」
「ええ。例えるくらい素晴らしい人材のことを言うの。イツキならそう言ってもいいくらい」
「なるほど」
それは貴女様もですが、と告げたところで違うとおっしゃられそうなので口にはしませんが。
ひとまず、僕が淹れたお茶ではなくコーヒーでケーキを食べる事になりました。コーヒーはリュシアーノ様の今の年代だと舌に合わないはずですが、中身は成人された女性ですからね。ひと口飲まれますと、顔を綻ばせられました。お口に合ったのでしょう。
その愛らしい表情に見惚れながらも、僕はタルトという金色のいちごを使ったケーキを食べましたが。
食感もですが、果物の美味しさにもとても驚きました! 亜空間収納に入れていたとは言え、このように美味な食材があったとは!!
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